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Bee's Cafe
076_大丈夫か?オレ(25.9.4)
5年生が、社会科で水産業の学習に入りました。日本近海で獲れる魚が描かれた地図資料に目を凝らすと、銚子沖にサンマの絵と文字があります。子供たちがまじめに勉強しているそばで、今シーズンはすでに2度も食べたとか、今年は太って立派で値段も手頃だとか思う不届き者。
さて、お盆の入りのこと。一念発起、朝の涼しいうちに背が高く茂りすぎた庭の樹木の剪定を始めました。脚立を立てて下から長さと重量のある太枝ばさみでチョキチョキ。でも、なかなか上の方が切れません。そこで、2階のベランダから身を乗り出すように重さに耐えながら作業をします。それでも切りたい枝の根元にうまく届きません。妻からの活動中止指令を無視して、太枝ばさみをコントロールすること30分!?腕の疲れから肩で息をしながら休憩と剪定を繰り返しました。
その晩、ベッドに入ったあと、左上腕部の痛みで何度も目を覚ます始末。寝る体勢が悪いと激痛が走ります。翌日は、衣服の着脱・トイレ・食事・風呂など、何でもない生活に支障が…。本当に不便で、両手が使えるありがたさに改めて気づかされた数日でもあったわけです。結局、翌々日に整形外科で診察してもらって、痛み止めの効果があって劇的に快方に向かったのですが、「人の忠告を無視するからよ」と厳しいお言葉。まさに痛いほど老いを感じた出来事でした。
また、夏休みも残りわずかとなったある日、久しぶりの電車通勤。船橋駅でJRに乗り換え、西船橋で空いた座席に無意識のうちに腰かけて、本八幡駅に着いて気づいたのです。慌てて降りて、ホームの反対側から乗り直しましたが、西船橋乗り換えの意識が消し飛んでいたようです。9月になってまで「ボーっと生きてんじゃねーよ」と叱られないように、まずは明日関東を通過しそうな台風に注意を向けています。
075_クイズ番組(25.9.3)
土日を含めて3日間学校を留守にして、4日ぶりに出勤した7月夏休みのある朝。飼育ゲージの床にオオムラサキの死骸が横たわっていました。最後に見たときには、バタバタと羽を動かしていたのに…。でも、越冬幼虫から羽化まで世話できたこと、成虫を子供たちと一緒に目にすることができたことは貴重だったと考えています。ここで問題!“オオムラサキが柏井小で過ごしたのは100日より長い”〇か×か?
さて、7月の終わりにWOWOWで、Mrs.Green Appleのライブを視聴しました。会場の横浜・山下ふ頭にはS先生もいて盛り上がったそうです。野外ライブ騒音問題で、所属事務所が謝罪したと報道されたアレ。最前列から一番後ろまで500mはありそう。よく見えなくてもテレビ画面の前で観るのとは、スケールも臨場感・高揚感も行った者にしかわからないよさがライブにはあるのでしょう。
その会場近くに大観覧車がありますが、そこもライブのための仕掛けが施されたといいます。その観覧車の光が一秒ずつ時を刻む様子を見て、「クイズ・タイムショック」を思い出してしまいました。最近はクイズ番組をほとんど目にしなくなりましたが、全盛期にはどこのチャンネル回してもクイズ番組!みたいな時代がありました。「連想ゲーム」「クイズ面白ゼミナール」「クイズダービー」「クイズ ドレミファドン!」「パネルクイズ アタック25」「ほんものは誰だ!」「マジカル頭脳パワー!!」「ベルトクイズQ&Q」「世界まるごとHOWマッチ」「クイズ100人に聞きました」など、挙げたらキリがありません。
ただ、今はクイズ番組にとっては冬の時代と言われます。視聴率の低迷やマンネリ化が原因かもしれませんが、考え方によっては様々なアイディアをため込んでいる充電期間という気もするのです。
冒頭の問題の解答ですが、数えると94日間でした。
074_狩りと実り(25.9.2)
朝日川柳の一句に「ぬいぐるみ以外は恐い熊と知る」(清水さん)が載るほど、近年、クマが人を襲う事件が多発しています。昨年度は、戦場ヶ原のクマ目撃情報を注視して、修学旅行で戦場ヶ原ハイキングを行うかどうか、多くの学校で迷ったことが思い出されます。今年は…?
