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校長室から
059 私の自由課題は…(7/15)
給食の時間に流れるオルゴールのような歌のないメロディーが時々気になります。聴きながらウクレレのプロ奏者がソロを奏でているようにも聴こえます。「こんな風に弾きたなぁ」と大いなる目標をもつ私です。子供たちも夢は大きく、それに向かって努力する気持ちを大事にしてほしいと願います。
ある日、たんぽぽ学級に訪問したら紐を結ぶ生活単元活動をしていました。映像で丁寧に教えてくれます。その中で「蝶結びとリボン結び」という文字に目が釘づけ!だって、蝶結びとリボン結びは違うの?というレベルです。何を今更と思われるかも。でも、蝶結びをしても、なぜか縦結びになってしまうことがしばしばですから…。
新聞や雑誌を紐でからげる時に、崩れたり緩んだりしない上手な結び方をホイホイとできてしまう人がいます。ポールなどにロープを結ぶ際、引っ張っても解けないのに元に戻すときは解きやすい結び方ができるとかっこいいものです。日常生活のほか、アウトドアレジャーシーンでも活躍しそうです。「もやい結び」や「キの字結び」、「かます結び」、「ひとつえつぎ結び」、「棒結び」など役立ちそうなもの、というか簡単そうなものを1つでも習得して、生活に生かしたいと考えています。ということで、この夏休みはウクレレ・ソロの上達とロープ結びの習得の2つを課題にすることにします。
さて子供たちは?大人がアイディアを授けるのもよし、親子の共同制作的な研究等もよし。一緒に楽し(苦し)めるのは夏休みならではのよさだと思います。
058 校外学習へGo!(7/14)
8日に6年生と一緒に校外学習(HP児童の様子に写真あり)に出かけました。まず驚いたのは観光バスが校庭に乗り入れられること。外環側道脇の歩道の車止めを抜いて、バスが曲がれるようにするんだぁと初めてのことに感心したのです。ある学校では、バスが停めてある場所まで、雨でも灼熱の太陽照りつける中でも5分ほどテクテク歩きました。宿泊学習の帰りなどは、疲れた体に重い荷物の二重苦に顔を歪める子も…。それに比べると天国ではありませんか。校外学習の始まりが「そこかよ!」と突っ込まれそうです。
最初の目的地は東京タワー。記憶を掘り下げても出てこないくらい昔行ったと思います。私と一緒に年をとりましたが、完成した昭和33年当時は世界一高い建造物でした。メインデッキに神社があって、いろんな学校の子が手を合わせていました。スカイツリー(634m)は遠くからでもよく見えますが、東京タワー(333m)は高層ビルに囲まれて近づかないと視野に入りません。次の科学技術館では、グループごとに思い思いの体験を1時間以上楽しんでいました。反対に私は歩くのに疲れて何度椅子に腰かけたことか。担任が私を見かけたときは、いつも椅子に座った姿だったかもしれません。最後は国会議事堂。6月までは多くの学校が見学に押し寄せて混雑していたそうですが、7月はその数も減って傍聴席に座ってゆったり説明を聞くことができたのでラッキーな子供たち。
現地へ行って体験・見学して理解をより深めるなどを目的にする校外学習。コロナ感染者数が激増する昨今ですが、実施できるために何が必要か慎重かつ大胆に考えていきます。そのために、夏季休業中に職員が下見に出かけます。
057 すぐに忘れちゃう(7/13)
スマホのメモ機能が、私の場合大活躍します。「鶏は3歩歩くと忘れる」と言われますが、ニワトリ以下かも…と嘆き節。今まさに、あることについて検索しようとインターネットを開いている間に、何を調べようとしていたのかを忘れてしまったのです。これはかなり危険、重症です!また、メモすること自体忘れたり、メモできる状況でないときに限って思いついたりするとさぁ大変!後になって、なんだったっけと必死になって思い出そうとしたり、人の記憶にすがったり…。ただ、毎日ブログを更新していると、気づいたことのメモは結構役に立ちます。これをもとに調べてみると、結構面白い発見があったりするものです。同時に、仕事上の備忘録にもなります。
というわけで、行き場を失った「上履きの汚れ」というメモがあったので蔵出し!前任校から使っている上履きは、春休みに洗濯して4月1日から使っています。極めて黒っぽい靴ですが、前任校では1週間もすると白っぽく薄汚れてきて気になる毎日でした。でも、平田小では3か月半経っても汚れが目立つことはありません。なぜ?おそらく校長室の床の違いと思われます。薄いカーペット張りだった床は、頻繁に掃除機をかけていましたが、きっと埃などを貯め込み易かったのだと思います。いかにどうでもよいことまでメモされているかおわかりになるでしょ?
