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2022年12月の記事一覧
136 うきうき(12/23)
8日ぶりに外気を吸いました。玄関にあるモミジが見ない間にすっかり葉を落としています。駅へ歩いて心臓がバクバクします。胸を押さえながらこのまま倒れるのではないかと冗談ではなく思ったのです。引きこもり生活中、腕につけたウェラブルがしきりに「立って動きましょう」と促します。でも動く範囲は、十歩にも満たないトイレと洗面所だけ。終業式に間に合ってよかったと思っています。
さて、娘の誕生日は1月中頃。クリスマス、正月、誕生日とイベントが続きます。「全部まとめて」なんてことはさすがにできません。そして、いよいよ明日はクリスマスイブ。山下達郎の曲がラジオなどから流れてきます。これが終わると、♪もう~い~くつ寝~る~と~お正~月~。年が改まる前のこの時期は、大人でも気分が高揚します。子供たちに至っては言わずもがな。
年賀はがきを売り出されると、年賀状を今年は何枚買うかを毎年尋ねられます。この年賀状に「元旦」と書いて昔は出しましたが、「旦」の字は太陽が地平線からです様を表した漢字で、夜明けや朝を指すと言われてからは「元日」に変えました。でも、元日に届けてもらえるような日に投函できないルーズさは、今も昔も変わりません。
子供たちにとってのお楽しみは、なんといってもお年玉でしょう。これを入れる袋をポチ袋といいます。なぜ「ポチ」なのでしょう。どうも「ポチ」は関西の方言で、芸妓などに与える祝儀のことらしいのですが、「これぽっち」と言うように「ポチ」には「ほんの僅か」「小さな点」といった意味が込められているという説があります。あるいは、「タマ袋」では語弊があるので「ポチ袋」だとも…。
そのほかにも調べてみました。初夢に見ると縁起がよいとされるのが「一富士二鷹三茄子」ですが、続きがあるようです。「四扇(しおうぎ)五煙草(ごたばこ)六座頭(ろくざとう)」というのは、初めて聞いたような…?富士は大きく明るい未来の象徴で、鷹は爪でしっかりモノをつかみ取る、茄子は「成す」に通じて、扇は末広がりで子孫繁栄を意味します。煙草は邪気を払うとともに煙が上に上がって縁起よし。座頭は剃髪していて「毛が無い(怪我無い)」となるのです。ということは、初夢に私が現れたら、座頭には到底及びませんが、少しくらいはよいことがあるかも?
今日のオンラインによる冬休みを迎える会では、あまり正月には関係のない『極楽と地獄』について映像を交えて話をします。どんな内容かはお子さんから聞いてください。それでは、良い年をお迎えください。1月からもどうぞよろしくお願いします。
135 鍋料理(12/22)
学校用務員の小室さんから「機会があったら使ってください」と2句を預かりました。
1 わが書斎 珍客来たる かまどうま
2 コロナ禍で 消えゆく仕事 鍋奉行
「カマドウマ」とは、昔の台所にあったかまどに良く出現した昆虫で、背中が丸まって馬の背に似ていることからついた名前。 家の便所の近くでよく見られたので、「ベンジョコオロギ」と言った方がわかるかもしれません。
そして、寒い季節に多い料理といえば熱々の鍋物です。小室さんに作品を手渡されたときに「一番好きな鍋料理は?」と尋ねました。少し間をおいて、「すき焼きですかねぇ」と。我が家はすき焼きに苦い思い出があって、せいぜい年に1~2回あるかないかです。おでん、寄せ鍋、豆乳鍋、チゲ鍋、もつ鍋、ちゃんこ鍋、トマト鍋やカレー鍋、はたまたすっぽん鍋といろいろですが、シンプルに水炊きもよいです。こうした料理を引き立てるのが、柚子胡椒やネギ、大根おろしの薬味だったり、柚子の皮だったり…。
「鍋奉行」とあるように、家族で食卓を囲んでこの時とばかりに父親(お爺ちゃん)が菜箸やお玉片手に取り仕切った姿は昔のことなのでしょうか?今では「お一人様」用のセットがスーパーで売られているのを見かけますが、やっぱり多くでわいわい言いながら箸でつついて食べたいのが鍋ではないでしょうか。最後の〆も大事です。ごはんでおじやにするか、麵を入れるか、餅にするか、その日の気分次第。
