ブログ

2022年9月の記事一覧

080 Moon(9/29)

 先の土曜日の朝、ふと見たNHKニュースで行徳の特集。中台神輿店や野鳥観察舎、行徳港のホンビノス貝を取り上げていて、不思議と嬉しくなる自分に気づきます。

 さて、朝晩が涼しくなり、車のウィンドウやボンネットに露が降ります。昨日はキンモクセイの淡い香りを感知しました。日中は汗ばみますが、やはり秋が確実にやってきていることを感じます。ところで秋といえば、俳句の季語などに「月」がよく登場します。以前たんぽぽ2組で取り組んだ「お月見」を表した作品の月の中には、餅つきをしているウサギの姿が見られました。また、1週間ほど前には6年生が理科で月の満ち欠けの学習をしていました。

 月の模様=ウサギの餅つきという図式は、日本では当然のこととして語られますが、世界共通ではありません。例えば、インドネシアでは「編み物をする女性」ですし、ベトナムでは「大木の下で休む男性」、モンゴルでは「犬」といわれます。インドでは「ワニ」、中東では「ライオン」、南欧では「片腕のカニ」、ドイツでは「薪を担ぐ男性」など見え方は様々です。先入観を取り払うと、今日の月齢は3.2日。三日月ですから、満月は10月10日(ハンターズムーン)までお預けです。

 さらに、「月」が入っている歌を思い起こしてみると、“月が~出た出た~”で始まる『炭坑節』。 “出た~出た~月が~”と歌い出しが逆の童謡『月』。『証城寺の狸林』では“つ、つ、月夜だ、みんな出て来い来い来い”と歌われます。それ以外では、『今宵の月のように』(エレファントカシマシ)や『三日月』(絢香)は好きな歌。

 生活や歌など私たちにとっては身近な月ですが、一方で神秘的でもあります。いつもより目線を少し上げて、穏やかな気持ちで雲や月を眺めてみると、何かしら新しい発見(お告げ)があるかもしれません。

079 クルマ大好き(9/28)

 昨日図工室へ行くと、5年生が電ノコを使って板を切ったり彩色したりしていました。その中に、上手に青い車の絵を描いている子がいます。筆先を使ってそのボディに「STI」の文字を書き終えたタイミングで話しかけてみました。すると、スバル好きであることが判明。お父さんはレガシィB4スペックBのMT車とのこと。私もアウトバックに乗っていることほか話してしまいました。授業中なのに…ごめんなさい。すると、昼休みには友達と校長室を訪ねて来てくれたのです。

 さて以前も書いたかもしれませんが、私はクルマが大好き。見るのも乗るのも弄るのも…。大学に入学してすぐに運転免許を取得しましたから、かれこれ43年の所有歴。免許返納なんて時が来ることを考えるのが、正直怖い!当時はマニュアル車全盛の時代。車は若い男性の趣味の代名詞だったとも言えます。大学時代、みんな父親の車を借りて乗り回しますから、ファミリア、プレリュード、セリカXXなど今はなき懐かしい名車ぞろいです。私も父の510ブルーバード(写真は同型)を…。音楽はカセットテープ、重いハンドル、エアコン代わりの三角窓にエンジン始動時のチョークボタン。窓はレギュレーターハンドルをクルクル回して開閉。ナビなんて当然ありませんが、道路地図さえあればどこへでも行ける自信がありました。そして、彼氏は「運転できて車を持っている人」が条件といわれる時代だったのです。現在、市川市の各校に配備されている公用車も、集中ドアロックがありません。同乗者がいるときや後席に荷物を積むときなど、それぞれのロックを解除しなければならず不満をぶつくさ!

 

 時は流れ、最近の若者の車離れは深刻なようです。10~20代の運転免許保有者は20年前には1740万人強だったものが1080万人強まで落ち込み、約4割減といいます。自動車教習所も死活問題でしょうが、自動車販売業も大変ですし、将来的な日本の物流への不安につながります。

 タイムマシンやロボットほか、空飛ぶクルマはアニメや漫画の世界でした。自動運転レベル3~4の車が量産され、完全自動運転も間近です。また、空飛ぶクルマも実現の段階にきているようです。ただ、飛行機に乗るのが怖い私は、車は地面を走るにとどめたい。いや、免許返納までは飛ばないだろうと勝手に決めつけます。

 でも、未来で子供たちはどんなクルマと一緒に生活するのでしょうか。もしかすると、スマートウォッチで「流星号」(※スーパージェッターの乗り物)を呼ぶことができるようになっているかもしれません。これはこれで羨ましい。

078 根っこ(9/27)

