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Bee's Cafe

131_大町自然の家(25.11.28)

 市長が17日の定例記者会見で発表した、「言語探究科」を進めていく方針を含めた「市川市教育振興大綱具体化パッケージ」への反響は大きいようです。プランの一つに、「市川市少年自然の家を活用した自然体験活動を児童生徒等に提供」「小学5年生を対象とした宿泊体験モデルプラン作成」などの文言を見て、大町自然の家での古い出来事を思い出しました。

 4年生が自然の家を拠点とした活動をした数十年前のある日、一度帰宅して、園児の娘と2歳の息子を連れてキャンプファイヤーの応援に駆け付けました。ちょうど火の神役が登場する厳かな場面。司会の児童が「火の神が私たちのためにやってきてくれました」と言うと、抱っこしていた息子が大声で「火の神~?」と復唱したのです。一瞬にして雰囲気ぶち壊れ寸前。息子の口を手でふさぎながら、湧き上がる笑いを噛み殺し…。

 それからだいぶ経ったある年、ありのみコースで遊んだ後、夕食のカレー作りをする計画でした。担任でなかった私は、準備のために一足先に自然の家に向かい、かまどにくべる薪割りを始めました。割った薪がリヤカーに山積みされた頃、子供たちがやってきます。かまど係・飯盒係・カレー係に分かれて子供たちの活動の開始です。子供たちは細くなった薪を持ってかまどに並べ始めます。しばらくすると白い煙があちこちから上がっています。えっ?まだ米も研ぎ終わっていないじゃない!先生も一緒に団扇であおいでいます。終いには、かまど係が「薪のお代わり~」とやってきます。自然の家の担当者がケラケラと笑い、「毎度あり~」「焚火は楽しいねぇ」と言う脇で、薪割りを再開したのでした。

 たくさんのドラマがある宿泊学習。だからこそ、林間学校でキャンプファイヤーや飯盒炊さんという、非日常における協力し合う経験を味わわせたいと思うのです。

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130_お風呂(25.11.27)

 4年近くが経つ今も戦火が絶えず、現在重大な岐路に立たされているウクライナ。ここを祖国とする関脇・安青錦が横綱を破って九州場所で初優勝したのは一筋の光明に思えます。初土俵から14場所での大関昇進となりそうですし、取組後に入った風呂は、さぞかし気持ちよかったのではないでしょうか。ただ、故郷に錦を飾れる日がいつになるかを思うと、決して手放しでは喜べなさそうです。仮に国技館の風呂でも4畳半くらいの大きさといいますが、力士が湯船に浸って大量の湯が溢れ出るように、人々の悲しみが勢いよく流されて心癒される日が訪れることを切に願います。

 夏場は「カラスの行水」(今は言わない?死語?)だったのに、今は温かい湯船にゆったり浸りながら、不思議と声を漏らしてしまいます。もっと寒くなると、入る前に風呂場に暖房をかけないとヒートショックを起こしそうで怖くなります。10月末、修学旅行の大風呂に入った時のこと。脱衣所までは暖かかったのですが、露天風呂ではないのに外気が入ってきて、熱い湯に浸りながら歯をガチガチ震わせること魔の数分間。学習能力に欠けているようで、数年前に同じホテルに泊まった時、全く同じことがあったことをその時はたと思い出したのです。

 最近の風呂は全自動。スイッチ一つで湯を張ったり沸かし直したりしてくれます。でも以前は、水道の蛇口を止め忘れて浴槽から水が溢れ出してしまうこともありましたし、ボイラーが別に設置されたタイプではガスを止め忘れて、煮えたぎった湯に水を入れて冷ましたことが何度もあります。もっと古く幼少のころは、薪で湯を沸かしていましたし、そのために鉈で薪割りの手伝いもしたなぁ。

 今日はお風呂で髪の毛を剃る日、なんていうのは要らぬ情報!!

