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校長室から

125 視点を変えて(12/8)

 いつの頃だったでしょう。フォトビジョンが流行った時期があります。某社で携帯電話契約の際にもれなくついてきたものが、今も我が家では現役です。通信を解約しても機器としては問題なく使えます。その画面に映し出される子供たちの小さかった頃の写真。双方の父母がまだ若い写真など。SDカードのデータを更新すれば新しい写真もスライドショーで映し出されます。
 学校でも家庭でも、様々な機会に写真を撮ります。最近はスマホで撮ることが多く、データは機器に保存されます。見たいときにいつでも見られるのはよいのですが、膨大な量の中から探し出すのは一苦労です。やはりプリントアウトして、みんなでワイワイ言いながらめくれるアルバムの方が好き。ただ嵩張るので増えていくと置き場所に困るのが難点なのですが。
 さて、少し前からとんと目にすることのなくなったのが、高い建物の屋上に揚げられた巨大風船とその下の垂れ幕。そう、アドバルーン(広告気球)です。デパートやパチンコ屋の新規開店などを遠くにいる人にも見えて知らせることができるとともに、アドバルーンを目印にすれば目的地に到着できます。戦前も含め、昭和の時代が全盛期でした。周囲に高層ビルが建ち並ぶようになるとともに、屋外広告の規制が厳しくなったことが衰勢の理由なのではないかと思います。

 
 そんなアドバルーンを防災に活用しようというプロジェクトがあるようです。東日本大震災の教訓から、逃げ遅れによる津波犠牲者を減らそうと、仙台の大学院生が避難ビルの屋上にアドバルーンを揚げて周囲に周知しようという取り組みのようです。観光客など土地勘のない人々にとっても有効かもしれません。1分1秒でも早く知らせるために、どんなシステムを考えているのかさらに知りたくなります。
 古くからあるものを新しい目で見直すことで別の利活用を図れるかもしれません。フォトビジョンも違う使い方があるのかも。

124 はみがき(12/7)

 冷え込みの厳しい朝、近所の畑には霜が降りていました。曇る眼鏡に映る車のライトには輪がかかって見えます。

 ライオン・サンスター・花王・小林製薬・第一三共ヘルスケア・アース製薬と並ぶと何を連想するでしょう?実は、歯磨き用品の人気上位ブランドです。歯磨き粉は「粉」と呼ばれるように昔は粉体。私たち世代も少しだけお世話になりました。現在一般的に使用されるタイプは、チューブ入りペーストの練歯磨きや液体歯磨きです。

 この「歯磨き」という行為の歴史は、紀元前まで遡るようです。また、日本で庶民に浸透し始めたのは江戸時代と言われ、丁字屋喜佐衛門という商人が朝鮮人に教えてもらったのが歯磨き粉の始まりです。それ以前は、焼き塩・米糠などを使っていたというから驚きです。江戸時代の女性は、歯並びがよくて白い歯の男性を好んだそうです。ですから、男性も白い歯にこだわり、房楊枝というものを使って歯磨きに精を出していました。この房楊枝屋が浅草あたりでは軒を並べていたという繁盛ぶりだったようです。

 歯並びが悪い私は、朝昼晩の歯磨きは欠かせません。普通の歯ブラシで大まかに磨いた後、電動歯ブラシで2~3分仕上げをします。ずっと横動きの電動歯ブラシを使っていて、回転式に換えたのが5年ほど前。回転式のほうが歯垢除去の効果がありそうだったからですが、つい最近、さらに上位機種に買い換えました。口腔内での振動を通じて、確実な技術進歩とキレイになった歯を感じています。 これまで使用していたものもまだまだ使えそうですから、まだ電動歯ブラシデビューをしていない娘夫婦のもとに嫁ぐ準備をしています。嫌がられないように、きれいに洗って除菌して…。

 80歳まで自分の歯を20本残しましょうという「8020運動」があります。永久歯に生え変わり、生え揃っていく小学生。「乳歯だから」「どうせ抜ける歯だから」「今さら」などと思わず、丁寧な歯磨き・ケアを心がけてほしいと願います。今から!当然大人も…。

