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2025年9月の記事一覧

091_リアクション(25.9.29)

 市川市民プールが、来年の営業を最後に閉鎖されるようです。跡地には、屋内プールやフィットネス、ジョギングコースほか、通年利用型の総合スポーツ施設を予定しているといい、時代のニーズといえるでしょう。ずっと昔、地区大会を勝ち上がった市内小学生の水泳大会(中央大会)が、市民プールで開催されたことを知る教員はわずかです。

 オホーツク海に面した町立図書館で、中高生の利用が伸びないことの打開策として、中高生限定の悩みや質問に応える匿名掲示板を設置したといいます。ある利用者からあった、「人生とは何ですか」という投書。どう答えてよいものやら悩みますし、相手の想いに正対して伝わる言葉を選ぶ必要がありそうです。その回答は…「リアクションではないでしょうか」というもの。確かにどんなリアクションをするかで展開が次々と変わっていきますし、私たちの生活は反応の連続・連鎖と言えるかもしれません。

 話は変わって、『踊る大捜査線』シリーズで柳葉敏郎さんが演じた室井慎次を主人公にした映画が、WOWOWで放映されたので録画したのは随分前のこと。2時間ずつの前後編でしたが、決して長いとは感じませんでした。隣から「ギバちゃんは、表情と口元で演技するよね」とか「額の皴は、他人から見たらあなたも同じように見えているんだよ」とか声がします。応じて、「俺も表情で演技、というか反応できる人になるわ」と答えると、間髪入れずに「絶対無理!」と強く否定されます。ですから、それ以上何も言えなくなってしまいました。違ったリアクションだったら、展開も違っていただろうになぁ。

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090_窓(25.9.26)

 9月も下旬を迎え、やっと秋らしくなってきたのに、今日は真夏日の予報。社会科で暖かい地方や寒い地方のくらしを学習しますが、家のつくりを比較する場面もあります。ただ、平均気温が過去30年の平均値を大きく上回ったとされる今夏、風が通り抜けるように窓を多くして涼しく住まう工夫は現実離れしている感じです。

 今はなき実家は平屋建てで、小さい頃は庭で父とキャッチボールしたりゴルフの素振りをしたり…。北東の角地で、近所の人との交流も盛んでした。鍵をかけずに家を離れることも頻繁にありましたし、在宅時には窓という窓全部が開いているくらい。プライバシーや防犯を気にしない時代の象徴ともいえます。

 思い出してみると、窓は平屋なのに大小含めて15か所。現在の二階屋が21か所ですから、十分な照度を確保できる造りだったといえます。ただ、台所の西日の厳しさだけは閉口でした。

 散歩していると、いつの間にか新しい家が建っていることがあります。最近の外壁はお洒落です。色も黒系が多いような気がします。一方で、窓が少なかったり小さかったりして、道路に面した壁には1つも窓がないなんて例もあるくらいです。窓を減らすことで防犯性を高めると同時に断熱性にも貢献しているのでしょう。どうも建築費も抑えられるようです。

 長くて終わらない夏ですから、断熱性に優れた家が選ばれるのは必然。ある調査によると、夏場、住宅に入ってくる熱のうち約7割が窓から出入りするとされるほど、窓がポイントになります。また、室内の照度は生活の質を左右しそうですから、採光にもきっと工夫がみられるのでしょう。そんな最近の家を内見してみたいなぁ。

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089_今日、何食べる?(25.9.25)

 人間ドックで行う胃検診は、昨年から胃カメラにしました。鎮静剤でウトウトしている間に終わってしまいますから、バリウムの白い便との格闘やストレスがなくなって楽ちん。ですから各種検査をしながら、病院がくれる食事券で昼食は何処で何を食べようかと悩むのも、また楽しい時間です。

 ただ、「人間ドックに行くと、必ず何か引っかかって帰ってくる」と言われます。釣り糸を垂れるとホイホイ釣れる、病気の入れ食いのように聞こえるのが悲しい。

 ところで、給食がない長期休業中などは、弁当を作って持たせてくれます。外食だったりコンビニで買ったりするより安上がりだからです。また、好きなものを買って食べさせると何を買うかわからず、カロリーオーバー必至で任せておけないというのが本当のところ。でも、いつもずっと作り続けてくれていたことに感謝以外ありません。先の夏休みも作ってくれることはありましたが、8割がた冷凍食品でした。安価で栄養バランスがよく、美味しいと三拍子揃っていますから、手間を考えたら当然かもしれません。

 これらを食べ慣れていないので、種類の豊富さには驚きです。ただ素朴な疑問は、レンジでの調理時間について。袋には500W・600Wそれぞれの目安時間が示されています。機種により異なりますと注意書きもありますが、ほぼ間違いありません。ではどうやって算出したのでしょう。何度も何度も試したのでしょうか。それともコンピュータ?

