文字
背景
行間
2025年11月の記事一覧
131_大町自然の家(25.11.28)
市長が17日の定例記者会見で発表した、「言語探究科」を進めていく方針を含めた「市川市教育振興大綱具体化パッケージ」への反響は大きいようです。プランの一つに、「市川市少年自然の家を活用した自然体験活動を児童生徒等に提供」「小学5年生を対象とした宿泊体験モデルプラン作成」などの文言を見て、大町自然の家での古い出来事を思い出しました。
4年生が自然の家を拠点とした活動をした数十年前のある日、一度帰宅して、園児の娘と2歳の息子を連れてキャンプファイヤーの応援に駆け付けました。ちょうど火の神役が登場する厳かな場面。司会の児童が「火の神が私たちのためにやってきてくれました」と言うと、抱っこしていた息子が大声で「火の神~?」と復唱したのです。一瞬にして雰囲気ぶち壊れ寸前。息子の口を手でふさぎながら、湧き上がる笑いを噛み殺し…。
それからだいぶ経ったある年、ありのみコースで遊んだ後、夕食のカレー作りをする計画でした。担任でなかった私は、準備のために一足先に自然の家に向かい、かまどにくべる薪割りを始めました。割った薪がリヤカーに山積みされた頃、子供たちがやってきます。かまど係・飯盒係・カレー係に分かれて子供たちの活動の開始です。子供たちは細くなった薪を持ってかまどに並べ始めます。しばらくすると白い煙があちこちから上がっています。えっ?まだ米も研ぎ終わっていないじゃない!先生も一緒に団扇であおいでいます。終いには、かまど係が「薪のお代わり~」とやってきます。自然の家の担当者がケラケラと笑い、「毎度あり~」「焚火は楽しいねぇ」と言う脇で、薪割りを再開したのでした。
たくさんのドラマがある宿泊学習。だからこそ、林間学校でキャンプファイヤーや飯盒炊さんという、非日常における協力し合う経験を味わわせたいと思うのです。
130_お風呂(25.11.27)
4年近くが経つ今も戦火が絶えず、現在重大な岐路に立たされているウクライナ。ここを祖国とする関脇・安青錦が横綱を破って九州場所で初優勝したのは一筋の光明に思えます。初土俵から14場所での大関昇進となりそうですし、取組後に入った風呂は、さぞかし気持ちよかったのではないでしょうか。ただ、故郷に錦を飾れる日がいつになるかを思うと、決して手放しでは喜べなさそうです。仮に国技館の風呂でも4畳半くらいの大きさといいますが、力士が湯船に浸って大量の湯が溢れ出るように、人々の悲しみが勢いよく流されて心癒される日が訪れることを切に願います。
夏場は「カラスの行水」(今は言わない?死語?)だったのに、今は温かい湯船にゆったり浸りながら、不思議と声を漏らしてしまいます。もっと寒くなると、入る前に風呂場に暖房をかけないとヒートショックを起こしそうで怖くなります。10月末、修学旅行の大風呂に入った時のこと。脱衣所までは暖かかったのですが、露天風呂ではないのに外気が入ってきて、熱い湯に浸りながら歯をガチガチ震わせること魔の数分間。学習能力に欠けているようで、数年前に同じホテルに泊まった時、全く同じことがあったことをその時はたと思い出したのです。
最近の風呂は全自動。スイッチ一つで湯を張ったり沸かし直したりしてくれます。でも以前は、水道の蛇口を止め忘れて浴槽から水が溢れ出してしまうこともありましたし、ボイラーが別に設置されたタイプではガスを止め忘れて、煮えたぎった湯に水を入れて冷ましたことが何度もあります。もっと古く幼少のころは、薪で湯を沸かしていましたし、そのために鉈で薪割りの手伝いもしたなぁ。
今日はお風呂で髪の毛を剃る日、なんていうのは要らぬ情報!!
