ブログ

2024年12月の記事一覧

535 メインスポンサー(24.12.16)

 小学校6年間で学ぶ漢字は、現在1026字。都道府県名で使われるちょっと難しい漢字20字を加えて、4年生で学習するようになったのは2020年度の学習指導要領からです。なかなか難しい文字もありますし、それ以上に普段はほとんど使わない漢字があります。その筆頭が岐阜の「阜」ではないかと思うのです。普段の生活場面でお目にかかることは皆無といっても過言ではないはずの唯一無二の存在感。そのほかにも栃木の「栃」、埼玉の「埼」、新潟の「潟」、滋賀の「滋」、愛媛の「媛」、茨城の「茨」なども使用が限定的な気がします。思いつくのは、栃の実・山埼さん・干潟・滋養・才媛・野茨といったところです。1026文字が一堂に会したら、様々な不公平感が聞こえてくるのではないかと想像してしまいます。

 綾瀬はるかさんは広島出身、鈴木亮平さんは兵庫出身。この二人を起用した「アリナミン」のCMをよく目にします。お疲れの人が多いのは今も昔も変わりはないようです。そのCMを見ながら、「♪タケダタケダタケダ~」と急に歌いだす輩がいます。現在の販売元はアリナミン製薬ですが、以前はアリナミンといえば武田製薬でした。そんなわけで懐かしいメロディーを口ずさんでいたのです!

 昭和の時代には、テレビ番組にメインスポンサーがついたテレビ番組が多くありました。時代劇『水戸黄門』はナショナルの提供で、「♪明る~いナショナ~ル」と歌われ、『クイズダービー』はロート製薬でしたから、「♪ロートロートロート~」と番組が始まる前に流さたのです。番組メインスポンサーとは違いますが、「♪チョッコレイト、チョコレートは明治~」は耳慣れた音楽でした。今思うと、インパクトあったなぁ。

 各都道府県それぞれにローカルCMがあるようですが、『秘密のケンミンSHOW』が取り上げるような県民に親しまれる歌や映像ってあるのでしょうか?

534 スター誕生(24.12.13)

 年の瀬28日に全国高校サッカー選手権大会の開会式と開幕戦が行われます。国立競技場で決勝戦が行われる1月13日まで長丁場です。千葉県代表の流通経済大柏高校は、大晦日に佐賀東高校と初戦を戦います。繰り広げられる熱戦の中に、これから応援したくなる私のスターを見つけたいと考えています。

 サッカーに疎くても、「♪う~つくむなよ~ふり向くなよ~/君は!美しい~/戦いに敗れても~/君は美しい~♪」という歌詞を聞けば、大会歌であることに気づく人はいるはずです。だって、かれこれ半世紀近く演奏されてきましたから…。高校野球でいえば、『栄光は君に輝く』みたいな存在でしょうか。この『ふり向くな君は美しい』(ザ・バーズ)のメロディーはサッカー好きには堪らなく、まさに王道のような音楽なのです。(あくまでも私見)

 この曲は、作詞が阿久悠さんで作曲が三木たかしさんという、昔懐かしいタレントスカウト番組『スター誕生』の審査員だった二人の作品です。当時の審査員といえば、現文化庁長官の都倉俊一さんもいました。この番組は、ピンクレディーや山口百恵、桜田淳子、森昌子、中森明菜、小泉今日子、石野真子の共通点でもあるのです。そして、彼女らとともに私も歳をとったわけですから、こんな話に共感できない人は少なくないと知っていながら…。

 今日6年生は、アスリート(元バレーボール・ビーチバレー選手)の黄秀京(ファンスギョン)氏を迎えて学ぶ機会を得ました。どんな話が聞けるか、どんなことに子供たちが反応するかが楽しみ!

533 もういくつ寝るとクリスマス~(24.12.12)

 明けていく東の空がオレンジ色になっていくのもきれいですが、見通しのよい場所で眺める日没後の西の空は、グラデーションがとっても鮮やか。秋冬の変化していく空の様子は、ずっと見ていても飽きず、逆に引き込まれそう。まさに「マジックアワー」です。

 クリスマスはまだなのに、そろそろ新年を迎える準備に気が行ってしまいます。部屋の24時間換気をする数か所の換気扇のフィルターの交換、雨戸やサッシの汚れ落としなど、大掃除の計画で気が重くなるなんて言おうものなら怒られそうです。そんな中、鏡餅をどうしようかという話になりました。毎年、切り餅入りの簡単な組み立て式鏡餅を買って備えていましたが、買い替える無駄のない置物にしようと意見がまとまりました。陶器やガラス、木など結構あるものです。縁起物でもありますから、気に入ったガラス細工の商品をチョイス。でもクリスマスツリーがまだ主役ですから、箱の中で首を長くして出番が来るのを待っているようです。