そういえば、昨日もどこかに置き忘れたモノを探していて怒られました。「その都度、元の場所に戻さないからでしょ!」と。でもちゃんと見つけてくれたのでひたすら恐縮。
056 おいしい給食(7/12)
市原隼人さんが主演の『おいしい給食』というドラマをご存じでしょうか。人づてに知って、動画配信アプリで観てみました。舞台は私が教職に就いた頃の中学校で、メニューや食器類のほか男子生徒の肩掛けカバンも懐かしい。主人公は給食マニアの教師。「給食のために学校に来ているといっても過言ではない」と豪語しながら、生徒に知られないよう秘かに給食を楽しみます。第1話は鯨の竜田揚げにスポットが当たり、第2話では魔法の粉「ミルメーク」、第3話でソフト麺と続きます。人気があったのか、『おいしい給食2』もあるようです。同年代の方でなくても、ストーリーを楽しめると思います。ぜひご覧あれ!
さて、俳優さんに目をやると、当たり前のことですが滑舌がよい!なぜこんな話になるかというと、7月の放送集会用の話を録画してYouTubeで流した際、少し恥ずかしい思いをしたからなのです。字幕が入る設定になっていて、滑舌の悪さがそのまま字幕に反映されているではありませんか。多くの人は気づかなかったとは思いますが、「持ち主」が「もち牛」、「みんなの物」が「皆の者」、「クラス」は「暮らし」のように立て続けに現れては消えていきます。こんなはずじゃないと思う反面、滑舌の悪さなのか、あるいは呂律が回っていないのか、不安になってしまいます。機械が不調だっただけだと思いたい私です。
話は戻りますが、昭和50年前後の給食。牛乳は瓶や三角容器でしたし、よく冷凍ミカンが出ました。コッペパンにはマーガリンでしたし、焼きそばも給食ならではの味。ワンタンスープも好きだったなぁ。今日の給食まで4時間弱。今週末でその給食も終わって9月までお預けです。
055 節電・節水(7/11)
猛烈な暑さの翌日は、アスファルト上にミミズの大量の死骸を見かけます。夜はエアコンと扇風機なしでは安らかな眠りが難しい毎日です。自宅のエアコンを春に新調しておいてよかったと胸をなでおろしています。
こうした電力消費の伸びに伴い、政府から節電要請が出されて十日ほどが経ちます。スーパーマーケットの照明も随分落とされていることを感じますが、これまでが明る過ぎたのだと思います。
学校ではどうでしょう?子供たちがいる教室のエアコンやサーキュレーターは停めることはできません。でも、使っていない部屋の電気が煌々と点いていたり、階段の電灯が差し込む日光に負けそうなのに灯っていたりします。「こまめに消灯」のシールが泣いています。校長室の照明は、校内巡回の際には消すよう努めていますが、時々どなたかの手を煩わせていることもありそうです。約五百人が生活する学校ですから、一人一人の心がけや意識が大事だと思うのです。
東日本大震災の後の「計画停電」を思い起こす人もいるでしょうが、最終手段として行われる可能性だってあります。そうならないためにも、電力逼迫といった状況を他人事と考えず、できることを確実に行うことが求められているわけです。
また、これだけ雨が少ないと、水不足による生活への影響も心配されます。蛇口をひねれば飲み水が好きなだけ出てくる日本の水道の有難さを感じて、みんなで節水に努める必要がありそうです。
054 土用の丑(7/8)
レジ袋が有料化されて2年と1週間が過ぎます。不思議とマイバッグが当たり前の習慣になりました。