129_日本の魅力(25.11.26)
三連休最終日に、山田洋二監督、木村拓哉・倍賞千恵子主演の映画『TOKYOタクシー』を観に行きました。久しぶりの劇場でしたが、邦画の魅力ともいえるよい内容でした。
さて、あるモニターアンケートで、「日本ならではの幸せ」を尋ねた結果、第1位は「温泉・銭湯」、2位が「時間通りに来るバスや電車」でした。海外から多くの旅行者が日本にやってきますが、確かに日本の魅力の一つと言えそうです。今の時期、「炊きたての新米を頬張るとき」なんていうのもアリかもしれません。
面白いのが、7位に「公衆トイレがきれい」があることです。先日2年生と行った千葉市動物公園のトイレの便器が、リニューアルされていました。学校のトイレも洋式が進みましたが、まだまだきれいとは言えない箇所も少なくありません。
少し前に1年生の補教に入ったとき、途中でトイレに行きたいと訴えた男児がいました。しばらくして教室に戻った子が「水が流れません」と言います。すぐに個室に入ってレバーを押すと問題なく流れます。でも今の子供たちにとって、昔ながらのレバー式は馴染みがないのかもしれないと思い至ったのです。
先のアンケートの回答「畳の上にごろり」にも頷けます。フローリングとは違った、ほっとする温もりを感じます。そのほか、「落とし物や忘れ物をしても見つかる」って、日本ならではの有難みであり幸せかもしれないと、海外旅行経験1回の私は思います。
128_腕時計(25.11.25)
ウォーキングに出かけるために靴下に足を入れました。土踏まず辺りにトゲが刺さっているようで、一度脱いで裏返そうとすると虫が飛び出してくるではありませんか。なんと、あの憎きカメムシ!洗濯物を干している間に忍び込んだようです。油断も隙もあったものではありません。靴下に異臭を残してご臨終です。
気を取り直して出かけてしばらくしたところで、ある家の表札に目が留まります。「郷右近」とあります。これ全部が苗字なのか、それとも苗字が「郷」で名前が「右近」なのか判断がつきません。家に帰ってそんな出来事を話すと、「それは苗字だよ」と妻がきっぱりと言います。仕事上、そういう変わった苗字に時々出合うといいます。でもその表札、漢字の下にローマ字で「GOUKON」と表記があるので複雑な気持ちになったのでした。だって、私の頭の中では「合コン」としか変換されませんから、なんとも残念…。
ウォーキングやランニングではスマートウォッチが活躍しますが、屋外あるいは校外活動で、グループごとに時計が必要な場面が多々あります。例えば、先日の五中Bのウォークラリーでは、グループで協力して、決められた時間内に課題をクリアしてゴールを目指しました。途中で、「今何時?」というのを知る必要があります。学校の活動の場合、時計係が自分の腕時計を持って来ることで対応する方法もとられますが、柏井小では学校に備品として揃えてあって貸し出しています。その腕時計が、修学旅行や2年生の校外学習で活躍しているのを見て、「へぇ~」と感心したのでした。ただ2年生の手首には、ベルトを締めてもユルユル。ある子は、肘のそばで時刻を読んでいたくらいでしたが、時間を守りながら協力して活動する姿は、なんとも微笑ましく見えたのです。
127_勤労感謝の日を前に(25.11.21)
校長室前に飾っておいたジャンボレモンを食べたそうにしていた6年女児数人。「じゃあ、音楽会の日の帰りね」と約束したものの来客対応で大忙し。そして今週、校長室の扉をノックして無言で「レモン食べたい」オーラを放っています。剥いて渡すと、一口食べてすぐに突っ返してくる子、渋面を作って睨んでくる子、チューチュー吸っている子などいろいろ。校長室前の展示なんて見向きもしないと思いましたが、反応は確実にあるのだと再確認しました。
さて明後日11月23日は、年内最後の祝日「勤労感謝の日」です。終戦から3年後の1948年に、「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれていたものに代わって制定された国民の祝日です。祝日法条文には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とありますが、ここで言う勤労とは何?新嘗祭の「新」は新穀、「嘗」は味を確かめること、あるいは奉る意味であったことを考えると、農業や稲の収穫に関連すると考えて間違いなさそうです。つまり、食卓に上ったごはんの裏側に在る無数の働きに対する感謝。当たり前ではないことに改めて気づく日なのかも。
