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校長室から

431 進化(24.6.11)

 ひらた山裏のヤマモモが、今年も甘酸っぱい実をつける時季になりました。

 3週に一度は通う図書館の隣に広い公園があって、桜のころは芝生広場にたくさんの家族が集まります。たまたま寄った時に、大道芸を披露している若者がいました。見ている者はパラパラといった状態。丸い筒に置いた板の上に立って、バランスを取りながらジャグリングなどをするのです。ハラハラさせるパフォーマンスと巧みな話術に引き込まれるように足が自然とそちらへ近づき、しっかり見入ってしまいました。最後は、お決まりのハットが登場して投げ銭ですが、夢の世界にいるような幸せな気持ちで折り畳めるお金を…。その彼が、柏の駅前デッキをステージに大道芸をやっていたと家族から写真付きの目撃情報が届いたのはつい先日のこと。頑張っているようです。

 41年前に、多くの人に幸せと夢を届けるためにオープンしたのが東京ディズニーランド。2001年には、日本にしかないディズニーシーが誕生して、冒険と体験のスペシャルな時間を提供してきました。そして6月6日、新エリア「ファンタジースプリングス」という心ときめくファンタジーの始まりが、新聞見開き+1面の広告で宣言されました。進化はまだまだ続くようです。ただ私は、自然豊かで広大な公園でお弁当を食べたり散歩をしたりしてのんびり過ごしたい派!

 さて、たまたま観ていた番組で流れたCMの映像が気になりました。旧車から未来の自動車への進化、黒電話や公衆電話からスマホへの変遷、VRや二足歩行ロボットに至るまで、半導体の進化について伝えています。小さくて脚のついたブラウン管テレビの時代に生まれ、それがカラー化され、現在の大型かつ薄型テレビがどの家庭にもある時代にいま私は生きています。ビデオデッキがテレビ台の下に設置されていた時代から内臓、外付けを経て、多チャンネル化、動画配信サービスの充実など、レンタルしなくても見放題となりました。大画面でおうちシアターです。こんな進化の裏でデッキなどの機器に積もる埃は厚くなっていきますが、あと何年もすると3年生で学習する「昔のくらし」で扱われる貴重な品になるわけです。