123 温故知新(12/6)

 2日午前4時からのW杯スペイン戦も逆転勝ちでした。早朝から大声を出してしまいました。そして、今日6日午前零時キックオフのクロアチア戦。観たいのはやまやま。でもさすがにこの時刻から2時間は仕事に影響しそう。結局、2時間ほどの仮眠のあと観戦しました。悔しい結果となりましたが、日本中が勇気をもらったような気がします。

 さて、11月末に3年生の市内巡りに同行し、久しぶりに市川市歴史博物館に行きました。歴博周辺の道路が変わってしまって驚きでしたが、館内は多少のレイアウト変更等がありますが概ね以前のままです。2階では、「昔のくらし」を企画展示しています。3年生の社会科学習を意識してなのかもしれません。そこには懐かしい電化製品や生活用具がたくさん見られます。室内の中央に鎮座した2層式の洗濯機は、学校の家庭科室でも見られます。比較的新しそうなものと並べられていますので稼働はしていないようです。またミシンの中には、20年以上前に購入したものが現役です。先日ニュースで見たインドの縫製工場では、古~い蛇の目ミシンが使用されていました。

 

 歴博には、豆炭あんかも見られました。暖をとるために祖母が使用していたベンジン注入タイプのカイロが押し入れにあったことも懐かしく思い出されます。来春には、電気料金がさらに3~4割値上がりしますから、まだ使える古い物への回帰といった生活様式の見直しもされるかもしれません。いずれにしても、古い道具などが実家や倉庫などにあって、子供たちの学習に使えそうだと思われたら、処分する前にお声かけください。学習に役立てます。

 古いものを大事に使うことが尊重されない場面もあります。例えば自動車。十数年過ぎると税率が高くなります。旧車をきれいに乗っている人を見ると素敵だと思うのですが、EV主流となりそうなこの先、ガソリン車が迫害(?)を受けないとも限りません。冷や冷やものです。「あなたが冷や冷やする必要ないんじゃない?」という声は、空耳?

 今日は4年生が房総のむらなどに校外学習です。昨日同様寒い一日になりそう…。

122 ○○フライデー、○○マンデー(12/5)

 3年ぶりの合同学習発表会が開催されました。残念ながら関係者以外の参観はできませんでしたが、改修後初めて市川文化会館に足を踏み入れた私。大きな会場、素晴らしい舞台照明や音響。たんぽぽの子供たちのやる気もMAXでした。

 さて、アマゾンも楽天もトイザらスも、クリスマス商戦前の11月に「ブラックフライデー」と称してショッピングセールが展開されます。アメリカの主要な休日である感謝祭(11月最後の木曜日)の日は、家族に感謝の意を表し、ごちそうで食卓をいっぱいにして家族との時間を過ごす大事な一日です。日本の盆や正月のような感じでしょうか。この感謝祭翌日がブラックフライデー。

 でも、なんで「ブラック」なのでしょう。イメージがよくありません。実は、翌土曜日のフットボールの試合に先立ち大勢の観客や買い物客が街に殺到して渋滞や犯罪を引き起こし、警察官は治安を守るために多忙で休みを取れないなど、混乱の一日だったようです。セールの概念として使われだして60年以上の歴史があるのです。

 一方、プレミアムフライデーという言葉をめっきり聞かなくなりました。こちらは経産省や経団連が提唱したので、働き方改革とも併せて「月末金曜日は15時に仕事を終えて飲食や買い物などを楽しみましょう」といった趣旨のキャンペーンのこと。制度としては継続されていると聞きます。

 ○○マンデーという言い方もあります。ブラックフライデーの3日後の月曜日がサイバーマンデー。12月第2週の月曜日はグリーンマンデー。ともにセール期間といった認識でよいみたいです。これとは違って、サザエさん症候群の言い換えがブルーマンデー。  最後のブルーマンデーは別にして、流行る言葉やイベントの裏側には経済的な狙いを感じることがたくさんあります。でも、消費者である私たちにとっては商品を安く手に入れるチャンスとも言えます。うまく活用することが大事です。

