文字
背景
行間
校長室から
363 おせっかい(24.2.16)
今日は、市川市文化会館で創立70周年記念行事と6年生を送る会を行います。移動は4コースに分かれます。また、初めて文化会館を使うという児童も大勢いるとともに、タイトな時間の中でトイレや給水のタイミングの難しさがあります。係となっている保護者だけでなく、全員の協力のもとで素敵な時間を過ごしたいと考えます。
さて、体調が悪くて布団に伏せっていた時に、なぜかしら童謡「おお牧場はみどり」が流れ始めました。そして青空の下で緑色の草が風になびく映像とともに歌詞が浮かんでくるのです。そして思います。これって、自然界の水の循環と植物の生長を歌っているのかなぁと。私が生まれたちょうどひと月前に当たる日にNHK『みんなのうた』第1回目の放送、しかも最初の歌として紹介されたといいます。元々は、スロバキアやチェコの農村地帯で古くから親しまれてきた民謡なのですが、どうしてこんな具合の悪い時に…?と不思議でした。
具合が悪いといえば、一昨日の朝、本八幡駅改札を出てシャポー入口手前でしゃがみ込む人が左前方に見えます。まるでキース・へリングのイラスト『Radiant Baby』のように四つん這いで固まっています。通勤客がたくさん通り、誰もが視線をやって気にはしているようですが声をかける人はいません。おせっかいな私は、おもむろに近寄り声をかけました。予想に反するような甲高い声が返ってきたことに意表を突かれながらも状況を確認しました。駅員にもSOSを出して駅の医務室に運びました。この間、一緒に運んでくれた男性と声をかけてくれた女性の二人しか関わってくれませんでした。
時間ギリギリで急いでいたかもしれませんし、関わりたくないと考えたかもしれません。自分が駆け寄らなくても誰かがきっと何とかするだろうと考えたかもしれません。でも、ちょっと考えてみたいのです。うずくまっていた男性の気持ちです。唯々辛かったのではないでしょうか。もしかすると、助けを待っている子供や大人がすぐそばにいるかもしれません。おせっかいでもよいのでは?