ミツカンがHPで紹介している鍋の歴史を見ました。江戸時代は、狭い長屋で七輪を使って鍋を煮込みながら食べるスタイルが登場したようです。当時の主流は一人鍋。これって、旅館の夕食で膳にのった小さな鍋もののような感じかもしれません。明治の時代になって登場したのが牛鍋で、東京や横浜に多くの牛鍋屋が開店したといいます。 隔離生活、お一人様料理が終わる明日以降、「年内中にすき焼き食べたい!」。
134 漬物(12/21)
アンチョビの入ったピザやポテトグラタンなど大好きです。このほかにも、パスタや炒め物、サラダほかアンチョビを使ったレシピが様々紹介されています。アンチョビは、カタクチイワシに似た小魚を塩漬けにして熟成させ、発酵させたものにオリーブオイルを合わせて作られるイタリアやスペイン料理でおなじみの食材です。
そんな漬物で世界を見渡してみるといろいろ存在することがわかります。例えば「搾菜(ザーサイ)」はお隣中国の幅広く使われる万能漬物。日本で人気の「キムチ」も韓国を代表する漬物の一つです。タイの「パッカドーン」やインドの「アチャール」、欧米の「ピクルス」、ドイツビールの添え物「ザワークラフト」ほか、東南アジア随一の漬物王国ミャンマーの「ラペソー」などなど。
漬物は、保存食としての側面が大きく、ある意味生命を支えてきたと言っても過言ではないと思います。漬物は手軽に野菜の栄養分を摂れるご飯のお供として、日本の食卓には欠かせない食べ物です。ですから、いぶりがっこや奈良漬け、鉄砲漬け、べったら漬け、たくあんなど土地土地で有名なものがたくさんあります。でも、普通のぬか漬けに勝るものはないような気もするのです。母が毎日ぬか床をかき混ぜていた姿を思い出します。独特なぬかのにおいは好きになれませんでしたが、季節の野菜類がいつも食卓に上りました。赤い部分を少し残して食べ終わったスイカだってぬか漬けにされてなかなかおいしかったなぁ。ただ、思い出の中のものは美味しかったりきれいだったりするもの。今食べたら…?
ちなみに、毎月21日は漬物の日だそうです。
133 「お」をつける?(12/20)
お醤油、お砂糖、お茶、お風呂、お菓子、お箸、おみくじなど、幼少の頃から当たり前に「お」を付けてきた言葉がたくさんあります。また、孫には「お手々を拭こうね」なんて言ったりもします。一方、「おビール」「おたばこ」「お車」のような言い回しは、相手と微妙な距離というか壁を感じます。
「お」を付ける言葉に違和感を覚えるかどうかは、育ってきた環境に左右されそうです。妻は、「おみかん」「おやかん」と言いますが、「蜜柑や薬缶でよくない?」と突っ込みたくなります。私のように、「お酢」というものが正式名であるとずっと勘違いしてきた人間もいますので、「お薬缶」もアリだと思うようにしています。
ちなみに、外来語や複合語には「お」は付けないといったルールがあるようです。ですから、前出の「おビール」は本来間違いといえますし、「おコーヒー」とも言わないわけです。また、「おスマホ」とも言いませんが、「お携帯電話」もあり得ません。「携帯」+「電話」だからです。
こうした接頭語としての「お」は主に敬語表現だったり美化語だったりするわけですが、省いてしまうと逆に変な感じがする場合もあります。おでん、おかず、おこわ、お辞儀などは、「お」が付くことでひとつの言葉として成り立っています。「お」を取ってしまうと言葉として成り立ちません。また、おしゃれ、おはじき、おしぼり、おにぎりなどの場合は、「お」を取ると別の意味の言葉になってしまいます。日本語は難しい。だから、自分にとって聞きなれない「お」の用法があったとき、イラっとせずに違和感の正体を考えてみるのも楽しいかもしれません。
もうすぐ「お正月」。「お年玉」を楽しみにしている「お子さん」もたくさんいます。「お神酒」を飲んで「お雑煮」や「おせち料理」を食べた後、「お賽銭」をポケットに忍ばせて、「お寺」や「お宮」へ行き、「おみくじ」を引きましょうか。冬だからといって油断せず、「お茶」も忘れずに持参して水分補給を!