 ずっと以前に、春日三球・照代の「地下鉄漫才」が大うけしました。“地下鉄の電車はどこから入れたの?それを考えていると一晩中寝られないの”というフレーズは一世風靡しましたが、調理時間の算出方法も考えると寝られなくなる…というほど、私は繊細ではありません

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088_穏やかな秋に(25.9.24)

 夏の期間が極めて長く、秋になったと思いきやすぐに冬になることから、「四季」ではなく「二季」になってしまったのではないかとまで言われます。深刻な暑さが続いた8月は、40度超えが各地で報告されました。こうしたことを踏まえて、「夏日」「真夏日」「猛暑日」に続く呼称を検討していると先月中旬のニュースで報じていました。今のところ、気象協会が独自で使う「酷暑日」が有力だといいます。

 誰もが「昔はこんなに暑くはなかった」と口をそろえて言いますが、東京都の気象観測データを比較してみると一目瞭然です。1970~1979年(昭和50年代)と2010~2022年の平均日数を比較するとその増加率は、夏日が1.3倍で、真夏日が1.7倍。猛暑日に至っては5倍にもなります。昭和50年代の猛暑日は、約3日/年しかなかったのです。このデータからさらに3年を過ぎ、今では35℃以上の数値を天気予報で見ても驚かなくなったことにも表れています。ただ、数字を見るのは慣れても、体は慣れではなく悲鳴の連続といった感じです。ですから先週末、前日の猛暑から10℃も下がり、最近は朝晩が過ごしやすいので、「お願いだから、もう暑くならないで!」と手をすり合わせてしまいます。

 暑すぎるのも困ったものですが、時折発生する「突風」「つむじ風」「竜巻」は何とも怖い!「激しい突風などに注意」と言われても、発生の範囲が台風とは違ってピンポイントなので、対応に難しさがあります。ただ、その破壊力はすさまじく、家屋崩壊や自動車が宙を舞う映像に恐怖すら覚えます。竜巻によって空に吹き上げられるのは、『オズの魔法使い』という物語、フィクションの世界、あるいはアメリカという遠い地の出来事と思っていましたが、他人事ではなくなったようです。穏やかな秋晴れが続くといいなぁ。

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087_左回り・右回り(25.9.22)

 18年ぶりに日本で開催された世界陸上が、昨日閉幕しました。34年ぶりの東京の最終日だけ見ました。先週の男子棒高跳びでは、デュプランティス選手が6m30cmという世界記録を樹立!史上初めて6mを越え、鳥人と呼ばれたブブカ同様、他を圧倒する強さです。その記録は、建物でいえば3階。その高さに棒1本で体を持ち上げて、バーを越えていく放物線運動(写真10枚を合成)が朝日新聞には大きく取り上げられていました。

 ところで、陸上競技場は必ず左回りで、その歴史は110年以上。でも、どうして左回りなのでしょう。『チコちゃんに叱られる』の問題ではありませんが、簡潔に答えるなら「右利きの人が多いから」という説が有力なようです。実際、右回りに比べてスピードも出るといいますから驚きです。この左回りの法則は、人間の行動パターンを表すものらしく、安心感を抱きやすいといわれます。そんな左回りをいろいろ探してみました。

 スポーツ界では、陸上のトラック以外にも野球のベースランも左回りです。競輪も左ですが、競馬は右回りも混在します。遊園地のメリーゴーランドは左回り。一方、ジェットコースターやお化け屋敷などはあえて右回りにして、心理的に緊張感や違和感を与えているといいます。「へぇ~」と感心してしまいます。また、コンビニやスーパーでも売り上げ向上のために、入口から左側に飲み物や弁当などの売れ筋商品を配置するという手法があるといいます。人間の行動心理をうまく利用する手法は、気づかないだけであちこちにありそうです。

 蛇足になりますが、つむじは世界的に右巻き(右回り)が多い中、日本人はほぼ半々だとか。そんな私のつむじを見つけるのは、かなり難易度が高いウルトラクイズ級!