さて、土用は年に4回。夏は7月20日から8月6日まで。そして丑の日が、7月23日と8月4日。「うなぎを食べる日」といった認識が広がって、スーパーにはたくさんのうなぎの蒲焼きが陳列されます。この起源は、江戸時代にうなぎが売れなくて困っていた鰻屋が平賀源内に相談したことにあります。当時「丑の日にちなんで、ウから始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習があったので、「本日、丑の日という貼り紙をしなさい」と源内がアドバイス。その効果で大繁盛したので我も我もとなったという説が有力とされます。ですから、本来はウナギでなくても、うどんや瓜(胡瓜・西瓜)、梅干し、牛肉など食べる習慣があります。ということは、宇宙食やウィダー、うまい棒、うずら豆、ウインナー、ウニ…(う~ん、思い浮かばない!)でもよいわけです。
また、土用の期間中に縁起を担いで、禁じていることもあるといいます。その一つが「土を動かすこと」です。具体的には、草刈りや土いじり、造園、穴掘り、建築の基礎工事など。災厄が身に降りかかると考えられた風習です。二つ目は「新しいこと」を避ける風習。結婚や新居購入、転職、就職、開店・開業など。最後は「場所を移動すること」です。土用の期間はどの方角もよくないのだそうで、引越しや旅行は忌避されたようです。ただ、例外日もあるのだとか。
休日は必ずと言ってよいほど庭いじりをするので、土用期間は気をつけます。と言いながらそのころにはきっと忘れていると思います。土用の丑の日でなくてもいいからウナギが食べたい!
053 笹の葉~サ~ラサラ~(7/7)
スーパーコンピューター「富岳」を使った「線状降水帯予報」が6月1日から始まっています。「ゲリラ豪雨」と呼んでいたものがいつの間にか…。朝の天気予報で、「今日も猛暑に…」とか「今日は大気が不安定で、雷やところによって雹が降るかも」なんて声を聞くと、堪らない暑さ(熱さ?)を想像して憂鬱になります。
さて、今日は七夕。近年はいつも天気が悪かったように思いますが、夕方は晴れそうな気配が?昨日も教室から七夕の歌が聞こえていましたが、歌詞にある「のきば」とは?「すなご」って何?前者では「軒端」と書き、家の外に飾った笹の葉が、屋根の端っこで揺れる様子を歌っています。「砂子」は、金箔や銀箔を細かく粉にしたものを指し、天の川をイメージしているそうです。知っていると歌い方も変わるかもしれません。
ただ、この七夕の行事食はあまり馴染みがありません。正月のおせち、夏至には冬瓜やタコ、冬至にカボチャ、クリスマスのチキンなど伝統的ですが…。実は「そうめん」なのだそうです。中国が起源だと言われ、無病息災の食べ物とされています。天の川や織姫の織り糸に見立てているという説もあります。そうしたこともあって、今日は「そうめんの日」。
子供のころ、そうめんの白い渦の中にピンクやうす緑の麺を箸にとると縁起がよさそうで、弟と取り合いになったことを思い出します。今後、「暑くてちょっと食欲が…」なんていうときに、蕎麦・うどん・そうめん・冷麦のどれにする?なんて状況が度々あるかもしれません。少なくとも我が家では…。今日の給食にそうめんは出ませんが、ゼリーに星が2つ浮いているかも。ワクワク!
052 床屋の思い出(7/6)
今日7月6日は、俵万智さんの短歌にある「サラダ記念日」であることを新聞を見て思い出しました。
職員室の机に時々お供え物のように置かれたお菓子。その中にあった『ハッピーターン』。不景気の真っ只中にあった46年前に「幸せ(ハッピー)がお客に戻ってくる(ターン)」という願いで亀田製菓が発売した、今も人気の菓子です。5月下旬には、ローソンとコラボして「からあげクン ハッピーターン味」「Lチキ ハッピーターン味」「マルちゃん ハッピーターン味焼きそば」「飲むハッピーターンオ・レ」など6品を発売しています。特に「飲む…」は、病みつきになるハッピーターンをミルクに溶かしたら病みつき商品になるのではないかという発想から生まれたというから驚きです。
売れ行きは思った以上に好評とのことなので、試してみたい気はあるのですが…。それに先立ち、平田会館のそばに新規開店したという店のバナナジュースを飲みました。家で作るのとは違った味わいもまたよいものです!