132 月は手の届くところに(12/19)
コロナに感染してしまいました。22日まで自宅待機で、何とか終業式には間に合います。校長室にやってきて、私の顔をじっとのぞき込んでしわの本数をご丁寧に数える子やいろいろな話を聞かせてくれる子などがいますが、3学期までは出禁ですね。
さて、日本の民間宇宙ベンチャー「アイスペース」が月面着陸船を打ち上げ、月に向かって出発して1週間。来年の4月末頃に着陸を予定しているといいます。でも、ここで疑問符が…。「なんで月まで4か月半もかかるの?」と思いませんか。どうも、宇宙の力をうまく利用した軌道で向かうため、遠回りして時間はかかるものの燃料は節約できるようです。新聞に示された図に紐を当てて測ってみると、地球から月までの直線距離が1.5cmですが、実際のルートは25cm。何と16倍もの遠回り!他社の月面着陸機が相次いで打ち上げられるそうなので、「民間初の月面着陸」を追い越される可能性があります。それでも最適なルートとして選択したのでしょう。16倍の距離のほうが効率よいということも含めて、宇宙はわからないことばかりです。 人類が初めて月面に降り立ったのは1969年のこと。アポロ11号が月面着陸に成功し、船長のアームストロングが最初の一歩を踏み出した様子やはためかない星条旗の映像を思い出します。そして、かの有名な「これは一人の人間にとっては小さな一歩にすぎないが、人類にとっては偉大な飛躍である」という言葉を残したのです。漫画『20世紀少年』にも描かれています。あれから半世紀以上です。 1年前、国際宇宙ステーションに日本の民間人で初めて滞在をしたZOZO創業者の前澤友作さんが、今度はチームで宇宙船に乗り込むことを計画してメンバーを発表しています。また、アイスペースCEOの袴田武史さんは、「2040年代には千人の人が月に住み、年間1万人が地球との間を行き来する時代になる」と予測しています。もう月は眺めて愛でるだけのものではなくなりそうです。かぐや姫を探すツアーだって現れそうなくらい近くなりますよ。
131 つらい歯痛(12/16)
ズキン!痛い!歯が痛いなんて長いことなかったこと。しかも下の犬歯かその隣の前歯。歯茎の下から押し上げる鈍痛は神経かも?たまらずに市販の痛み止めを飲むとともに、歯科医院に電話をして翌日に予約を取りました。そして当日午前、歯医者から電話がありました。院長がコロナに感染して休診とのこと。薬が切れて痛みに顔を歪めているときにその連絡です。仕方なく、最近できたばかりの歯医者に電話をして夕方に飛び込ませてもらいました。その後、頬は腫れるし全然薬が効かないし…。気休めのように冷却材を当てて痛みに耐える時間はつらすぎです。床に入ってからも寝られない夜を過ごしました。翌朝、改めて歯医者に電話して通院しました。痛みがまたいつ来るか、今回は薬が効くのか、不安を抱えながらの生活です。
さて、小泉今日子さんの歌に『あなたに会えてよかった』という曲があります。90年代最初にミリオンセラーとなっています。ドラマ「パパとなっちゃん」の主題歌だったので、今も印象に残っています。田村正和さんと小泉今日子さんの共演で、娘が嫁ぐ日までの親子関係を描いたホームコメディーです。先日、何かの折に知ったのですが、小泉今日子さんの作詞だったのです。当時、がんで入院中だった父親を思って書いたといいます。ラブソングだとばかり思っていましたが、これを知って読み返してみると、印象が変わってほろ苦く感じます。
人との出会いの中にも「印象」はついて回ります。第一印象を左右するのは、見た目や声の大きさ、明るさが優先されます。第二印象の段階では、会話の内容や受け答えの際の仕草など。そして第三印象では、長い付き合いによる行動や結果をもとに判断されるというのが一般的な見解です。 まずは第一印象のために自然な笑顔でいたいとは思いますが、どこか痛いところがあると笑顔にはなれません。
♪いま心から言える 歯医者が開いていて よかったね きっと私~♪(by 大泉明日子)
130 おやつ(12/15)
小川糸さんの小説『ライオンのおやつ』を原作としたNHKドラマを以前視聴しました。余命宣告された若い主人公の女性が、島のホスピスでやさしく流れる時間を過ごす物語。人との出会いや人生の価値などを描いています。この話の中で、3時のおやつの時間があります。居住者がリクエストした思い出のおやつが出てきます。おやつとそれにまつわるエピソードで、リクエストした人の想いを共有するのです。