一方、アメリカでは11月の第4木曜日は「サンクスギビングデー」と言われ、農作物の恵みに感謝する日で、日本の勤労感謝の日と一緒。そして、その翌日が「ブラックフライデー」。この日からクリスマス商戦が始まり、小売店の売り上げが伸びて黒字が見込まれることから名づけられています。アマゾンや楽天、ヤフーほか、ネットショッピングやデパートの大々的な広告が見られるくらい、日本でも定着し始めています。ただ、こうした外来行事に、日本独自の伝統行事・文化が隅に追いやられたり廃れたりしないように、その意味を知ることも大事かと。
126_餡子(25.11.20)
あちこちの店で大小様々なクリスマスツリーが売られています。我が家もクローゼットから出して飾り付けました。そのツリーは、娘が残していったもの。小さめなので、丸椅子に乗せて点灯!大きなものは魅力的ですが、11か月も箱に入っているわけですから、嵩張らず保管スペースに困らないこのくらいが丁度いい?!と納得。それから1週間も経たないうちに、大きな荷物が届きました。封を開けると、中から一回り大きなクリスマスツリーの登場です。娘からのプレゼントに嬉しくなって、早速オーナメントの付け替え作業を開始。小さい方は孫たちのもとへ。
3個入りの肉まんを昼食に食べたある日曜日。「なんか前より具が少ないと思わない?」と隣で言います。確かに値段が上がってだいぶ経つけれど、中身を減らして価格維持なんてこともありそうです。ほかにも、中身が見えない食べ物で、具が少なくて残念なのはカレーパン!カレーちょっぴりの空洞だらけ。ヘルメットを装着しなくても行けてしまう洞窟の如し!逆に、たっぷり入っていたりすると間違いなくリピーター。同じように、鯛焼きも尻尾まで餡子が入っていてほしい!そういえば、先日いただいたどら焼き(写真)には餡子がぎっしり詰まっていて、見ているだけで嬉しくなってしまったのは言うまでもありません。
ちなみに、餡子の話題になると登場するのが、粒あん派かこしあん派かという二択。どうでもよいことではありますが、どちらが多いのか調べないと気がすみません。AI回答は、「若い世代ではこしあん派が約6割を占め、特に若い女性に人気で、年配世代(特に60代以上)では粒あん派が7割を超える傾向にある」としています。私もこの回答の例に漏れず粒あん派。皆さんはどっち?
125_モツ煮とクワガタ(25.11.19)
初霜が降りる寒い朝です。短い秋の終わりでしょうか。
今シーズン3回目のモツ煮を作りました。レシピは同じなので、だいたいいつも同じ味に仕上がります。モツ煮用の豚モツが出回るのは寒くなった10月頃からで、それまでは商品棚に見られることはありません。今シーズンのこれまで2回は、食材の皮を剥いたり切ったりする準備のほとんどを妻がやっていて、私はといえば味付けと煮込むところ。それでも「自分で作った感」丸出しなのを反省し、3回目はほぼ自分一人で作りました。ごぼうのささがきも大ぶりながらちゃんとやりましたから、満足度はこれまでの比ではありません。1回作っておけば、3食分くらいのおかずになりますし、秋冬の定番は子供たちにも喜ばれます。
さて、先週から校長室にオオクワガタが4匹(オス3、メス1)います。体長6cmほどの成虫を、自宅近所の方にいただきました。買ったオオクワガタが卵を産み、それを育てて増えたので分けてくれたのですが、かなり大きい!梨畑に囲まれた地域なので、ノコギリクワガタやコクワガタを学校に持って来る子は見かけますが…。
先日、虫かごを持って登校する子の横で、「糞を飼ってま~す」と笑いながら言う子がいます。確かに糞らしき粒々しか見当たりません。本人に尋ねると、上部の蓋に大きなカマキリが1匹。朝一番で大笑いした一幕でした。
先のオオクワガタ、暖かくなったら雄雌を一緒に飼って、子供たちと世話をしながら繁殖させて納涼祭で売れたら…なんてバカな夢、見るだけならいいでしょ!