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086_彼岸を前に想う(25.9.19)

 秋の彼岸入りを前に、今日あたりキッチンで小豆が煮られている気がします。

 一昨年秋は、父の三回忌と母の納骨を一緒に行いました。今夏は母の三回忌でした。長男であるがゆえに葬儀や法要、お墓に関する一切を取り仕切ります。本を読んだり経験したりすることで、覚えることや初めて知ることがたくさんあります。ただ、こうした風習や慣習、知識が自分の子供たちに伝えていかないと、子供たちが困るかもしれません。墓や葬儀に関する情報などが途切れて、選択ができなくなる可能性があります。ですから、今のうちに教えておくことも必要だと思い始めています。3年後には七回忌があります。この時には、弟の子供も含めてみんなで集まろうと秘かに考えているのです。

 最近では、墓の考え方や墓参りについての意識が変わってきている気がします。ある調査では、墓参りを年1回以上する人が約7割で、そのうちの6割が年3回以内と回答しています。我が家の場合は、自宅から比較的近い場所に移したこともあって、月はじめの墓参とともに、彼岸など別に足を運ぶ回数を入れると13回以上。ですから、車の中には線香とライター、花切ばさみを常備しています。

 墓の維持・管理にも費用がかかりますので、最近では合祀墓や納骨堂、樹木葬、海洋葬など様々な形式が選べます。テレビを見て驚いたのが、墓参り代行サービスとか墓の清掃サービスが成り立っているという現実。さらには、アバター墓参りなんてものまで登場しそうな世の中です。

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085_本分(25.9.18)

 五十嵐貴久さんの著書『鋼の絆』は、消防学校を舞台とした物語。研修の最終面接で教官が課した設問は、「あなたは、母親と恋人と一緒に海でボートに乗っている。突然海が荒れ、二人が同時にボートから落ちた。だが救えるのは一人だけ。どちらに手を伸ばすか?」というもの。考え得るのは、①母親、②恋人、③両方の3パターンくらいです。ただし、③は「救えるのは一人だけ」という条件に合致しません。

 解答は、「消防士の本分は、事故や火災を未然に防ぐことにある。危険が予想される状況で海にボートを漕ぎだすことを止めるのが我々の仕事である」という、設問自体に少し無理を感じさせるもの。それでも、私たち教員と似ている気もします。指導する中で単に答えを教えるのではなく、知り得た既習事項や考え方を駆使して、新たな課題解決する力を求めていますから。

 8月中旬の歌舞伎町雑居ビルの火災で、消防士2人が亡くなりました。火災による殉職は滅多にあることではないようです。しかし、狭い非常階段や消火装置の機能不全ほか、想定できなかった状況があったことを想像してしまいます。これは、先述の著書シリーズ読んで、火災現場に赴く消防士の過酷さと決意に、小説を通して間接的にでも触れたからです。たとえ本や映像であっても知識を蓄えるということは、想像力を豊かにし、創造力を掻き立てる原動力になるように思います。

 子供たちが学ぶ学校や社会も一緒で、様々な出会い(出合い)がある中で、自分の行動の選択肢を広げることにつながります。自分がどうしたいか、どうなりたいかを自己決定するための判断を後押しする力を育てることが、私たち教職員の本分と言い換えることもできそうです。自分の生活を豊かにする勉強だったら、もう少し頑張ってみようかなって思えそうな気がします。

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084_雑感(25.9.17)

 校長室に届く新聞で必ず読むのが、各紙のコラムと読売新聞の4コマ漫画『コボちゃん』です。作者である植田まさしさんのユーモアに溢れた作品は、さすが巨匠と呼ばれるだけあります。『かりあげクン』や『おとぼけ課長』、『フリテン君』などにも見られる切れ味鋭いギャグのセンスは、どこから生まれ出るのだろうと尊敬してしまいます。

 ユーモアであっても風刺であっても、物事をどのように見るかといった視点は大事です。近づいて様々な角度から見る「虫の目」、一度距離をとって全体を俯瞰する「鳥の目」、変化や流れを見失わない「魚の目」はよく言われますが、政治や学校運営等に通ずる部分がたくさんあります。

 さて、石破総理の退陣表明により、俄然にぎやかになった次期総裁候補。並んだ閣僚の写真を見ながら、「♪誰にしようかな…」と独り楽しそうに指を動かしている妻。「でもやっぱり、若手に期待したいよね。だから小林鷹之か小泉孝太郎かな」とつぶやきます。いやいや「進次郎」でしょ?!