 9月最終週となり、朝晩が涼しく過ごしやすくなりました。先の三連休最終日は天気がよかったので、墓参りしたり植物の世話をしたり…。調子の悪い鉢植えがあったので、掘り起こしてみました。すると、オリーブの鉢には、コガネムシの幼虫が17匹。バラの鉢には二回りも小さい幼虫が116匹もいるではありませんか。根が喰われてユラユラ状態でしたから、成長が止まってしまったのも頷けます。今朝がたは、地植えのオリーブの梢に憎きコガネムシを10匹ほど発見!時間がない中で殺虫剤を2階のベランダから散布しました。夏があまりにも暑かった故、活動を休止していた感じですが、昆虫にとってもよい季節の到来なのかもしれません。学校も深い学びが得られるように積極的な活動を行っていきます。

 さて、若い先生が校長室に入るとき、ノックをして「○年○組の△△です」と言って入室します。先輩からの指導がこういうところにも息づいているのを感じます。職員室に来る子供たちを見ても、多くの児童がきちんとできていることに気づきます。

 「ドアのノックは3回するもの。2回だと便所のノックになってしまうから」と言われた覚えがあります。入室の際は守るようにしていますが、どんな背景があるのでしょうか?日本は、もともと障子や襖中心の生活でしたからノックするという習慣がありませんでした。ドアは欧米などから入ってきたものですから、3回以上のノックは欧米様式のようです。  また、部屋を出るときにドアを閉めるのは日本で当たり前のこととして教育されますが、イギリスではトイレや自分の部屋から出るときはドアを開け放しにするのがマナーとされるようです。逆に言うと、室内に人がいるときはドアが閉まっていることになります。

 親しき仲にも礼儀ありの気持ちを忘れず、たとえ気心が知れた相手でも気遣いやマナーを行動にプラスして、心地よい関係を生み出したいと思います。特に、気軽な連絡手段かつ相手が見えないメールだったら尚更のこと、表現に心遣いや相手を敬う気持ちを忘れないようにしたいものです。そうしたことが、人間関係の根っこになっているのではないでしょうか。

077 知る楽しさ(9/26)

 私の場合、苗字と坊主頭が印象に残るのか、覚えていただけるようです。「小六の子孫ですか?」とか「出身は徳島ですか?」と問われることも…。確かに蜂須賀は比較的珍しいとは思いますが、もっと数少ない珍名さんは平田小にもいるはず。

 徳川将軍家の家紋は、誰もが知る「三つ葉葵」、いわゆる「葵の御紋」ですが、我が家の家紋は「丸に卍」が45度傾いた形。これは、文字を家紋にしたもので、仏教からきたと言われます。そういえば、地図記号では卍は寺院ですし、浅草寺の本堂にも同じマークが見られます。「丸に卍」は蜂須賀小六(正勝)が使用していた家紋ですが、「卍」は漢字ではなく梵字。幸運福来の意味が込められているといいます。ナチスの鍵十字とよく間違えられますが、鍵十字の形は卍の逆向きで、45度傾いています。

 さて、「卍」は漢字ではありませんが、広辞苑にも掲載され、書き順・画数が存在します。では、何画なのでしょう?てっきり5画だとばかり思いこんでいましたが、実は6画だそうです。部首は「十」といいますから、残りの4つのパーツをつけていけば完成ですが、そんな簡単なものではありません。書き順は図のとおり!なんか賢くなった気がします。

 

 自分の家の家紋の意味を調べたり、自分だけの家紋(文様)を作ってみたりするのも楽しいかも。

 苗字に戻りますが、先日5年生の子が本を携えて校長室にやってきました。その本には、『鬼滅の刃』に登場した珍名さんがたくさん。「竈門(かまど)」「産屋敷(うぶやしき)」「不死川(しなずがわ)」「栗花落(つゆり)」など、実在するそうです。「鼻毛」さんも日本に30人ほどいらっしゃるとか。知らないことがいっぱい!求めて調べれば様々なことがわかってうれしい!楽しい!

076 深まりゆく秋(9/22)

 少し前にシャインマスカットを沢山いただきました。おいしかったぁ~!

 突然話は変わり、チョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」。どちらがお好み?私は、断然サクサクなクラッカーの「きのこの山」です。このことについて、何年か前に「国民大調査」と称して総選挙が行われたことがあります。結果は、47都道府県中46でたけのこ愛がきのこ愛を上回りました。唯一きのこ愛が上回ったのは、福島県だったそうです。

 日が短くなり秋らしくなってきました。そして、秋の味覚といえばキノコは代表の一つ。そのトップに君臨するのが「松茸」という見方もできます。高級食材ですから一度も食したことがありませんが、「椎茸」とともに香りや食感、味など魅力的なキノコであることは間違いありません。しかしながら、日本以外の国では、松茸も椎茸も嫌われているというから不思議です。どうも、「靴を履き続けたニオイ」とか「風呂に何日も入っていないニオイ」といった、かなり臭いイメージがあるからのようです。つまり、様々な調理方法で椎茸や松茸をおいしく食べられるのは日本だけということでしょうか。

