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校長室から

497 ありがとうを口癖に(24.10.22)

 教員の意識調査にある「どのようなときにやりがいを感じるか」の問いに、「自分の仕事が評価されたとき」が6番目に登場します。また、「働きやすい職場はどのような職場ですか」に対しては、「上司から正当な評価がされること」という文字が見られます。

 次の作品は、新聞に掲載された小学2年生の詩です。

  じぶんのシューズあらいと / ぞうきんがけをしました

  シューズをあらったとき / お母さんがうれしそうに

  サイコーっていってくれました /

  お母さんのおてつだい / いつもやりたいです

 お母さんの言葉とそこに添えられる嬉しそうな表情が、この子をやる気にさせる評価であり、スイッチなのだと思います。同じ言葉であっても、トーンなどの違いで受ける印象が異なりますから、笑顔と一緒に感謝や称賛をちゃんと相手に伝えたいと思います。

 先々週、補聴器を点検に出しました。オーバーホールするので1週間かかります。そこで代替器を借り受けて装着してびっくり。進化のスピードは加速度的に伸びているようで、突発音のほか風切り音が低減されています。強い風でもバリバリと割れる音がしないのです。車検や修理の際の代車に、新型車を借りた時の、軽快感・操舵感に驚くのと同じ感覚です。新旧補聴器の違いを実感した先週でしたが、買い換えを検討できる余裕なんかあるはずもなし。

 そういえば、病院の受付で大きな声で聞き返していたおじいさんの耳にも外れかけた補聴器が見えました。何年使っているかは不明ですが、未来の自分を見るようです。そのおじいさんが、看護師さんに大きな声で「ありがとう~」と発した響きは、決してうるさく感じないから不思議です。