 複数の中からどれを選ぶか判断がしかねるときに、思わず漏れてしまう「♪どれにしようかな…」。これに続くフレーズには、様々なバリエーションがあるようです。私の場合、「天の神様の言うとおり、なのなのな」でずっと過ごしてきましたが、妻は「天の神様」までは共通していますが、それに続くのが「あべべのべ」。「鉄砲撃ってバンバンバン」なんていうのもあるそうで…。そのほかにも、「おっぺけぺーのぺっぺっぺ、柿の種、ご飯粒、アイスクリームが食べたいよ」「すっぽろぽんのすっぽろぽん、アブラムシ、犬のお稽古終わりました」「ゲゲゲの鬼太郎 目を刺した」「おっすのすのすの玉手箱」など、謎の呪文だらけです。目の前の子供たちはどんな言葉を使うのでしょう?それ以前にこんなことをなんてやらない?

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083_ストレスを与えすぎ?(25.9.16)

 剃りたての頭に玉の汗。それらがダラダラと流れ出し、一旦眉毛で止まって目に入りますから、タオルや帽子は必須です。これに加えて、植物の水やりを始めると、必ずと言ってよいほど蚊が頭に止まります。ペシッと叩く様は他人からどう見えているのやら…。坊主頭は、寝癖がつかない、朝の忙しい時間に髪のセットをしなくて済む、水に濡れてもすぐ乾く、石鹸さえあれば全身洗えるというよさを挙げながらも危険もいっぱい。

 子供からは時々、「頭洗う時に、シャンプーを使っている?」「リンスは?コンディショナーは?」と矢継ぎ早に質問を浴びせられることがあります。石鹸で顔や頭関係なくまるごと洗えますから楽ちんだよ~と答えますが、石鹸だと皮膚表面のバリアー成分を奪って、皮膚トラブルの元凶になってしまうようです。年齢を重ねるにしたがって、皺やたるみ、シミなどの肌の老化が加速度的に進行しているような気します。

 一日が終わった後の肌は、想像以上に汗や皮脂で汚れているといいます。これをゴシゴシするのが常ですが、どうも御法度らしいのです。洗顔のポイントは「摩擦」と「温度」といい、肌にストレスを与えないようにすることが大切だとか。CMで目にするような角がピンと立つくらいきめ細かく泡立てて、指ではなく泡だけでマッサージする感覚で洗わなければならないようです。流す時も、体温と同じくらいのぬるま湯で優しく洗い流すこと。どんなに面の皮が厚くても、「洗顔料でやさしく」という基本動作と正反対の行動をしていることを、殺人的に暑い日には毎回思うのです。だから、敬老の日だった昨日はきちんと実践したのでした。

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082_I'mヒーロー・ヒロイン(25.9.12)

 ショッピングモールを入ると、プリキュアの大きな巨大なボード。その前で小さな子が写真を撮ってもらっています。「プリティー(可愛い)」と「キュア(癒し)」をかけ合わせた造語ですが、このシリーズも20年を超えたといいます。

 私の時代の異能力を持った少女(ヒロイン)といえば、『魔法使いサリー』を筆頭に、華麗で優美な戦い方の『キューティーハニー』がいます。さらに娘の世代は、美少女5人組が変身して戦う『セーラームーン』。ピンク色のスティックを振りかざして、「月に代わっておしおきよ~」とポーズをとっていた幼い姿が今も目に浮かびます。

 さて、バレーボール男子の世界選手権が今日開幕します。日本は、1974年以来のメダル獲得を目指しているといい、アニメとは違ったヒーローの登場が期待されます。

 古い私が、男子バレーで思い出すのは1972年のミュンヘン五輪で、悲願の初優勝に沸き立ったこと。加えて、テレビ放送された『ミュンヘンへの道』という番組。大古・猫田・森田・中村・南といった個性的な選手とそれをまとめ上げた松平監督の手腕。その一人一人を主役に描いた“実写版アニメ”という画期的なものでした。小学生だった私も夢中になったものです。

 また、『金メダルへのターン』という番組もありました。水泳嫌いだった私が憧れたのが「飛び魚ターン」。ターンでプールの壁を蹴って空中に飛び出し、先行する選手を一気に抜き去るという離れ技です。今なら一笑に付されるのがオチ。

 年齢や男女差こそあれ、アニメやスポーツには人を魅了するシーンやエピソードがあるもの。そこに自分の姿を投影させて夢見てもいいじゃない!?がんばれ、子供たち!!

