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校長室から
223 有事にこそ(23.5.29)
先週は教職員のコロナ感染でてんてこ舞いというか激動の1週間でした。少し前なら「クラスター」と呼ばれていた事案。少人数指導、専科教員、教頭、教務主任が教室に入り、学年職員や授業の空きがある先生の協力もあって何とか乗り切りました。有事にどう動けるかで学校の力が試されるといっても過言ではありません。私も教室に少しだけ入りましたが、教職員には感謝しかありません。
さて、6月19日に、第八中学校ブロックで引き渡し訓練が行われます。地域によっては、ここに幼稚園も加わる場合がありますが、いずれにしても子供の命を守るための取り組みですから、最悪を想定しながら参加をしてほしいと願います。
こんな中、ふと不安に思うことがあります。引渡しカードの「引き取り人」欄に知人や友人という文字が見られるからです。保護者が勤め先から引き取りに向かうことが簡単ではない場合が考えられます。そのときに家族以外でも知った人を頼れるならば安心といえます。でも、引き取って帰る途中で被災したり、自宅等で預かっているときに被災したりするなど、命の危険に晒されたときはどうでしょう。頼んだ保護者は「学校に留め置けばよかった」と後悔するかもしれません。好意で預かった側は自責の念に駆られます。こんなふうに皆が不幸になることも考えられます。「訓練だから」といった軽い気持ちで知人に依頼したりカードに書いたりはしていないとは思いますが、引き渡しカードに名前のある人にしか児童を渡さないのはそんな意味もあることを知ってほしいと思います。
最近は木更津周辺での震度5強をはじめ、大小を問わず地震が頻発しています。自宅や勤務先、学校での備えを大事にしながら、「本当に大地震が起こった時にそれで大丈夫?対応できる?」と常に問いたいものです。学校の避難訓練も、職員からそうした声に皆で検討し、見直しを続けています。有事においては、学校に残った子供たちを責任もって全力で守ります!コロナで職員が3分の1近くいなくたって全員で頑張れる学校ですから。