 一方、給食で提供されることの多い「竜田揚げ」。鶏肉やサバ、昔はクジラを材料として、みりん醤油などに漬け込んで、片栗粉等をまぶして油で揚げた料理です。この「竜田」は、奈良県の竜田川のことで、紅葉の名所となっている場所。油の中で食材が赤く変色する様が、竜田川の水に浮かぶ(映る?)紅葉を連想させるためらしいのです。

 食欲の秋というのは、寒くなる前に人間の体は体温・体力を保つための準備として、秋頃から食欲が増すという本能を言った言葉です。私の場合、必要以上に冬の準備はしないように自制心を働かせないと…。

 明日からの今月2度目の三連休ですが、天気がどうも…。

075 私も敬老対象?(9/21)

 月曜日は敬老の日でした。敬老の日が9月15日だったことを覚えている世代は確実に減っていきます。2003年に第3月曜日に変更されましたからもう19年です。半世紀前は60歳過ぎたら「敬老」の対象だったように思いますが、若いころは自分がいつかそういう年齢になることすら想像できませんでした。今や65歳以上が日本の総人口に占める割合が3割に迫る時代です。約3人に1人が高齢者となりますが、自分もそろそろその仲間入りです。とりあえず、妻と二人揃って映画を割引で観られることだけは良しとします。

 ところで、道行く若い世代に「敬老の日に家族で祝う習慣があるか」尋ねた結果を報じたウェブニュースがありました。あると答えたのは4割以下、祖父母の誕生日を知っていると答えた人も4割以下だったといいます。ちなみに私の子供たちは覚えているか、それ以上に教えてあったか不安になります。  さて、9月になるとすぐに、様々な店舗でオレンジと黒のハロウィングッズが売り出されます。ハロウィンは、古代ケルト人の催事が起源となるお祭り。これが日本でも当たり前になってきたのは、最近10年くらいのことでしょうか。クリスマスやバレンタインに次ぐイベントになっている場合もあるようです。ハロウィンを象徴するオレンジは、「収穫」を表し、黒は「魔女や悪霊」を表しているといい、収穫と鎮魂の意味があるそうです。ハロウィン翌日の11月1日「ハロウマス」と前日の「イヴ」から、「ハロウィン」と呼ばれるようになったそうです。??理解できませんが。

 当日、パーティーをしたり仮装したりする学級があるかもしれません。そんな学校での楽しかったことをおじいちゃんやおばあちゃんに話してあげるだけで喜んでくれるはず。特別なことをするより、何気ない普段の会話が家族には大切なのかもしれないと思うのです

074 心躍る(9/20)

 オレンジ色の空を映して、電球色のような明るさの朝5時。昨日は強風に備えて鉢植えを移動しましたが、大丈夫そうで一安心。そして、子供たちが安全に登校するのを願います。

 夏の花といえば、幼少期の夏の庭の印象から色とりどりのグラジオラスを思い浮かべます。遡って、春の花。一番に思い浮かぶのが庭を縁取るミヤコワスレ。紫色の花弁と濃緑の葉がいまだに印象に残ります。小さい頃に身の回りにあった植物は、半世紀経っても忘れられないようです。

 もう少し涼しくなってくると、秋の植物が園芸店に出回り華やかな気持ちにさせてくれます。様々な種類がありますが、私にとっての代表的な秋の花は何だろうと思い巡らせます。ビオラもいいですね。厳冬期を耐え抜き春まで咲いてくれます。花期は短くても芳醇な香りを放つキンモクセイも大好きです。ランニングしながら、他人の家の庭の植物を見て回るのは楽しいものです。学校の花壇も模様替えが始まります。一鉢栽培も秋蒔き・秋植えです。秋の植物を求めて学校敷地内を観察して回るこの時期は、素敵な発見ができそうな、そんな気がするのです。ただその前に、夏の間に大きく育った草をなんとかしないといけません。用務員さんが夏休み後半から頑張ってくれていますが、植物の勢いのほうが勝っているようです。

 さて、ある秋晴れの朝、「ドン、ドン」と外から音が響きます。運動会があることを知らせる花火(空砲)かと思ってしまいました。どうも近所で解体工事を始めた音だったようで、残念で気持ちが一気に下降線。花火なんて、学校や地域の運動会が秋に行われていたずっと昔のお話です。ただ、音とともに青空に白い煙が2つ3つ見えると、なんかよいことがありそうな予感でワクワクしたあの頃のことを思い出すのです。

 この花火のように、多くの人が同じものを見たり聞いたりすることによってワクワクするものって、今の子供たちにはどんなものがあるのでしょう。尋ねてみたくなります。

073 文字からイメージする(9/16)

