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校長室から

050 胡麻(7/4)

 以前校長室に来た児童が、「昨日誕生日だったんだ。お赤飯と肉を食べたんだよ」と教えてくれました。おめでとうと言った後に、私の赤飯の食し方をご教授差し上げました。いい迷惑です!私は赤飯が大好きです。もち米の粘りと小豆の甘さ、そして食塩との相性。何よりも黒ゴマをかけた時の何とも言えない香りはたまりません。何を隠そう、私は茶碗一面に黒ゴマを振って食べます。赤飯が見えなくなるまで真っ黒にして…。だから、給食や弁当の赤飯に添えられたごま塩の小袋では不満です。

 胡麻は、肝機能を高め、コレステロール値を下げ、肌や髪の健康を保つ効果があるといわれて、一時期話題の商品でした。平安時代には料理や菓子に使われるとともに、ごま油は食用・薬・灯火に利用されるなど古来から重宝されていたことがわかります。胡麻は栽培地を選ばず、手間をかけることないとされますが、あの小さな種子を収穫するのは大変なのではないかと思ってしまいます。

 さて、胡麻といえば、『アリババと40人の盗賊』に登場する呪文!「開けゴマ」を唱えると岩の扉が開きます。でも、なんで「ゴマ」なのでしょう?早速ウィキペディアで見てみると、①農民の祈り、②鞘がはじける様子から連想、③ゴマを宝物と見立てた、④言葉自体の霊的な意味、⑤ゴマの神秘性など諸説があってよくわかりません。

 一方、昔の幼児番組『ひらけ!ポンキッキ』は、「開けゴマ」の呪文に由来するとか…。朝から「実のない」話でした。