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校長室から

239 暑さ対策(23.6.21)

 ネッククーラーをプレゼントしてもらいました。冷蔵庫で冷やしたものを首に着けて出勤。ひんやり気持ちよいのですが、暑さが和らぐわけではないようです。上手に使いたいと思います。

 昔の番組『ひらけ!ポンキッキ』を急に思い出しました。代表するキャラクターといえばガチャピンとムックですが、誕生して50年が経つといいます。その後、『ポンキッキーズ』に変わってからも、安室奈美恵さんや鈴木蘭々さんを輩出してきました。

 このガチャピンは南の島の生まれで、恐竜の子供。決してイモムシではありません。一方ムックは、北極の近くで生まれて暑さにめっぽう弱いのです。頭のプロペラは、回して体を冷やしたり気持ちを落ち着かせたりするらしく、飛べるわけではないようです。ともに4月2日生まれの5歳児という設定ですが、50年経った今も永遠の5歳なのでしょうか。このガチャムクが昔、大町少年自然の家近くに来るというので子供を連れて見に行ったことが思い出されます。同じ学校の同僚が子供を自転車に乗せて連れてきていて、ばったり会うといった偶然もありました。

 さて、風呂に入ろうと下着を脱ぐと、パンツにゴミのような白い破片が付いています。指でつまんで取ろうとしましたがうまくいきません。持つ角度を変えるとゴミの色が変化します。不思議に思ってよく見ると、穴が開いていたのです。なぜこんな場所に穴が開くのだろうという場所ですが、即ゴミ箱へ。そんなパンツを膝まで隠れるロングタイプに切り替えて既にひと月近く。暑くなると汗で、階段を上る際にスーツが膝にくっ付いてしまって歩きにくいことこの上ない!間にパンツという布が入るだけで膝がサラッと動きやすくなるのです。

 暑さに弱いムックも何かしら対策をとっているのでしょうか。そんなことより、現実的に夏の被り物は極めて辛いのではないかと…。

238 算数・数学って面白い(23.6.20)

 職員トイレの排水が悪いので業者に見てもらいました。内部の排水管は直ったのですが、屋外の排水桝が汚泥でパイプの半分をふさいでいる状態。暗くなっていたので、日を改めての作業とするため蓋を閉めようとしました。ほかの場所に点在する蓋は円形であるにもかかわらず、この排水桝の蓋だけは、長方形の重い石なのです。閉めるときに中に落としてしまわないように慎重に作業をしている姿を、何も手伝えずに横で見ていた私。ふと、自分の血管内部は詰まっていないか不安になりました。

 ところで、マンホールの蓋が丸いのはなぜでしょう。ちゃんと理由があります。もし四角かった場合、対角線の長さが一辺より長いことになりますから、蓋を少し回転させただけでその塊は穴の中に落ちてしまいます。これは長方形の蓋でも同じこと。円であることによって回転させても決して落ちることがないから安心です。何気ない普段の生活に隠されている算数・数学です。

 さて、「777+778+779+…+786と順番に10個の数字を並べた和を答えなさい」と言われたら、すぐに解けるでしょうか?ある本を読んで驚いたのですが、すごく簡単!10個並ぶ数字の5番目の数の後ろに「5」を付け加えると、それが答えになるというもの。1ずつ増える数を10個並べた場合ならどんな数でもその法則が適用できるようです。この証明も、読むといたってシンプル。このほか、「1000-342」を「999-342+1」と考えればよいとか、計算テクニックも教えてくれます。

 こんなことが書かれた本『面白くて眠れなくなる数学』(桜井進 著)が、第2図書室のテーブルに立てかけてありました。興味のある所だけつまみ食い読書するなら、高学年でも楽しく読めます。書架に収められているだけだと手に取ることはなかったでしょうが、テーブルに乗っていたらページをめくってみたくなるものです。こんな何気ない工夫をしている図書室。今週末24日のオープンスクールでもご覧になってください。

237 ビタミンD(23.6.19)

