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校長室から

022 マナー(5/24)

 毎日とはいきませんが、朝の挨拶&安全指導も兼ねて学校の周りのゴミ拾いをします。タバコの吸い殻の多いこと多いこと。そして、緑門近くの歩道橋支柱付近には、弁当の空き容器や飲み物のパック、菓子袋のほか、なぜか塗り箸までがあります。昨日はスイカの皮まで!それらを平気で散らしたままその場を去る神経が理解できません。

 さて、ある自治体ではコンビニに協力を仰いで、トイレを公共のために使用させてもらう動きが広がっているといいます。高齢者が外出を控える理由の一つに、公共トイレが身近に見つからないことがあるのでそうしたことへの対応といえます。亡くなった父と最後に旅行に出かけたときも、「トイレは大丈夫?」と尋ねながら頭の中はトイレを探していた覚えがあります。

 実際にコンビニの公共トイレを借りないといけない状況になったとき、どうするでしょうか?

 ①公共トイレであっても、店員に断ってトイレを借りる

 ②トイレを借りた後、お礼に何か買う

 ③公共トイレに指定されているので、断りもしないしお礼の言葉も言わない

 公共化に協力することで、水道代やペーパーなどの消耗品代がかかりますし、何よりも清掃が大変だそうです。「公共トイレなんだからいいでしょ!」とマナーお構いなしの人がいれば、善意のコンビニオーナーはたまったものではありませんし、モヤモヤするはず。

 自分のものは大切かつ丁寧に使うけれど、人様のものは粗末に扱うというのでは人間性が疑われるように思います。学校も同じ。大人子供関係なく、みんなが使うことを考えて使いたいものです。

021 発想の豊かさ(5/23)

 4月も終わろうとするある日、ネットニュースに『カラオケボックスでミシンを貸出』という見出しをみて興味津々。じっくり読んでしまいました。家での使用頻度が少ないので購入までは至らないこと、広い部屋で快適に使えること、好きな音楽も聴けることなどが人気の理由といいます。

 コロナ禍でカラオケ業界は大きな打撃を受けているため、歌以外の用途で使ってもらえるようにプランを練ったそうです。このほかにも、映画やアニメの鑑賞プラン、ウェブ会議もできるテレワークプラン、楽器・歌練習プランなど、音響設備が整った個室であるがゆえに有効な活用法を検討したのです。反響も大きく需要もあるようです。こうした発想の転換、柔軟さは学校現場にも取り入れたいことです。

 話は変わりますが、運動会で各学年の表現運動に使う曲名を見ると、知らない曲ばかり。単に疎いだけ?また、コロナの影響やけがの防止の観点から組体操のやり方や技もずいぶんと変わりました。それでも、子供たちの一生懸命が凝縮した、集団による表現運動は見る者の心をつかみます。全校で5・6年生のダイナミックな演技が見られたらいいのに。

 ただ、今のところ雨マークはありませんが、週末の天気が一番気になるところ。私にとっては平田小で初めての運動会。コロナ禍であっても、天気がどうあってもわくわく感は変わりません。

020 自信につなげるひと言(5/20)

 先週、保育園の園長先生が、マスクによって園児は目だけで相手の表情を読み取らなければならないと言っていました。顔の多くがマスクで覆われるため、言語の発達や成長の遅れを懸念する危機感を感じている保育士は決して少なくないようですし、ある調査では、保育士のマスク着用で乳児クラスに何らかの変化を感じている人は65%にのぼったとされます。幼児にあっては、いろいろなことがわかり始め、相手を意識し出す頃からマスク生活への転換だったわけです。これは、小学生も同様。早い終息を望みます。