 12月に入りましたから年末に向けて買い物計画を立てる時期。私の一番の悩みはプレゼント選び。サプライズは素敵ですが、不器用な私はそうしたことが苦手です。各家庭でも子供に探りを入れたりして…?ちなみに今日12月5日は別の記念日なのです。さてどうしましょう。今頃…。

121 ジェンダー(12/2)

 師走になりました。年末恒例のNHK紅白歌合戦の出演者が発表されたのは11月中旬。初出演が9組、最多は石川さゆりの45回目。いずれにせよ、顔触れが数年前と大きく変化しました。そして、今年は氷川きよしが紅白どちらでもない特別枠での出場といい、活動休止前のラストステージだそうです。ジェンダーについて常に違和感をおぼえていたと話した氷川さんはジェンダーレス。つまり、「男女の社会的・文化的な区別がないこと、あるいはなくそうとする考え方」のことで、性別にとらわれないでファッションやメイクを自由に楽しむ人といったカテゴリー。

 ジェンダーレスは、レスビアン(女性同性愛者)やゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(身体と心の性が一致しない)の頭文字4つをとった総称のLGBTとは異なりますが、長く人にも言えずに悩んできた点では同じでしょう。

 学校にも、自分の性に違和感をもつ子がいるかもしれません。「なんか違う」程度で、まだ明確になっていないだけかもしれません。教職員にだって悩んでいる人がいるかもしれません。要は多様な人と一緒に生活をしていることを認め、受け入れる意識が大切なのだと思うのです。同じ兄弟あるいは姉妹でも、「男らしさ」「女らしさ」を一様に求めることは、「わかってもらいたいのに、理解されない」「相談しても無理」といった失望につながりかねません。私たちはまず、目の前の子供・人をありのままにみつめることが大事なのだと考えます。

 ここ数年、中学校や高校の制服見直しが進んでいますが、これをすぐにLGBTと結びつけてしまうのはあまりにも短絡的です。制服に関しては、多様性だけではなく、機能性や経済性などといった観点も大事にしているからです。身の回りの人にきっと何らかの困り感があるのではないかと考えながら生活することが求められているのかもしれません。

120 きれいに使う、次のために(12/1)

 サッカーW杯が始まって10日が過ぎました。ドイツに歴史的な逆転劇を展開し、コスタリカには惜しくも敗れ、明朝(4:00kick off)のスペイン戦にかける思いは選手もサポーターも一緒です。

 さて、激戦の地、カタールでの日本人らしいふるまい、あるいは精神が話題になっています。多くのサポーターが去った客席で、日本のユニフォームを着たサポーターがビニル袋を持ってごみを拾い集めている姿が話題になっているというもの。それも一人や二人でないという点や負けた試合でも行われるといった点に驚きの声があがっています。日本人サポーターのごみ拾いは、大会のたびに話題になる行為です。試合会場だけにとどまらず、ロッカールームをキレイにして去る選手についても、様々なスポーツで称賛の声が世界から集まります。

 もしかすると、義務教育課程で毎日掃除の時間があることが関係あるかもしれません。昼休みや授業後に掃除をすることに何の疑問も持たない私たち日本人ですが、海外の学校では校内の掃除は清掃員の仕事といいます。つまり、「作業」であり「職業」といえます。ある調査では、清掃を清掃員に任せる国は約6割あるようです。日本の場合、掃除は「教育」「人の道」に通じると考えられています。そして、シンガポールでも、日本や台湾に倣って学校清掃を導入したと聞きます。

 ところで、兵庫県にある寺の参拝者用トイレが撤去されるというニュースがありました。境内のトイレは、9割方ハイカーが利用するといい、登山コースに入る最後のトイレスポットでガイドブックには「トイレはここで済ませておきましょう」と紹介されているようです。でも、男女を問わず汚してもそのままだったり、トイレが汚いとSNSで文句を言われたり、トイレットペーパーがないと怒鳴られたり、水栓を壊されたり…。気持ちよく使ってもらえるように管理をしても報われず、やむなく撤去を決意したとのこと。

 心無い一部の人の行為とはいえ、先のサポーターの行為と正反対。私自身の普段の行為の針はどっちに振れるだろうと自問しています。

119 相手を傷つけない(11/30)