 先週のユニクロの新聞広告に「ちびまる子ちゃん」のお父さんが載っていました。テーブルにはビールのグラスと枝豆。お父さんの顔は赤くなっています。そして、左下に「なんで?左の新聞を取り除いてみよう」とあります。どういうことかと思いながら折り込まれた数枚をどかしてみると、まる子ちゃんがプレゼントを差し出している絵が現れました。赤ら顔の訳は、照れくささだったようです。なんかほっこりした気持ちになりました。

 先日は成田方面へ出かけたついでに印旛沼周辺のうなぎ屋に入りました。時々行く店は混んでいるし、座席が少ないので相席になります。トイレは工事現場にありそうな仮設トイレ。人呼んで「汚(キタナ)シュラン」。ミシュラン並みに味はよいのですが、決してきれいとは言えないので…?立って待つ客を気にしながら無言でおいしいうな重を掻き込むのは寂しい。話をしながらゆっくり味わいたい。というわけで、その店の真正面にもう1軒評判のよい店があると聞いて車を停めました。きっと混んでいるだろうと思いきや、すぐに座れて堪能しました。めったにない贅沢な時間でした。

 さて、過去に健康診断を受けた人の血液を調べた結果、日本人の98%がビタミンD不足であったと発表されました。ビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きがあって、足りないと骨粗しょう症や骨折のリスクが高まるといいます。子供の場合は「くる病」を引き起こすともいいますから真剣に考えたい問題です。

 先のデータが示すとおり、日本人の多くはビタミンDが不足しがちな生活を送っているということです。そこで真っ先に考えるのが、「ビタミンDを摂取するためには何を食べたらよいのか」ということです。ビタミンというから野菜や果樹類に含まれていそうですが、実は「D」はそれらには含まれない栄養素だとか。主な摂取源は魚類。カツオの塩辛(酒盗)が断トツに含有量が多く、しらす干しのような加工品からも手軽に摂取できるようです。私が苦手な干しシイタケも比較的多く含んでいます。学校生活でのけがを振り返ってみると、「えっ、こんなことで?」と首をひねるような骨折のケースを耳にします。もしかすると、ビタミンD不足がその原因と疑ってしまいます。もしかすると、食生活の盲点かもしれません。

 冒頭のまる子ちゃんからのプレゼントもビタミンDのサプリだったりして…。そういえば、うなぎの蒲焼きもビタミンDが豊富なのですよ。うふふふふ!

236 プール事故ゼロ(23.6.16)

 水泳学習の季節になります。9日には教職員対象の「普通救命講習」を受講しました。21日に6年生が一番に入ってプール開きをして幕開けです。

 私は水泳がどちらかというと苦手です。クロールにしても平泳ぎにしてもなかなか前に進まないのです。以前行われていた市内水泳大会で、まるでイルカのようにスイスイ・グングン泳ぐ姿を見ると羨ましく思ったものです。そんな感じなので、大学の水泳実習は苦痛でした。何より水が冷たい!水温19度の中、百メートルを泳ぎ切らないと単位がもらえませんから、文字どおり必死だったことを思い出します。

 プールで泳ぐ夢を度々見ます。25mプールの飛び込み台からスタートの合図で踏み切ります。すると、プールの半分以上まで飛べるのです。さらにターンもうまくて、蹴伸びだけで一搔きもしないのに反対側の壁面が近づいてきます。まさに、イルカというか人魚というか…。

 思い出すのが、1970年放送の『金メダルへのターン』です。ミュンヘンオリンピックでの金メダル獲得を目標にする青春スポーツドラマですが、とにかく荒唐無稽な技がいくつも登場しました。「ロケットターン」や空中を飛んで相手を追い越す「トビウオターン」、「渦巻きターン」など泳ぎが苦手な私にとっての“必殺技”がぎゅっと詰まっていたのです。

 さて、家庭では学習のために水着やタオルの準備をします。指導時間の目安がおよそ10コマ程度ですから多くても5日なのに、保護者に負担をかけることになります。ただ、泳ぎが得意不得意だけでなく、色々な子供たちを一斉に指導しますから、思わぬ場面で事故が起きることも考えられます。バディを組んで互いの安全を確認し合いますが、次のような事例だってあります。〈自由時間に女児がプールにうつ伏せに浮いている。浮かんで遊んでいるのかと周囲は思っていた。しばらくして異変に気づいた教員が引き上げて人工呼吸。〉水着のゼッケンは、こんな最悪の場面に備えた対応です。帽子が脱げて名前確認ができないことも考えられます。「たった数回なのに」と思うかもしれませんが、前述の例がそのうちの1回かもしれないのです。コロナ禍で十分な水泳指導を受けていない子供たちです。私たちは気を抜くことなく、指導・見守りをします。