そのせいもあってか、「狩り」イコール狩猟をイメージしてしまいます。でも、夏の潮干狩り・秋の紅葉狩りに加えて、実った果物や野菜をもぎ取る、楽しい「狩り」もたくさんあります。とはいえ、実際にやったことのあるのは、いちご狩り・ミカン狩り・梨狩りくらいでしょうか。ブドウやサクランボ、桃など、たとえ食べ放題といえども、思ったほど食べられるものではなさそうです。子供たちが植えて、多くの人の協力があって秋に収穫できるサツマイモも、「掘り」であり「狩り」とも言えそうです。
一方で、毎年丹精を込めて育てた果物が盗難に遭うといったニュースを毎年のように目にします。スイカやメロン、桃など、農家の人の思いや無念さを想うと胸がつぶれますし、悪意ある行為に怒りを覚えます。また、豪雨や雹などで、台無しになるケースも少なくありません。梨農家は8月の声を聞くころからこの先しばらく目まぐるしい忙しさなのでしょう。無事に嫁や婿?に送り出せることを願います。
前任校では、秋にキウイや柿の収穫を児童と行いました。キウイは特別支援学級の「キウイボーイズ」にお願いしましたし、柿は渋柿なので、収穫から干し柿にするまでの一連の作業を行う「シブがき隊」を募集して活動しました。柏井小は、梅やビワ、ヤマモモ、ブドウ、甘柿など、季節ごとに豊かな実りがあります。記念樹のクルミだってありますから、楽しく実りある活動に結び付けられないか考えてしまいます。
073_夏といえば…(25.9.1)
昭和100年8月が終わりました。観測地点は違っても最高気温40℃以上が連日並ぶ異常さ。その暑い夏にまだ終わりは見えそうもありません。
子供のころ、あるいはティーンエイジャーと呼ばれた頃の夏のレジャーといったら、真っ先に海水浴を挙げます。家族でどこの海へ行ったかは定かではなくても、海の家で食べた焼きそばの紅しょうがの味や足の裏にまとわりつく砂、そしてシャワーの感覚は未だに忘れないものです。砂浜には、ポツポツとパラソルが開いてはいましたが、どれも海の家の名前入りでした。とにかく真っ黒に日焼けすること、そして冷たい海水に身を浸すことだけで楽しかったのです。
コパトーンなどを塗るようになったのは大学生になった頃でしょうか。日焼けが健康の証であって、現代と違って「UVカット」なんて軟弱だと考えていた記憶しかありません。お盆の頃になると、クラゲが出てくるので、専らプールとなるわけです。
私が小学5年生の時は、2泊3日の臨海学校でした。今思うと、林間学校より命の危険がいっぱいですから、引率者の緊張感は常にマックスだったのかもしれません。それも知らずに好き勝手やっていたわけですから、叱られるのも必然!?
内房・外房問わず、たくさんの海水浴場がありますが、昔ほど出かける人は多くないのかもしれません。海に行っても泳ぐ人はまばらなようです。海の家の利用料金は高いので、子供が小さい頃は、車の中で着替えてジャグからの温水で足や体を洗いました。よく行ったのが、九十九里・本須賀海水浴場。いつから行っていないだろうと指を折りますが…。
夏休み中、全国各地の水の事故が報道されましたが、今日子供たちの元気に登校する姿を見てほっと一安心です。
072_なしもももも(25.8.29)
夏休み最後の金曜日。そろそろ始動しなければ…。というわけで、9月を待たずに再開です。
夏の高校野球は、沖縄尚学の初優勝で熱い闘いの幕を閉じました。開幕前にトーナメント表を何気なく見ていたある日、「あれっ?」と気づいたのです。聖光学院(福島) vs 山梨学院の試合と岡山学芸館 vs 松商学園(長野)の試合が隣同士で、勝ったチーム同士が数日後に戦うのです。この4チームの対戦は、まさに “桃対決” ではありませんか!桃の生産量ランキングは、山梨・福島・長野がベスト3。そして、昔話『桃太郎』のルーツの岡山県が第6位ですから…。この山を勝ち抜けたのが山梨学院で、初のベスト4という成績でした。
