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2022年5月の記事一覧

011 1~気の遠くなる数値まで(5/9)

 飛び石でもGWの最終日夕方は寂しさがつのります。そして、サザエさんのエンディングを聴くと「終わった感」が増すのは私だけではないはずです。それでも、子供たちはGWを楽しめたかなぁ?尋ねてみようと思います。

 前任の市川小学校の学校番号は「1」。だから、「市内で一番といわれる学校をつくろう」と高学年に呼びかけてきました。ここ平田小学校は「11」。「一番の学校」というより、「いい学校」でありたいと思います。5年生や6年生が考える「いい学校」って具体的にどんな学校でしょうか。そんなことを学級や学年で話し合い、提案したり実践へのプロセスを思い描いたりしてほしいと思う連休明け。

 さて、小学校では、算数で「おおきなかず」を学習します。最初は百までの数に始まり、百を超える数へ。そして4年生で位取りを確認しながら一億以上へ。数の概念がどんどん膨らんでいくのです。

 4月中旬のある日、新聞の見出しに「地球から135億光年離れた銀河候補を観測」とありました。また、ネットニュースでは「巨大な彗星、2031年に地球に最接近!」という見出し。ともに、本文を読むうちに身近な数値とあまりにもかけ離れ過ぎていて数量感覚が失われていく気がします。

 彗星には、中心部が氷や塵でできた汚れた雪玉のような核があるそうです。一般的にはその核が数キロ程度であるに比べて、今回観測された彗星の核は、直径約137キロ(東京~静岡の距離が143キロ)で、楕円の軌道を描いて300万年かけて周回するといいます。現在、太陽からの距離は約32億キロだとか。さらには、NASAの探査機ボイジャーが太陽系の果てにある場所にたどり着くまでに300年かかるとか、通過するまでに3万年とか…。気が遠くなるなんてものではありません。

 ちなみに、この彗星は太陽から16億キロの圏内に近づくことはなく、地球が危険に晒されることはないそうです。映画「アルマゲドン」を想像してしまいましたが、ホッとしました。

010 ICTを上手に使って(5/6)

 ジャスミンの香りが漂っています。クチナシの花の甘い香りもそろそろです。

 NTTドコモ関連の研究所が、15~79歳のスマートフォン所有率の推移を発表しています。2010年には4%強でしたが、2011年に21%、2015年に51%と伸び、2022年になんと94%に達したといいます。驚きの反面、電車内などで見る乗客の様子から自然と納得。

 ひと昔前は、スマホなんてドラえもんのお話の世界だったような気がします。スマホのほかにも、個人所有のタブレットなどが授業や会議でフル活用されている様子を見ると、気後れしてしまう自分が情けない!子供たちに配付されているタブレットも同様で、習得の速さには目を見張ります。操作スキルの向上だけでなく、どの場面でどのように活用するかを考えたり、利用時間をセルフコントロールしたりする能力も高めていきたいと思います。

 教室にある大型提示装置。まるで65型のテレビ!これと書画カメラ(実物投影機)やPC類などをうまく使って子どもたちの理解を深める取り組みを日々行っています。でも、ICT機器を使うことが目的ではなく、ねらい達成に向けた手段であり補助であることを忘れないようにしなくてはいけません。アナログ的要素と上手に組み合わせて効果を最大限まで高めたいものです。

 4年生もタブレットを毎日持ち帰りするようになりました。家庭での活用を推進していくとともに、家庭とオンラインでやり取りができることを確かめるために、5月2日の6時間目には自宅と学校をつないでホームルームを行いました。

009 決断(5/2)

 5月になってクールビズの始まりです。首元の解放感がうれしい。

 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、28年ぶりに完全試合を達成したのは4月10日のこと。そして、次の登板でも8回終了まで一人も塁に出さない、2試合連続の完全試合達成目前。でも監督は最終回を投げさせませんでした。投手の肩肘を守ることも大事。でも、プロ野球史上で過去に十数回しかない偉業ですし、狙って達成できるものでもありません。ましてや、今後そんなチャンスがあるかすらわかりません。そうした中での監督の苦悩・決断はどんなだったでしょうか。

 学校・学級経営も程度の差こそあれ、決断を迫られる場面が多々あります。真剣に考え、説明できることが求められます。たとえそうであっても、決めたことに対する是非は分かれます。100%の支持はありえません。

 子供たちも様々なスポーツ等に親しんでいます。校庭や体育館で黙々と練習に取り組むサッカーやミニバスの選手に自然と目が行きます。吹奏楽部も制約ある中で頑張っています。初任のころから指導してきたサッカー部。指導者がいないということで任されたミニバスケットボール部。休みの日も部活動一色でした。でも楽しかった思い出でいっぱいです。記録を残せる人なんて一握り。ただ、自分の記憶に残せる取り組みは、どれだけ熱心に打ち込んだかで決まるような気がします。

 スポーツのみならず、目標を見据えて場面場面で自己決定できるように子供たちを応援していきます!