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034_青二才(25.6.3)

 Mrs.GREEN APPLEが「♪夏が始まった 君はどうだ…僕らの青だ…僕らの夏だ」と歌う『青と夏』。6月に入り、これから聴くことが増えそうです。ビール缶の装いや菓子のパッケージも夏ヴァージョンに変わりますし、「塩」の文字もあちこちに見られそう。アイスの種類も増えそうでうれしい気がします。

 さて、校長室の入り口そばに、子供たちが見られるようにクイズを掲示して頻繁に更新していますが、新しく作った問題を見ながら、「今の子供たちは『青二才』なんて言う言葉を知っているかなぁ」と疑問が自然と口から漏れてしまいます。使う場面はほとんどなさそうです。経験不足の若者を表す慣用句ですが、そもそもどうして「二才」なのでしょう。

 辞書には、「年が若く、経験が不足している物事に未熟な《男性》のこと」を指すとあります。そうした男性を生意気だと見下す意味のほか、謙遜したり叱咤激励したりする場面で用いられることもあります。でも男性を指す言葉だと知ると、この言葉が生まれた頃の時代背景に思い至ります。

 「青」は、「青春」や「青臭い」など似たような意味で使われますが、改めて「二才」は…。ブリやスズキ、ボラなどの出世魚では、生まれて2年目の幼魚を、成長途中で経験が未熟な魚として「二才魚」「二才」と呼ぶことからくるという説などがあるようです。

 こうして改めて考えてみると、慣用句「一か八か」も「1」と「8」という組み合わせの語源は賭博。ほかにも、「嘘八百」と言いますが、この「800」は数が極めて多いという意味で、「八百万の神」「八百八町」などでも使われます。

 年はとっても、知らないことはたくさんです。だからこそ、小さなことにもハテナを感じる心や頭を大事にしたいと思いますまだまだ青二才の私はなおさらのこと…。