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2025年6月の記事一覧

037_魔法のコトバ(25.6.6)

 「♪棒が一本あったとさ~」で歌い出す絵描き歌を、6月6日になると頭の中に流れます。知らない人も多い『かわいいコックさん』に歌われるその日は参観日で大雨。でも今日は、気持ちのよい天気です。

 一昨日、葛南教育事務所長による校長室訪問がありました。校長職として学校経営に抜かりはないか、監査・指導だと思ってください。また、全教員が全教科にわたって授業展開する訪問も4年に一度行われます。ただこうした機会は、自分の足元を見直し、「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」という言葉があります。教材研究を熱心にしていた頃を思い出しました。この言葉にはさらに続きがあって、「面白いことをまじめに、まじめなことを愉快に、そして愉快なことはあくまで愉快に」なのだそうです。井上ひさし氏が生前に繰り返し言っていたことだといいます。

 最初に難しいことに出会ったときは、やさしく紐解く支援者が大切ですし、学び進んで面白さを感じるようになれば、創造(想像)力が試されます。「愉快」の域に達するには周りの仲間との協働とユーモア溢れる環境は不可欠と思われます。まさに学びの世界!その演出は、教員の醍醐味です。

 また、こんな話もありました。例えば自転車に乗る練習をしている場面で、大人が子供の腰に軽く手を添えて押してあげたとします。これまで乗れなかった子が自分で漕いで進んでいきます。その子は、大人の手の補助があったことなんか忘れて、自分の力で乗れるようになったと喜びます。程度の差こそあれ、私たちはこうした「勘違い」によって自信をつけてきたように思うのです。学校や家庭、地域の「魔法の手」「魔法の言葉」に包まれた子供たちなら、自信や自己肯定感が高まること請け合い!“魔法のコトバ~♪ 口にすれば短く だけど効果は 凄いものがあるってことで”(by スピッツ)

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036_ザ・昭和(25.6.5)

 一昨日、長嶋茂雄さんが亡くなりました。89歳でしたが、折しも娘・長嶋美奈さんの誕生日であり、プロ野球交流戦が始まる日でもありました。試合前にどの球団も黙とうを捧げていた映像が印象的です。巨人ファンだけでなく、多くのファンや選手に愛された証拠と言えるでしょう。長嶋語録もたくさんあります。「初めての還暦。ましてや年男ということで…」なんていうコメントはダブルで笑えます。でも、そうした天然の愛嬌ある言動が、長嶋たる所以かもしれません。今年は、昭和100年にあたります。長嶋さんの死去により、一つの昭和が終わったような気もします。

 前任校に異動する前に、保護者の方からその学校の近くにある「肉屋のカツサンドをぜひ食べてみてください」と手紙をいただいたことがあります。在職中の3年間で、7~8回食べました。チキンカツ・ポークとチキンのコンビ・メンチカツ・豚鶏コロッケ&メンチの4色カツなど、どれもボリューム満点です。個人的には辛子マヨネーズソースがたまらない、チキンカツが入ったセットを好んで注文しました。

 ところで、昭和のソウルフードとも言える、コロッケとメンチカツのどちらが好きか問われたらどうでしょう。どちらも魅力的であり、ともに手間のかかる家庭のごちそうでした。種類が豊富で様々な味が楽しめるコロッケ。肉汁たっぷりで食べ応えのあるメンチ。ChatGPTで質問してみると、「私は感情を持たないので、好き・嫌いはありませんが、どちらの人気があるか・特徴があるかなどは紹介できます」として、比較表があらわれました。「弁当にはコロッケが入りやすく、定食ではメンチカツが主役になりやすい」とも解説してくれます。まるで人を食ったような回答があるかもしれないと思っていましたが、そうではなかったことに安心?期待外れ?

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035_虫歯予防デー(25.6.4)

 歯並びや噛み合わせが超悪い私。顎の発達が十分でなく八重歯もあれば、内側に飛び出た歯もあります。ですから、食べ物などが残りやすいため、歯磨きに時間をかけなければなりません。思い当たる大きな原因はありますが、他言できるものではありません。今の時代ならば、迷わず歯科矯正の対象でしょう。

 「矯正を始めました」と教えてくれる子もいます。若年女性の5人に1人が経験しているという歯の矯正は、ワイヤー器具による治療のほか、近年は目立たないマウスピースを使った方法もあるようです。歯並びや噛み合わせをよくすることは、歯の病気の予防にもなりますし、顎の骨の発育改善にもつながりますが、費用も根気も必要です。そうであっても、歯並びがよいことと歯の色がきれいなこと、ともにあこがれです!