 マスクとは無縁だった、中学生の頃に少しだけかじったフォークギター。最初にやったのはアルペジオで、井上陽水『心もよう』でした。でも、コードに指が届かない、押さえきれないという理由ですぐに脱落。そんな私が、弦が2本減ればなんとかなるかもと始めたウクレレ。“ウクレレといったら高木ブーさん”というイメージしか持たなかった私がほぼ毎週のようにレッスンに通って、毎日の練習も欠かさないでいることを我ながら褒めてあげたいと思います。今まで使っていた物は「ド」より下の音が出ないため、「ソ」の1オクターブ下まで音が鳴る弦に張り替えてもらうことにしました。そして、最近になってYouTubeでウクレレレッスンを見る機会も増えました。

 すると、どうでしょう。今までやってきた弾き方などを根底から覆すようなアドバイスが、画面から聞こえるではないですか。素直にそれを実践すると、“逆に指が動かない”“間違える”の繰り返し。早速、先生に相談すると、「大丈夫ですよ」「~のように考えてください」と優しいお言葉。ドツボにはまった時の何気ない、でも的確な助言は自信を取り戻す神の声!クラスで担任のアドバイスをそんな風に聞いている子もきっといるはずです。逆に、そういう軽く背中を押してあげられるような指導を目指したいと思います。

019 缶飲料の容器(5/19)

 自販機で飲み物を買うことは滅多にありませんが、缶とペットボトルが半々の割合くらいでしょうか。これから暑くなってくると、ビールが待ちきれなくなります。このビール、昔は瓶が主流。酒屋さんがケースで運んできてくれたものです。コカ・コーラも瓶を目にする機会がほとんどなくなりました。高校時代によく飲んだ緑色の瓶の清涼飲料「pop400」を知っている人はどれほどいるでしょう?

 さて、去る4月28日は「缶ジュース発売記念日」だったそうです。1954(昭和29)年に明治製菓が日本発で発売したのがオレンジジュース。現在は350㎖や500㎖、あるいは増量ヴァージョンが大半ですが、元々は250㎖でスタートでした。義母がよくくれた三ツ矢サイダーもこのサイズ。スーパーで見かけると手に取りたくなります。

 いま流通しているすべての缶飲料が「ステイオンタブ(Stay-on tab)」で、本体にタブがくっついたままのタイプですが、少し遡ると「プルトップ式」、さらに私の子供時代はジュース専用缶切りがあるタイプでした。缶に2つの穴を開けるのです。一つは飲み物が出てくる吸い口用の穴。そして、もう一つは缶の中に空気を送り込む穴なのです。上手に開けられないと、中身が噴き出すなんてことも…。今とは比べものにならないような小さな穴でした。缶詰だって缶切りが必要でしたから、どこの家庭にも必ずあったはずです。

 こうした物が懐かしく思い出される方は、私と同年代かそれ以上?ただ、こうした缶の開け方や構造などに工夫や進歩がたくさん隠されています。当たり前になっていることの中に疑問や不思議を感じる心を研ぎ澄ましていきたいものです。ペットボトルにだって秘密がいっぱい!漫然と見過ごしてしまわないようでありたいと思います。

 今日はさらに暑くなりそうです。熱中症予防の水分補給は、学校でも家庭でもこまめにしていきましょう。

018 自分の成長を喜ぶ(5/18)

 私は、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまう言葉を発していることがあるようで、家族からよく指摘を受けます。言葉だけでなく、言い方が強かったり自分本位の考えで突っついたりするようで攻撃されているような感覚になってしまうとのことです。全然悪気はないのですが、相手は非難されたと勘違いする場合もあるでしょうから、気をつけるように念を押されています。

 さて、もうすぐ3歳になる孫が歌ったり踊ったり色々やって見せてくれます。子供って今まで出来なかったことが出来るようになるとうれしくてしかたないのでしょう。それを大人の前で一生懸命披露しているのだと思います。年齢にかかわらず、人間は成長することが喜びなのだと思います。周りの者も、出来たことを喜んでいる姿を見るのはうれしいものです。家庭・地域・学校で、たとえ小さなステップであったとしても、それに気づき、認めていくことは意欲や自信になるはず。その積み重ねが自己肯定感の高まりになると信じています。

 褒めたつもりが相手を傷つけたりやる気を失わせたりしてしまうことのないように、細心の注意を払って今日も過ごします。

017 紫外線(5/17)

