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2022年6月の記事一覧

032 私たちは児童の命を守ります!(6/7)

 先週の委員会活動の時間にキバナコスモス他の苗をプランターに植えていました。地域学校協働本部の統括コーディネーターの角谷さんも一緒に活動してくださいました。咲き誇る日を楽しみにしていたのですが…。雹の爪痕が残る中、関東は梅雨入りです!

 今週末は「八中ブロック合同引き渡し訓練」です。いつ非常変災が発生するかわかりませんし、事件・事故による引き渡しの可能性だってあります。いずれの場合も、学校は安全・確実に保護者に引き渡せるまで子供たちの命を守り、不安や恐怖に寄り添って対応していきます。

 そんな気持ちで引き渡しカードを見ると、ふと疑問が沸き起こります。引取人欄に家族以外の名前が並んでいるケースです。訓練ならば仕方ないと思ってしまう気持ちもあるでしょうが、本当に災害が起こった際に、大事な子供の命をたとえ親しくても近所の知人に託せるでしょうか?ここに記載されていれば、担任は知人に引き渡しをします。でも万一のことがあったときに、託した側は一生悔やみます。託された側は、ずっと自責の念に苛まれ続けるのではないでしょうか。そして双方が不幸になるのが見えるような気がします。安易な依頼・受諾はそうしたリスクを孕んでいるといえます。

 「仕事があってすぐに迎えに行けない」「近くに頼める親族が住んでいない」という家庭は少なくないはずです。だからこそ、学校職員は責任をもって在校児童を守ります。職員だって自分の子供を迎えに行きたいけど行けない場合があります。その時は、子供の通う学校の職員が同じように守ってくれていると信じるからこそ目の前にある命に向き合い、不安に寄り添うことができるのだと思うのです。

 訓練のための訓練、練習のための練習にせず、有事や本番を想定して取り組むことを常に大事にしたいと考えています。

031 かぞえうた(6/6)

 チュッパチャプスの玉より大きな雹を実際に目にしたのは初めてです。窓ガラスを2枚割り、防犯灯を壊し、アジサイは悲惨な状態に…。でも、子供たちに危険が及ぶことなく胸をなでおろしました。

 ♪ 一つ 他人(ひと)より力もち 二つ ふるさと後にして 花の東京で腕試し 三つ 未来の大物だぁ(略) 四つ 弱気は見せないで 五つ いつでも猛稽古 鍛えぬけぬけ得意技 六つ むしゃくしゃするときは(略) 七つ 七癖悪い癖 八つ やっぱり治らない 九つ 困ったすびばせん(すいません) 十(とお) でとうとうズッコケた(略) ♪

 これは、天童(吉田)よしみさんが歌う「大ちゃん数え唄」。ニャンコ先生と修行に励む、風 大左衛門(かぜ だいざえもん)が主人公のアニメ『いなかっぺ大将』の主題歌です。小学生の時に好きだったテレビ番組の一つですから、今でも歌えます。

 なぜこの歌を思い出したか?それは、2年生の教室廊下に掲示された作品「かぞえ歌」に刺激されたからです。「ひぃふぅみぃよぅ…」で一生懸命考えたことが窺われます。そこで、これらの作品群から個人的に気に入った部分を寄せ集めて詠んでみました。若干ストーリー性も持たせましたが…。

 「人魂一つ 蓋して二つ 見つめて三つ 妖怪四つ 意見は五つ 無言が六つ 無くなった梨七つ やさしさ八つ ここには九つ 遠くに十」

 25日にはオープンスクールを予定していますが、子供たちの作品がさらに充実していくはず。校内を巡回する楽しみが増えます。

030 日本人は意地悪?(6/3)

 我が家のアホな会話。その1。朝食中に、「半か丁か」という声。正しくは「半か長か」。博打ではなく、「今日は半袖か長袖、どちらのワイシャツを着るか」を尋ねているのです。天候が定まらず、暑かったり涼しく感じたりする時季はよくこんな会話が頻繁に…。その2。ニュースでトドが50の言葉を聞き分けてパフォーマンスする映像が流れました。「賢い!あなたより聞き分けられている」と。どうせ同じことを5回も言わないと通じませんよ~。

 マスク着用の緩和が報じられ、ホッとする反面、心配・不安が入り混じる複雑な心境です。先日の運動会では、マスクをしていない素顔(?)の子供たちを初めて見たような気がします。目元だけではない溢れんばかりの笑顔は見ている者も嬉しくさせます。また、マスク焼けの跡がなぜか初々しく感じられたのです。