 5月に歯科検診を終えて、6年生の健歯児童が2名選ばれました。基準は、(1)虫歯がないこと、(2)治療痕がないこと、(3)第二大臼歯まですべて生え揃っていること、(4)歯列が整い、正しい噛み合わせであること、(5)歯や歯肉の色がきれいなことなどの条件すべてをクリアしてのことですから、大いに誇ってよいことだと思います。

 小学生の虫歯・歯周病は、親の責任といっても過言ではありません。「まだ乳歯だから」「永久歯になったら大事にする」では手遅れです。歯が生え始めたころから、歯磨きも含めて口腔衛生を子供任せにしてしまわないようにしたいものです。

 今日から10日までを、厚労省は「歯と口の健康週間」としています。まずは知ることから…。自分の口の中には、今何本の歯がありますか?子供の歯はどんな様子ですか? 正しい歯磨きができていますか?

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034_青二才(25.6.3)

 Mrs.GREEN APPLEが「♪夏が始まった 君はどうだ…僕らの青だ…僕らの夏だ」と歌う『青と夏』。6月に入り、これから聴くことが増えそうです。ビール缶の装いや菓子のパッケージも夏ヴァージョンに変わりますし、「塩」の文字もあちこちに見られそう。アイスの種類も増えそうでうれしい気がします。

 さて、校長室の入り口そばに、子供たちが見られるようにクイズを掲示して頻繁に更新していますが、新しく作った問題を見ながら、「今の子供たちは『青二才』なんて言う言葉を知っているかなぁ」と疑問が自然と口から漏れてしまいます。使う場面はほとんどなさそうです。経験不足の若者を表す慣用句ですが、そもそもどうして「二才」なのでしょう。

 辞書には、「年が若く、経験が不足している物事に未熟な《男性》のこと」を指すとあります。そうした男性を生意気だと見下す意味のほか、謙遜したり叱咤激励したりする場面で用いられることもあります。でも男性を指す言葉だと知ると、この言葉が生まれた頃の時代背景に思い至ります。

 「青」は、「青春」や「青臭い」など似たような意味で使われますが、改めて「二才」は…。ブリやスズキ、ボラなどの出世魚では、生まれて2年目の幼魚を、成長途中で経験が未熟な魚として「二才魚」「二才」と呼ぶことからくるという説などがあるようです。

 こうして改めて考えてみると、慣用句「一か八か」も「1」と「8」という組み合わせの語源は賭博。ほかにも、「嘘八百」と言いますが、この「800」は数が極めて多いという意味で、「八百万の神」「八百八町」などでも使われます。

 年はとっても、知らないことはたくさんです。だからこそ、小さなことにもハテナを感じる心や頭を大事にしたいと思いますまだまだ青二才の私はなおさらのこと…。

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033_トラとライオン(25.6.2)

 ある飲み会の席。自席に箸や使い捨てのお手拭きが置かれています。食事が始まると、手を拭いたり口をぬぐったり…。少し遅れて到着したAさんも加えてさらに歓談が進みます。Aさんは、時々お手拭きで口をぬぐいますが、ある時急に気づきます。自分の使っていたお手拭きが、前からそこに座っていたBさんのものであったことに!手を拭いただけならまだしも、口まで拭き拭きしていましたから、あたふたしっ放しです。今さらどうしようもない!皆で腹を抱えた一コマでした。

 トラとライオンは、似ているようであり異なるようでもあり…。ただ、しりとりをしたらすぐに終わります。この2つの名を聞くと、私は劇団四季の『ライオンキング』や漫画『ジャングル大帝』、あるいはアニメ『タイガーマスク』を真っ先に思い浮かべてしまいます。プーさんの仲間のティガーやしまじろうといったキャラクターを挙げる人もいるでしょう。『チビクロサンボ』に出てきて、最後はバターになってしまうトラも決して憎めません。サバンナに群れを作って暮らすライオンと、森林に住む孤高のトラは、科学漫画『どっちが強い!?』でも取り上げられる両雄です。ある新聞社が2400人から得たアンケート回答では、半々といった結果が見られます。

 故事成語などにも、トラやライオンが見られます。「獅子奮迅」「眠れる獅子」「獅子の子落とし」「獅子身中の虫」「虎視眈々」「張り子の虎」「虎の威を借る狐」「虎穴に入らずんば虎子を得ず」などいろいろあります。ただ、動物園で見るライオンは、トラ以上に横になっている姿のイメージが強く、百獣の王から大きくかけ離れた印象です。でも、目の前に見える姿が本当とは限りませんので、よ~く見極めなくてはいけません。トラもライオンも人間も…。

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