 日焼けが格好いいと思う私の感覚はもう古い。夏場のサッカー指導は炎天下。半日でも屋外にいようものならこんがり小麦色。「ザ・夏!」と思っていましたが、紫外線への意識が高まってからは…。代償として、今では腕や背中が染みだらけです。

 コロナ禍前の水泳指導では、ラッシュガードを身に着ける子供が半分近くいることに旧タイプの私は驚きを隠せませんでした。でも、随分前からUVケアの化粧品やクリームが薬局の棚にたくさん並んでいたのを見て見ぬふりをしていただけかも。昔は、コパトーンなど日焼け用オイル主流だったのに、真逆にスイッチです。

 いずれにせよ、5月は外出を控えるほど強い紫外線ではないにしても、そろそろ意識し始める時季かもしれません。特に注意すべき時というのが、①雨上がりの翌日の澄んだ青空の日、②太陽高度が高くなる梅雨の晴れ間、③一日の中では11~13時頃、の3つ。私の頭も帽子を忘れると皮がむけます。

 

 さて、秋山教頭が出張に出た日は、歩数稼ぎも兼ねて校内の戸締り確認をして回ります。これまで屋上に上がったことがないことを思い出し、第2校舎の屋上へ行ってみました。なかなか広いじゃないですか。奥には第1校舎の屋上が見えます。フェンスに鍵がかかっているので、そのまま行けず断念。でもよく見ると、狭いし汚れがひどい。管理棟でない方が第1校舎とされる訳がわかった気がしました。一方、屋上も活動の場になりうることが確認できたのは収穫!ただこれからの時期、紫外線には要注意?!

016 命をはぐくむ(5/16)

 私はホームセンターが大好きです。だから、新聞の折り込み広告があると隅から隅まで眺めます。春先から初夏にかけてホームセンターでは様々な植物を扱いますが、そうしたものを見て回るだけでワクワクします。植物以外でも夢がいっぱい詰まっている場所のような気がして、自然と足が向いてしまうのです。

 さて、4月中旬、我が家で鉢植えした銀杏が発芽しました。その後、日陰でも順調に育っていく姿が健気でかわいい。この銀杏は、昨秋に市川霊園で大量に拾ってきたもの。落ちている比較的大きな実をたくさん集めて水に浸し、臭さに耐えながら実を剥いていきます。後日調理して食べてみると小粒でもおいしい。ただ、店で買った大粒の銀杏を食してしまうと貧弱に見え、食べずに放ってしまいました。あるとき、もしかしたらと思って鉢に植えてみたのです。その生命力には「お見事」と言わざるを得ません。

 

 子供たちも一鉢栽培を始めるころです。毎日欠かさず水やりして成長を見つめる姿は微笑ましく見えます。私もプール入り口そばの一角をもらって栽培活動を始めようかと…。また、赤門を入った桜の木の下にはクリスマスローズの飛び種で育った苗を植えることにします。来年の冬をお楽しみに…。

015 安全・安心のために(5/13)

 13日の金曜日、しかも雨!

 息子と20年以上も前に遊んだポケモンカードや遊戯王カード。全然ルールを知らない私が適当にやるので、よく息子が怒っていた思い出があります。こうしたトレーディングカードが、時計や美術品と並んで、投資家の投機の対象になっているといいます。例えば、遊戯王カード。5~6年前に20~30万円といい、それだけでも驚きなのに、現在300~400万円で取引されるまで価格が跳ね上がっているらしいのです。モノによっては数億という言い値がつく場合もあるとか。こんな記事を目にして、息子に「やっぱり捨てたよね?でも、どこかに隠してあるとかしない?」とメールする私は、億万長者を一瞬夢見てしまいました。だって老後が安心でしょ?

