2025年6月の記事一覧
6月13日(金)の給食【千葉県民の日給食】
今日は6月15日(日)の千葉県民の日にちなんだ給食です。
千葉県産の食材はもちろん、郷土料理でもある「さんが焼き」が給食に登場します。
~今日の給食~
ごはん、さんが焼き、ごま和え、沢煮椀、牛乳プリン、牛乳
~栄養価~
エネルギー:660kcal たんぱく質:26.7g 脂質:19.0g
カルシウム:317mg 食物繊維:2.9g 食塩相当量:1.8g
~食材情報~
米(ふさこがね):千葉県 かつお節(鴨川市の永井商店、千葉ブランド水産物認定品):千葉県
みそ(佐倉市のヤマニ味噌、「ちばの恵」):千葉県 酒(山武市蓮沼の守屋酒造):千葉県
塩(山武市松ケ谷の九十九里海の塩プロジェクト):千葉県 牛乳プリン(古谷乳業):千葉県
牛乳:千葉県他 里芋:九州 わかめ:三陸 イワシ:鳥取県 鶏肉:岩手県
長ネギ:千葉県 しょうが:千葉県 にんじん:千葉県 ほうれん草:東京都
キャベツ:愛知県 もやし:栃木県 ごぼう:宮崎県
1、塩(九十九里海の塩プロジェクト)→「沢煮椀」に使用
↑ 皆さん、千葉県で塩を作っている生産者さんがいることを知っていましたか?九十九里海岸の美しい海から、
潮汐を見極めて汲み上げた海水から作られる山武の海の塩。機械をなるべく使わず、昔ながらの
製法(平釜、薪で焚いています)で海の恵みを最大限に引き出す塩づくりを行っています。今回は、
地域文化の伝承、自然環境の保全、地域活性化を目的に活動している「株式会社 九十九里海の
塩プロジェクト」(山武市松ケ谷)さんを訪ねてきました。
↑ 薪の火力でじっくりと加熱、蒸発させて塩を作ります。そのためには大量の薪が必要で、地元の間伐材や
廃材を薪にしています。工場の敷地内には最近千葉県内のある学校から届いた木がたくさん置いてありま
した。これは薪を割る機械です。太い木はあらかじめチェーンソーで切れ目を入れてからこの機械にかける
と割れるそうです。
↑ 薪の火力で4日間かけてじっくりと加熱、蒸発させていきます。遠赤外線効果で美味しい塩ができる
そうです。火力調整のため、薪の大きさなどを見極めて入れていきます。
↑ 塩を焚く釜は3基あります。1基目では海水を入れて焚きます。2基目ではさらに焚きあげて
鹹水(「かんすい」、濃縮した海水)の濃度が上がってきます。水分のみが蒸発し、塩分は蒸発せずに
残るため、塩分濃度がどんどん上がってきます。3基目では仕上げの焚き上げで、ゆっくりと焚きつめ
ていき、水分が減り、塩の結晶となります。
↑ 塩を急いで作る(機械で無理やり水を抜く)とナトリウムが多く尖った味(しょっぱい)になります。
じっくりと作ることで、カルシウムが豊富で味が尖ってなく、まろやかで甘みを感じることができます。
すくった白いものが塩で、下に滴り落ちているのが「にがり」です。「にがり」は、豆腐を固める時に
使ったり、ごはんを炊く時に数滴入れるとふっくらと美味しいごはんに炊き上がります。塩はこの後、
天日干しをして異物が無いかの検品を行い完成となります。1トンの海水から20kgの塩しか作れま
せん。また、完成まで1週間ほどかかるので、とても大変なお仕事です。
↑ 「株式会社 九十九里海の塩プロジェクト」(山武市松ケ谷)さんがつくっているお塩です。
九十九里海岸の美しい海から、 潮汐を見極めて汲み上げた海水から作られる山武の海の塩。
機械をなるべく使わず、昔ながらの製法(平釜、薪で焚いています)で海の恵みを最大限に引き出す
塩づくりを行っています。千葉ガストロノミーアワードにも選出されました。