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081_孫とアイスと私(25.9.11)

 孫を産湯につけたタライが、今は汚れ物の浸け置き用になるなど、時の流れはやさを感じます。

 7月初旬、来春入学の孫がランドセルを背負った写真をSNSで目にしました。淡いピンクのディズニー商品を予約したそうです。この「ラン活」は、6月までに半分くらいが済ませているというデータもあります。金額と重量、デザインが選ぶ際のポイントですが、時期が押せば押すほど、好みの色や種類などの選択肢が狭まるようです。

 ランドセルと教科書などの重さが子供の体に負担をかけるとして、より軽いナイロン製などのリュック型も選ばれます。驚いたのが、ランドセルもサブスク(定額利用)の時代になっていること。黒や赤の定番色をデパートで買っていた時代とは大違いで、ネットショッピングやフリマなども含めて選択肢の幅が広がっていくのはよいことかもしれません。来年は、年子の孫(弟)のラン活かぁ。

 この孫二人が他愛もないことでけんかになりますが、冷凍庫からチューチューアイス(?)を出して二つに割って渡せば急に大人しくなります。氷菓やアイスは、いつの時代も魅力的なのです。

 昭和40年代のアイスで私が好きだったのが、ゴム容器にアイスクリームを充填した「おっぱいアイス」、メロン型の容器にシャーベットを入れた「メロンアイス」、銀紙包装で当たり付きの「ホームランバー」の3つが代表格。カップアイスも、蓋の端の突起を手で持ち上げて開ける紙容器タイプでした。めっきり見なくなりましたが、当時の容器を使ったアイスはもう売られていないのでしょうか。

 クリスマスや誕生日など特別な日には、大容量の容器に入ったレディーボーデンアイスがテーブルにのったのです。大き目のスプーンですくわれたクリーム色のアイスが眩しく見えて、器に盛られるだけでワクワクしたことを思い出します。早く大人になって、いつかはあの容器を一人で抱えて食べたいものだと思ったのでした。

 これから6年生のクラスでの読み聞かせに行ってきま~す。

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080_宮沢賢治(25.9.10)

 夏ドラマが終わりを迎えています。毎シーズン思うのが、設定に被りが必ずあること。弁護士の番組が多かったり、記憶喪失が重なったり…。そしてこの夏は、宮沢賢治の作品がモチーフになっているドラマが2つありました。

 阿部サダヲ主演の『しあわせな結婚』では、松たか子がネルラ役。これは『銀河鉄道の夜』の登場人物・カンパネルラから名付けられていますし、亡くなった弟の五守(ゴシュ)はきっと、『セロ弾きゴーシュ』からだろうと思われます。

 一方、磯村勇斗・堀田真由主演の『僕達はまだその星の校則を知らない』は、不思議な面白さがあります。宮沢賢治の『星めぐりの歌』を主人公は時々口ずさみ、『銀河鉄道の夜』のジョバンニのセリフを思わせる言葉がつぶやかれます。また、堀田真由演ずる国語教師は宮沢賢治の大ファンで、賢治の詩や物語の一節を唱えるのです。何より、主人公自身を『よだかの星』と重ねている?ただ、それほど深く読んではいませんが…。

 徐々に秋になって熱帯夜から解放されるようになると、夜空を眺めるのによい季節となりそうです。天の川や夏の星座が西に傾いて、秋の星座が昇ってきます。でも明るい星が少ない秋は、何となくさみしさがあるものの、星を見上げること自体を十分楽しめるかもしれません。

 暗くなるのがどんどん早くなっているのを実感します。学校を出て、車に乗り込む前に晴れた夜空をしばし眺めてみるのもよいかも。もしかすると柏井の空なら、宮沢賢治の世界観や「本当のさいわい」にちょっとでも触れることができるような気がします。

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079_ヒーロー戦隊(25.9.9)