 さて、4月しばらくしたある朝、安全指導をしているときに保護者の方からツイタもんに関する相談がありました。学童への通所が不規則らしく、「白門を出れば当然着信があるが、学童に行っても着信があるので、どの時間に本当に下校したのかわからない」と言います。導入当初はそうした説明があったようですが、訴えを聞いて初めて知った次第です。調べると、白門手前にセンサーがあるため、どういう経路を通っても反応してしまうようです。そこで、16時までは第1校舎4年生昇降口を学童入口とするように変更しました。ただし、活動日の吹奏楽部員は従来どおりの入室方法となるためセンサー反応があることをご承知おきください。(※ブログを見ていない方もいらっしゃるので、お知り合いにも教えてあげてください)

 このほかにも、児童の安全・保護者の安心に関して気になる点がありましたら教えてください。何でも学校が対応できるわけではありませんが…。

014 坊主頭(5/12)

 時機を逸した話題ですが、コーヒーを挽くことで冬の終わりを感じられます。毎朝、豆をミルで挽きながら香りを楽しみますが、粉になったコーヒーをドリップ用ペーパーに移す際に、静電気が冬場はひどくて一苦労というかストレスです。それから解放されるのが冬から春の境の時期なのです。

 さて、坊主頭を見慣れない子供たちには、どうも私の頭は興味深いようです。よく尋ねられるのは「どうして坊主なんですか?」という質問。時には「どうして禿げているのですか?」「子供のころからずっとその頭なんですか?」と。これには、「自主的ツルです」と言います!

 この頭にしたのは何十年前でしょう。以前は床屋に通っていましたが、毎月行かなければならないしすぐに伸びてしまいます。寝癖がつけば朝のセットの時間がもったいないし面倒。いっそのこと「自分で坊主にしちゃえ」とバリカンを買ったのです。バリカンを使いだすと、もっと短くしたい思いは際限がなくなります。髭剃りでスキンにしていましたが、行きついた末はカミソリ。頭の後ろも手探りで剃り残しなし!夏場は3日に一度。冬場は髪の伸びが鈍くなるので4日に一度のペースです。寝癖無縁ですぐ乾く。爪にゴミが入れば頭を洗った後はあらキレイ。理容代も浮くけど、逆に流れる汗は滝のよう。そんな頭でも、子供たちは慣れてくると、怖いもの見たさではありませんが挨拶代わりに触りたがる子も出てくるのです。

 無いものねだりですが、爽やかに髪をかき上げる仕草なんてものをしてみたいものです。そうそう、下敷きを擦って頭の上にかざすと静電気で髪が逆立ちますがそれは無縁で、むしろ砂場で集めた少量の砂鉄といった方が適切?

 

013 日進月歩(5/11)

 「旗日(はたび)」って死語ですか?祝日を指しますが。私が小学生の頃は、祝日には玄関脇に国旗を掲げてお祝いする慣習がありました。今も時々見かけますが、きっとお年寄りがいるのだと思います。

 さて、庭で育てるアジサイに花芽がたくさん見られます。様々な種類が咲き揃う時季が今から楽しみです。目に留まるのは、名の知れた植物ばかりではありません。時に、道端で人知れずに咲く花もありますし、「この植物の名前は何だろう」と知りたくなる時もあります。最近、草花等を写すと診断確率のメーターが上がって名前の特定に至るという、便利なアプリに出会いました。「凄い」の一言!

 また、技術の進歩あるいは働き方改革を感じるのは、AI自動音声がニュースを読み上げているとき。男声と女声を交互に使い分けているのは、本物のアナウンサーがしゃべっているようですし、何よりも機械感を感じない。ウクライナにドニプロペトロウシクという州がありますが、早口言葉にしたら言いにくいでしょうし、大相撲の新関脇 若隆景(わかたかかげ)もアナウンサー泣かせ?でも、AIだと事もなげにすらすらと読み上げるのだろうなぁ。

 アメリカでは、野球で機械がストライクやボールを判定して球審に伝えるという「ロボット審判」がすでに3Aで採用されているといいます。メジャー導入も時間の問題かもしれません。誤審防止や審判の負担軽減から「歓迎」となるでしょうか?

 では学校の未来、いや10年後の学校はどうなっているのだろう?