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校長室から

360 ためる・ためない(24.2.13)

 冬の庭を眺めるのが好きです。春や秋の花の多い季節も素敵ですが、冬枯れにより全体がすっきり見渡せます。早咲きのクリスマスローズが白い花をつけ、カモミールが芽を出しています。今年もユキヤナギが一輪フライングで咲いていますし、ミモザは見事なほどに蕾をつけています。庭のあちらこちらに春の息吹を感じ、やる気が出ます。

 朝の見守りを終えて学校に戻ってから行うビオラやパンジーの花殻摘みが習慣になっています。霜柱が立っても雪が降っても、5月まできれいに咲かせ続けるためには欠かせません。日を置いてやると、数が多くて面倒になり、継続しないので毎日取り組みます。そうすることで逆に負担がなくなるわけです。雑草取りも同じ。一気にやろうとせずに欠かさずコツコツが大事です。似たようなことが普段の生活にたくさんあります。溜めてしまうことで億劫になり、嫌だなぁと思うこと。例えば洗濯?アイロンかけ?夏休みの宿題?といろいろです。面倒なことや嫌いなことを後回しにしてしまいがちの私は、ためずにコツコツを心がけてはいますが、言うは易し行うは難し!

 こちらは逆にためる方の話。1月下旬、「梨の花摘み」を市川市で緊急募集しているという記事がありました。「市川のなし」ブランドを掲げる梨農家が市内に200軒ほどあるそうですが、そのほとんどが授粉用の中国産花粉に頼っているといいます。ところが、中国で花粉を介した枯死の病気が発生したために輸入を停止しているようです。そこで、梨農家は開花期に花粉を採取する必要に迫られたというわけです。募集は当初、明日2月9日まででしたが、必要な人員の約3倍もの人手が集まったことにより先月末日で締め切られました。活動予定は3月下旬から4月上旬というので、梨街道を走りながらその様子を見てこようかなぁ。あちこちの梨畑で、一斉に授粉作業をしているボランティアの姿を想像するだけでたまんないなぁ~。