 ある飲料メーカーの次のような広告が新聞の片隅に掲載されました。「いいビールじゃないの、あの男には もったいないわね」とあります。パッと理解できる人もいるし、意味が分からないと思う人もいるはずです。さてこのビール、よいビールなの?よくないビールなの?それによって、読み方まで変わってきます。しばらく悩んで、文章のつながりからするとこれはよいビールなのだと合点が言った次第です。文字だけだとイメージが難しいことをあらためて思います。

 さて、好きなプロのウクレレ奏者が、『瑠璃色の地球』(歌:松田聖子)を水辺で演奏する動画があります。自然と穏やかな気持ちになっていくのが不思議です。アイドル路線のヒット曲とは一線を画して聴こえます。“夜明けの来ない夜は無いさ あなたがポツリ言う”の歌い出しは、戦争や感染症、災害等が繰り返される現代への過去からのメッセージとも捉えられます。自分で奏でてみたいとは思い、簡単な楽譜を買いました。もっと素敵なアレンジにステップアップしたいと思っているところです。

 ところで「瑠璃色」ってどんなイメージでしょう?瑠璃は、洋名「ラピスラズリ」です。正倉院の宝物にも見られます。光沢のある濃い紫がかった鮮やかな青とでも言いましょうか。同じように、グループサウンズ時代の歌に『亜麻色の髪の乙女』がありますが、「亜麻色」をイメージするのも難しいです。黄色がかった薄茶色?個人的には、MUJI(?)で扱うようなリネン製品を思い浮かべます。「トキ色」だって朱鷺を知っていたとしてもよくわかりません。

 一方、様々な色のイメージを効果的に活用している場面にも出合います。例えば「赤」。一般的な情熱的・エネルギッシュ・熱さ・強さ・活動的というイメージは、血液や太陽、炎など生命の象徴からやってくるのではないでしょうか。自分を鼓舞したり相手を威圧したりするのに効果がありそうです。また、「緑」は、自然・癒し・爽やかさ・健康・新鮮さなど、安心感を与えます。心に安定を与えてくれる気がします。

 というわけで、今日は?明日は?何色を身につけましょうか。マスクの色も気分によって…。

072 迷信(9/15)

 夏に父の新盆の法要を行いました。毎回、住職の法話を楽しみにするのですが、今回もうなずきながら聞き入りました。その中から「迷信」について。

 

 蛇はナメクジを恐れ、ナメクジは蛙を恐れ、蛙は蛇を恐れるとする故事から転じて、三者が互いに牽制しあって身動きがとれない状態を「三すくみ」、あるいは「三つ巴」と言います。この場面を田んぼの畦道で目にしてしまったある男が、「この場面を見るときっと悪いことが起きる。長生きできない」という迷信を思い出し、心配になって一休和尚に相談したそうです。食事が始まるときでしたが、一休さんはその男を招き入れ、膳まで用意させました。そして、「私がよいと言うまで食事に箸をつけるでないぞ!」と言いました。みんながおいしそうに食べるのを男はじっと見ています。いつ「どうぞ」と言ってくれるか心待ちにしていましたが、一向に声がかかりません。しばらくすると、皆は食べ終わって片付けが始まります。そして一休さんは、「客人の食事も片付けなさい」と言うのです。男は不思議でなりません。それが顔に出たのか、そのあと一休さんはこう言ったのです。「あなたは、三すくみを見ただけで長生きできないと思ったのですよね?ならば、料理も見ただけで腹が満たされるのではないですか?」と。  住職の話は、迷信に心が奪われてしまうことを諫める話だったようです。小さい頃は「火遊びすると寝小便をするよ」と言われたことを思い出します。住職の話を聞いた今も、やっぱり霊柩車を見ると親指を隠しますし、夜に爪を切ることは避けている私です。

 最後に、背中を押してもらえたり、妙に納得してしまったりする言葉を5つ。

■晴れの日は枝が伸びる。雨の日は根が伸びる。

■置かれた場所で咲けないときは 逃げてもいいよ、咲けるところへ。

■失敗しなかった1日は、何もしなかった1日だ。

■思った通りにはならないが、やった通りにはなる。

■したい人1000人、始める人100人、続ける人1人。

071 おにぎり(9/14)

 家の階段をのぼりながら、「♪ボバンババンボン…ブンバボンいつもおいらは泣かない~♪」と歌っていると、「それって、嘘つき少年の話だよね」と言います。いえ、違います! 1963年から約2年間放映されたアニメ「狼少年ケン」の歌です。狼少年ケンを、「オオカミが来たぞ~」と何度も嘘を触れ回る寓話と混同されては困ります。でも、知っている人は少ないのだろうなぁ。