 さて、すれ違う車を見ると、他に同乗者がいないのにマスクをしている人は少なくありません。コロナ禍において、法律上マスク着用の義務がない日本ではありますが、その着用率が諸外国より高いと言われます。ただこれは、「スパイト行動」の一つだと言います。「自分が損しているのだから、お前も損をすべきである」「自分が損をしてでも、相手より優位でありたい」という心理から引き起こされる行動を「スパイト(意地悪)行動」と呼ぶのだそうです。つまり、「私がマスクをして苦しい思いをしているのに、なんであなたはマスクをしないのか」という批判を恐れて、全体的にマスクの着用率が高いという、平等を求める社会心理なのだといいます。さもありなんと、簡単に納得してしまう素直な私ですが、スパイト行動をしていないか自省が必要かもしれません。

 学校では、児童の積極的な活動をサポートするためにマスクを含め、最適と考える対応を随時推し進めていきます。今年度は水泳指導もありますし…。

029 アスパラガス(6/2)

 早速、運動会川柳を届けていただきました。うれしいものです。運動会の感動などが薄れないうちにもう数句をお待ちしています。

 少し前に新聞委員会の児童の取材がありました。記事を充実させるために新たな質問を携えてきた子供から「平田小でやりたいことは何ですか」という鋭い攻撃!突然の質問にうまく説明できませんでした。きっとそのまま記事になるのでしょうが、今ならこんなふうに答えます。“多くの人が、多くの学校が、「やりたい」「必要だ」と考えているけど実現できないままでいることに挑戦して形にしたい”と。明日は全校集会を給食中に行いますが、チャレンジする強い気持ちについて放送・映像で伝える予定です。

 さて、とても懐かしいビスケット菓子といったら、ギンビスのアスパラガス。今もスーパーのお菓子コーナーで見かけます。甘じょっぱい味が好きで、子供のころによく食べました。今になって、「なんでアスパラなんだろう?」と思い、放っておけず早速検索!すると、長くて節があるところが、野菜のアスパラガスに形が似ていることから名付けられたとか。54年前の販売時は、高級食材としてグリーンアスパラが市場に出回り始めた頃だったので、このネーミングで高級感を付与させるねらいがあったとか…。

 当時の私にとってアスパラガスといったら「グリーンアスパラ」ではなく、缶入りの「ホワイトアスパラ」でした。決して好きな食べ物ではありませんでしたが、サラダの上に2~3本添えられると高級に見えました。このホワイトアスパラ缶を開けるのは缶切りでしたが、底側から開けるものだったと妻から聞いて初めて知りました。穂先の方から取り出すと崩れてしまいそうなのでわかる気がします。今もそこそこ値段がしますので、簡単には手が出せませんし、食べても1年に一度あるかないか。

 大人も子供も、懐かしく感じる食べ物がきっとあるはず。そんな食べ物や物品を皆で紹介しあえば、話が弾みそうです。

028 見逃さない!(6/1)

 2週間ほど前のネットニュースの見出しに、“理解されないパニック障害の男性が発作 偶然いた高校生ら助ける 男性が感謝”とありました。

 パニック障害とは、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」を三大症状とする病気で、およそ100人に1人が発症するといわれるものです。突然襲いかかる恐怖や強い不安によって、動機や眩暈、呼吸困難などに陥ってしまうのが「パニック発作」。自分は死んでしまうかもしれないと思うほどの恐怖を感じることがあるそうです。にもかかわらず、症状がしばらくすると消失し、検査では異常が認められないとか。でも、また発作を起こすのではないかと心配(予期不安)が募り、通常の生活を送ることがままならなくなる場合があります。いつ生じるかわからない発作に備えて、助けを得られない状況を回避しようとすることを「広場恐怖」といい、パニック発作が起こると、自分一人の力ではどうしようもできなくなって、誰かに助けてほしいと思うのだそうです。身近にいたとしても、その辛さを理解するのは容易ではなさそうです。

 上の記事の男性がなかなか収まらない発作に苦しんで道端に座り込んでいたところを、通りかかった高校生が「大丈夫ですか」「水を持ってきましょうか」と口々に声をかけ、寄り添ってくれたそうです。同じような場面に出くわしたとき、大丈夫かなと思いつつもなかなか行動に移せないものです。「本当に大変な状況なら、きっと他の人が駆け寄って対応しているはず」「そうではなく皆が通り過ぎていくなのだから、なんでもないはずだ」と自分を納得させてしまうような気がするのです。もしかすると「ヘルプマーク」を下げている人かもとか、傍目には分かりづらい苦しさに耐えているのかもしれないと考えて、行動に移せる人でありたいと思った次第です。

 学校の中でも何らかのサインを送っている子がいると思って、アンテナを高く感度を磨いて6月も頑張ります。