8月に入ってから梨が最盛期に入り、幸水・豊水・かおり・あきづき…と続きますが、甘みと水分、歯ごたえは好みの分かれるところかもしれません。梨もさることながら桃も幸せな気持ちにさせてくれる果物の一つです。先の桃対決は山梨に軍配が上がりましたが、個人的には福島の桃が好きです。特に「あかつき」推し。そうそう、桃を剥いた後の種の部分は魅力的!しゃぶりたいけど、それは剥いた人の特権らしいので、自分で剥こうとすると、「下手だからダメ!!」とやらせてもらえません。
話変わって、8月上旬のニュース。「横浜市立中学校長 電車内で盗撮」の文字が目に飛び込みます。65歳の再任用かぁ。学校名も氏名も載っています。ただ、同じ記事を見た妻の反応は、まるで私がその当事者であるかのような物言い。「この苗字で、どれだけ多くの人に迷惑をかけるか考えなさいよね!」って、私は無実ですぅ~。
2学期もよろしくお願いします。
071_ひとまず一区切り(25.7.25)
久しぶりに息子の家にあがると、ぬいぐるみみたいなものが視野の中を動きます。孫がいたずらをしているだろうと思って目を凝らすと、本物のネコではありませんか。「飼い始めたんだぁ」と思いながらソファに腰かけると、階段から下りてきます。いつの間に移動したのかと思いきや、色違いがもう一匹いたのです。驚きながらもふさふさの毛を撫でまわしてしまいました。
さて、土日はゆっくり寝ていたいと思っても、カーテンの隙間から漏れ入る朝の陽ざしに目を覚ましてしまいます。それでなくても、5時ころには自然と目が開いてしまうのは年寄りの証拠?小学校同級生のグループLINEでは、5時から犬の散歩の写真があげられることも…7時過ぎまでゴロゴロと寝ていられたのはいつのことでしょう。
それでも、もう少し横になっていたいと思う日もあります。そこで、これまでのロールカーテンから遮光・遮熱性の高いカーテンに交換です。当然カーテンレールの取り付けから始めて、作業が終わってカーテンを閉めるとなかなかよい感じ。ただ、夏休み中も仕事のある日は寝過ごしてしまわないように、アラームのセットと解除を忘れないようにしなくちゃ!
勤務は続きますが、ひとまず「Bee’s Café」も夏休みに入ろうと思います。
070_昆虫採集(25.7.24)
オオムラサキの越冬幼虫4頭をもらって育て、3頭は行方不明。残った1頭が羽化(多分メス)しましたが、ほかの学校に聞いても成虫になるケースは少ないようです。脚立にネットを張って即席飼育小屋を作ってもらいましたが、狭い場所に押し込んでおかずに放蝶すればよいのではと考える人の方が断然多いはず。
しかし、「放蝶はしないでください」ともらった時に釘を刺されています。その理由はいくつかあるようです。余所から持ってきた虫を無闇に放すと、遺伝子の攪乱を起こすことになりかねないというのが一つ目の理由。また、在来種との生存競争を強いられて、ある種が滅ぶ惧(おそ)れがあるともいいます。さらに、オオムラサキが生息できる環境が整っていることも条件に挙げられます。今はカブトムシの餌と脱脂綿に含ませた水で飼育していますが、一昨日の朝は行方不明に。階段の踊り場の窓枠に止まっているところを無事保護された家出娘?の管理は大変そうです。
7月に入ってすぐの頃、虫かごに入れたクワガタやカブトムシを大事に抱えて登校する子が何人もいました。「おじいちゃんの梨畑で捕まえた」などと教えてくれます。時にはまだ小さいショウリョウバッタやトカゲであることも…。小学生の頃、近くの森で樹液の垂れる木を探したり、メロンやスイカの食べかすをトラップにして置いたりしたものです。はやる気持ちを抑えながら翌朝その場へ行くと、カナブンしかいなくてがっかりしたことを思い出します。また、家の網戸に飛んできたカブトムシ(雄)を見つけて、虫かごを急いで取ってきたことも懐かしい夏の思い出。
子供たちは、この夏休みにどんな宝物を手に入れるのでしょうか。そんな報告が今から楽しみ!
