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校長室から

471 洒落っ気(24.9.11)

 福岡県にある会社が世に送り出す製品の名前がとてもユニークです。義理と人情を経営方針にする産業機械メーカーで、農林業や土木分野の作業車・運搬車を製造販売しています。自分たちが作った機械に愛着が持てるようにと考えられたネーミングは、「草刈機まさお」「安全湿地帯」「芝耕作」など、知っている人ならクスッと笑えます。顧客のニーズや心に潜む声を拾って開発されているので、使う人の身になっていて使い勝手が抜群だと評判なのだそうです。

 一方、「殺気」(ころっけ)、「熱中症」(ね、チュウしよ?)、「姿」(じじょ)、「背中」(はいちゅう)、「小川」(ちいかわ)、「助手」(たすけて)、「ほうかごに友達と遊ぶ」(放火後)、「ゆでたまごを食べる」(茹でた孫)…。これらは、実際にあったテストの珍解答らしいです。洒落っ気や遊びゴコロが感じられます。採点者が赤ペンで添える粋なコメントがあれば、両者の距離感がぐんと縮まるような気もします。6年生の教室廊下に、漢字50問テストをわざと間違えた答にして貼ってみました。気づいてくれたようですが、意味の通じる誤解答ってすごく難しい!フル回転させた数十分でした。

 さて、こんな小噺のような会話もあります。電車に乗っていると、おじさん二人が何やら話をしています。A「俺の会社、ブラックなんだよな~」 B「えっ?色があるだけいいじゃないか」 A「ああ、お前はむしょくか」というもの。実際これは困りものですが、日常の中の笑いは気持ちにゆとりを生み出すと思うのです。

 シルバー川柳もユーモアがたっぷり。「改札を 通れずよく見りゃ 診察券」、「LED 使い切るまで 無い寿命」、「恋かなと 思っていたら 不整脈」。どれも笑えるけれど痛々しい?!

 今日は修学旅行2日目。ホテルやバスの中、6年生が帰宅した家、そして平田小のどの学級でも、明るく笑いがあふれる一日でありますように!東照大権現様、よろしくお願いします。