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校長室から

134 漬物(12/21)

 アンチョビの入ったピザやポテトグラタンなど大好きです。このほかにも、パスタや炒め物、サラダほかアンチョビを使ったレシピが様々紹介されています。アンチョビは、カタクチイワシに似た小魚を塩漬けにして熟成させ、発酵させたものにオリーブオイルを合わせて作られるイタリアやスペイン料理でおなじみの食材です。

 そんな漬物で世界を見渡してみるといろいろ存在することがわかります。例えば「搾菜(ザーサイ)」はお隣中国の幅広く使われる万能漬物。日本で人気の「キムチ」も韓国を代表する漬物の一つです。タイの「パッカドーン」やインドの「アチャール」、欧米の「ピクルス」、ドイツビールの添え物「ザワークラフト」ほか、東南アジア随一の漬物王国ミャンマーの「ラペソー」などなど。

 漬物は、保存食としての側面が大きく、ある意味生命を支えてきたと言っても過言ではないと思います。漬物は手軽に野菜の栄養分を摂れるご飯のお供として、日本の食卓には欠かせない食べ物です。ですから、いぶりがっこや奈良漬け、鉄砲漬け、べったら漬け、たくあんなど土地土地で有名なものがたくさんあります。でも、普通のぬか漬けに勝るものはないような気もするのです。母が毎日ぬか床をかき混ぜていた姿を思い出します。独特なぬかのにおいは好きになれませんでしたが、季節の野菜類がいつも食卓に上りました。赤い部分を少し残して食べ終わったスイカだってぬか漬けにされてなかなかおいしかったなぁ。ただ、思い出の中のものは美味しかったりきれいだったりするもの。今食べたら…?

 ちなみに、毎月21日は漬物の日だそうです。