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129_日本の魅力(25.11.26)

 三連休最終日に、山田洋二監督、木村拓哉・倍賞千恵子主演の映画『TOKYOタクシー』を観に行きました。久しぶりの劇場でしたが、邦画の魅力ともいえるよい内容でした。

 さて、あるモニターアンケートで、「日本ならではの幸せ」を尋ねた結果、第1位は「温泉・銭湯」、2位が「時間通りに来るバスや電車」でした。海外から多くの旅行者が日本にやってきますが、確かに日本の魅力の一つと言えそうです。今の時期、「炊きたての新米を頬張るとき」なんていうのもアリかもしれません。

 面白いのが、7位に「公衆トイレがきれい」があることです。先日2年生と行った千葉市動物公園のトイレの便器が、リニューアルされていました。学校のトイレも洋式が進みましたが、まだまだきれいとは言えない箇所も少なくありません。

 少し前に1年生の補教に入ったとき、途中でトイレに行きたいと訴えた男児がいました。しばらくして教室に戻った子が「水が流れません」と言います。すぐに個室に入ってレバーを押すと問題なく流れます。でも今の子供たちにとって、昔ながらのレバー式は馴染みがないのかもしれないと思い至ったのです。

 先のアンケートの回答「畳の上にごろり」にも頷けます。フローリングとは違った、ほっとする温もりを感じます。そのほか、「落とし物や忘れ物をしても見つかる」って、日本ならではの有難みであり幸せかもしれないと、海外旅行経験1回の私は思います。

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128_腕時計(25.11.25)

 ウォーキングに出かけるために靴下に足を入れました。土踏まず辺りにトゲが刺さっているようで、一度脱いで裏返そうとすると虫が飛び出してくるではありませんか。なんと、あの憎きカメムシ!洗濯物を干している間に忍び込んだようです。油断も隙もあったものではありません。靴下に異臭を残してご臨終です。

 気を取り直して出かけてしばらくしたところで、ある家の表札に目が留まります。「郷右近」とあります。これ全部が苗字なのか、それとも苗字が「郷」で名前が「右近」なのか判断がつきません。家に帰ってそんな出来事を話すと、「それは苗字だよ」と妻がきっぱりと言います。仕事上、そういう変わった苗字に時々出合うといいます。でもその表札、漢字の下にローマ字で「GOUKON」と表記があるので複雑な気持ちになったのでした。だって、私の頭の中では「合コン」としか変換されませんから、なんとも残念…。

 ウォーキングやランニングではスマートウォッチが活躍しますが、屋外あるいは校外活動で、グループごとに時計が必要な場面が多々あります。例えば、先日の五中Bのウォークラリーでは、グループで協力して、決められた時間内に課題をクリアしてゴールを目指しました。途中で、「今何時?」というのを知る必要があります。学校の活動の場合、時計係が自分の腕時計を持って来ることで対応する方法もとられますが、柏井小では学校に備品として揃えてあって貸し出しています。その腕時計が、修学旅行や2年生の校外学習で活躍しているのを見て、「へぇ~」と感心したのでした。ただ2年生の手首には、ベルトを締めてもユルユル。ある子は、肘のそばで時刻を読んでいたくらいでしたが、時間を守りながら協力して活動する姿は、なんとも微笑ましく見えたのです。

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127_勤労感謝の日を前に(25.11.21)

 校長室前に飾っておいたジャンボレモンを食べたそうにしていた6年女児数人。「じゃあ、音楽会の日の帰りね」と約束したものの来客対応で大忙し。そして今週、校長室の扉をノックして無言で「レモン食べたい」オーラを放っています。剥いて渡すと、一口食べてすぐに突っ返してくる子、渋面を作って睨んでくる子、チューチュー吸っている子などいろいろ。校長室前の展示なんて見向きもしないと思いましたが、反応は確実にあるのだと再確認しました。

 さて明後日11月23日は、年内最後の祝日「勤労感謝の日」です。終戦から3年後の1948年に、「新嘗祭にいなめさい)と呼ばれていたものに代わって制定された国民の祝日です。祝日法条文には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とありますが、ここで言う勤労とは何?新嘗祭の「新」は新穀、「嘗」は味を確かめること、あるいは奉る意味であったことを考えると、農業や稲の収穫に関連すると考えて間違いなさそうです。つまり、食卓に上ったごはんの裏側に在る無数の働きに対する感謝。当たり前ではないことに改めて気づく日なのかも。

 一方、アメリカでは11月の第4木曜日は「サンクスギビングデー」と言われ、農作物の恵みに感謝する日で、日本の勤労感謝の日と一緒。そして、その翌日が「ブラックフライデー」。この日からクリスマス商戦が始まり、小売店の売り上げが伸びて黒字が見込まれることから名づけられています。アマゾンや楽天、ヤフーほか、ネットショッピングやデパートの大々的な広告が見られるくらい、日本でも定着し始めています。ただ、こうした外来行事に、日本独自の伝統行事・文化が隅に追いやられたり廃れたりしないように、その意味を知ることも大事かと。

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