では、自分の思い出のおやつって何だろう?と考えます。タケノコの皮に梅干しを包んでチューチュー吸って食べたのは半世紀以上前のこと。缶ミカンを凍らせてスプーンでガリガリほじって食べたし、文明堂のカステラと牛乳は黄金コンビ。正月が終わった後、鏡餅を割って天日干しして油で揚げたかき餅は、いつもビニール袋を抱えて食べたおやつの一つ。先日給食で出されたふかし芋や夏のトウモロコシもうれしかったなぁ。
おやつではありませんが、リンゴが出回る時期になると思い出すのが「すりおろしリンゴ」です。風邪をひいたりして臥せっていると小さな器に盛られたそれが出てきたのです。弟が具合悪いときに出してもらうと、自分も具合が悪くなりたいと思ったものです。時間が経つとどんどん茶色く変色してしまうのが残念でしたが…。
妻に尋ねると、自分で市販の素で作った「プリン」、アイスの素を水で溶いて作る「シャービック」だといいます。同じ年代でも全然違うものです。さて何十年か経って、子供たちが思い出して懐かしさを感じるおやつって何なのか、気になりませんか?
129 愉しさの扉を開けて(12/14)
サッカー日本代表を指揮した森保監督の去就が話題に上りますが、試合中に小さなノートにメモしている姿は多くが見ています。ドイツやスペイン、コスタリカといった強豪ひしめくこのグループは「死の組」と呼ばれましたが、驚きの1位通過でした。こうしたこともあってか、海外では森保監督愛用のノートを「デスノート」と呼んで恐れているといいます。書かれた内容を読んでみたい気がします。ちなみに、監督が使用するノートはキャンパスノートらしいです。
ノートではありませんが、最近発売されたあるクルマのカタログにあったコマーシャルメッセージ。
いつもの毎日から、一歩踏み出してみる。ただそれだけで、
愉しさがどんどん広がっていく。このクルマがそばにいると、
「やってみたい」が「やってみよう」に変わり、気付けば走り出している。
好奇心が満たされるたびに、自分をもっともっと好きになっていく。
このクルマには、そんな力がある。○○○○(車名)と駆ける。
新たな世界へ。愉しさの扉は、いつだって開かれている。(原文のまま)
「クルマ」の部分を「先生」に変換してみると、私たちの役割のように読めてくるから不思議です。子供たちの可能性を引き出せる存在であるために、自分をブラッシュアップし続けたいと思います。学校評価項目「お子さんは、わからないことを自分から調べるなど、いろいろなことに興味を持って学習に取り組んでいる」「学校は、特色ある取り組みや教育を進めている」「家庭では、お子さんの自己肯定感や自信を育むために、褒めたりよさに気づかせたりすることを心がけている」に通じるようにも思うのです。
今年度2回目の学校評価をお願いして1週間が過ぎました。まだご回答いただいていない方は、紙媒体でお配りした別紙資料も参考にしながらWebでの評価にご協力をお願いします。
128 歌うのをやめて~(12/13)
またまた登場、『Dr.コトー診療所』。このドラマでタケヒロ君という子が、本土へ行くときの送別会で歌われた曲が「Believe」。♪たとえば君が傷ついて~♪という歌い出しで、学校の今月の歌や音楽会などに選曲される素敵な曲です。この中のあるフレーズがファンモンのある曲とよく似ているように思うのです。ただ、ネットを調べてもそんな声はどこにも見つかりません。
さて、映画『すずめの戸締り』で流れた曲の大半が昭和の歌謡曲だといいます。調べてみると、「ギザギザハートの子守唄(チェッカーズ)」「銀河鉄道999(ゴダイゴ)」「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-(郷ひろみ)」「卒業(斉藤由貴)」「バレンタイン・キッス(国生さゆりwithおニャン子クラブ)」「俺ら東京さ行くだ(吉幾三)」「糸(中島みゆき)」「男と女のラブゲーム(日野美歌、葵司朗)」「ルージュの伝言(荒井由実)」「SWEET MEMORIES(松田聖子)」「夢の中へ(井上陽水)」「けんかをやめて(河合奈保子)」と12曲もあります。
そういえばカラオケというものを何年やっていないでしょう。10年は経つような…。他人にとってはた迷惑でも、自分が気持ちよければいいと思ってよく歌った思い出があります。お世辞でも褒めてもらうとうれしくて…。ただ家族には「下手なんだから歌わないで!」と言われます。ウクレレを弾きながら小さい声でも歌い出した途端に、「鶏が首を絞められているみたい」と苦情がきます。「けんかをやめて」のメロディに合わせて聞こえる、♪歌うのをやめて~ 音楽を止めて~ 私のため~に~ もうこれ~以上~♪ これは空耳?
