ブログ

2025年9月の記事一覧

081_孫とアイスと私(25.9.11)

 孫を産湯につけたタライが、今は汚れ物の浸け置き用になるなど、時の流れはやさを感じます。

 7月初旬、来春入学の孫がランドセルを背負った写真をSNSで目にしました。淡いピンクのディズニー商品を予約したそうです。この「ラン活」は、6月までに半分くらいが済ませているというデータもあります。金額と重量、デザインが選ぶ際のポイントですが、時期が押せば押すほど、好みの色や種類などの選択肢が狭まるようです。

 ランドセルと教科書などの重さが子供の体に負担をかけるとして、より軽いナイロン製などのリュック型も選ばれます。驚いたのが、ランドセルもサブスク(定額利用)の時代になっていること。黒や赤の定番色をデパートで買っていた時代とは大違いで、ネットショッピングやフリマなども含めて選択肢の幅が広がっていくのはよいことかもしれません。来年は、年子の孫(弟)のラン活かぁ。

 この孫二人が他愛もないことでけんかになりますが、冷凍庫からチューチューアイス(?)を出して二つに割って渡せば急に大人しくなります。氷菓やアイスは、いつの時代も魅力的なのです。

 昭和40年代のアイスで私が好きだったのが、ゴム容器にアイスクリームを充填した「おっぱいアイス」、メロン型の容器にシャーベットを入れた「メロンアイス」、銀紙包装で当たり付きの「ホームランバー」の3つが代表格。カップアイスも、蓋の端の突起を手で持ち上げて開ける紙容器タイプでした。めっきり見なくなりましたが、当時の容器を使ったアイスはもう売られていないのでしょうか。

 クリスマスや誕生日など特別な日には、大容量の容器に入ったレディーボーデンアイスがテーブルにのったのです。大き目のスプーンですくわれたクリーム色のアイスが眩しく見えて、器に盛られるだけでワクワクしたことを思い出します。早く大人になって、いつかはあの容器を一人で抱えて食べたいものだと思ったのでした。

 これから6年生のクラスでの読み聞かせに行ってきま~す。

0

080_宮沢賢治(25.9.10)

 夏ドラマが終わりを迎えています。毎シーズン思うのが、設定に被りが必ずあること。弁護士の番組が多かったり、記憶喪失が重なったり…。そしてこの夏は、宮沢賢治の作品がモチーフになっているドラマが2つありました。

 阿部サダヲ主演の『しあわせな結婚』では、松たか子がネルラ役。これは『銀河鉄道の夜』の登場人物・カンパネルラから名付けられていますし、亡くなった弟の五守(ゴシュ)はきっと、『セロ弾きゴーシュ』からだろうと思われます。

 一方、磯村勇斗・堀田真由主演の『僕達はまだその星の校則を知らない』は、不思議な面白さがあります。宮沢賢治の『星めぐりの歌』を主人公は時々口ずさみ、『銀河鉄道の夜』のジョバンニのセリフを思わせる言葉がつぶやかれます。また、堀田真由演ずる国語教師は宮沢賢治の大ファンで、賢治の詩や物語の一節を唱えるのです。何より、主人公自身を『よだかの星』と重ねている?ただ、それほど深く読んではいませんが…。

 徐々に秋になって熱帯夜から解放されるようになると、夜空を眺めるのによい季節となりそうです。天の川や夏の星座が西に傾いて、秋の星座が昇ってきます。でも明るい星が少ない秋は、何となくさみしさがあるものの、星を見上げること自体を十分楽しめるかもしれません。

 暗くなるのがどんどん早くなっているのを実感します。学校を出て、車に乗り込む前に晴れた夜空をしばし眺めてみるのもよいかも。もしかすると柏井の空なら、宮沢賢治の世界観や「本当のさいわい」にちょっとでも触れることができるような気がします。

0

079_ヒーロー戦隊(25.9.9)

