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校長室から
432 声優(24.6.12)
先々週観た『ちびまる子ちゃん』のワンシーン。家族みんながこたつに入って鍋を囲んでいます。サザエさんは季節感があるのに…と違和感を覚えたのです。
ところで、『パーマン』のパー子、『天才バカボン』のバカボンのママ、『一休さん』の伊予の局、『キューティーハニー』の如月ハニー、『ルパン三世』の峰不二子の共通点といったら何でしょう?逆に、「それって誰?」と問い返されそうで怖い!どれも古いアニメですから、知らない人のほうが多いかもしれません。共通するのは、声優の増山江威子さん。5月に亡くなっていたと報じられました。少し前にはまる子ちゃんのTARAKOさん、もっと前にはタラちゃんを演じた貴家堂子さんが亡くなっています。ルパン三世の場合、山田康雄さんが主人公の声を担当し、その物まねをしていた栗田貫一さんが山田さん亡き跡を継ぐなどしています。どのアニメも世代交代を繰り返しながら続いていきます。
この声優という職業は、声を使って演技をする仕事といえます。代表的なのは、アニメや洋画の吹き替えが挙げられますが、最近ではゲームやアプリのキャラクターも演じるほか、活躍の場がたくさんあるようです。日本昔ばなしを子供とよく見ていた私は、常田富士男(ときたふじお)さんや市原悦子さんの独特の語りを真似して、本を片手に「むかし~あるところに~おったぁ」と子供に読み聞かせしたことが思い出されます。
アニメを見る機会は相応にありますが、登場人物が見た目のわりに意外と若いといったキャラは結構いるようです。明るく朗らかなサザエさんが24歳であることは広く知られていますが、波平さんはああ見えて54歳。マスオさんの同僚の穴子さんに至っては27歳。バカボンのパパ41歳、まる子ちゃんの父・ひろし40歳で、のび太の父・のび助36歳といった感じです。驚いたのがルパン三世に登場する銭形警部。実は29歳だといいます。ちなみに、こち亀の両津勘吉は35歳だそうです。こうしたことを知って視聴すると、また違った面白さがあるというか、つっこみもしやすいかもしれません。
一方で、小学生の目から見た他人の年齢ほどあてにならないものはありません。私の歳だって、40代前半から70代後半と幅広く言ってくれます。だから、目撃した不審者等の年齢を小学生(特に低学年)に尋ねるのは、危険だと思うのです。