さて、時々新聞などに掲載されているクロスワードパズルに取り組みます。先日のものはヒントがないタイプでした。「ワガママ」「クイイジ」「オウヘイ」…??マスが埋まるたびに自分のことを言われている気がします。「オンチ」や「ヘタクソ」がなかっただけ良しとしましょうか。
127 おなかいっぱい食べたい!(12/12)
12月12日という数字の並びを見ると、♪ワンツーワンツー♪という水前寺清子さんの『365歩のマーチ』を思い出します。古すぎます。
さて、我が家の玄関先には素焼きの傘立てがあります。この時期になると、泥ねぎ置き場に変身です。寒い屋外で新聞紙に巻いて保管すれば、必要な時にすぐ使えます。決して格好よくはありませんが的を射た使い方といえます。今朝はその隣に大根までお目見え!スーパーでは、12月の声を聞いてとすぐにカニが陳列され出しました。数の子とともに鮮魚コーナーを占有するのももうすぐです。
グルメドラマとして金字塔を打ち立てているのが『孤独のグルメ』ですが、10周年を迎えたといいます。俳優の松重豊さんが豪快に食べて語られる心の声が人気を博す理由なのかもしれません。主人公の井之頭五郎が、営業先で見つけた飲食店にふらりと立ち寄り、実際にあるメニューを自由に注文してたべますが、終いには「えっ、そんなに食べるの?」と思ってしまうくらいの食べっぷりです。撮影の前日から食事抜きで臨んでいるとはいえ、59歳にしてはカロリーオーバーでは?と心配する反面、うらやましくもあるのです。
毎朝、血圧測定をしています。少し高めなのですが、時に血圧以外の表示「心拍数150」なんて表示を見ると、機械に向かって「まるでランニングしているみたいじゃん」と突っ込みをいれます。健康管理のためには給食はうってつけです。給食がなかったらどうなっていただろうと考えてしまうくらいです。その給食をHPにあげていますが、どうも気の利いたコメントを書けません。たまに教頭先生が検食を代わってくれますが、その時のほうがお上手。さすがです。つまり、私には食リポや松重さんのような役は無理。まぁ、そんな機会が絶対巡って来ることはありませんが…。
126 中島みゆき(12/9)
今年最後の満月が、昨晩はとてもきれいでした。今朝も西の空に真ん丸の白いお月様がくっきりと見えます。
将棋の最高棋戦 竜王七番勝負で初防衛を果たした藤井聡太さんが記者会見で掲げた色紙には、「千思万考」と書かれていました。6年生の学年目標と一緒です。
若い藤井竜王は、何時間座りっぱなしでも集中して痛みもないのでしょうが、私はというと少し前までは何ということのなかった動きに痛みを感じるようになっています。ここ数か月は右手の人差し指付け根が痛くて、腰に手を置くような動作が辛いですし、ペンで文字を書くことすら嫌になるときがあります。年齢的なものでしょうか。機械なら交換すればよいのですが、人間の体ではそうもいきません。この先を考えると憂鬱な気分です。
中島みゆきさんの20年位前の歌に『傾斜』という曲があります。「上りの傾斜は険しくなるばかり」とあるように無理がきかなくなってきます。「こんなはずじゃなかったのに」と思う回数が増えてきます。でも、「歳をとるのは素敵なことです」「忘れっぽいのは素敵なことです」と歌われ、♪そうじゃないですか~♪と問いかけられ、耳にこびりつきます。
このほかにも、「3年B組金八先生」で生徒が警察に逮捕・連行される場面の挿入歌だった『世情』、ドラマ「家なき子」の主題歌『空と君のあいだに』、「プロジェクトX」で使われた『地上の星』『ヘッドライト・テールライト』など、記憶に刻まれている名曲が数々あります。
そして、『銀の龍の背に乗って』も大好きです。「Dr.コトー診療所」の主題歌にもなりました。元々は漫画で、私自身25巻まで持っていますが休載して長く経ちます。ドラマ放送が終了して16年といいますが、今月中旬に映画で戻ってきます。主人公のコトー先生(吉岡秀隆)は白髪になり、ヒロインの星野絢香(柴咲コウ)は名字が「五島」になっているようです。16日からロードショウ!観に行かなきゃ。