069_続ける(25.7.23)
何気なくアクセスカウンターを見ると、ほぼ10万。続けるってことだけでも積み重なれば…。
さて、栗山千明さん主演のドラマ『晩酌の流儀』の第4弾が始まりました。仕事をしっかりこなした後の一日の終わりの晩酌を、いかにおいしく味わうかを追求する話。夏の夕食のビール(ドラマでは発泡酒)を至福の一杯にするために妥協しない主人公の努力と、それを毎日続けられる強さというか貪欲さには感服します。そして、どこか共感する部分があってシーズン1からずっと見ています。
先日の終業式では、イエローハットの創業者である鍵山秀三郎氏の昔のエピソードをもとに話しました。「そうじの神様」と呼ばれるくらい徹底して続けたのですが、まさに「凡事徹底」。誰にでもできる簡単なことでも、誰にも真似できないくらい長く続けたら、思いもよらないことが起こりそうです。
だから、「夏休みに何か一つ続けて行うことを決めてやってみよう」と子供たちに投げかけました。ただ、今すぐにも始められるのが「気持ちのよい挨拶」と「自分の命を守る行動」です。凡事徹底、挨拶でも安全行動でも相手と自分を意識してきちんと行えたら、それは称賛に値することなのではないでしょうか。
はて、三日坊主の私はどうしよう。
068_花火(25.7.22)
20日(日)に納涼祭が盛大に行われました。例年と違って選挙と重なりましたが、事前準備や臨機応変な対応で大きな混乱はなかったように見えました。聞いていた以上の人の数は、まさに人波。そして間近に見える大輪の花火に感動するとともに、柏井地域のすごさを味わった一日でした。
市川市の花火大会は8月2日に開催されますが、今年は富士山を模(かたど)った仕掛け花火の山頂部を高さ55mに設定して、ギネス記録を超えようという試みが話題を呼んでいます。仕掛け花火の壮大さや打ち上げ花火の華々しさには、思わず感嘆の声を漏らしてしまいます。また違った意味で、不思議な日常が展開される、ドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』も好きでした。そして、個人的には線香花火の短いドラマも捨て難いと思うのです。
さて、花火の話題になると、不思議と国語の教科書にあった『せんこう花火』を思い出します。線香花火の束をほどいて、紙に火をつけてから火玉がぽとりと落ちるまでを丹念な描写で表した説明文でした。「ぷすぷすといぶりだす」とか、火の玉の全体が「ぐつぐつと煮え立っている」と書き表します。松葉花火についても「美しい姿の頂点に達する」などという繊細で鮮やかな表現。これを確かめるために、線香花火を買って家で観察、というか遊んだことも思い出します。火玉が落ちた線香花火を、筆者は「線香花火の『音楽』はおしまいになる」と表現したように記憶しますが、指導していた当時より今の方が、作品のよさがわかるような気がするのです。そうかといって指導できるわけではありませんが…。
067_小さな幸せ(25.7.18)
異常なほどの暑さに、買い物に行くとアイスを買いたくなりますが、隣から強く睨まれて諦めざるを得ません。しょぼんとうつむいてカートを押しながら考えます。かき氷を最後に食べた日はいつだったかと。宇治金時や練乳も好きですが、海の家で様々な色のシロップを前に迷ったことも忘れがたい思い出。お店のかき氷の代わりに、最近はかき氷カップをスーパーで買うことばかりです。専らスライスレモン入りの「シャビィ」か「サクレ」を選択。これを冷凍庫に発見した後日、食後のテーブルに登場しようものなら、しあわせ~いっぱい!
現在、日本かき氷協会という団体まであって、初級から上級までの「かき氷検定」もHPに見られます。世の中のかき氷人気はまだ衰えていないのかもしれません。
さて、今夏の土用の丑の日は明日7月19日と31日。スーパーで売られる中国産や安価な国産ウナギは、ゴムを食べているような感じがするので遠慮します。でも、丑の日はどのうなぎ屋も混雑するので、やっぱり足が向きません。7月に入ってすぐ、娘から毎年恒例の成田・川豊本店で食べているという、うらやましいLINEが届きました。私たちは、いつどこへ行って食べようか、いや食べられるのか…。
一般的に、ウナギと食べ合わせが悪いと言われるのがスイカやアイスなどの水分を多く含む食品で、ウナギの消化を妨げてしまうからです。また、梅干し説もあります。梅干しの酸味は食欲増進につながるので、高級食材のウナギを食べ過ぎてしまわないようにする諫めから生まれたようです。でも、そんなことを気にせず、「食べたいときに食べたいものを食べる」に尽きる!これが私の小さな幸せ。
明日から44日間の夏休み。1学期間、支えていただきありがとうございました。誰もが小さな幸せを積み重ねられますように!