124_ありがとう(25.11.18)
映画館で最初に観た映画って何だろう?映画館が近くにありませんでしたし、スポーツ以外興味もなかったというのが中高生だった頃の自分。だから、もしかすると『風と共に去りぬ』を立ち見で観たのが最初だったかもしれません。立ち疲れて内容が入ってこなかったのは確かです。その後、映画雑誌の「スクリーン」だったか「ロードショウ」だったかを、何度か買ったのは何かの気まぐれだったのかもしれません。有楽町で『スーパーマン』を観たときは、東京で映画を見るという事実に感激したような田舎者だったのです。
今はいつでも足を運べるのに、やっぱり映画館で観るのは年1回あるかないか。相手と好みが合わないと行かず仕舞い。だからといって一人で入ろうとは思えません。観た感想というか面白さを共有したいではありませんか。同様の理由かどうかは定かではありませんが、食べ物屋にも一人で入るには勇気と決心がいる私です。
ところで、6年生が音楽会で歌った『いのちの歌』が、竹内まりやさんの楽曲だったとは知りませんでした。ささやかな日常に感じるかけがえのない幸せと生きることへの感謝が、優しいメロディの中に描かれています。人との出会いの奇跡や優しいぬくもりなど言葉一つ一つを、聴いていた1年生から5年生はどう受け取ったのでしょう。朝会で「いのちの授業」をした翌日、生まれてきたこと・育ててもらえたこと・出会ったこと・笑ったことの「すべてにありがとう」「この命にありがとう」と歌う歌は、どんなメッセージを小さな胸に届けたのか無性に知りたくなったのでした。
“おなじは嫌いだけど、一緒は好き”という言葉をどこかで見ましたが、誰かと一緒という安心感や幸福感は映画や食事に限りません。そこにいてくれることにありがとう!
123_マジックアワー(25.11.15)
昔は、七五三といえば11月15日だったことを思い出した朝。
「あなたが一番好きな日本語」というテーマで、日本語を学ぶ外国人に募集した作文があるそうです。イランの学生は、「ただいま」という言葉を挙げたといいます。理由は、「帰る家があり、迎えてくれる人がいるからこそ言える言葉だから」だそうですが、日が暮れるのが早くなった今、「ただいま」や「おかえり」という言葉が、暖色の家の中から聞こえてくるような気がするのです。
さて、読売歌壇のページまでめくって手が止まります。4人の選者がいますが、不思議と俵万智さんが取り上げた短歌と評にばかり目が行くのです。ノスタルジックな気持ちになるある日の2首があります。
夕方のチャイムに散った子どもらの一人は今も鬼のままなり(富尾さん)
まどろめば「学生街の喫茶店」君には孫が何人いますか(青木さん)
『サラダ記念日』を買って読んだのは、発売して間もない頃。青春真っ只中で、大好きでした。そんな優しいまなざしが選ばれた作品から今も感じられるから。
また、伊藤園が主催する「新俳句大賞」の中学校部門大賞の作品も見事です。
夕焼けのしっぽつかんで立ち話(伊藤さん)
学校(部活?)の帰り道、おしゃべりに興じる女子生徒。話したいことがまだいっぱいあるのに、夕日は沈んでどんどん暗くなっていきます。そんな時、小さくなっていく夕焼けの尻尾をつかんで逃がさなければ、もう少し話をしていられるといった心境が十七音に凝縮しています。話し足りないくらい笑い合える関係って、今は遠くなりにけり~。
日没前後の空が美しい季節になりました。そんな今日は、保護者向けた音楽発表会です。
122_生きているだけで百点満点(25.11.14)
35年以上も前の記憶を呼び起こす1冊のアルバム。何十冊もあるアルバムの中から引っ張り出したのは、娘の命がお腹に宿ってから生まれて来るまでを収めたもの。「うれしい」なんてありきたりの言葉では表せないくらいの大きな喜びと親としての責任を、当時20代の私は感じていたと思うのです(なぜか想像の域)。そして、写真を見て思うのが自分と妻の若さ!未熟で生意気だった自分が、どれだけ人様に迷惑をかけていたか考えると恥ずかしくなります。でも、そんな時代が確実にあったのです。
アルバムを開いたのは、その娘の体内にも小さな命が育っていることがわかったから。当該夫婦にとっては、「念願の」「切望した」「待ちに待った」など、どの言葉でも言い表せないくらいの喜びであることは想像に難くありません。