 佐藤健、瀬戸康史、菅田将暉、福士蒼汰、竹内涼真、藤岡弘といったら仮面ライダーの俳優。先日始まった『仮面ライダーゼッツ』の初回を見て、時代の流れを感じたのです。

 では、志尊淳、玉山鉄二、千葉雄大、ホラン千秋、松坂桃李、山田裕貴、横浜流星、竜星涼といった俳優の共通項といったら?正解は、「スーパー戦隊シリーズ」出身者。この戦隊モノシリーズ第1作目は、1975年放送の「秘密戦隊ゴレンジャー」ですから、50周年となるわけです。中学生になっていた私には、さすがにゴレンジャーごっこの経験はありませんが、今まさにテレビの前で「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」になりきっている子がいるかもしれません。

 日本では着ぐるみとミニチュアによる特撮が、「ゴジラ」に始まり「ウルトラマン」などへ受け継がれていった背景があります。古いアメリカの特撮映画は、ストップモーション・アニメーション、つまりコマ撮りとも呼ばれるパラパラ漫画の手法が主流だったそうです。こうした特撮文化の違いからアメリカで大いに受け入れられたと、何かで読んだ気がします。ですから、特撮の本場アメリカでもスーパー戦隊シリーズは人気があって、長寿番組になっているといいます。人気の秘密は5人組のチームワークという点で、スーパーマンやバットマンといった孤独なヒーローが多いアメリカの常識を覆したということでしょうか。

 それはさておき、夏休みに避暑を兼ねて映画館で過ごした家族もあるでしょう。『鬼滅の刃』の興行収入や観客動員数はすごかったようですが、観に行った子もいるのでは?一方、『国宝』を観て感動したK先生は、その思いを共有できる人を探していました。

0

078_カラダにピース(25.9.8)

 暑い夏。職員室から保健室までのエアコン全部が利かなくなりました。室外機の放熱不良を示すエラー表示なので、暑さが収まるまで待つしかなさそうです。

 家にいるときは、節電のためにリビングだけエアコンをオン。したがって、2階へ上がる階段の途中から熱気が全身にまとわりつくような感覚に襲われます。ウクレレと楽譜などを持って1階へ避難して練習開始です。しばらくすると、コバエのような虫が楽譜の上を動いているではありませんか。すかさず手で潰して端に避けておいたら、それを楽譜の上に移動させる輩がいます。そして一言、「符点を打ってあげるね」と音符の上にスライドしてピースサイン。余計なことをしないでください!

 さて、特徴的な水玉模様が描かれた瓶のカルピス(原液)は、私にとっては夏の象徴。発売が七夕だったことから、天の川の星空をイメージしていたとは初めて知りました。ちょうどよい濃さにすることが難しかったのを覚えています。「カルピス1に対して4~5倍に希釈」と言われても当時の自分にはうまく注げず、常に目分量というか適当。氷を先にコップに入れてしまうと、適当がさらに適当になってしまって…。

 だから、50数年前に「カルピスソーダ」が登場したり、30数年前に「カルピスウォーター」発売されたりした時は、黄金比で飲める嬉しさを感じたのです。カルピスソーダが出てしばらくして登場したのが「アンバサ」。ライバルになるはずが、いつの間にか姿を消した幻の炭酸飲料ですから、認知度は…?!

 100年超えの歴史を持つカルピスですが、語源は何?「カル」はカルシウムでしょうが、「ピス」って?「カラダにピース」って長澤まさみさんが宣伝しているので「ピース」を縮めた?なんて滅茶苦茶なこじつけ。実は、サンスクリット語で乳製品を作る過程の一つである「サルピス」に由来するそうです。実に無駄な雑学でしたぁ。

0

077_豆と月(25.9.5)

 ビールに枝豆といったら夏の定番であり、最強タッグ。アルコールから体を守ってくれて、脂肪吸収を抑えたり二日酔いを防いだりする効果があるという枝豆。成長し続ければ大豆と呼ばれ、「畑の肉」と崇められるくらいたんぱく質が豊富です。この枝豆は、早生種から始まって比較的息が長いので、品種を変えながらたくさん楽しめます。今年初めて食べて、推しとなったのが「おつな姫」。甘みと風味に優れ、立派な3粒入りの莢(さや)が多い気がします。そして、9月に入って買った「秋晴」もなかなかの大粒で食べ応えあります。

