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校長室から
161 今できることに挑戦(2/10)
三浦知良選手がポルトガル2部チームへ移籍。55歳、プロ38年目のシーズンになります。前例などなく、不安も小さくないはずですが、常に前を向いた挑戦は続きます。
長年頑張っているといえば、市川市クリーンセンターも同じ。1994年から稼働開始しましたので28年経ちます。「なんだ、まだ28年じゃないか」と感じるかもしれませんが、市川市ではクリーンセンターが1か所だけですから、負担や稼働率は極めて大きいはず。建て替え計画もありますが、その費用も莫大。世界の国別ごみ焼却割合をみると、ダントツで日本が一番!OECDヨーロッパ全体の平均が25%に比べ、80%に届こうかという勢いです。
そんな日本にあって、徳島県上勝町ではごみを徹底して45分別して、リサイクル率は81%という“ごみゼロの町”を目指しています。東京は24%といいますから驚異的な数字です。約20年前に、全国で初めてリサイクル率100%を目指す“ごみゼロ”宣言をした町です。丁寧に分別して無駄な税金を使わないように努めているといいます。生ごみは自宅処理。45分別についても、都心から移住した人は、「東京はごみ収集の曜日が決まっているし、何時までに出さなくてはいけないとか制限がある。ここでは、自分の好きなタイミングで捨てに来られるから、慣れればこっちのほうが楽」と言います。小さな町だからできるのではなく、皆が納得して取り組んでいるからこそ成果を上げているのだと思います。ただ、課題は高齢化対応だとか。1か所しかない集積所に持ち込めないお年寄りのための収集などです。
4年生の社会科「健康なくらし」という大単元で、「ごみの処理と利用」「くらしと水」について学びます。最後には、再利用や無駄を極力なくすことなど、自分たち一人一人にできることを考えるのです。その時の自分の思いが時間とともに萎んでいかないでほしいと願います。前向きな挑戦をぜひ学校と家庭から!