ただ、簡単に子供を授かれるものではありません。小さな灯が宿るということ、生まれるということ、時を経て小学校に入学し卒業するということ。そして、多くの出会いの中から人生の半分以上を一緒に歩く人を見つけること。そうしたことが当たり前のように見えて、実はどれも「奇跡」なのではないかと思えてきます。約3億の1の確率で今の自分があり、目の前の人が存在することを思うと、奇跡としか言いようがありません。
子供たちには、そうした命を大切にしてほしいと願います。うまくいかないことがあっても、選ばれて生まれてきた自分に自信をもってほしいと思います。昨日の朝会では、「生きているだけで百点満点」というメッセージを送り、1年生でも6年生でも、自分という存在を見つめるきっかけとなったらよいなぁと思いながら話しましたが、どんなふうに伝わったかなぁ。全然覚えていなかったりして?!
121_ひと言集(25.11.13)
《その1》 朝、妻が顔を近づけてきます。何事かと身構えていると、「昨日、ニンニクを食べていないよねぇ?」と尋ねます。『どうして?』「うん、顔からニンニクのにおいがするからさぁ」『するわけないじゃん、失礼な!』といった感じ。さらに続けて、「ガーリック・ホームズってよくない?」『シャーロックホームズに似て語呂はいいけど、イメージ最悪じゃん』「でね、私はワトソン博士!」と、笑いながら話し続けていきます。そして、その日一日中、「ガーリック~」と呼ばれる始末。「ホームズ」って呼ぶならまだしも…?!
《その2》 寒くなってきて、前ファスナー式の上着を着用する機会が自然と増えます。前を開けておくと寒いかなと思いつつ、でも上まで閉めるほどでもないかと思って、中途半端な位置まで上げて出かけようと玄関に立ちます。すると、「やめなよ。格好悪い、その昭和閉め!」という声が鋭く突き刺さります。昭和島?ボートレースをやる平和島?と、聞き慣れない訳の分からぬ言葉に一瞬の沈黙。以降、「昭和閉め」は封印して、全開か全閉に努めていますが、モヤモヤするぅ。
《その3》 クリスマスが近づいて、いろいろな店でアドベントカレンダーが売られています。クリスマスまでのカウントダウンを楽しむために、小窓にチョコや菓子を日替わりで入れておくもので、可愛いものばかり。これを見ながら「これ買って、毎日の飲み薬を入れておこうか?」と言います。24日までじゃ、残り1週間分だけお薬ケースの中?
何気ないひと言に、喜んだり笑ったり気持ちが沈んだり、大人も子供も一緒です。
120_ユニバーサルデザイン(25.11.12)
3年生の教室に掲示された俳句の数々。「夏休み 線香花火 だれ落ちる」「秋の虫 なくよなくよと きこえる日」の2首は、趣きを感じて何度か読み返しました。この3年生が、国語で『くらしと絵文字』を学習しています。絵文字は私たちのくらしを便利で楽しくするだけでなく、人々が互いに分かり合い、つながりを深めていくのにも役立っていることを学ぶ説明文です。さらには、絵文字(ピクトグラム)に対する興味関心を高めることを目標にしています。学習の最後には、自分たちで絵文字を作って、発表しあう場面もよく見られます。
この絵文字は、ユニバーサルデザインの代表選手。ユニバーサルデザインは、「あらゆる人に利用しやすいデザイン」であることを軸にしています。
ところで、牛乳の紙パックの屋根の部分にあたる上部にくぼみがあることをどれだけの人が気づいているでしょう。正式には、このくぼみは「切欠き」と呼ばれます。これは視覚障害者などが牛乳と他の飲料を区別するためのしるしで、これもユニバーサルデザインの一例です。開け口とそうでない方を区別するためのものとずっと思いこんでいた私。
牛乳パックのように、身近にあっても気づきにくいユニバーサルデザインもあります。例えば、シャンプーとリンスの容器の突起がそれにあたります。あるメーカーの働きかけによって、現在ではどのメーカーでも容器の突起で判別できるようになっているらしいのです。まぁ、リンスに縁のない私は間違えようがありませんが、子供たちが今日お風呂でチェックしてくれたらうれしいなぁ。
119_セルフレジ(25.11.11)
今日11月11日は、記念日がいっぱい!「ポッキー&プリッツの日」は有名ですが、乾電池の+-から「電池の日」とか細長いイメージから「麺の日」。このほかにも「ピーナッツ」「サッカー」「チーズ」「靴下」「下駄」「箸」「折り紙」「もやし」「チンアナゴ」など、挙げたらきりがありません。中国では「独身の日」とか!?