 さて、校長室前の本紹介コーナーの9月のテーマは「月」です。学校司書厳選の図書ばかりですから、手に取ってほしいものです。月は、新月・三日月・満月・十六夜月など満ち欠けによって名称が変わります。また、同じ満月でも英語圏では様々な呼び名があります。1月のウルフムーン、2月のスノームーン、6月のストロベリームーン。9月はコーンムーンと呼ばれ、アメリカではトウモロコシの収穫期を示すようです。

 そして8日(曜日まで月!)は、3年ぶりに日本全国で皆既月食が見られます。満月のとき、太陽・地球・月が一直線に並ぶと月食が起き、満月が地球の影にすっぽりと入ってしまうのが皆既月食。日曜日から月曜日に変わった午前1時半前に欠け始めるそうです。そして、皆既食が見られるのは2時半から4時前ですが、1週間の始まりの日の未明なんて私にはきっと無理zzz。

0

076_大丈夫か?オレ(25.9.4)

 5年生が、社会科で水産業の学習に入りました。日本近海で獲れる魚が描かれた地図資料に目を凝らすと、銚子沖にサンマの絵と文字があります。子供たちがまじめに勉強しているそばで、今シーズンはすでに2度も食べたとか、今年は太って立派で値段も手頃だとか思う不届き者。

 さて、お盆の入りのこと。一念発起、朝の涼しいうちに背が高く茂りすぎた庭の樹木の剪定を始めました。脚立を立てて下から長さと重量のある太枝ばさみでチョキチョキ。でも、なかなか上の方が切れません。そこで、2階のベランダから身を乗り出すように重さに耐えながら作業をします。それでも切りたい枝の根元にうまく届きません。妻からの活動中止指令を無視して、太枝ばさみをコントロールすること30分!?腕の疲れから肩で息をしながら休憩と剪定を繰り返しました。

 その晩、ベッドに入ったあと、左上腕部の痛みで何度も目を覚ます始末。寝る体勢が悪いと激痛が走ります。翌日は、衣服の着脱・トイレ・食事・風呂など、何でもない生活に支障が…。本当に不便で、両手が使えるありがたさに改めて気づかされた数日でもあったわけです。結局、翌々日に整形外科で診察してもらって、痛み止めの効果があって劇的に快方に向かったのですが、「人の忠告を無視するからよ」と厳しいお言葉。まさに痛いほど老いを感じた出来事でした。

 また、夏休みも残りわずかとなったある日、久しぶりの電車通勤。船橋駅でJRに乗り換え、西船橋で空いた座席に無意識のうちに腰かけて、本八幡駅に着いて気づいたのです。慌てて降りて、ホームの反対側から乗り直しましたが、西船橋乗り換えの意識が消し飛んでいたようです。9月になってまで「ボーっと生きてんじゃねーよ」と叱られないように、まずは明日関東を通過しそうな台風に注意を向けています。

0

075_クイズ番組(25.9.3)

 土日を含めて3日間学校を留守にして、4日ぶりに出勤した7月夏休みのある朝。飼育ゲージの床にオオムラサキの死骸が横たわっていました。最後に見たときには、バタバタと羽を動かしていたのに…。でも、越冬幼虫から羽化まで世話できたこと、成虫を子供たちと一緒に目にすることができたことは貴重だったと考えています。ここで問題!“オオムラサキが柏井小で過ごしたのは100日より長い”〇か×か?

 さて、7月の終わりにWOWOWで、Mrs.Green Appleのライブを視聴しました。会場の横浜・山下ふ頭にはS先生もいて盛り上がったそうです。野外ライブ騒音問題で、所属事務所が謝罪したと報道されたアレ。最前列から一番後ろまで500mはありそう。よく見えなくてもテレビ画面の前で観るのとは、スケールも臨場感・高揚感も行った者にしかわからないよさがライブにはあるのでしょう。

 その会場近くに大観覧車がありますが、そこもライブのための仕掛けが施されたといいます。その観覧車の光が一秒ずつ時を刻む様子を見て、「クイズ・タイムショック」を思い出してしまいました。最近はクイズ番組をほとんど目にしなくなりましたが、全盛期にはどこのチャンネル回してもクイズ番組!みたいな時代がありました。「連想ゲーム」「クイズ面白ゼミナール」「クイズダービー」「クイズ ドレミファドン!」「パネルクイズ アタック25」「ほんものは誰だ!」「マジカル頭脳パワー!!」「ベルトクイズQ&Q」「世界まるごとHOWマッチ」「クイズ100人に聞きました」など、挙げたらキリがありません。