 コンビニおにぎりの人気者は、ツナマヨや紅鮭、明太子、昆布、梅干しといったところでしょうか。私の場合、貧乏人根性丸出しでとにかく安いものをセレクト。たまに筋子なんて文字を見つけたときは手に取ってしまいます。ニーズに敏感で、売上げに大きく貢献しているのではないでしょうか。

 そのコンビニ業界では個性派おにぎりが相次いで登場しているといいます。中には300円を超えるものまであるようです。のり弁の具材やお子様ランチをおにぎりにするとか、豚骨ラーメンにぎりなど、従来の常識を完全に覆す商品ばかり。物珍しさで飛びつかせるだけでなく、また楽しみたいと思わせることが大事。でも、おかずも一緒に摂れるなら忙しい人の栄養バランスにはもってこいかもしれません。

 さて、夏の終わりから感染者数が減っていますが、この夏のコロナ感染者数の増加は凄まじいものでした。昨年の日記にメモされた感染者数なんてかわいいものでケタが違う。一方、行動制限はなし。とはいうものの旅行や観光は避けたくなります。必然、家での活動が多くなります。どこにも行かなかった夏休みは、小さな庭に七輪を出して肉とビールでささやかな幸せに浸りました。虫よけスプレーをつけて、蚊取り線香を焚いて、明るいうちから開始。最後は梅干しのおにぎりに海苔を巻いて〆…と思ったら、「もう十分食べたでしょ」と。もう1~2回、炭のにおいを楽しみたいなぁ。

070 新エチケット?(9/13)

 夏場のマスク生活はとにかく暑いし蒸れる!ひと頃より涼しく感じる今でさえ、時々外して口の周りの汗をぬぐいます。3年前まで、マスクは帽子やサングラス的な立ち位置?でした。人前では外すのが、一般的に失礼のない応対と考えられますから、コートの類いと似ているかもしれません。花粉症や風邪、衛生に特化された職種など使用場面が限定されていましたから、人に挨拶するときには一旦マスクをとるのがその扱いでした。ところが、このマナーというかエチケットが180度の転換を見せたから、あら大変!でも、それがスタンダードになった昨今を驚くべきでしょうか。コロナ終息後もマスク生活を続けたいと考える人が4割もいるという調査結果もあるようです。

 校長室で仕事をしているときは一人ですからマスクを必要としません。よって、机の上に置きっぱなし。ドアをノックする音に続いて職員が入ってきて、慌てて着用するのは毎度のこと。この外したマスクにもマナーがあるとマナー講師の諏内さんは言います。「着けているマスクは誰に見られても問題ありませんが、いったん外したマスクは清潔感が感じられないため、人目につかないようにするのが理想です」と。飲食店で外したマスクをテーブルにポンと置いておくことはNG。バッグやポケットにしまうのが気遣いらしいのです。マスクケースに入れるという配慮も必要ですし、その場合も人目つかないようにした方がスマートなようです。こんなことに無頓着な私は、いつも机上に置きっぱなし。ただ意識(行動)の継続は大事です。(参考:諏内えみ「愛されるふるまい」)

 日中はまだ暑い日が続きそうですので、マスクをしない方がよい場面があると思われますから…。

069 発酵食品(9/12)

 2年生の廊下に夏休みのできごとを絵日記にして掲示されています。楽しかったことが行間から滲み出ています。読んでいると、「…しかも泊りだったので、ますます…」「久々に旅行に行ったので…」「うまくなるコツの一つ目は…二つ目は…」「お墓の前で手を合わせると、おばあちゃんの声が聞こえてくるようでした」などの表現に目が留まります。1年生とは違った、成長が見てとれます。

  さて、香取郡にある道の駅「発酵の里」へ行きました。醤油や味噌、酒粕など発酵食品や麹製品を扱う珍しさに誘われて…。買ったのはオリジナルの「しょうゆ糀DEスパイスカレー」。一度食べたらクセになる本格派発酵スパイスカレーという謳い文句に心が揺れて。でもおいしかったです。また食べたいと思ったくらいですから…。ただお値段は540円。スーパーのレトルトの2倍です。安ければ4~5箱買えます。

 発酵は、微生物による有益な作用ですが、「腐敗」とは紙一重という感覚があります。健康によいとされる発酵食品の歴史は、紀元前五千年頃に牛乳から偶然できたヨーグルトが世界初といわれます。日本に目を向けると、最も古いとされるのが奈良時代の瓜の塩漬けですが、それ以前にも存在していたと考えられるようです。

 日本酒やワイン、味噌、醤油、納豆、キムチ、くさや、ソーセージなど代表的な発酵食品は数々ありますが、くず餅やナタデココも仲間だということを初めて知りました。くず餅は小麦粉に乳酸菌を混ぜて発酵させ、ナタデココは原料のココナッツ果汁に酢酸菌を混ぜて発酵させるそうです。ゼリーのように固めただけなのかと思っていました。

 ちなみに、ウェブ上に『料理王国~日本発酵地図~』というページを見つけました。そこにあった日本地図。●は濃口醤油の産地、塗られている部分は薄口醤油、たまり醤油、白醤油などです。主な産地が西日本に偏り、東日本では野田と銚子のみ。「千葉県ってすごいじゃん」と改めて思ったのです。これって、4年生の社会科のネタに使えないかなぁ?