066_名もなき家事(25.7.17)
家事の種類を問われたら、炊事・洗濯・掃除・買い物・育児など、家庭生活に欠かせない仕事全般であることは間違いありません。でも、その詳細はとらえきれない自分に気づきます。土日は食事の後の洗い物をすることがありますが、拭いて棚にしまうことは滅多にしません。シンクのごみを始末したり台布巾を漂白したりといった細かい作業は全部放っているのが現実。
ある番組で「見えない家事リスト」を紹介していました。全160項目。当たり前に享受していることを挙げると、「お茶を入れた水筒を準備する」「洗濯機のフィルターを掃除する」「Yシャツの襟袖を先に手洗い・漂白する」「洗面所の排水口をきれいにする」「トイレを拭く」「献立を考える」「冷蔵庫にあるものの消費期限などを管理する」「シャンプーなどを補充する」「家計費の管理をする」など、気が遠くなるほどあります。
そんな私が妻に薦められて読んだのが、『山の上の家事学校』(近藤史恵 著)。“家事とは、やらなければ生活の質が下がったり、健康状態や社会生活に少しずつ問題が出たりするのに、賃金が発生しない仕事、すべてのことを言います” “賃金の発生する労働と比べて、軽視されやすい傾向があります” と、家事学校の校長が話す場面があります。そして、家事を自分の仕事と考えられるかどうかは、“否応なしに子供でいられなくなる人と、いつまでも子供でいられる人” の差なのかもしれないと考えさせられます。そういう意味で私は、シニアの子供なのかもしれません。
“家をまわすことを他人事ではなく受け止める” “家事をやっている人が、常に健康で問題なく家事ができるとは限らない” “よその人に対してできる気遣いを、いつもそばにいる人に対してできない” など、グサグサと我が身に刺さる言葉があちらこちらに登場し、焦る日々です。よし、夏休みこそ…。
065_新聞を読もう(25.7.16)
今月上旬に、2軍の拠点としてきた鎌ケ谷ファイターズスタジアムを、北海道へ移転させる方針が発表されました。5年後の開業を目指すようです。鎌スタに私が足を運んだのは二度ほど。それも野球観戦ではなく、陶器市の会場になっていたので立ち寄ったというもの。まだ先のこととはいえ、毎日の通勤経路上にある鎌スタが、移転後にどのような形で残っていくのか興味があるところです。
さて、 各教室に市川市新聞協会の厚意で3~4紙が毎日届きますが、子供たちが手に取って読んだり、学習等に活用されたりしているか疑問です。古紙回収箱にきれいなままの新聞を見ると残念な気持ちになります。見出しを利用したり、都道府県名を探したり、市川市の記事をスクラップしたり、使い方はいろいろ。何に興味関心を示すかもそれぞれですが、最初の一歩を演出するのは私たち教員という意識がないと、好意も無駄になってしまいます。
わが子たちの家庭も含めて、新聞をとっている家は減少しています。でも、様々な社会の動きや事件・事実を網羅できるのも新聞などのメディア。紙面を広げれば様々な情報が目に飛び込んできます。その多くの情報から自ら選んで読んだり感じたりできるような働きかけを学校や家庭で行うことは、きっと今後どこかに生きると信じています。
そんなことを思いながら、ある日の新聞を見て、「えっ」と驚いた小さな記事(写真)。鹿児島で頻発する地震について伝える記事の脇に、警察署から児童相談所への出向が取り上げられていたからです。しかも顔写真付きで、「捜査一課への配属を夢に見ていた…」とまで書かれています。でも、目を凝らしてよく見ると番組の宣伝ではありませんか。妻に話すと、「くだらない!」とバッサリ切り捨てられましたが、なぜか新鮮に映ってしまう私は単純なだけ?