さて、スーパーやコンビニなどの多くでセルフレジ化が進み、有人レジでも、支払いは機械といった場所がほとんどです。有人レジが混雑するとセルフレジを利用しますが、導入当初はどうやってスキャンをすればよいのか迷ったり、バーコードにうまく反応しなかったり…。後ろに並ぶ人が多いときは、小心者は焦ってしまいます。支払い機だって店舗によってまちまちですから、高齢者が時々困っている様子を見かけます。
そんな中、技術の進歩をまざまざと見せつけてくれるのが、ユニクロの商品会計システム。一般的なセルフレジとは一線を画しています。買い物かごに入れたままでも機械の右の凹みに置けば、自動的に読み取ってくれます。あとは支払い方法などを機械の画面で選択していくだけ。不思議なのは、ICタグがどこに付いているか。探してみると、素材などを記した紙の商品タグや値段シールの裏側に貼り付けられているではありませんか。
誰もがわかりやすい・扱いやすい、これが快適さにつながるわけです。レジだけでなく、学校の諸活動や手紙、資料などにも通じることかもしれないと考えながら、思うだけなら誰でもできるって!自分で突っ込みを入れています。
118_明けない夜はない(25.11.10)
「明けない夜はない」という言葉があります。戯曲『マクベス』の中のセリフが由来とされる説もありますが、どんなに辛く苦しいことがあっても、今頑張ればきっと幸せが待っているといった励ましとして使われます。同じ意味で「止まない雨はない」と言われることもありますが、「すまない、悪気はない!」となるとフレーズは似ていても怒りを買いそうです。
さて、娘からLINEで写真が届きました。『セーターになりたかった毛糸玉』という絵本が写っています。結婚前かすぐ後かは忘れましたが、私が妻に初めてプレゼントしたものの一つで、娘たちにも読み聞かせした本なのです。どういう経緯で娘がこれを手に入れたいと思ったかはわかりませんが、プレゼントしてもらったとコメントを添えています。本の登場人物がみんな優しくて心がほっこりします。毛糸玉たちにとっては、セーターになることが花形というのは面白い発想ですし、様々な苦難を経て落ち着く先が素敵で、まさに「明けない夜はない」と言えそうです。ぜひ図書館などで探してみてください。
柏井小では、先々週から1か月間の読書月間が始まっています。読書郵便やしおりコンテスト、昼の図書クイズ、朝会での図書委員会の発表、教職員による朝の読み聞かせなど、図書や読書への興味・関心を喚起するために様々な取り組みを行います。私自身もどこのクラスで読み聞かせをすることになるのかワクワクします。だって、くじ引きだといいますから…。せっかくだから、『セーターになりたかった毛糸玉』を読んでみようかと考えています。どんな反応があるかなぁ。
117_お菓子な食べ方(25.11.7)