068 カミナリ様(9/9)

 昨日の早朝の嵐は凄かった。稲光で明るいのか防災ニュースがスマホに届いた明るさなのかわかりません。夜中、市川市にも洪水警報が発令されたくらいですから…。

 さて、ピカッと光ったと思うとすぐに大きな音が鳴り響く雷は、年齢を問わず怖いものです。最近頓(とみ)に、大気不安定による雷鳴・落雷が何度もあります。2学期始業式の日も教室に雷鳴が響きました。昔は、金属製のものを身に着けていると雷に打たれるとか、お腹を出して寝るとカミナリ様に臍を取られるとか言われたものです。近年は、雷の怖さや身の守り方を訴え続けたからか、雷に打たれて亡くなったという報道はめったに聞かなくなりました。

 雷といえば停電がつきものだった半世紀前。頻繁に電気が消え、母がブレーカーを上げに席を立ち、祖母がロウソクを取りに行っていたことを思い出します。ロウソクは生活必需品で、どこの家庭にも箱入りで常備されていたはずです。夜、ロウソクの炎の下の食事なんて当たり前でした。大人になって、キャンプ場でひどい雷に遭ったときは、クルマに避難して幼い子を抱いて一晩を過ごしたこともありました。 雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づく場合は落雷も迫っていますので、速やかに安全な場所へ避難することが必要です。子供たちが登下校中だったり屋外で遊んでいる最中だったりする場合もあれば、下校時刻前ということもあります。状況に応じては、子供をしばらく学校に留め置きますから、無理なお迎えは控えてください。それ以上に、対処法をしっかり確認して考えて行動できるようにすることが大事。

 こんなことを記しながら思い浮かんだのが、いかりや長介さんと高木ブーさん、仲本工事さんが黒・緑・赤色のカミナリ様に扮して、雲上で愚痴を言い合うドリフのコント。名物だったように思います。なつかし~。

   遠雷や はづしてひかる 耳かざり(木下夕爾)

 まだまだ雷鳴轟く日がありそうな気がします。

067 博士ちゃん(9/8)

 料理関係のバラエティー番組を時々観ます。『相葉マナブ』では、船橋のニンジン、横芝光町のズッキーニ、松戸のジャガイモ、富津のソラマメ、市原のトウモロコシなどが取り上げられ、夏休み前には富里スイカを使ったレシピがありました。また、『満点青空レストラン』では、やはり夏休み直前に江戸崎カボチャが登場しました。美味しそうで茨城まで買いに行こうかと思った矢先、翌日スーパーに陳列されているではありませんか。きっと放送予定を知って仕入れたに違いない、と勝手に決めつけます!お値段は通常の倍。でも、満足感はそれ以上かも。だってカボチャをあまり好んで食べない私が美味しいと思うくらいですから…。

 一方、夏のビールに最高の相棒といえば枝豆!ただ、その品種はたくさん。「だだちゃ豆」「湯上がり娘」「味風香」「夏風香」「神風香」と違いがよくわからないまま、「今日はこれにしようか」と買い物かごに入れた最盛期。今夏、初めて出会ったのが「ゆかた娘」でしたが、枝豆ももう終わりです。

 ところで、枝豆の生産量日本一はどこ?2019年のデータでは、群馬県が第1位(9.4%)、僅差で千葉県が第2位です。畑でよく見かけましたが、納得です。ちなみに、子供たちは畑に植えられた作物を見て種類がわかるでしょうか。枝豆や空豆、人参、大根、落花生などわかるといいなぁ。また、花を咲かせる植物の名前を言える博士ちゃん、いないかなぁ。野菜や植物に限らず、興味あることにとことん詳しい「博士ちゃん」とおしゃべりしてみたい気がします。そんな子がきっといるはず。「へ~」と感心したり相槌を打ったりして聴いているだけしかできないかもしれませんが…。

066 4K(9/7)

 ニュースの冒頭で、「スタジオの照明を暗くしています」とテロップが入ります。スーパーも商品棚周辺の照明を落としています。夏場の電力ひっ迫への対応ですが、電気代やガス代が値上げされる中、元に戻すことはないかもしれません。