125 視点を変えて(12/8)
いつの頃だったでしょう。フォトビジョンが流行った時期があります。某社で携帯電話契約の際にもれなくついてきたものが、今も我が家では現役です。通信を解約しても機器としては問題なく使えます。その画面に映し出される子供たちの小さかった頃の写真。双方の父母がまだ若い写真など。SDカードのデータを更新すれば新しい写真もスライドショーで映し出されます。
学校でも家庭でも、様々な機会に写真を撮ります。最近はスマホで撮ることが多く、データは機器に保存されます。見たいときにいつでも見られるのはよいのですが、膨大な量の中から探し出すのは一苦労です。やはりプリントアウトして、みんなでワイワイ言いながらめくれるアルバムの方が好き。ただ嵩張るので増えていくと置き場所に困るのが難点なのですが。
さて、少し前からとんと目にすることのなくなったのが、高い建物の屋上に揚げられた巨大風船とその下の垂れ幕。そう、アドバルーン(広告気球)です。デパートやパチンコ屋の新規開店などを遠くにいる人にも見えて知らせることができるとともに、アドバルーンを目印にすれば目的地に到着できます。戦前も含め、昭和の時代が全盛期でした。周囲に高層ビルが建ち並ぶようになるとともに、屋外広告の規制が厳しくなったことが衰勢の理由なのではないかと思います。
そんなアドバルーンを防災に活用しようというプロジェクトがあるようです。東日本大震災の教訓から、逃げ遅れによる津波犠牲者を減らそうと、仙台の大学院生が避難ビルの屋上にアドバルーンを揚げて周囲に周知しようという取り組みのようです。観光客など土地勘のない人々にとっても有効かもしれません。1分1秒でも早く知らせるために、どんなシステムを考えているのかさらに知りたくなります。
古くからあるものを新しい目で見直すことで別の利活用を図れるかもしれません。フォトビジョンも違う使い方があるのかも。
124 はみがき(12/7)
冷え込みの厳しい朝、近所の畑には霜が降りていました。曇る眼鏡に映る車のライトには輪がかかって見えます。
ライオン・サンスター・花王・小林製薬・第一三共ヘルスケア・アース製薬と並ぶと何を連想するでしょう?実は、歯磨き用品の人気上位ブランドです。歯磨き粉は「粉」と呼ばれるように昔は粉体。私たち世代も少しだけお世話になりました。現在一般的に使用されるタイプは、チューブ入りペーストの練歯磨きや液体歯磨きです。
この「歯磨き」という行為の歴史は、紀元前まで遡るようです。また、日本で庶民に浸透し始めたのは江戸時代と言われ、丁字屋喜佐衛門という商人が朝鮮人に教えてもらったのが歯磨き粉の始まりです。それ以前は、焼き塩・米糠などを使っていたというから驚きです。江戸時代の女性は、歯並びがよくて白い歯の男性を好んだそうです。ですから、男性も白い歯にこだわり、房楊枝というものを使って歯磨きに精を出していました。この房楊枝屋が浅草あたりでは軒を並べていたという繁盛ぶりだったようです。
歯並びが悪い私は、朝昼晩の歯磨きは欠かせません。普通の歯ブラシで大まかに磨いた後、電動歯ブラシで2~3分仕上げをします。ずっと横動きの電動歯ブラシを使っていて、回転式に換えたのが5年ほど前。回転式のほうが歯垢除去の効果がありそうだったからですが、つい最近、さらに上位機種に買い換えました。口腔内での振動を通じて、確実な技術進歩とキレイになった歯を感じています。 これまで使用していたものもまだまだ使えそうですから、まだ電動歯ブラシデビューをしていない娘夫婦のもとに嫁ぐ準備をしています。嫌がられないように、きれいに洗って除菌して…。
80歳まで自分の歯を20本残しましょうという「8020運動」があります。永久歯に生え変わり、生え揃っていく小学生。「乳歯だから」「どうせ抜ける歯だから」「今さら」などと思わず、丁寧な歯磨き・ケアを心がけてほしいと願います。今から!当然大人も…。
123 温故知新(12/6)
