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校長室から

371 ひとり(24.2.29)

 今年は4年に一度のうるう年、そして今日がうるう日。これとは別に、「うるう秒」というものがあります。地球の自転によって決まる時刻と原子時計によって決まる時刻のズレを修正するもので、不定期で1秒追加する形で実施されてきました。これを2035年までに廃止する方針が国連の専門機関で決定したといいます。この1秒のズレが、もしかしたら日常生活に凄い影響を及ぼすことにつながったりして…?

 さて、妻が1週間近く家を留守にする予定がありました。冷蔵庫の中には、冷凍ごはんや栄養バランスよさそうな冷食が蓄えられました。使わなさそうな野菜は事前に使い切って、日持ちする野菜類しか残っていません。一人暮らしを経験していない私が、家事を最小限に済ませられるように考えてくれています。だから、「寂しいなぁ」と口から出た言葉に、「それを言い換えすると“不便”って言うんだよねぇ」と返され、答えに窮した私。火事を出さない、戸締りをしっかりする、ゴミはこうやって捨てるなど、部屋のいたるところにチェック用のメモ用紙が貼ってある様子は、まるで小学生の留守番みたいです。

 いざ、不在となった日から自炊です。だから給食は貴重なバランス栄養食。仕事の合間には夕飯や翌朝のメニューを何にするか考えたり、洗濯や風呂掃除のタイミングを練ったり…。帰宅しても会話はゼロ。テレビを点けていても食事をしても楽しくない!「おはよう」「おやすみ」などを言える環境は、決して当たり前ではないことを思い知らされました。起床は普段より30分早く、着替えを含めたルーティーンが多少変わります。そんな初日は補聴器を着け忘れました。スマホを忘れた時と同じくらい不安な一日となったのは言うまでもありません。

 結局、妻は予定よりも早く帰宅して一安心。でも娘からは、「帰ってきたからといってサボるんじゃないわよ。継続することが大事なの!」ときつ~く言われました。それからというもの、できることは少しずつ見て学ぶようにしています。さぁて、いつまで続くやら。明日からいよいよ3月です。