 さて、最近の家屋のトイレは、便所・厠・御不浄などと呼ばれていた頃のものと真逆で、おしゃれなレストルームという感じです。また、出先のトイレにも当たり前のように装備されたウォシュレット。「おしりだって洗ってほしい」のCMで一躍、世間に認知されたのが40年前。でも私が使ったのは1~2回。いろいろな機能が、未だよくわかりません。  今日久しぶりに昭和30年代の汲み取り式和式便所を思い出しました。板張りの床に便器(現在残る和式便所の便器とは異なる)がついています。その便器から臭気が上がってくるのを防ぐために、木製の蓋で覆っていました。窓にはねじ式の鍵がついており、床の高さにごみを掃き出すための窓もあります。トイレットペーパーはロール式などあるわけなく、B5~A4大の四角いちり紙が、竹で組んだような箱に入っていました。足を開いてしゃがむのですが、便器の下に落ちたらどうしようと思う幼少期でした。当然ながら、大きい方の用を足せば下に溜まった糞尿液が勢いで跳ね返ってきます。これを「おつり」と呼んでいましたし、このトイレは通称「ぼっとん便所」。

 ところで、1年生の国語科『はたらくじどうしゃ』でポンプ車やダンプカー、ショベルカーなどが紹介されますが、その中に今はほとんど目にすることのない「バキュームカー」があったとしたら、何をする車だと子供たちは考えるでしょう。これが登場する前は、畑の一角にある「肥溜め」に糞尿を桶で汲んで処分していたなんて想像もできないことでしょう。  こんな話になったのは、朝方の夢にぼっとん便所が登場したから。便器ぎりぎりまで汚水で満たされ、排泄を戸惑っている場面でした(朝から汚い話ですいません)。トイレの花子さんに登場するような、暗い・汚い・臭い・怖いの四拍子(4K)揃った昔の便所に戻りたいとは思いませんが、学校のトイレも未だ1~2Kかな。トイレは、安心して入れる衛生的な場所にしないといけないと常々思うのですが…。

 ちなみに、子供達への4K(気づき・関心・声かけ・確認)には積極的でありたいと思います。大人のアンテナは高く、感度よく!

065 セミとカメムシ(9/6)

 夏休みの自由研究で、カブトムシや蝉、蝶の標本を作ってきた子がいます。親子で一緒に楽しむ機会になったのだろううれしく思います。 

 さて、カブトムシや蝉に負けず劣らず、私の体も硬い!これは年齢によるものではなく、小学生の頃からすでにコチコチ。スポーツテストで柔軟度を測る「立位体前屈」が嫌いでした。だって「マイナス10数cm」という記録なのですから。整形外科の理学療法士にも「かなり硬いですね」と言われます。そんな私はこの夏、汗を拭くボディシートのお世話になることも度々。でも背中に手が届きません。そこで登場するのが孫の手。シートを孫の手で押さえながら背中を拭いている姿は人には見せられない滑稽なものだと思います。

 この夏、子供たちが聞いたセミの声は何種類だったのでしょう。早朝や猛暑が少し収まった時間帯に鳴いていたようです。他人事のような書き方ですが、セミの声が聞こえないので必然的にそうなってしまいます。セミの声がうるさく聞こえていたのは20代までだったか、遥か彼方の記憶です。そんな私のために、ミーンミーン、カナカナカナ、ジージー、ツクツクボーシとワンセットで鳴きまねをしてくれる人がいます。クマゼミはシャーシャーと鳴くというのも少し前に知りました。涼しくなってきて、セミの鳴き声に哀愁が漂っているようです。

 話は変わって、同じ昆虫でもカメムシのお話。8月初旬のニュースにあったのが「カメムシ注意報発令」の記事。カメムシは隔年で発生数が増減するといいます。今年は、梅雨前から気温が高く、しかも記録的な早さの梅雨明けが影響して、過去10年で最も多かったらしいのです。我が家の庭も例外でなく、茶色の果樹カメムシが退治しても退治してもライラックやレモンの木に現れます。カメムシは白色を好む傾向があるので、シャツやシーツなどの洗濯物についていないか確認していました。そういえば、食べ物についていた緑色のカメムシを噛んでしまった忌々しい思い出が蘇ってきました!