2日午前4時からのW杯スペイン戦も逆転勝ちでした。早朝から大声を出してしまいました。そして、今日6日午前零時キックオフのクロアチア戦。観たいのはやまやま。でもさすがにこの時刻から2時間は仕事に影響しそう。結局、2時間ほどの仮眠のあと観戦しました。悔しい結果となりましたが、日本中が勇気をもらったような気がします。
さて、11月末に3年生の市内巡りに同行し、久しぶりに市川市歴史博物館に行きました。歴博周辺の道路が変わってしまって驚きでしたが、館内は多少のレイアウト変更等がありますが概ね以前のままです。2階では、「昔のくらし」を企画展示しています。3年生の社会科学習を意識してなのかもしれません。そこには懐かしい電化製品や生活用具がたくさん見られます。室内の中央に鎮座した2層式の洗濯機は、学校の家庭科室でも見られます。比較的新しそうなものと並べられていますので稼働はしていないようです。またミシンの中には、20年以上前に購入したものが現役です。先日ニュースで見たインドの縫製工場では、古~い蛇の目ミシンが使用されていました。
歴博には、豆炭あんかも見られました。暖をとるために祖母が使用していたベンジン注入タイプのカイロが押し入れにあったことも懐かしく思い出されます。来春には、電気料金がさらに3~4割値上がりしますから、まだ使える古い物への回帰といった生活様式の見直しもされるかもしれません。いずれにしても、古い道具などが実家や倉庫などにあって、子供たちの学習に使えそうだと思われたら、処分する前にお声かけください。学習に役立てます。
古いものを大事に使うことが尊重されない場面もあります。例えば自動車。十数年過ぎると税率が高くなります。旧車をきれいに乗っている人を見ると素敵だと思うのですが、EV主流となりそうなこの先、ガソリン車が迫害(?)を受けないとも限りません。冷や冷やものです。「あなたが冷や冷やする必要ないんじゃない?」という声は、空耳?
今日は4年生が房総のむらなどに校外学習です。昨日同様寒い一日になりそう…。
122 ○○フライデー、○○マンデー(12/5)
3年ぶりの合同学習発表会が開催されました。残念ながら関係者以外の参観はできませんでしたが、改修後初めて市川文化会館に足を踏み入れた私。大きな会場、素晴らしい舞台照明や音響。たんぽぽの子供たちのやる気もMAXでした。
さて、アマゾンも楽天もトイザらスも、クリスマス商戦前の11月に「ブラックフライデー」と称してショッピングセールが展開されます。アメリカの主要な休日である感謝祭(11月最後の木曜日)の日は、家族に感謝の意を表し、ごちそうで食卓をいっぱいにして家族との時間を過ごす大事な一日です。日本の盆や正月のような感じでしょうか。この感謝祭翌日がブラックフライデー。
でも、なんで「ブラック」なのでしょう。イメージがよくありません。実は、翌土曜日のフットボールの試合に先立ち大勢の観客や買い物客が街に殺到して渋滞や犯罪を引き起こし、警察官は治安を守るために多忙で休みを取れないなど、混乱の一日だったようです。セールの概念として使われだして60年以上の歴史があるのです。
一方、プレミアムフライデーという言葉をめっきり聞かなくなりました。こちらは経産省や経団連が提唱したので、働き方改革とも併せて「月末金曜日は15時に仕事を終えて飲食や買い物などを楽しみましょう」といった趣旨のキャンペーンのこと。制度としては継続されていると聞きます。
○○マンデーという言い方もあります。ブラックフライデーの3日後の月曜日がサイバーマンデー。12月第2週の月曜日はグリーンマンデー。ともにセール期間といった認識でよいみたいです。これとは違って、サザエさん症候群の言い換えがブルーマンデー。 最後のブルーマンデーは別にして、流行る言葉やイベントの裏側には経済的な狙いを感じることがたくさんあります。でも、消費者である私たちにとっては商品を安く手に入れるチャンスとも言えます。うまく活用することが大事です。
12月に入りましたから年末に向けて買い物計画を立てる時期。私の一番の悩みはプレゼント選び。サプライズは素敵ですが、不器用な私はそうしたことが苦手です。各家庭でも子供に探りを入れたりして…?ちなみに今日12月5日は別の記念日なのです。さてどうしましょう。今頃…。