大リーグWSでドジャース優勝。延長18回戦った日は大谷9打席全出塁。山本は3勝を挙げてMVPなど楽しめました。一方、藤井壮太が王座失い6冠に後退というニュースは小さな扱い。自分の周りに目をやると、11月に入る前からクリスマスケーキやおせち料理の予約のポスターがスーパーに貼り出され、車や玄関先の正月飾りも売り出されています。今年もあと2か月を切り、時間の流れの速さを否が応でも感じます。
さて、血糖値が気になるにも関わらず、食事までの間の口さみしさに負けて、飴や菓子に手が伸びて叱られることがよくあります。そんな魅力的なお菓子にも栄枯盛衰がありますが、菓子をつまみながら昔よくやった遊びを思い出しました。
ポッキーのチョコだけを舐めてプリッツ変身させる。
とんがりコーンを指にはめてから、順に食べる。
アーモンドチョコのチョコだけを口の中で溶かし、アーモンドと分けて味わう。
ポテコ(なげわ)を指にはめる。
ハッピーターンの粉だけを舐める。
オレオは分解して食べる。
笛ラムネのように、パイン飴を吹いて音を出そうとする。
コロンの中のクリームだけを先に吸う。
アポロやきのこの山は上下を分解して別々に食べる。
トッポのチョコの芯を折らないように、全神経を集中させて周りだけをかじりとる。
今考えるとおかし(お菓子)な食べ方ですが、子供心理では遊びの延長?!そういえば、日光で買った「甚五郎せんべい」が一回り小さくなったような気がするのは私だけ?
116_修学旅行を終えて②(25.11.6)
毎朝、薬やサプリなど6錠&1袋服用しています。飲み忘れがないように、薬入れケースを使用して自己管理。当然、修学旅行にも携えていきましたが、危うく飲み忘れるところでした。修学旅行中は、子供たちも飲み忘れないように、朝晩の食事時などに養護教諭の前で薬の確認をしながら服用しました。ある子は、口に水を含んでから手で摘まんだ1錠を放り込み、ごっくん。そしてまた次の1錠といった具合に飲んでいます。「先に舌の上に薬を置いてから水を飲むといいんじゃない?」と言うと、「だって薬の味がするから…」という回答です。ごもっとも!今だからこそ10錠あっても一回で飲めてしまいますが、小学生くらいの時には1粒ずつでしたし、粉薬はオブラートに包んで、目を白黒させながら喉を通していたことまで思い出します。
1日目は晴天で、男体山がとてもきれいでした。紅葉も進んでいましたが、思ったより奥日光は寒くはありません。2日目は曇天でしたが、雨が本降りになったのは学校に到着する少し前でしたから、天気に恵まれたと言ってよさそうです。
学校に帰ると、ほかの職員が用意してくれた菓子類を食べながら反省会となりますが、テーブルにはデザートや飲み物が何種類もあります。各々好みがあるので、「せーの」の合図でほしいものを指さします。飲み物は一回ですんなり決まりましたが、ゼリーは桃・みかん・メロンなど。おそらく桃に人気が集中するとよんだ私はメロンを指さすと、案の定桃に3本の指が向いています。その後3人でじゃんけんをするといった具合。和やかな中、ふと思ったのです。「まるでドラフト会議の指名みたい?!」と。
何はともあれ、子供たち誰一人脱落することもなく、無事に帰校できたことが何よりうれしい!