 さて、クリスマスが近づけば、クリスマスソングがあちらこちらから聞こえてきます。どの曲が自分の一番のお気に入りだろうと考えます。『白い恋人たち』(桑田佳祐)や『サイレント・イヴ』(辛島美登里)、『恋人がサンタクロース』(松任谷由実)、『ラスト・クリスマス』(ワム)や『All Want For Christmas Is You』(マライア・キャリー)など浮かびますが、やはり『クリスマス・イブ』(山下達郎)ではないかと思うのです。深津絵里さんや牧瀬里穂さんが起用されたJR東海のCMで使われたことも影響しています。だって、携帯電話の普及していない時代の淡く切ない想いが歌とぴったりで、結婚したての自分たちと重ねて錯覚するには十分なインパクトだったのです。

 今の十代・二十代なら『クリスマスソング』(back number)を選ぶでしょうか?♪聞こえるまで何度だって言うよ、君が好きだ~♪って?!

532 人間ウォッチング(24.12.11)

 ホームで電車を待つ間、ビルの屋上に設置されたライブボードに目が行くことがよくあります。すると、アニメのキャラクターの誕生日を映し出しています。ドラえもん(9/3)やちびまる子ちゃん(5/8)など一部のキャラクターの誕生日は知っていても、なかなか覚える機会はありません。ましてや、誕生日を設定する意味があるのかという疑問まで沸き起こります。でも、ネット上にキャラの誕生日一覧表が存在するくらいですから、アニメ好きには外せない重要事項なのかもしれません。

 通勤時は、最寄り駅始発の電車を利用します。ゆっくり座って読書ができるからです。必然的に見知った顔の人それぞれが座る場所が決まってきます。7人掛けの右端が私の定位置で、不可侵がお互いの暗黙の了解。足は閉じて慎ましく座ります。いつも正面に座る男性は、顔の割にマスクが小さい。斜め向かいの席の女性は、十二単が似合いそうな髪型。逆を見ると、くたびれて艶をなくした革靴がちょっと気になります。

 端の席は、途中から乗った人も狙う場所ですが、混雑してきたときに時折イラっとすることもある場所。ドアの脇に立つ人の髪やダウンのフードがその一つですが、今日は高校生のカバンに下がったサンタの衣装のウサギさん。ブラブラして頭に当たりますが、本人は気づく由もなく…。手で振り払いたいのをじっと我慢して、頭の位置をずらすとまたそこに。乗り換えたあとの電車は朝のラッシュ。ここでも、テニスラケット状のものをリュックに入れて背負ったまま乗り込んだ高校生は、自分の鞄が迷惑になっていることに気づかない様子。園児・学童の段階に、他者へのマナーや周りを意識する習慣を教えていくことは、きっと損にならないと思うのです。

531 選挙活動(24.12.10)

 新聞のコラムに、万葉集にある『貧窮問答歌』(山上憶良)の文字を見て、とても懐かしい気持ちになりました。“ 風まじへ 雨の降る夜の 雨まじへ 雪降る夜は すべもなく 寒くしあれば 堅塩(かたしお)を とりつづしろひ~(略)~かまどには 火気(ほけ)ふき立てず 甑(こしき)には 蜘蛛の巣かきて 飯炊(いいかし)く ことも忘れて~ ”と続きます。氷雨の夜の寒さに震え、麻で作られた夜具で耐え忍ぶ姿や火の気のない竈、蜘蛛の巣を張った調理具などから奈良時代の農民の貧しい生活の様相が余すことなく伝わるようです。はて、この歌を題材に授業をしたのは社会科だったか?真剣に教材研究していた頃を思い出します。

 さて、政党を組織し、公約を作って発表、そして投票を終えた6年生のある教室で、開票作業が行われていたのが先週末。クラスごとに複数の党があって、学年全員と授業参観にいらした保護者が1票ずつ投票をしました。子供たちは、録画された他クラスの演説も聞いて、その学級にも票を投じました。この日の学級では、116票中37票を獲得した「水党(すいとう)」がトップ当選。各学級のトップの党が、次は校長室にやってきて説明をして実現を訴えるようです。ちなみに、この学級には次のような党がありました。

水党 → 衛生面・環境面の改善!水道水の温度調節と自動化を図ります!

SIT党 → 学習環境を快適に!

電波党 → タブレットを使った快適な学習を!体育館や音楽室などにもWi-Fiを設置します!

NEW屋上自由党 →皆が自由に出入りできる屋上を作ります!リラックスできるように芝生を敷いたり、椅子やハンモックを設置します。さらに床面を黒板にして、自由に書けるようにします。

ピカピカ党 → 掃除機とモップを使って、ピカピカにします!

カメラ党 → 防犯カメラを設置して、安全・安心な学校に!監視だけでない防犯を!

 子供たちに政治をより身近に感じてほしい、1票の大切さを考えさせたいなど、歴史学習を中断しても実施したい強い思いがあったのだと思います。だからこそ、子供にも指導者にも残るものは少なくないはず。