121 ジェンダー(12/2)
師走になりました。年末恒例のNHK紅白歌合戦の出演者が発表されたのは11月中旬。初出演が9組、最多は石川さゆりの45回目。いずれにせよ、顔触れが数年前と大きく変化しました。そして、今年は氷川きよしが紅白どちらでもない特別枠での出場といい、活動休止前のラストステージだそうです。ジェンダーについて常に違和感をおぼえていたと話した氷川さんはジェンダーレス。つまり、「男女の社会的・文化的な区別がないこと、あるいはなくそうとする考え方」のことで、性別にとらわれないでファッションやメイクを自由に楽しむ人といったカテゴリー。
ジェンダーレスは、レスビアン(女性同性愛者)やゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(身体と心の性が一致しない)の頭文字4つをとった総称のLGBTとは異なりますが、長く人にも言えずに悩んできた点では同じでしょう。
学校にも、自分の性に違和感をもつ子がいるかもしれません。「なんか違う」程度で、まだ明確になっていないだけかもしれません。教職員にだって悩んでいる人がいるかもしれません。要は多様な人と一緒に生活をしていることを認め、受け入れる意識が大切なのだと思うのです。同じ兄弟あるいは姉妹でも、「男らしさ」「女らしさ」を一様に求めることは、「わかってもらいたいのに、理解されない」「相談しても無理」といった失望につながりかねません。私たちはまず、目の前の子供・人をありのままにみつめることが大事なのだと考えます。
ここ数年、中学校や高校の制服見直しが進んでいますが、これをすぐにLGBTと結びつけてしまうのはあまりにも短絡的です。制服に関しては、多様性だけではなく、機能性や経済性などといった観点も大事にしているからです。身の回りの人にきっと何らかの困り感があるのではないかと考えながら生活することが求められているのかもしれません。
120 きれいに使う、次のために(12/1)
サッカーW杯が始まって10日が過ぎました。ドイツに歴史的な逆転劇を展開し、コスタリカには惜しくも敗れ、明朝(4:00kick off)のスペイン戦にかける思いは選手もサポーターも一緒です。
さて、激戦の地、カタールでの日本人らしいふるまい、あるいは精神が話題になっています。多くのサポーターが去った客席で、日本のユニフォームを着たサポーターがビニル袋を持ってごみを拾い集めている姿が話題になっているというもの。それも一人や二人でないという点や負けた試合でも行われるといった点に驚きの声があがっています。日本人サポーターのごみ拾いは、大会のたびに話題になる行為です。試合会場だけにとどまらず、ロッカールームをキレイにして去る選手についても、様々なスポーツで称賛の声が世界から集まります。
もしかすると、義務教育課程で毎日掃除の時間があることが関係あるかもしれません。昼休みや授業後に掃除をすることに何の疑問も持たない私たち日本人ですが、海外の学校では校内の掃除は清掃員の仕事といいます。つまり、「作業」であり「職業」といえます。ある調査では、清掃を清掃員に任せる国は約6割あるようです。日本の場合、掃除は「教育」「人の道」に通じると考えられています。そして、シンガポールでも、日本や台湾に倣って学校清掃を導入したと聞きます。
ところで、兵庫県にある寺の参拝者用トイレが撤去されるというニュースがありました。境内のトイレは、9割方ハイカーが利用するといい、登山コースに入る最後のトイレスポットでガイドブックには「トイレはここで済ませておきましょう」と紹介されているようです。でも、男女を問わず汚してもそのままだったり、トイレが汚いとSNSで文句を言われたり、トイレットペーパーがないと怒鳴られたり、水栓を壊されたり…。気持ちよく使ってもらえるように管理をしても報われず、やむなく撤去を決意したとのこと。
心無い一部の人の行為とはいえ、先のサポーターの行為と正反対。私自身の普段の行為の針はどっちに振れるだろうと自問しています。