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校長室から
198 あれば便利、でも…(23.4.19)
中国大陸からの黄砂の情報が時々聞かれます。目のかゆみやアレルギー症状、気管支ぜんそくなど呼吸器疾患の悪化も心配されています。また日常生活では、洗濯物への付着や車に与える影響に注意喚起されます。大量の花粉が飛ぶ時期も車は黄色に塗り替えられたようになり、簡単な水洗いでは除去できないくらいにこびりつきます。ですから、クルマ好きの私は洗車傷を心配し、高圧洗浄機に接続して使える泡洗車用具の購入を真剣に検討。ただこれは、「あると便利」だけど「なくても困らない」ものに該当。つまり、物が増える原因になってしまい、不要なものを少しずつ減らしている我が家の流れに逆行なのです。う~ん、悩ましい。
さて、コロナ拡大以来、スマホでポチッと商品を注文することが多くなったような気がします。前述のようにクルマ関連の用品が多いのですが、夕方に注文しても翌日には配達されることもざらにあります。日ごろから宅配の運転手が荷物を抱えて走っている姿もよく目にしますし、遅い時間帯や祝休日にもかかわらず配達する姿には頭が下がります。実働何時間なのでしょうか。だから、再配達なんてことにならないように、期日・時間指定をするようにして協力しているつもりです。
物流における「2024年問題」が話題にされることがあります。働き方改革関連法により来年の4月以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が制限されることによって引き起こされる問題のことで、宅配便など長時間労働の慢性化という課題解決のためです。しかし問題は、運送・物流業者の利益減少が挙げられ、ドライバーの収入減も懸念材料。これによって労働力不足に拍車がかかり、商品到着までの期間が延びるなんていうのは些細なことで、私たちの生活全体に様々な影響が出そうです。
なくても困らないものを増やさないことが、この社会問題に有効かどうかはわかりませんが、学校でも「あると便利」で購入した物が、資料室や準備室で梱包されたまま鎮座するなんて姿を目にすることもあります。下手すると、何年もそのままであること自体職員が知らないなどという場合だって…。