 すごい雨風の一晩でした。家の前には飛ばされ、流されてきた枯れ葉が集まっています。

 さて、芸能人の格付けランキングをする番組が好きで欠かさず見ます。「一流芸能人」「二流~」に始まり「映す価値なし」までの格付け。バラエティー番組ですが、Gacktさんの連勝記録の裏にある努力を知って益々楽しみになったほどです。ただ、これによって人格が否定されたり相手を不安な気持ちにさせたりすることはないので安心して見ていられます。

 もし、人物ランク付けノートなるものが存在したらどうでしょう?営業やテストの成績、運動能力、容姿やファッションセンス、友人の数、音楽的センス、性格など勝手に採点されていたら嫌な気持ちになります。疑心暗鬼にとらわれ、他人の目を気にしすぎるようになるはずです。頑張りたいのに頑張ることができなくなるかもしれません。先の番組の場合、その場限りで笑ってやり過ごせる安心感があるから楽しいのです。ユーモアあるけど「相手を傷つけない」「不安な気持ちにさせない」を大前提とした社会・学校・学級でありたいと願います。

 話は変わりますが、少し前にふりかけの「ゆかり」と「ひろし」について書きました。すると、職員から「ひろしは美味しいですか?」尋ねられたり「ほかの種類もあるんですよ」と写真を見せてもらったりするなど、結構反響があります。そこで、改めて三島食品のふりかけを検索してみるとあるではないですかぁ。「かおり(青じそふりかけ)」や「あかり(ピリ辛たらこ)」、「うめこ(カリカリ梅)」、「かつお」など兄弟姉妹がいます。 さらに、「ひろし」と「うめこ」が結婚して「ひろこ」が生まれています。こういう遊び心が好きです。先週給食で手作りふりかけが出ました。たらことちりめんと胡麻。名づけて「ちりこ」。家庭でも作ることがあるでしょうから、ぜひ粋な命名を!

118 これまで50年、この先50年

 デリカとは、コンビニやスーパーで売られる惣菜や弁当などを指し、デリカテッセンが転じたものです。一方、三菱にはデリカという名前の車がありますが、「デリバリーカー(荷物を運ぶクルマ)」に由来することを初めて知りました。大切な家族や仲間と過ごす空間としての比重が大きくなっているような気もします。

 さて、自動車のナンバープレートも変化してきました。学校近辺では、陸運局のある「習志野」ナンバーが主流でしたが、ご当地ナンバー「市川」「松戸」を多く見るようになっています。その隣の分類番号は1桁から2桁になり、現在は3桁ですが、希望ナンバーが多いせいかアルファベットが登場しています。このアルファベットは26個全部が使われるのかと思いきや、「A・C・F・H・K・L・M・P・X・Y」の10種類のようです。視認性を考慮し、誤解しやすいものを省いたといいます。市川ナンバーにアルファベットが見られるようになるのはまだ先のことでしょうが、アルファベット導入によりこの先50年はもつと想定されています。

 この先50年の真逆のジーンズのお話。私たち世代にとってジーンズメーカーといえば、「エドウィン」「リーバイス」「ラングラー」「ボブソン」「ビッグジョン」が代表格ですし、それ以外はユニクロしか知らない私。今では、様々なブランドから続々と新商品が投入されていますが、バックポケットに「W」の刺繍を見てラングラーだと思ったり、「503」と聞いてとエドウィンを想像したりするのは、やはり昭和の親父だからでしょうか。「ジーンズ」と「デニム」を混同して使うことも多くありますが、ジーンズはパンツの種類であり、デニムはジーンズを形成する生地のことを指すとのこと。専門的に携わる人には違和感があるといいます。

 いずれにしても、「ジーンズは安くなった」というのが昭和の親父の率直な感想です。また、昭和の親父はダメージの古着をわざわざ購入もしません。

117 笑顔(11/28)

 小池都知事が「ウォームビズ」を採用しました。電力需給ひっ迫への対策です。暖かいと表情筋が緩みますが、懐まで温かいとよいのですが…。一方、昨晩のコスタリカ戦の結果には表情がこわばります。