 佐藤健、瀬戸康史、菅田将暉、福士蒼汰、竹内涼真、藤岡弘といったら仮面ライダーの俳優。先日始まった『仮面ライダーゼッツ』の初回を見て、時代の流れを感じたのです。

 では、志尊淳、玉山鉄二、千葉雄大、ホラン千秋、松坂桃李、山田裕貴、横浜流星、竜星涼といった俳優の共通項といったら?正解は、「スーパー戦隊シリーズ」出身者。この戦隊モノシリーズ第1作目は、1975年放送の「秘密戦隊ゴレンジャー」ですから、50周年となるわけです。中学生になっていた私には、さすがにゴレンジャーごっこの経験はありませんが、今まさにテレビの前で「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」になりきっている子がいるかもしれません。

 日本では着ぐるみとミニチュアによる特撮が、「ゴジラ」に始まり「ウルトラマン」などへ受け継がれていった背景があります。古いアメリカの特撮映画は、ストップモーション・アニメーション、つまりコマ撮りとも呼ばれるパラパラ漫画の手法が主流だったそうです。こうした特撮文化の違いからアメリカで大いに受け入れられたと、何かで読んだ気がします。ですから、特撮の本場アメリカでもスーパー戦隊シリーズは人気があって、長寿番組になっているといいます。人気の秘密は5人組のチームワークという点で、スーパーマンやバットマンといった孤独なヒーローが多いアメリカの常識を覆したということでしょうか。

 それはさておき、夏休みに避暑を兼ねて映画館で過ごした家族もあるでしょう。『鬼滅の刃』の興行収入や観客動員数はすごかったようですが、観に行った子もいるのでは?一方、『国宝』を観て感動したK先生は、その思いを共有できる人を探していました。

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078_カラダにピース(25.9.8)

 暑い夏。職員室から保健室までのエアコン全部が利かなくなりました。室外機の放熱不良を示すエラー表示なので、暑さが収まるまで待つしかなさそうです。

 家にいるときは、節電のためにリビングだけエアコンをオン。したがって、2階へ上がる階段の途中から熱気が全身にまとわりつくような感覚に襲われます。ウクレレと楽譜などを持って1階へ避難して練習開始です。しばらくすると、コバエのような虫が楽譜の上を動いているではありませんか。すかさず手で潰して端に避けておいたら、それを楽譜の上に移動させる輩がいます。そして一言、「符点を打ってあげるね」と音符の上にスライドしてピースサイン。余計なことをしないでください!

 さて、特徴的な水玉模様が描かれた瓶のカルピス(原液)は、私にとっては夏の象徴。発売が七夕だったことから、天の川の星空をイメージしていたとは初めて知りました。ちょうどよい濃さにすることが難しかったのを覚えています。「カルピス1に対して4~5倍に希釈」と言われても当時の自分にはうまく注げず、常に目分量というか適当。氷を先にコップに入れてしまうと、適当がさらに適当になってしまって…。

 だから、50数年前に「カルピスソーダ」が登場したり、30数年前に「カルピスウォーター」発売されたりした時は、黄金比で飲める嬉しさを感じたのです。カルピスソーダが出てしばらくして登場したのが「アンバサ」。ライバルになるはずが、いつの間にか姿を消した幻の炭酸飲料ですから、認知度は…?!

 100年超えの歴史を持つカルピスですが、語源は何?「カル」はカルシウムでしょうが、「ピス」って?「カラダにピース」って長澤まさみさんが宣伝しているので「ピース」を縮めた?なんて滅茶苦茶なこじつけ。実は、サンスクリット語で乳製品を作る過程の一つである「サルピス」に由来するそうです。実に無駄な雑学でしたぁ。

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077_豆と月(25.9.5)

 ビールに枝豆といったら夏の定番であり、最強タッグ。アルコールから体を守ってくれて、脂肪吸収を抑えたり二日酔いを防いだりする効果があるという枝豆。成長し続ければ大豆と呼ばれ、「畑の肉」と崇められるくらいたんぱく質が豊富です。この枝豆は、早生種から始まって比較的息が長いので、品種を変えながらたくさん楽しめます。今年初めて食べて、推しとなったのが「おつな姫」。甘みと風味に優れ、立派な3粒入りの莢(さや)が多い気がします。そして、9月に入って買った「秋晴」もなかなかの大粒で食べ応えあります。