064_考えを真っ直ぐ伝える(25.7.15)
新聞やニュース番組は、20日の参院選一色です。投票日は納涼祭なので、期日前投票を初めてやってきました。そんな中、新聞投書欄に小6女児の意見がありました。“私は、参議院選で環境問題のことがあまり話題になっていないことが心配です”と始まります。真っ直ぐに伝えようとする意見文は新鮮でしたし、普段から新聞をよく読んでいることが窺われます。
さて、学校評価を6月期と12月期の年2回、市内全学校で行っています。対象は保護者であり、小学校であれば5・6年児童です。その児童アンケートに、「『もっと○○だったらいいなぁ』と思う、学校をよくしたり楽しくしたりするための、あなたのアイディアを教えてください」という、自由筆記欄を設けました。すると、次のような意見があったのです。
校庭を芝生にしてほしいです。 私は、塾の国語の授業でよく説明文を読みます。それで読んだ説明文の中に、とても心を動かされました。その内容は、竹炭を活用して校庭に芝生をはやすというものです。 例えば土の中に竹炭を入れることにより、水が長持ちしたり、肥料になったりします。 実例では、竹炭を入れることにより、半年間芝生が枯れなかったということもあります。それ以外にも、芝生の中に住む多様な昆虫などの動物に触れ合う機会が増えます。そのようにすることで、校庭で転んで怪我をする件数も減るのではないでしょうか。こうして、工夫を重ねることで、安心安全に生活でき、自然にも多く触れ合うことができる学校になることを祈っています。(原文のまま)
実現できる・できないは別にして、真剣に考えてくれていることに嬉しくなります。夏季休業中には「市川市児童議会」が開催されます。市内の小学5・6年生約40名が児童議員となって、自ら考えた質問を市長に投げかけます。柏井小からも参加します。自分の考えを自分の言葉でしっかり伝えてほしいと思います。
063_苗字(25.7.14)
新紙幣が発行されて1年が経ちました。財布の中で旧紙幣と混在していますが、新千円札(北里柴三郎)でも万札(渋沢栄一)の輝きがあって、見間違えてしまうことがあります。こうした紙幣のデザインや原版製作を担うのが工芸官。偽造防止などのために技を磨き、その伝承に努めていると聞きます。熟練者は1mmの幅に10本以上の線を彫ることができるらしいのです。約30人いる工芸官は、犯罪防止ために名前や写真が公表されません。もしかして、家族にも秘密にしなければならないことがあるかもしれません。
職業柄、多くの人の多くの名前と知り合う機会があります。ある人の苗字は、「けんがく」だと言います。漢字にすると「見学」さん。初めての出会いです。全国でも200人くらいしかいない珍名さんの部類でしょうか。また、ある日の新聞には、千島歯舞諸島居住者連盟根室支部長名に「角鹿」さんを見つけました。角鹿は古代の豪族で、全国でも360人くらいのようです。主に北海道や青森県に分布しますから、あの人のルーツは…などと考えます。
「蜂須賀」も珍しい部類に属しますが、全国4700人と前の2つとは桁が違います。ドラマでも時々登場します。『アルジャーノンに花束を』の天才科学者、『ドクターX 大門未知子』の本部長、『星降る夜に』の看護師など。ある時は、箱根駅伝のランナーだったことも…。ただ、決して多くはありませんから、すぐに覚えてもらえるよさがありますし、武将や殿様と結び付けてくれることもあります。ただし、悪いことは絶対にできませんし、家族への隠し事だって…。あ・り・ま・す・ん。
062_昭和の夏、令和の夏(25.7.11)
強い日差しを受けて朝の挨拶をしていると、「暑くない?」と声をかけてくれたり、日傘を差しだしてくれたり。でも今日は、暑さが和らいで過ごしやすそうです。
さて、小学生の頃、入道雲とともに夏休みがやってきました。雷や夕立ともセットでしたし、ラジオ体操のハンコを押してもらう厚紙の配付もちょうど今の時期。朝起きて、外に出ると涼しい風に夏のにおいがする中に、日中の暑さを予感したのは、半世紀も前。
今に比べると、あの頃の暑さなんてかわいいもの。今では40℃に迫る猛暑日が当たり前となり、夕立がゲリラ雷雨・局地的大雨となって生活を脅かします。うだるような暑さと蝉の声、結露したグラスとスイカを盛った皿。そして、なぜか落ち着く蚊取り線香の香りに日本の夏を感じていたのは、今は昔。それでも、そんなリアルな夏の一日を鮮やかに思い浮かべて懐かしんでいます。
高校野球では、クーリングタイムや午前と夕方の二部制の導入が見られますし、プロサッカーでもこまめな給水が行われています。この給水はペットボトルが中心ですが、マイボトルではないため口を付けずに喉に流し込んで回し飲みする姿も見られます。これは私には無理!口を付けずに飲むなんて、誤嚥を起こしそうで怖い!
私にとっての夏の風物詩は、麦茶・素麺・花火・焼きトウモロコシ・扇風機。蚊取り線香。風鈴も挙げたいけれど、聞こえないものに風情はないでしょう。子供たちにとっては、柏井地区の納涼祭と花火が夏の風物詩になるのでしょうか?
あと1週間で夏休み。毎年「今年こそは泊まりの旅行をしたい」と思いながら、動き出す気配がないのを見て「口先だけ」と言われ続けてもう何年?だから、窓口に行って予約しました!(わくわく)
061_粋(25.7.10)
へぇ~、「YOKOHAMA AIR CABIN」っていうんだぁ。テレビドラマを見ていると、時々高層階のオフィスの窓越しに空中ゴンドラが動くシーンがあります。まるで近未来のような光景です。「日本初、世界最先端の都市型循環式ロープウェイ」という謳い文句です。高所から街を見下ろして、楽しみながら移動できる施設。往復券だと1800円、なんて言ったら無粋?
