校長の思い
校長の思い 「凡事(ぼんじ)徹底(てってい)」の大切さ ~当たり前のことを当たり前にできるように~
だいぶ間が空いてしまいましたが、10月の学校だよりに載せたものをご紹介します。
経営の神様、パナソニック創業者の松下幸之助さんやイエローハット創業者の鍵山秀三郎さんが座右の銘としていた言葉で「凡事徹底」という言葉があります。特別なことではなくごく平凡なことを徹底してやり抜くという意味です。この「凡事徹底」は学校生活を送る上でも大いに参考になる考え方だと私は思っています。そして、平凡で何気ないことと思えること(当たり前と思えること)でも、長い間、ずっとやり続けることで、自分を成長させていくことができると思っています。「当たり前のことを当たり前にやる」ということは簡単なようで難しいことです。「今日ぐらいはいいや」とか「少しぐらいは・・・」と自分を甘やかす思いがわいてきます。ですから「徹底してやりぬく」ということは難しいことですが、それでも小さなことを大事にし続けるための根気強さと意志を持って、教職員そして、「鬼高っ子」にはチャレンジしてほしいと思います。
校長の思い 「子ども達との関わりの中で自分が大切にしていること」
7月10日(木)に家庭教育学級で「子ども達との関わりの中で自分が大切にしていること~今までを振り返って~」というテーマでお話しする機会をいただきました。自分の子ども時代から今までの経験の中で感じたこと、思ったこと、そして肢体不自由の特別支援学校をスタートし、今日までの教員人生の中で考えてきたことなど、振り返りながらをお話しさせていただきました。話の中では、「子ども達と関わるとき自分が大切にしている言葉」を合わせて紹介させていただきました。自分は子ども達(人)と関わるとき、いつも自問自答しますが、その時にいつも頭に浮かんでくる言葉です。いつまでもこの言葉を大切にして、子ども達(人)に接していきたいと思っています。
1. 子どもは一人ひとり、可能性の原石
2. 白の中にも黒はあるし、黒の中に白もある
3. どこかで必ず成長していく
4. 子どもながらに、考えていることがあるかもしれない
5. 大切な大きな枠をはみ出さなければ、見守ってみよう
6. 自分の物差しだけで考えるな 相手の物差しもある
7. 一人を大切にできなければ、誰も大切にはできない
8. その時に大きな成長がみられないかもしれないが、つなげていく、引き継いでいく、ただそれだけでも素晴らしいこと
9. その子の良さがきっとあるはず
10. 人に対してではなく、行動に対して・・
校長の思い 探究心(?と思う気持ち)
校長として日々思うことがあります。「今の鬼高小学校の子ども達が、社会で活躍する10年後、20年後、30年後・・・はいったいどんな世界なんだろうか」と。自分でもなかなか想像がつきませんが、世界とすぐつながり、本当にさまざまな人々と巡り合い、関わりあって、一緒に考えたり、時には自分で考えたりして生きていく時代になるんだろうなと思います。それでは、そこを生きていける力とは・・・・。私は、生きていける力の一つに「探究心」があると思っています。小学校で種を蒔き、身に付けられる力は、もしかすると人生の中では、小さなことかもしれません。でも、その小さな一歩が、次の機会に少し大きくなり、それが生きていく力につながっていくのだと信じています。学校・家庭・地域が子ども達の未来を見据え、「探究心」を一緒になって育てていければと思っています。
校長の思い「あいさつ」
私はできるだけ毎日校門に立って、子ども達に挨拶をしています。「全校の児童と早く仲良くなりたい」と同時に、挨拶を交わすと私自身「嬉しい」「ホッとする」「元気になる」からです。今週は、計画代表委員会の児童が中心となり、校門で「あいさつ運動」をしています。子ども達同士でかわす挨拶を見ているのも、嬉しい気持ちになります。委員の児童からは、挨拶すると「なんか気持ちいい」、挨拶されると「嬉しい」など感想を聞くことできます。鬼高小学校の特色の5つの鍵のなかに「あいさついっぱいのかぎ」があります。このかぎが、子ども同士だけでは無く、職員同士だけではなく、学校中で広がればいいなあと思っています。そして学校だけではなく、保護者の方に、そして地域にも広がってほしいと思っています。
【余談】
日頃、当たり前のように交わす挨拶ですが、挨拶にはとても大切な想いや人と関わる上で重要な役割があるそうです。《挨拶》とは、漢字で書くと2つの文字から成り立ちます。『挨』は「心を開く」、『拶』は「相手に迫る」つまり、挨拶は「心を開いて、相手に近づくこと」「相手の存在を認め、相手に対して心を開くこと」という意味を持っているそうです。
〇「挨拶」が持っている5つの大きなパワー
