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先日のPTA運営委員会に於いて、満場一致で稲越小の子供達へ防犯ブザーを配付することが無事決まりました。
稲越小の保護者の皆さまのお手元にお手紙が渡ったことと思います。
最近も、市川市内だけでなく日本全国で児童を狙った犯罪の報告があとを絶ちません。
稲越小のある地域は、住宅街の続く閑静な場所で、大きな商店街などはなく、通学路上には信号もありません。近年では共働き世帯の増加やPTAの在り方の変化、昔から常々見守ってくださっていた地域の方の高齢化、昨今の厳しい気候変動によって、特に夏場は外出する人影すらない時間帯もあり、子供達の登下校の見守りが十分に行き届かなくなることへの心配もあります。
稲越小PTAとしても、何か子供達の為に、更なる見守りへの対策ができないものか、検討を重ねて参りました。「他所のPTAでは外注で人を雇っているところもある」そういわれることもありますが、実際に人を雇うとなると大変なコストがかかり、継続的な見守りはできません。また、見守りの参加を強制することは、今の時代には難しいのが現状です。
そこで見守りの補助に繋がるものとして考えたのが、児童一人一人の防犯ブザーの所持率をあげることです。
現在、学校へ防犯ブザーを持参している児童は少なくありませんが100%ではありません。
某警備会社が小学生の防犯ブザーの所持率を調べたところ、低学年では、調べた半数以上のクラスで、全員の児童が防犯ブザーを持っていましたが、中学年に進級すると、所持率は4割を割り込み、学年が上がるにつれて所持率が下がる傾向となったそうです。子どもに危害を加えようとする人は、ほかの大人に気づかれることを嫌います。
つい先日ですが稲越小の児童が実際に不審者に遭遇した際には、防犯ブザーを鳴らすことで不審人物が驚いて逃走したという事例もあります。
また、日本では年間で推計約5万件の性犯罪被害が発生しているそうですが、防犯ブザーを常時カバンの外に携帯している人は約0.7%と非常に少ないのが現状です。一つ持っていれば大人になるまで、もしくは、もっとその先もその子の安全を守ってくれるものになるかもしれません。
現在、笛型の防犯グッズをお持ちのお子様もいらっしゃると思いますが、人というのは、驚くと『息をのむ』とはよく言ったもので、驚いた状態のときは息を吸ってしまって吐くのを忘れてしまう事もあるのだとか。(過呼吸も、パニック状態になり吐くことができなくなりますね。)だからいざというときに、笛が吹けない、大きな声が出せない、ということもあるそうです。できれば老若男女問わず、防犯ブザーの所持を検討していただきたいです。
稲越小PTAは、稲越小学校に通うすべての児童の、安全と健やかな成長と教育のサポートのためにつくられた、任意の社会教育関係団体です。【稲越小のすべての子どもたちへ安全で安心な学校生活と豊かな教育を受けてほしい】という理念のもと活動をしております。そういった想いでこの防犯ブザーの普及を始めました。ぜひご理解いただければ嬉しいです。
そして、最後となりますが、地域のみなさまへお願いです。
もしも、家の外で防犯ベルがなっている音が聞こえた時には、またか、などと思わず、窓の外を覗いて、できれば外へ出て異常がないか、周りを確認してくださると幸いです。
それがたとえ誤作動であっても、「なんだ、何もなくて良かったね」と笑って見送ってあげられる―――いつまでもそんな優しい稲越のままであってほしいと、心から願っています。