ラジオショッピングから始まり、創業から30年目となる「ジャパネットたかた」は年商数千億といわれます。創業者・高田明社長の独特の声でしゃべるプレゼンは天才的ともいえました。どこにでもあるような商品をガンガン売ってしまう手法は、一般的なセールスマンとどこが違うのでしょう。そのヒントになるエピソードがありました。
当時、「一眼レフカメラ」を売ろうとしていた高田社長。もし自分が売り込むとしたら、どんなポイントを挙げるでしょうか。画素数の高さからきれいな写真が撮れること?軽量なので、どこにも持ち運べること?望遠レンズで遠くの景色まで鮮明であること?魅力として考えられることは様々です。でも、高田社長は、こう売り込んだのです。
“お子さんが生まれたら、毎年1枚、よいカメラで写真を撮って、それを新聞の大きさに伸ばしてください。すると、成人の日までに20枚の大きな写真が揃いますよ。それを、お子さんにプレゼントするんです。最高の贈り物になると思いませんか。それができるのが良いカメラなんです。皆さん、スマートフォンで撮りますね。でも、誰もプリントしない。それでは感動は生み出せません”と。商品をモノとしてではなく、ストーリーで売り込んでいるのです。価格やスペック以上に、聞く者をストーリーの主人公にしてしまうなんて粋ではありませんか。真似をしたい!
060_あぁ勘違い(25.7.9)
日常の取るに足らないこと、瑣末なことほど可笑しさを感じます。趣きや風情はないので、平安文学に見られる「いとおかし」とは表現できませんが…。
新聞の下方にある雑誌の見出し。「ケアレス・ミスをなくす○○」という一文を見て、ずっと昔の勘違いを思い出しました。家族には「あり得ない!」とバッサリ言われましたが、「ケアレ・スミス」だと思っていたのです。こう考えると、似たことは結構あるものです。「ふくろはぎ」と書いた作文を朱で担任に直されたり、「アルプス一万尺」の歌を「♪子ヤギのう~えで」と歌ったり…。声にはしないものの「台風一家(一過)」「ハロー(波浪)注意報」と音を文字化していましたし、ウィンナーコーヒーに入ったソーセージはどんな味なのだろうと想像したりもしました。また、天ぷらやおひたしにする「おかひじき」は、未だに人名に聞こえてしまう私。
こんなこともありました。私は自車を「BT5」という型式で呼ぶことがあります。先日、妻とのLINEに「BT5のオフ会があるのだけれど…」と送ったら、「いつからBTSのファンになったの?」と返信。全員が兵役を終了したというニュースを見た直後だったからかもしれません。確かに、「5」は「S」にも見えます。
また、ハラスメントが多岐にわたるのは誰もが知ること。そこまで行くかぁという最たるものが「フキハラ」と勝手に決めつけています。「不機嫌ハラスメント」以外に、我が家では「音ハラ」が出現しました。車に乗ると、Bluetoothに接続されたスマホの音楽が流れます。でも、好きでもないのにそれを聴かされること自体、ハラスメントだと…。もしかすると新語登録されるかも?なんて勘違いも甚だしい。
059_野球盤(25.7.8)
キックスケーターやキックボードという名称が出てこなくても、「ローラースルーゴーゴー」と言えば通じてしまう私たち夫婦。『ちびまる子ちゃん』にも、「ローラースルーゴーゴーをどうしてもほしいの巻」があります。ただ、この大人気商品も2~3年でブームの終焉が…。事故がやり玉に挙げられて、危険な乗り物とされたからでしょうか。それが今では、電動です!
エポック社の野球盤が大人気だった世代の私。デラックス盤でよく遊びました。その後、消える魔球が搭載された野球盤が登場するなど、令和の時代まで改良に改良を重ねて続いてきました。でも、それより楽しかったと思い出すのが、手作り野球盤。小学校高学年だったか中学生だったか、自作して遊んだのです。
透明ビニールシートをめくると、紙などを挟める下敷きがありました。それを球場に見立て、「ヒット」「ホームラン」「アウト」「三振」などといったエリアを紙に書き込んで挟みます。消しゴムのカスを固く丸めたボールをホームベースに置いて、シャーペンをバットにして弾きます。下敷きから落ちてしまうと、「アウト」だったか「ファール」だったか?