235 ラジオ体操(23.6.14)

 毎朝公園に集まってラジオ体操をするお年寄りがいます。ラジオ体操は第一と第二がありますが、合わせても6~7分くらいの運動です。でも、全身の筋肉をまんべんなく動かせるように考え抜かれています。第一運動だけで13種類の運動が盛り込まれますが、体にある6百の筋肉のうち4百を動かせるといわれています。日常生活では胸を大きく反らしたり腕を胸の前で交差させたりする動作はほとんどありません。つまり、普段は使わない筋肉のエクササイズになっているわけですが、約百年近く前には世に出されていることを思うと驚きです。筋骨の強化や姿勢矯正にも役立つことが科学的にも検証されていますから、運動習慣形成や事故・ケガの防止のためにも学校で毎日取り入れたいくらいです。ただし、正しい運動をしてこそ効果がありますから、とりあえずやればよいというものでもありません。

 自慢ではありませんが、ラジオ体操第一なら正しく運動できる自信があります。小学生の体育の時間に徹底して教わりました。この運動はどこに筋肉を伸ばしているのかを感じながら体操をしてきた経験はずっと体にしみこんでいるようです。今考えると、よくそれだけの指導時間を費やせたものだと不思議でなりません。運動会で見た子供たちのラジオ体操には、効果があまり期待できそうもありません。だって、体の回旋一つとっても仮面ライダーの変身シーンと見間違うようなものですから。まずは指導する先生が正しい運動をマスターすること、そして体育の時間や学校以外でも継続的に運動することが必要だと思うのです。

 全国ラジオ体操連盟というNPO法人があり、そのウェブサイトに全国のラジオ体操実施会場が紹介されているというので早速調べてみました。市川市では、行徳駅前公園だけ登録されていましたが、私の住む市では「ただいま取りまとめ中」となっています。これだけのはずはありませんから、まずは、土日だけでも参加してみるのもよいのでは?運動の習慣化って結構ハードルが高いと思うので…。

234 傘が危ない(23.6.13)

 創立70周年記念の空撮はまた延期。次は16日(金)を予定していますが、やっぱり天気が心配です。

 朝は自宅の最寄り駅から始発電車に乗ります。混雑を避けられて座ることもできます。ホームに電車が滑り込んできて、目の前でピタリと止まります。すぐにドアが開くことを想定して、1,2歩前に進みます。「あれっ?開かない」10秒もないであろう空白の時間が、なぜか格好悪い!まるでお預けを食らった飼い犬のようで…。そんな経験はないでしょうか。

 以前1年生の国語で『おじさんのかさ』という単元がありました。おじさんは立派な傘を持っていますが、大事な傘を濡らさないためにささないのです。でも、「あめがふったらポンポロロン…あめがふったらピッチャンチャン…」と歌う子供の声を聞いて、「本当かなぁ」と確かめてみると…。そんなお話でした。先週梅雨入りして、傘の出番が増えそうです。私も古くなった傘に防水スプレーをかけて準備万端。でも、「えっ、今日は雨が降るなんて言ってなかったじゃん」と、傘忘れを天気予報のせいにすることも…。

 さて、長い傘を道路と水平になるように持って歩く人を時々見かけることがあります。しかも手を振って歩くので、傘の先端が前後方向に大きく動きます。誰かにぶつかるのではないかとヒヤヒヤ。駅の階段はもっと顕著で、上る人の傘が下にいる人の目の前にということだってあります。事故が怖いので、多くの人は傘のハンドル部分を持って、先端を地面の垂直になるような感じで歩くのだと思います。

 もう一つ気になるのが、傘をさしながらの日のすれ違い。本八幡駅と学校を結ぶ高架脇の歩道は、傘をさすと行き交うのがやっとの場所ですが、傘傾げを知らない人がいます。傘がぶつかることもあって朝から嫌な気分になります。