 さて、校長室前の本紹介コーナーの9月のテーマは「月」です。学校司書厳選の図書ばかりですから、手に取ってほしいものです。月は、新月・三日月・満月・十六夜月など満ち欠けによって名称が変わります。また、同じ満月でも英語圏では様々な呼び名があります。1月のウルフムーン、2月のスノームーン、6月のストロベリームーン。9月はコーンムーンと呼ばれ、アメリカではトウモロコシの収穫期を示すようです。

 そして8日(曜日まで月!)は、3年ぶりに日本全国で皆既月食が見られます。満月のとき、太陽・地球・月が一直線に並ぶと月食が起き、満月が地球の影にすっぽりと入ってしまうのが皆既月食。日曜日から月曜日に変わった午前1時半前に欠け始めるそうです。そして、皆既食が見られるのは2時半から4時前ですが、1週間の始まりの日の未明なんて私にはきっと無理zzz。

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076_大丈夫か?オレ(25.9.4)

 5年生が、社会科で水産業の学習に入りました。日本近海で獲れる魚が描かれた地図資料に目を凝らすと、銚子沖にサンマの絵と文字があります。子供たちがまじめに勉強しているそばで、今シーズンはすでに2度も食べたとか、今年は太って立派で値段も手頃だとか思う不届き者。

 さて、お盆の入りのこと。一念発起、朝の涼しいうちに背が高く茂りすぎた庭の樹木の剪定を始めました。脚立を立てて下から長さと重量のある太枝ばさみでチョキチョキ。でも、なかなか上の方が切れません。そこで、2階のベランダから身を乗り出すように重さに耐えながら作業をします。それでも切りたい枝の根元にうまく届きません。妻からの活動中止指令を無視して、太枝ばさみをコントロールすること30分!?腕の疲れから肩で息をしながら休憩と剪定を繰り返しました。

 その晩、ベッドに入ったあと、左上腕部の痛みで何度も目を覚ます始末。寝る体勢が悪いと激痛が走ります。翌日は、衣服の着脱・トイレ・食事・風呂など、何でもない生活に支障が…。本当に不便で、両手が使えるありがたさに改めて気づかされた数日でもあったわけです。結局、翌々日に整形外科で診察してもらって、痛み止めの効果があって劇的に快方に向かったのですが、「人の忠告を無視するからよ」と厳しいお言葉。まさに痛いほど老いを感じた出来事でした。

 また、夏休みも残りわずかとなったある日、久しぶりの電車通勤。船橋駅でJRに乗り換え、西船橋で空いた座席に無意識のうちに腰かけて、本八幡駅に着いて気づいたのです。慌てて降りて、ホームの反対側から乗り直しましたが、西船橋乗り換えの意識が消し飛んでいたようです。9月になってまで「ボーっと生きてんじゃねーよ」と叱られないように、まずは明日関東を通過しそうな台風に注意を向けています。

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075_クイズ番組(25.9.3)

 土日を含めて3日間学校を留守にして、4日ぶりに出勤した7月夏休みのある朝。飼育ゲージの床にオオムラサキの死骸が横たわっていました。最後に見たときには、バタバタと羽を動かしていたのに…。でも、越冬幼虫から羽化まで世話できたこと、成虫を子供たちと一緒に目にすることができたことは貴重だったと考えています。ここで問題!“オオムラサキが柏井小で過ごしたのは100日より長い”〇か×か?

 さて、7月の終わりにWOWOWで、Mrs.Green Appleのライブを視聴しました。会場の横浜・山下ふ頭にはS先生もいて盛り上がったそうです。野外ライブ騒音問題で、所属事務所が謝罪したと報道されたアレ。最前列から一番後ろまで500mはありそう。よく見えなくてもテレビ画面の前で観るのとは、スケールも臨場感・高揚感も行った者にしかわからないよさがライブにはあるのでしょう。

 その会場近くに大観覧車がありますが、そこもライブのための仕掛けが施されたといいます。その観覧車の光が一秒ずつ時を刻む様子を見て、「クイズ・タイムショック」を思い出してしまいました。最近はクイズ番組をほとんど目にしなくなりましたが、全盛期にはどこのチャンネル回してもクイズ番組!みたいな時代がありました。「連想ゲーム」「クイズ面白ゼミナール」「クイズダービー」「クイズ ドレミファドン!」「パネルクイズ アタック25」「ほんものは誰だ!」「マジカル頭脳パワー!!」「ベルトクイズQ&Q」「世界まるごとHOWマッチ」「クイズ100人に聞きました」など、挙げたらキリがありません。