高校野球をイメージしていましたので、対戦表も作ります。各県代表校を架空の学校名でいくつも考えます。大会が重ねると様々な代表校が登場させなければならないので、地図帳で地名を調べます。不思議なことに贔屓の学校があって、ちょっとだけズルして勝たせたりすることもあるわけです。こんな感じで、机の上で延々と試合が続きます。いつ勉強していたのだろうと思うと同時に、一人飽きもせずよく没頭できたものだと感心してしまいます。
千葉県予選は、明後日から約2週間行われます。147チームの熱い闘いは、野球盤より断然面白い!
058_こっくりさん(R7.7.7)
夏になるとお化け屋敷や肝試し、怪談などが若干増えるような気がします。テレビ番組でも『ほんとにあった怖い話』が恒例になっています。夏休み前の学級会で、お化け屋敷をやりたいという案が可決されたことがあります。教室を真っ暗にするのは至難の業です。でも、段ボールをガラス窓に貼り、理科室の暗幕を借りて暗闇を作った子供たち。どうやって怖がらせたかは忘れましたが、やりたいことを自分たちで形にしていく過程をうれしく思ったものです。
中学生の時だったでしょうか、「こっくりさん」が流行りました。漢字では「狐狗狸」と書き、狐の霊を呼び出してお告げを聞くといった一種の占いでした。遊び半分でやると呪われて、精神異常をきたすと怪談話としても語られます。
机の上に鳥居を描いた紙を置きます。「はい・いいえ・男女・漢数字・五十音表」も記入されたもので、その上に硬貨を置いて、参加者全員が人差し指をその上に添えるのです。脱力したまま「こっくりさん、おいでください」と唱えるとあら不思議、硬貨が動き出すというもの。きっと誰かが動かしているのだろうと思いながら遊んでいたのです。
当時のオカルトブームの影響で、つのだじろう氏の恐怖漫画をよく読みました。エピソードも絵も怖くてこっくりさんからも遠のいていきましたし、ボットン便所から手が出てきて引き込まれるかもしれないなんて、中学生が真剣に怖がっていたのです。
今日はスリーセブン!敢えて表題の年月日を普段と変えてみた七夕です。
057_失敗は神様の贈り物(25.7.4)
幾多の衛星や探査機を宇宙に届けてきたH2Aロケットの最終50号機が、6月の終わりに打ち上げに成功しました。20数年前の6号機の打ち上げ失敗以降、一度も失敗することなかった国産ロケットの成功率は98%。技術者の一人は、「失敗は神様の贈り物」という思いを大切にしてきたと言います。「失敗は、自分たちの考えが及ばなかったことに気づかせてくれる」「改善すれば、次は必ずうまくいく」という信念と入念な準備には、頭が下がる思いです。1機100億ともいわれるH2Aから低コストのH3ロケットに引き継がれますが、技術力の継承だけを目的にしてほしくはないと思うのです。
やはり6月下旬に、1年生が大根の収穫を行いました。深く根を張っているので1年生は悪戦苦闘です。株元を前後左右に揺らすのですが、グラグラすれども抜ける気配はありません。ある子は真ん中辺りで折れて、残り半分は土の中。ある子はすんなり抜けたと思ったら、まるで白ゴボウ。ある子は泣きべそ状態で助けを求めます。終いにはあちこちからSOSの声がかかります。手を引いて自分の場所に私を連行する子もいます。最後に引っ張ればよいだけにしておくと、抜けた大根を掲げて笑顔で担任のもとへ駆けていく姿が微笑ましい。
国語科で『おおきなかぶ』を学習するのが今頃だったような?「それでもかぶはぬけません」というフレーズの繰り返しは、大根の収穫体験を思い出させてくれるかもしれません。動作化や「うんとこしょ、どっこいしょ」などの読み方に、この経験が生きることを期待します。
それを引き出すのが教員のチカラ!日々の学習の積み重ねにより、ロケット開発者や宇宙飛行士を目指す子が現れるかもしれません。今日6年生が学ぶ「縄文体験」は、将来の考古・歴史学者を掘り起こすかも…。うんとこしょ、どっこいしょ。
学校だより「うばやま」No.17は、12/15発行予定です。
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■柏井公民館より
柏井公民館だより
第5号 12月発行
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不登校児童生徒支援事業のご案内
■市教育委員会から
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非常変災時学校対応ガイドライン
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非常変災時ガイドライン(柏井小).pdf
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