 子供たちが歩道を歩いて登下校しますが、おしゃべりに夢中で前から歩いてくる人がいてもなんのそのという時があります。雨ならなおさら。迷惑をかけていることが結構あるのでは?そうしたこともぜひ家庭によるOJTで教えたいことです。

 ♪だけども~ 問題は~ 今日の雨~ 傘が(危)ない~♪ By 井下陽水

233 好きな○○(23.6.12)

 少し前に、6年生から「好きなテレビアニメは何ですか」と質問を受けました。クラスの係活動なのでしょうか。問題作りに生かすのかもしれません。ただいきなり問われても、咄嗟には思いつかないものです。フッと思い浮かんだのが『パンダコパンダ』だったのでそう答えました。ジブリの作品ですがあまり知られていないので、子供も首をひねっています。だったらこれでどうだと答えたのが『金色のガッシュベル』でしたが、こちらも残念ながら反応なし。どうも期待に沿えなかったようです。でも、ゆっくり考えたら『巨人の星』「鉄人28号」『あしたのジョー』など、名前だけでも知っていそうな作品がいくらでも出てきます。そんなものです。

 またこんなこともありました。6年生が図工で風景画を描くようです。「私の思い出の場所」というテーマでタブレットを使って、校庭や体育館などで撮影しています。遠近感を大事にした構図を考えている様子。校長室に来て写真を撮っている子もいました。好きな場所なのだと思うとうれしいものです。こうして撮った写真データを担任のタブレットに送ります。居ながらにして構想を把握できますし、この段階で助言だってできるわけですから便利です。校庭に画板や絵の具、ミニ椅子を持って陣取らなくてもよく、天気にも左右されないなんて時代は変わっていきます。

 さて、スマホ漫画『シティーハンター』が無料配信されるたびに読んでいますが、依頼主との連絡に駅の伝言板が使われるのです。メッセージは「XYZ」が目印。そういえば、この伝言板なるものを目にしないことに気づきます。個人間の待ち合わせの連絡などに利用されましたが、いたずら書きの多発や携帯電話の普及等により2000年頃を境に撤去されていったようです。この伝言板が、JR東日本首都圏4駅にデジタルサイネージで復活というニュースがありました。その名も『街あわせくん』とは粋です。教室もそうですが、チョークによる文字に味がありますが時代の流れには逆らえません。そんな貴重な伝言板探しをしてみようかと思います。

232 歯の健康(23.6.9)

 火曜日は給食で千葉県の特産品の一つであるビワが提供されました。トレイに乗ったビワが、学校で生っているものより一回り以上大きくて感激。でも、これが今年度最初で最後のビワのような気もします。だって高価なので…。

 さて、1年生が校長室にやってきて嬉しそうに何やら手に持っているということがありました。よく見ると歯です。そういえば前日、下の前歯がグラグラすると言っていました。その歯が抜けたようです。大事に袋に入れて、家に帰って報告したのではないかと思います。同じ日、別の子も歯肉を赤くしながら、舌で揺れる歯をいじって見せてくれました。初めての生え変わりをみんな喜んでいます。

 昔は、下の歯が抜けると屋根へ放り上げて永久歯が上へ伸びていくことを、上の歯だったら縁側から床下へ投げて下に向けてしっかり生えていくことを祈念したものです。ただ今は、放り入れる縁の下がなかったりマンション住まいで屋根がなかったりしますから、そうした風習も廃れています。

 6日発行の保健だよりは、歯に関する特集が組まれていました。子供と一緒に読んで話題にしてほしいと思います。また、健歯児童についても触れられていました。歯科健診の際、「この子の歯や歯肉は極めて健康」という児童を歯科医が6年生全員の中から選びます。キレイな歯は自分の努力や心がけだけ成り立ちません。むしろ親への感謝の気持ちを膨らませてほしいと思うのです。

 ところで、給食で出たビワの種をハンカチにくるんで持ち帰り、植えた経験のある人は決して少なくないと思います。実は、校長室にあった植木鉢に種を2個植えました。水・空気・温度の条件さえそろえば発芽するはず。観察記録に乞うご期待!