 ただ、今はクイズ番組にとっては冬の時代と言われます。視聴率の低迷やマンネリ化が原因かもしれませんが、考え方によっては様々なアイディアをため込んでいる充電期間という気もするのです。

 冒頭の問題の解答ですが、数えると94日間でした。

0

074_狩りと実り(25.9.2)

 朝日川柳の一句に「ぬいぐるみ以外は恐い熊と知る」(清水さん)が載るほど、近年、クマが人を襲う事件が多発しています。昨年度は、戦場ヶ原のクマ目撃情報を注視して、修学旅行で戦場ヶ原ハイキングを行うかどうか、多くの学校で迷ったことが思い出されます。今年は…?

 そのせいもあってか、「狩り」イコール狩猟をイメージしてしまいます。でも、夏の潮干狩り・秋の紅葉狩りに加えて、実った果物や野菜をもぎ取る、楽しい「狩り」もたくさんあります。とはいえ、実際にやったことのあるのは、いちご狩り・ミカン狩り・梨狩りくらいでしょうか。ブドウやサクランボ、桃など、たとえ食べ放題といえども、思ったほど食べられるものではなさそうです。子供たちが植えて、多くの人の協力があって秋に収穫できるサツマイモも、「掘り」であり「狩り」とも言えそうです。

 一方で、毎年丹精を込めて育てた果物が盗難に遭うといったニュースを毎年のように目にします。スイカやメロン、桃など、農家の人の思いや無念さを想うと胸がつぶれますし、悪意ある行為に怒りを覚えます。また、豪雨や雹などで、台無しになるケースも少なくありません。梨農家は8月の声を聞くころからこの先しばらく目まぐるしい忙しさなのでしょう。無事に嫁や婿?に送り出せることを願います。

 前任校では、秋にキウイや柿の収穫を児童と行いました。キウイは特別支援学級の「キウイボーイズ」にお願いしましたし、柿は渋柿なので、収穫から干し柿にするまでの一連の作業を行う「シブがき隊」を募集して活動しました。柏井小は、梅やビワ、ヤマモモ、ブドウ、甘柿など、季節ごとに豊かな実りがあります。記念樹のクルミだってありますから、楽しく実りある活動に結び付けられないか考えてしまいます

0

073_夏といえば…(25.9.1)

 昭和100年8月が終わりました。観測地点は違っても最高気温40℃以上が連日並ぶ異常さ。その暑い夏にまだ終わりは見えそうもありません。

 子供のころ、あるいはティーンエイジャーと呼ばれた頃の夏のレジャーといったら、真っ先に海水浴を挙げます。家族でどこの海へ行ったかは定かではなくても、海の家で食べた焼きそばの紅しょうがの味や足の裏にまとわりつく砂、そしてシャワーの感覚は未だに忘れないものです。砂浜には、ポツポツとパラソルが開いてはいましたが、どれも海の家の名前入りでした。とにかく真っ黒に日焼けすること、そして冷たい海水に身を浸すことだけで楽しかったのです。

 コパトーンなどを塗るようになったのは大学生になった頃でしょうか。日焼けが健康の証であって、現代と違って「UVカット」なんて軟弱だと考えていた記憶しかありません。お盆の頃になると、クラゲが出てくるので、専らプールとなるわけです。

 私が小学5年生の時は、2泊3日の臨海学校でした。今思うと、林間学校より命の危険がいっぱいですから、引率者の緊張感は常にマックスだったのかもしれません。それも知らずに好き勝手やっていたわけですから、叱られるのも必然!?

 内房・外房問わず、たくさんの海水浴場がありますが、昔ほど出かける人は多くないのかもしれません。海に行っても泳ぐ人はまばらなようです。海の家の利用料金は高いので、子供が小さい頃は、車の中で着替えてジャグからの温水で足や体を洗いました。よく行ったのが、九十九里・本須賀海水浴場。いつから行っていないだろうと指を折りますが…。

 夏休み中、全国各地の水の事故が報道されましたが、今日子供たちの元気に登校する姿を見てほっと一安心です。

0