 6年生の進学先は様々です。受験等によって公印を必要とする書類がある場合には、個別に面談をしています。堅苦しいものではなく、人柄を知りたいと思うからです。話をしていると意外な発見というか気づきがあります。中学校でやりたいことや興味のあることなど、「そうなんだぁ」と思わせてくれるとともに、応援してあげたいという気持ちになります。

 コロナ以前は、12月頃から3月初旬にかけて6年生と校長室で給食の会食をしていました。4~6人くらいでやってきてもらいます。私の都合が学校の行事もあって飛び石となることもしばしばですが、話をすることで個々に素とともに意外性にも出会えるのです。こういうことをすることで、卒業証書の手渡しが感慨深いものになります。子供たちと話して笑い合ったり、一緒に給食を食べたりすることができるときが早く戻ることを待ち望みます。

 先日、卒業アルバム用の職員集合写真と6年生の授業風景の撮影がありました。私自身、カメラを向けられて笑えるようになったのはいつ頃からでしょうか。口角をあげて穏やかな表情になります。昔あるドラマで、埠頭を俳優の松田優作さんが何も語らず恋人の前を歩くシーンがありました。その姿に憧れ、学生の頃はなるべく寡黙を貫きましたし、滅多なことで笑わないように努めました。でも、「笑った写真のほうがいいよ」「幸せが逃げちゃうよ」と言われて笑ってみると、温かみのある写真に変わるから不思議です。今は自然と笑顔になります。周囲を幸せな気持ちにさせる笑顔でいられる爺さんになれるようにします。

 学校では、受験を控える子もそうでない子も笑顔いっぱいの残り4カ月になるように、私たちができることを精一杯やっていきたいと思います。

116 地図帳で遊ぼう(11/25)

 昨朝の朝日新聞。自宅で見た新聞と学校に配達された新聞の違いを感じます。サッカーW杯ドイツ戦について記載された1面。『8強の夢 若武者に託す』という結果を待たず印刷された紙面と『日本 金星発進』という午前0時過ぎに印刷された紙面。我が家は柏、ここは市川で同じ県北西部なのにとても不思議な出来事でした。

 さて、40年近く前に教育実習に行った私は、子供に問われて困ったことがあります。それは、「先生の専門は何ですか?」というもの。私は、国語科でも算数科といった教科ではなく、教育学専攻だったからです。子供に「教育学」と言っても理解されるはずもなく、かといって嘘もつけず…。

 教員になって数年してから社会科の面白さに目覚めて、好んで研修しました。様々な分野でネタ探しをしたり取材旅行に行ったりして授業を組み立てたのです。

 さて、3年生で配付される地図帳を見たことがあるでしょうか?教科書はペラペラめくることがあっても、地図帳を開く機会は皆無に等しいのではないかと思います。今日はいつになく、まじめな話題です。  教科書同様、地図帳も改訂が進み、使いやすさやわかりやすさを追求しています。小学生が、あるいは担任が利用しやすいことを念頭に置いていることがよくわかります。楽しく情報の読み取りができる工夫も目立ちます。

 ところで、「ロコ・ソラーレ」と聞けばカーリングのチームを思い起こします。拠点は常呂町(北海道)です。地図帳にもカーリングのイラストが記されています。授業でも取り組むといいますが、どうしてこの地で盛んになったのでしょう。どうも「気候」に関係があるようです。北海道のスポーツといえばスキーを連想しますが、年間降水量が少ないオホーツク沿岸の町にはスキー文化がないようです。このようにスケートも含めて、気候とスポーツの関係は深いことがわかってきます。

 現在使用されている地図帳には、QRコードを読み取ってタブレットでデジタル化されたデータや写真、イラストなどを閲覧できます。地図記号や都道府県名に関するクイズもあって十分楽しめます。子供たちも指示がなければ地図帳を開くことがないのかもしれませんが、学校での隙間時間や家庭学習に使ってみると意外な発見があるかもしれません。「えっ、こんなこともできるんだぁ」と、大人も子供も、まずは知ることが大事なのだと思います。家にあったら、今日開いてみてはいいかがでしょうか?