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校長室から

319 鉄道(23.11.30)

 休み時間など、自由帳に電車の絵を描いて青やオレンジのラインを塗っている子を時々見かけます。覗き込むと “これは京浜東北線で、こっちが湘南新宿ライン” と教えてくれます。今日の就学時健診に来る子供たちの中にも、電車大好きっ子がきっといるでしょう。こうした鉄道好きを、「乗り鉄」「撮り鉄」などと分類する言葉はよく耳にします。このほかにも、「時刻表鉄」「廃線鉄」「車両鉄」「模型鉄」などたくさんあるそうですが、「駅弁鉄」って何かよい響き。人気アニメ『スラムダンク』のオープニングシーンに登場する江ノ電の踏切は、バックに広がる湘南の海や夕日も含めて聖地となっています。その一方で、ルール無視の人々が迷惑をかける様子も報じられていますが、こうした輩はさすがに撮り鉄の範疇には入らないでしょう。ちなみに、冒頭の児童は「絵描き鉄」?

 私が毎日使う東武アーバンパークラインに、11月から新色が登場しました。鮮やかなオレンジ色の帯と濃いベージュのツートーン。でも、車両自体は払い下げ車両のような古さです。8000型で唯一の原型顔として動態保存されていた8111編成が一般営業に就いたらしいのです。どうも珍しい車両のようで、最寄り駅付近の踏切に撮り鉄が集まっていました。ただ素朴な疑問も…。この色の電車がいつここを通過するか、何を調べてわかったのでしょう。

 そんな電車に乗りながらよく思うこと。7人掛けのシートが尻型や手すりなどで3対4に分かれていないとき、座った人の感覚次第で微妙なズレが生じます。ある人はある程度余裕のある6人で座ろうと腰を下ろします。でもある人は7人掛けを律義に守ろうとします。すると、6人座った後に園児なら座れそうな狭~い空間が生まれるのです。後から乗ってきた人がこの隙間に座ろうかどうか、一瞬の迷いが感じとれます。時には、そこに申し訳なさそうにお尻を差し込む人がいいます。両側に座る人が少し左右にズレれば済むのですが、一方の人だけが詰めると座り方に不公平感が見えてきてしまうのです。わかりますぅ~?こんなどうでもよいことに心が乱れる…。