 ただ、今はクイズ番組にとっては冬の時代と言われます。視聴率の低迷やマンネリ化が原因かもしれませんが、考え方によっては様々なアイディアをため込んでいる充電期間という気もするのです。

 冒頭の問題の解答ですが、数えると94日間でした。

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074_狩りと実り(25.9.2)

 朝日川柳の一句に「ぬいぐるみ以外は恐い熊と知る」(清水さん)が載るほど、近年、クマが人を襲う事件が多発しています。昨年度は、戦場ヶ原のクマ目撃情報を注視して、修学旅行で戦場ヶ原ハイキングを行うかどうか、多くの学校で迷ったことが思い出されます。今年は…?

 そのせいもあってか、「狩り」イコール狩猟をイメージしてしまいます。でも、夏の潮干狩り・秋の紅葉狩りに加えて、実った果物や野菜をもぎ取る、楽しい「狩り」もたくさんあります。とはいえ、実際にやったことのあるのは、いちご狩り・ミカン狩り・梨狩りくらいでしょうか。ブドウやサクランボ、桃など、たとえ食べ放題といえども、思ったほど食べられるものではなさそうです。子供たちが植えて、多くの人の協力があって秋に収穫できるサツマイモも、「掘り」であり「狩り」とも言えそうです。

 一方で、毎年丹精を込めて育てた果物が盗難に遭うといったニュースを毎年のように目にします。スイカやメロン、桃など、農家の人の思いや無念さを想うと胸がつぶれますし、悪意ある行為に怒りを覚えます。また、豪雨や雹などで、台無しになるケースも少なくありません。梨農家は8月の声を聞くころからこの先しばらく目まぐるしい忙しさなのでしょう。無事に嫁や婿?に送り出せることを願います。

 前任校では、秋にキウイや柿の収穫を児童と行いました。キウイは特別支援学級の「キウイボーイズ」にお願いしましたし、柿は渋柿なので、収穫から干し柿にするまでの一連の作業を行う「シブがき隊」を募集して活動しました。柏井小は、梅やビワ、ヤマモモ、ブドウ、甘柿など、季節ごとに豊かな実りがあります。記念樹のクルミだってありますから、楽しく実りある活動に結び付けられないか考えてしまいます

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073_夏といえば…(25.9.1)

 昭和100年8月が終わりました。観測地点は違っても最高気温40℃以上が連日並ぶ異常さ。その暑い夏にまだ終わりは見えそうもありません。

 子供のころ、あるいはティーンエイジャーと呼ばれた頃の夏のレジャーといったら、真っ先に海水浴を挙げます。家族でどこの海へ行ったかは定かではなくても、海の家で食べた焼きそばの紅しょうがの味や足の裏にまとわりつく砂、そしてシャワーの感覚は未だに忘れないものです。砂浜には、ポツポツとパラソルが開いてはいましたが、どれも海の家の名前入りでした。とにかく真っ黒に日焼けすること、そして冷たい海水に身を浸すことだけで楽しかったのです。

 コパトーンなどを塗るようになったのは大学生になった頃でしょうか。日焼けが健康の証であって、現代と違って「UVカット」なんて軟弱だと考えていた記憶しかありません。お盆の頃になると、クラゲが出てくるので、専らプールとなるわけです。

 私が小学5年生の時は、2泊3日の臨海学校でした。今思うと、林間学校より命の危険がいっぱいですから、引率者の緊張感は常にマックスだったのかもしれません。それも知らずに好き勝手やっていたわけですから、叱られるのも必然!?

 内房・外房問わず、たくさんの海水浴場がありますが、昔ほど出かける人は多くないのかもしれません。海に行っても泳ぐ人はまばらなようです。海の家の利用料金は高いので、子供が小さい頃は、車の中で着替えてジャグからの温水で足や体を洗いました。よく行ったのが、九十九里・本須賀海水浴場。いつから行っていないだろうと指を折りますが…。

 夏休み中、全国各地の水の事故が報道されましたが、今日子供たちの元気に登校する姿を見てほっと一安心です。

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