2、酒(守屋酒造)→「さんが焼き」と「沢煮椀」に使用
↑ お酒は山武市蓮沼にある守屋酒造さんのお酒です。地元のお米と水を使った地元にこだわった
千葉県産のお酒です。給食では肉や魚の臭みを消したり、旨味を出すために使用しています。
今日は「さんが焼き」と「沢煮椀」に使用しました。
3、味噌(ヤマニ味噌)→「さんが焼き」に使用
↑ 創業は明治20年(1887年)で、杉の木桶は古いもので100年以上使用しています。創業当時から受け継がれる
「種みそ」で、ヤマニ味噌の伝統の味(味噌)を造り続けています。佐倉の市内には、今でも「味噌部屋」と
いう地名が残っています。これは武士が戦時はもちろん、平時でもいかに味噌が重要な食糧であったかを
物語っています。※全体の撮影のため音量が小さめです。音量を大きくしてお聞きください。
↑ 大豆は千葉県産フクユタカ、米は千葉県産コシヒカリを使用しています。熱を加えず、自然の温度変化に
任せて、長期間じっくりと熟成させています。香りと旨味が美味しいです。※全体の撮影のため音量が
小さめです。音量を大きくしてお聞きください。
↑ 職人さんたちから大洲小学校と大洲中学校の皆さんにメッセージをいただきました。味噌は体にとても
良いので、たくさん食べましょう。※全体の撮影のため音量が小さめです。音量を大きくしてお聞きく
ださい。
↑ こちらが味噌造りに使用する乾燥大豆です。通常、大豆は「煮る」か「蒸す」か、どちらか一方のみを
行うのが一般的ですが、ヤマニ味噌さんでは、職人の経験と勘を頼りに「煮る」と「蒸す」の両工程を
行っています。大豆の旨味を最大限に引き出しつつ、ふっくらと炊き上げます。
↑ 大豆は千葉県産フクユタカ、米は千葉県産コシヒカリを使用している千葉県産の味噌です。
130年続く木桶で作っていて、熱を加えず自然の温度変化に任せて、長時間じっくりと熟成させています。
風味、コク、旨味とどれをとってもとてもおいしいです。伝統の味噌をじっくりと味わってください。
4、かつお節(永井商店)→「沢煮椀」に使用
↑ 鴨川市の永井商店さんの千葉県産かつお節です。千葉ブランド水産物認定品でもあります。
冷凍しない生のままの新鮮なかつお節を使い、昔ながらの製法で手間と時間をかけて丁寧に作っています。
出汁をとっていると、給食室中が出汁の良いかおりがしてきます。大洲小学校・中学校ではこのかつお節と
北海道釧路産の昆布を使って出汁をとっています。
5、さんが焼き(千葉県郷土料理)
↑ 豚ひき肉、長ネギ、しょうが汁、イワシのすり身を混ぜています。大洲小・中学校のさんが焼きは、
イワシ100%にすると、魚のにおいが強く出てしまうため、豚ひき肉やこの後の動画で登場する木綿豆腐を
加えています。
↑ ①の動画の中身に水気を切っておいた木綿豆腐を加えて混ぜています。
↑ ひじきも加え、最後に調味料(味噌、酒、みりん、しょうゆ)を加えて練っていきます。
↑ 手で成形しています。
↑ 185℃で、12~15分、焼いていきます。この動画はオーブンに入れた直後です。
↑ オーブンに入れて10分が経過しました。うっすらと焼き色がついてきました。この後、さんが焼きが
規定の温度に達しているかを中心温度計で測定して、オーブンから出します。
6、今日の給食
感謝していただきましょう。
◆千葉県教育委員会では、児童生徒向けわいせつセクハラ相談窓口を開設しております。
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