さて、小学生時代や大人になって転居する度、それぞれ場所に行きつけの床屋さんがありました。何も言わなくてもいつもどおりのカットをしてくれますし、顔剃りも床屋ならでは。独特の泡立て容器に茶せんのような物を入れて、たっぷり泡を顔中に塗って…。剃刀の刃を研ぐような革ベルト状のものも床屋だからこその品。さらに子供なのに終わると肩などをマッサージしてくれます。初めてパーマをかけたのも20年近く通った床屋でした。歯医者もそうですが床屋もあちこち行ってみるのは勇気がいるものです。
先日、パーマ屋の脇を通り過ぎたとき、窓越しにUFOみたいなヘルメット様の機械が見えました。ヘアスチーマーとか呼ばれるらしいですが、こんな古い物が残っているなんて昔ながらの店であることがわかります。でも、今どきのお洒落なヘアサロンに対抗できるのか心配になってしまいました。いらぬお世話です。男児は今も変わらず床屋さん?それともセルフカッター?今どきの女児は…???
051 食中毒に注意(7/5)
私は、無性にコーラが飲みたくなる時があります。1本を何度かに分けて飲むのですが、気温と湿度が高い今ごろの時期から、飲みかけのペットボトル飲料がもとで細菌性食中毒になるケースがあるようです。
ペットボトル飲料は、一度口をつけて飲むと唾液の中の様々な細菌が飲み物に入ってしまいます。これを暑い中、荷物と一緒に持ち歩けば細菌が増殖することになります。宇都宮市では、ミルクコーヒーと麦茶、スポーツドリンク、オレンジジュース、緑茶で、条件を同じにして48時間放置実験をしたそうです。一番細菌が増えたのがミルクコーヒー。48時間で30万倍以上といいますから驚きです。2番目が麦茶だったというので別の意味で驚き。そして、ペットボトル内の細菌を増やさないために気をつけることは、(1)口をつけずにコップに注いで飲む、(2)冷蔵庫に保管してなるべく一日で飲み干す、の2点だと付け加えています。
息子はペットボトルに口をつけず、中空から口内へ注ぎ込むのが上手でした。サッカー選手もよくやっていますが、誤嚥が怖くて私には真似ができないので、上品にコップに注ぐことにします。
ところで、ホームページへのアクセスが昨日の朝には80万件を超えていました。多くの方に見ていただいていることに感謝しながら、コップに注いだコーラで乾杯!
050 胡麻(7/4)
以前校長室に来た児童が、「昨日誕生日だったんだ。お赤飯と肉を食べたんだよ」と教えてくれました。おめでとうと言った後に、私の赤飯の食し方をご教授差し上げました。いい迷惑です!私は赤飯が大好きです。もち米の粘りと小豆の甘さ、そして食塩との相性。何よりも黒ゴマをかけた時の何とも言えない香りはたまりません。何を隠そう、私は茶碗一面に黒ゴマを振って食べます。赤飯が見えなくなるまで真っ黒にして…。だから、給食や弁当の赤飯に添えられたごま塩の小袋では不満です。
胡麻は、肝機能を高め、コレステロール値を下げ、肌や髪の健康を保つ効果があるといわれて、一時期話題の商品でした。平安時代には料理や菓子に使われるとともに、ごま油は食用・薬・灯火に利用されるなど古来から重宝されていたことがわかります。胡麻は栽培地を選ばず、手間をかけることないとされますが、あの小さな種子を収穫するのは大変なのではないかと思ってしまいます。
さて、胡麻といえば、『アリババと40人の盗賊』に登場する呪文!「開けゴマ」を唱えると岩の扉が開きます。でも、なんで「ゴマ」なのでしょう?早速ウィキペディアで見てみると、①農民の祈り、②鞘がはじける様子から連想、③ゴマを宝物と見立てた、④言葉自体の霊的な意味、⑤ゴマの神秘性など諸説があってよくわかりません。
一方、昔の幼児番組『ひらけ!ポンキッキ』は、「開けゴマ」の呪文に由来するとか…。朝から「実のない」話でした。