064 自由研究(9/5)

 夏休みが終わりに近づいたころ、ネット上で小学6年生で4姉弟の長女の自由研究が話題になりました。テーマは「なぜ、きょうだい喧嘩が起きるのか」で、テーマもさることながらデータをまとめる視点がなかなかです。「誰vs誰が多いか」「男vs男、女vs女ではどのくらいか」「年齢差でみるとどうか」「原因は何か」「ちょっかいか、自己主張か」「喧嘩が起こりやすい時間はいつか」など、100バトルをしっかり記録しながらまとめています。着眼点に面白さに驚きます。

 さて、スーパーなどの棚に並ぶランチパック。いつでもどこでも食べられる手軽さを売りに、1984年に発売された商品。当初は「ピーナツ」「ヨーグルト」「小倉」「青りんご」の4種類だったとか。味の開発はとても大変そうです。月に40~50種類くらいの提案がされるも採用はめったにないといいますし、開発チームでは毎日16種類以上の試作品を食べているようです。絶望的な味だったのが「エナジードリンク」と「もやしのナムル」といい、パンとの相性がダメだったようです。関東と関西とでは人気に違いがあるそうです。これらも研究!でも、10月からはこれも値上げでしょうか。

 パンで思い出しましたが、夏休み中に外環側道にある「ミートショップ・ミヤワキ」へ行きました。前任校から異動するときに保護者の方からお手紙をいただきましたが、その中におすすめの店として紹介されていたのです。1学期は、店内へ足を踏み入れることができずにいました。8月に入って、念願のカツサンドを食しました。ボリュームたっぷりでやわらかい。ポークもよいけどチキンはそれ以上というのが感想です。次回がいつになるかはわかりませんが、パンをテーマにすると、来夏の研究テーマが思い浮かぶかも? 

063 目覚まし?それとも警告?(9/2)

 うちの奥さんは、スマホの目覚まし機能に名前を付ける変な人です。セットした時刻によって「アラームさん」「アラーム様」「アラームちゃん」などなど。どれが何を知らせるものかわかるのか怪しい?

 さて、夏休み後半に千葉県知事から「子供の車内放置撲滅」について緊急メッセージがあったので本校HPにアップ&メール配信しました。どれだけ報道されても、車内で熱中症により亡くなる子供の事故が後を絶たないのはなぜでしょうか。ある自動車部品専門商社の調査では、子供だけを残して車を離れた経験のあるドライバーが3割もいるようです。普段と違う行動パターンがあったりストレスを感じていたりすることで、考えられないようなミスをするというのです。自分は大丈夫という過信は禁物のようです。

 とにかく猛暑と呼ばれる日に炎天下の駐車は躊躇われます。フロントガラスにサンシェードは必須です。これまで使っていたものは7~8年経過していて小さな穴が目立つようになったので買い換えました。4層構造で効果は絶大!サンシェードなしと新旧とで車内温度を比較してみたくなります。

 給食室で働く調理員さんは、給食室という熱のこもる空間で火を扱います。夏場はサウナ状態でしょうか。体験したことはないですが、とにかく暑いそうです。また冬場だって、冷たい水での作業が求められる場面があります。ただどんな状況下でも、判断・行動が鈍って考えられないようなミスをしたなんてことが起きないように頑張ってくれています。今日から給食が始まります。感謝しながらいただきます。

 有事にアラームが危険を知らせるということもありますが、学校では、ミスをゼロに近づける人為的な努力をしながら、失敗をカバーしあえる組織・体制を大事にしたいと考えます。

 2112年の明日9月3日は、ドラえもんの誕生日!

062 学校職員の夏休み(9/1)

 42日間の夏休みが終わり、学校の活気に水を差すような朝の雨。ただ、子供たちが家庭や地域で過ごすこの期間、事件・事故の報告がなかったこと、たとえ憂鬱な気持ちがあっても登校してきたことをうれしく思います。保護者や地域の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。2学期もどうぞよろしくお願いします。

 さて、世界で最も多忙といわれる日本の教員は、この夏季休業をどのように過ごしていたのか興味のある方もいるかもしれません。普段忙しい教員が、ホッと一息つけるかというとそうでもありません。個人面談は事前の準備も含めて、想像以上に大変です。秋に行われる授業研や教育委員会訪問に備えて、教材研究したり指導案を作成したりすることにも時間を費やします。当然、9月からの授業に向けて計画も集中して行います。部活動や校務分掌、備品点検なども漏れなくついてきます。さらに、校外学習の下見に時間をかけられるのもこの時期しかありません。これらに加えて出張・研修がありますから、学校外でも仕事に精を出しているといった感じです。

 業務改善の一つとして、市川市公立学校でお盆周辺を学校閉庁日にして休める日を確保しています。付与される特別休暇はここで消化します。年次休暇も学級担任には普段取得しづらい傾向がありますから、必然的に年休取得を夏季休業中に集中させてリフレッシュを図っています。とは言え、毎日のように顔を合わせる先生も…。

 未だにご近所さんから、「先生は夏休みがあっていいですね」的な目で見られますが、夏休みだからといってのほほんと過ごしているわけでは決してないのです。ただ、ゆったり使える時間を有効に活用して、自分を人間的に肥えさせたいと誰もが願っているのは確か!

 このあと子供たちの声を聴きに、教室を回ろうと思います。