115_修学旅行を終えて①(25.11.5)
日光へ修学旅行に行ってきました。何回目だろうと指折り数えると…25回は下りません。例えば、華厳の滝の水量が多い少ないといった比較も容易にできます。ちなみに今年は少なかったのですが、初めて見る子には、湯滝の美しさとは違う強烈な印象を与えたかもしれません。そんな2日間を通じて思ったことを、思いつくままに綴ってみます。
今年の6年生は50人ですが、その少なさをいろいろな場面で改めて感じます。まずはバスの座席に余裕がたっぷりあること。華厳の滝の観瀑台に下りるためのエレベーターにクラスごとに乗るとギュウギュウ詰めにならないこと。何度もある集合場面で「これで全員揃ったの?」というくらいこじんまりしていることなどが挙げられます。ただ機動力抜群とも言えそうです。
コロナ禍以降、校外学習のお決まりといえばDVD視聴。以前は、バスレク係がクイズやゲームをいろいろ考えたり歌を歌ったりしましたが、バスでのシートベルト着用が当たり前となったことも影響してか、それらがほとんどありません。行きは『STAND BY ME』。3Dを駆使した映像美がドラえもんに目新しさを与えてくれましたし、帰りは『鬼滅の刃~無限列車編~』という、これまた見たことのないものでした。ともにチラチラと画面に目をやりますが、音声を認識できない私は、映像だけで想像を巡らすしかありません。そして思うのです。大音量でもないのに聞き取れる子供たちってすごい!と。そうそう、バスでのおやつタイムに、バスガイドさんがお茶を淹れてくれたのも超久しぶりでした。
戦場ヶ原ハイキングはインタープリターが同行しますが、やはり熊が気にかかります。今までならば左右の景色の中に鹿を探して歩きましたが、今回は木の上も含めて熊が潜んでいないか、ガイドの話そっちのけでキョロキョロしてしまったのです。<明日に続く>
114_秋のにおい(25.11.4)
タンスの抽斗や衣装ケースの中身も冬物に入れ替えて、来たる寒さに備える11月。中に入っていた防虫剤も新品に交換です。この防虫剤は昔、天然のクスノキから抽出された成分の樟脳(しょうのう)や化学合成のナフタリンが中心でした。今でも公共の乗り物などの中で、鼻にツンとくる防虫剤の匂いを感じることがあります。「そのスーツは、今シーズン初めて袖を通すのだな」と、何となくほんわかした気持ちになるのです。
寝具の毛布も1枚増えました。お日様の暖かさをいっぱいに吸いこんだ布団。あるいはある程度の重量感に包まれながら、秋から冬へと移ろう季節の香りを布団から感じます。このように、匂いから秋を感じることもあるものです。
では、秋の匂いは他に何があるだろうと思い巡らせます。心誘われるキンモクセイの香りは、その代表というか筆頭に挙げられそうですし、逆に銀杏は、食べれば美味しいけれど臭いイメージしかありません。市川霊園のイチョウ並木を歩いて、雌雄判別しながらバケツに集めて、臭いと格闘して洗、乾燥させて食べたことも何度かあります。
記憶の奥にある銀杏の臭さといえば、国府台陸上競技場と体育館の間の大樹です。陸上大会の計時係にでもなろうものなら、後ろからプ~ンと漂う匂いに顔をしかめながら仕事をしなければならなかったわけです。今はなくなってしまい懐かしい反面、鼻が曲がることはなくなったので良かったのかもしれません。
硫黄のにおいに包まれていた奥日光の一晩は、6年生の記憶のどの部分に刻まれたのでしょう。
学校だより「うばやま」No.17は、12/15発行予定です。
■新入生保護者説明会について
新入生保護者会の案内を掲載しました。変更点がありましたら、本ホームページに掲載しますので、ご確認ください。
■ふれあいカレンダー
ふれあいカレンダーの頒布期間が、目標部数が完売となるまで延長となりました。引き続き、購入サイトが開かれている間は購入可能です。購入される方は、以下のURLからご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
⇒ URL:http://www.fureai-calendar.com
■イベント紹介
(1)「プラネタリウムコンサート」
市川市少年自然の家で、12月7日(日)14時から行われます。対象は小学生以上、先着100名。
■柏井公民館より
柏井公民館だより
第5号 12月発行
■県「子どもと親のサポートセンター」から
不登校児童生徒支援事業のご案内
■市教育委員会から
【学校地域連携推進課】第2回サポート講座「家庭読書のススメ ~読み聞かせ体験を通じて~」のご案内(12/17)
【警察への通報・相談窓口の周知】警察への事件情報の提供先としての「匿名通報ダイヤル」や、学校に相談しにくい悩みに対する相談先としての「ヤングテレホンコーナー」があります。また、オンラインゲームに関わる情報も掲載します。ご一読ください。
非常変災時学校対応ガイドライン
| 名前 | 更新日 | |
|---|---|---|
|
非常変災時ガイドライン(柏井小).pdf
797
|
04/16 |
|