①感謝を伝えられる ②相手の存在を認めているということを示せる ③仲良くなるきっかけになる
④印象の良さを与えられる ⑤緊張をほぐせる
〇気持ち良い挨拶のための3つのポイント
①微笑む ②相手の目を見る ③伝わるようなボリュームで言う
挨拶を大切にして、これからも生活していきたいと改めて思う今日この頃です。
「やってみせ、言って聞かせて・・・・・・・」
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
この言葉は、私が大切にしている言葉の一つです。そう思うのは、子ども達を成長させるヒントが含まれている言葉だと思うからです。自分の若い時を思い返すと、ついつい、「言って」「させる」ことが多く、「やって見せ」、できていたら「ほめてみとめる」ということが少なかったと反省しています。子ども達は、大人の姿を見ています。子ども達に「こうしてほしい」「こうなってほしい」ということがあれば、まず手本を大人が見せてあげることか大切だと私は思っています。些細なことですが、私は、清掃活動の時間を大切にしています。一緒に雑巾がけなどしながら、やり方を教えたり子ども達ができることがあれば任せたり、そして、自主的にやっていたり、できたりしたとき認めてあげたりすると、子ども達がどんどん変わっていくのを感じます。今年も時間を見つけて子ども達と一緒に掃除をしていきたいと思っています。子ども達には成長する力があります。微力ながら、この言葉を大切にして、子ども達のよさをのばしていけたらと思っています。
「自転車の両輪のように」5月号学校だよりから
子ども達の力を伸ばすには、学校だけでも、そして家庭だけでもなかなか難しいと感じる時があります。「学校」と「家庭」が自転車の「両輪」のように、「子どもの良さ」を見つけ、そして「持っている良さを伸ばす」という方向を一緒に向くことで初めて、子ども達の力を伸ばせるのではないかと思います。子ども達の力をさらに伸ばせるように、連携を密にして、教育活動に取り組んでいきたいと思いますので、御理解、御協力をよろしくお願いいたします。
授業参観・保護者会を終えて
本日、授業参観と保護者会が行われましたが、本当に多くの保護者の皆様が参加、出席していただき感謝しております。全クラスの授業を短い時間でしたが参観させていただき、どのクラスも多くの保護者の方が熱心に参観されており、嬉しい反面、身の引きしまる思いでした。保護者会では、各担任から子ども達の様子や学級経営等についていろいろお話があったと思いますが、学校と家庭と連携を取りながら、子ども達の良さを伸ばしていければと思っています。
在校生への最初のメッセージ
始業式に2年生から5年生に向けて、こうなってほしいなあという話を一つしました。それは、鬼高小学校に伝わる「五つのかぎ」の話です。話した内容は以下のことです。少し長くなってしまい申し訳ありませんが・・・・
一つ目は「あいさついっぱい」。挨拶は人と人がつながる第一歩です。そして、挨拶がいっぱいだととても気持ちも優しくなり、うれしい気持ちでいっぱいになります。勇気をもって自分から挨拶してみましょう。
二つ目は「読書いっぱい」。本をよむことで、いろいろなことを知ることができ、自分で考える力がつきます。皆さんには、本の中に隠れている知らない世界をいっぱい見つけてほしいと思います。
三つ目は「歌いっぱい」。私は、歌・音楽には力があると思っています。仲間と楽しめたり、乗り越える力をもらえたり、多くの人がひとつになれる、そういう力があると思っています。
四つ目は「花いっぱい」。花がいっぱいあると、学校がとても華やかにきれいになりますね。きれいなものを見ると、心が落ち着きますよね。いつでも花がいっぱいある学校だといいなあと思います。
最後、五つ目は「スポーツいっぱい」。体を動かすと健康で丈夫な体ができます。スポーツがいっぱいできるためには、早寝早起き・朝ごはんが大切です。そして食事も大切です。自分の健康に気をつけながら、スポーツ好きの鬼高っ子でいてほしいと思います。
この「5つのかぎ」はとても素敵なかぎだと思います。このかぎを意識して、子ども達には、生活をしてほしいと思っています。
【6年生に向けて】6年生には5つの鍵に加え、以下の話をしました。
「皆さんは、卒業生から大切なバトンを受け継いだはずです。どうか、6年生全員で鬼高小学校をもっともっと素敵な学校、鬼高小学校でよかったなと思えるような学校にしてください。そして、まだ先のことですが、最高の卒業式にできるように、いろいろなことに取り組んでください。皆さんなら、必ずできます。そして先生たちも皆さんを応援します。」
子ども達と向かい合いながら、最高の卒業式にむけて、進んでいきたいと思っています。