231 体力テスト(23.6.8)

 今日から「新体力テスト」が始まります。1960年代から実施されてきた運動能力テストを全面的に見直して、平成11年度スタートですから24年目を迎えます。だからもう「新」ではないような…。自分自身も経験してきた「旧」テストは、「50m走」「ソフトボール投げ」は今と変わりませんが、「走り幅跳び」「ジグザグドリブル」「連続逆上がり」「斜め懸垂」「持久走」といった種目がありました。また体力診断テストでは、今と同じ「反復横跳び」「握力」のほか、柔軟性を測るのが「長座体前屈」ではなく「立位体前屈」。「垂直跳び」「背筋力」「伏臥上体反らし」「踏み台昇降運動」など、私をはじめ懐かしく感じる世代があると思います。

 昨年度の体力テストの結果を見ると、平田小は全国及び千葉県の平均をほとんどの項目において下回っているというのが現状です。体育の授業の充実や校庭などでの運動環境・時間の確保など取り組んでいることはありますが、それだけでは限界があります。家庭や地域でも取り組めることを継続していくことが求められているのではないでしょうか。特に「投力」は重点課題です。「調整力」「跳躍力」「持久力」「柔軟性」なども、子供の実態を知ることがまずはスタート地点。ラジオ体操は身近で、すぐにでも始められる全身運動。筋力はつきませんが、取っ掛かりはここからでも…。

 ところで、何かをしていると、いや何もしていないときであっても急に背中が痒くなることがあります。手が届く範囲ならよいのですが、極めて体が硬い私には背中の中央は厳しい。尖ったところに背中をこすりつけたい衝動に駆られることも…。だから、いつも携帯したいのが「孫の手」です。学校や出先で急な発作(?)が起きても安心。ただ、私の最優先課題である「柔軟性」の克服が先決であることに異論はありません。どうでもよいことですが、我が家の孫の手の甲には浮き上がった血管をペンで描いてあります。

230 種をまいて耕す(23.6.7)

 鉢植えのクチナシが花を開かせました。花弁はフェルトのような優しい風合い。沈丁花や金木犀とは違った懐かしさを感じる甘~い香りで、うっとりしてしまいます。ただ、渡哲也さんの歌が頭に流れてしまうのが残念!

 少し前、風呂に入っていたら揺れを感じました。地震です。何がまずいかって、真っ裸!早く下着を身につけなければと戸を開けて体を簡単に拭きました。その頃には揺れが収まり一安心。そして最近、通勤用カバンに入っているもの、それは携帯用ミニトイレ。地震を含め、自然災害がひとたび発生すると、電車やエレベーターが停まることがあります。そこに閉じ込められることだって想定しなければなりません。そういう時に限って尿意をもよおすなんてことがあるわけです。最悪を想定することは大事です。持っていればいざという時に安心という御守り感覚です。

 さて、大学は少子化などにより全入時代に突入しそうな勢いです。そんな中、実践力も身につきそうなユニークな学部・学科があります。例えば、城西国際大学には観光学部ウェルネスツーリズム学科があります。「観光ビジネス」や「観光まちづくり」といった分野で人材を育成するようです。國學院大學にも昨年度、文字どおり観光まちづくり学部が開設されました。そのほか、日本大学・危機管理学部、京都精華大学・マンガ学部、明海大学・不動産学部、東京未来大学・モチベーション行動科学部など目白押し。国士舘大学・21世紀アジア学部というのは、アジア諸国との相互理解・共存を学ぶのでしょうか。幼稚園が特色をアピールして園児を募集することに共通しているような?そんな中、「恐竜学部」が創設されるとニュースにありました。国内有数の化石の産地である福井県の県立大学で、令和7年度に恐竜に特化した学部が誕生するというものです。

 どこの大学へ行ったか、卒業したかという時代から、大学で何を学んだかが今まで以上に重視される時流なのかもしれません。小学校・中学校・高校と進む中で、多様性や柔軟さ、創造力など、人とのかかわりの中でいっぱい吸収してほしいと願います。地震大国ニッポンにおける防災関係、あるいは朝ドラ『らんまん』の主人公のように植物学のエキスパートなど、子供たちの前には無数の道が広がっています。あとはきっかけという種まき?!