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校長室から

238 算数・数学って面白い(23.6.20)

 職員トイレの排水が悪いので業者に見てもらいました。内部の排水管は直ったのですが、屋外の排水桝が汚泥でパイプの半分をふさいでいる状態。暗くなっていたので、日を改めての作業とするため蓋を閉めようとしました。ほかの場所に点在する蓋は円形であるにもかかわらず、この排水桝の蓋だけは、長方形の重い石なのです。閉めるときに中に落としてしまわないように慎重に作業をしている姿を、何も手伝えずに横で見ていた私。ふと、自分の血管内部は詰まっていないか不安になりました。

 ところで、マンホールの蓋が丸いのはなぜでしょう。ちゃんと理由があります。もし四角かった場合、対角線の長さが一辺より長いことになりますから、蓋を少し回転させただけでその塊は穴の中に落ちてしまいます。これは長方形の蓋でも同じこと。円であることによって回転させても決して落ちることがないから安心です。何気ない普段の生活に隠されている算数・数学です。

 さて、「777+778+779+…+786と順番に10個の数字を並べた和を答えなさい」と言われたら、すぐに解けるでしょうか?ある本を読んで驚いたのですが、すごく簡単!10個並ぶ数字の5番目の数の後ろに「5」を付け加えると、それが答えになるというもの。1ずつ増える数を10個並べた場合ならどんな数でもその法則が適用できるようです。この証明も、読むといたってシンプル。このほか、「1000-342」を「999-342+1」と考えればよいとか、計算テクニックも教えてくれます。

 こんなことが書かれた本『面白くて眠れなくなる数学』(桜井進 著)が、第2図書室のテーブルに立てかけてありました。興味のある所だけつまみ食い読書するなら、高学年でも楽しく読めます。書架に収められているだけだと手に取ることはなかったでしょうが、テーブルに乗っていたらページをめくってみたくなるものです。こんな何気ない工夫をしている図書室。今週末24日のオープンスクールでもご覧になってください。