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校長室から
177 駄菓子屋(3/7)
腕を頭上で回しながら、♪ブーメラン、ブーメラン、きっとあなたは戻ってくるだろう~♪と歌うのは、西城秀樹さんの『ブーメランストリート』の冒頭です。残念ながら、覚えているのはここまでです。ところで、「ブーメラン」と聞いてどんなものか想像がつく子供はどのくらいいるでしょう。
ブーメランとは、狩猟やスポーツに使われる棍棒の一種。大型のものを除けば、手で投げて飛ばすことができ、ある程度の距離を飛行した後に手元に帰ってくるタイプが有名です。子供のころ、駄菓子屋でプラスチック製の「へ」の字型ブーメランがおもちゃとして売られていましたが、大好評でした。そうはいっても、まず手元に返ってくることはなく、飛んでいった先に走って拾いにいったというのが現実です。広い空き地がそこかしこにあった時代だからできた遊びなのかもしれません。また、パチンコも買ったり自作したりして的当てを楽しんだものです。
そんな時代、よく足を運ぶ駄菓子屋がありました。オレンジガムやココアシガレット、ゴールドチョコが5円だったように記憶します。とりわけフーセンガムは人気。誰もがガムを噛み、プーっと膨らませながら歩いていました。駄菓子屋にあるのは食べ物ばかりとも限りません。「銀玉鉄砲」もその一つ。ジェンダー問題を気にせず言うなら、これを片手に多くの男の子が撃ち合いをして遊んだものです。くじ引きもありました。お目当ての商品を狙うも当たらないので、番号札を自作しておじさんに見せたらすぐにバレて叱られたことも…。
平田小学区にも駄菓子屋があるらしいことを聞きました。子供の説明なので、いまいち場所がつかめませんが、足を運んでみたい気がします。店から天地真理さんの歌が流れ、懐かしいポスターでも貼られていようものなら…。
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