ブログ

2024年2月の記事一覧

370 伝える(24.2.28)

 先週、道路に面した庭のミモザが咲き始めました。まだ五分咲き程度ですが、丹精込めた植物が花咲かせるのはとてもうれしいことです。また、「いつも楽しみにしているんですよ」と通りがかった老夫婦が声をかけてくれるのもありがたいことです。

 日曜日、平田町会の餅つきをほぼ見届けて帰宅するや否や「ねぇねぇ聞いてよ~」と妻が話しかけてきます。少し前にピンポーンとインターホンが鳴ったそうです。誰かと確認すると近隣の顔見知りの女性。「ミモザを貰いに来ました」と言われたといいます。リースを作るのでたくさんほしいらしいのです。咲き始めたのを狙ってきたようですが、我が家ですらまだ一枝切っただけのこの時期に、「貰いに来ました」って言い方はいい大人として常識を疑います。買えば一枝400円以上しますが、金額ではなく伝え方がちょっと。貰う気満々でも、「いただくことはできませんか」と言われればまだ許せるというもの。残念なことに急襲を受けた妻は4本も切ってあげたといいますが、大切な子を奪われたようで納得いきません。やっぱり心が狭いのでしょう。

 以前、なかよし広場にあるコンビネーション遊具の空中ブランコが、子供の頭に当たりそうで怖いという声をいただきました。そばまで行ってみたり傷みのチェックをしたりすることはありましたが、なかなかバーの高さにまでは目がいきません。実際に測ってみたところ、一番低い部分の地面からの高さが122cm。以降の高さに差は5~24cmとバラバラであることにも気づきました。

 同様の空中ブランコに頭をぶつけたという話をこれまでに聞いた覚えがありませんので、近隣校に尋ねてみると、一番低いところが152cmで次が10cm高いといいます。だから調整をお願いし、月曜日に修繕が完了しました。滑り台も腐食している箇所が複数あるので修繕予定です。渡り板のささくれ立った部分もきれいにするなど、子供たちの安全には気を配っているつもりですが、完璧なはずはありません。気づかないままになっていることもあるかもしれませんから、気づいたことを気づいたときにお伝えください。

369 ブーム(24.2.27)

 2月中旬に「チーフス2年連続3度目の栄誉」というスーパーボウルの報道がありました。全米が熱狂するアメリカンフットボールのチャンピオンカップですが、日本ではどちらかというとマイナーなスポーツ。とはいえ、日大アメフト部の悪質タックル問題に始まり、一連の大麻使用問題などから廃部報道がありましたから、そうした事件によりアメフトというものの存在を知った人も少なくないはずです。

 私が小中学生の頃は、「爆発的」といっても過言ではないようなアメフト・ブームが巻き起こりました。決して休み時間にアメフトをやって遊んだとか、ゲーム観戦に夢中になったとかではありません。逆に、試合を見たことのある子はわずかだったと思います。では、何がブームだったのか?それは、文具や学用品関連のアメフトグッズ!グルービーケース(調べてください)やノート、下敷き、消しゴム、筆箱など、ランドセルの中が小さなアメフトの世界だったのです。ヘルメットに描かれた各チームのロゴがいろいろなものにプリントされていたのです。ヤフオクやメルカリでグルービーケースを探すと、数万円の値で出品されているからびっくり。ただ、振り返るとあれは何だったのだろうと思うような、男子特有の摩訶不思議なブームでした。

 ブームといえば、スーパーカーブームも忘れられません。フェラーリやランボルギーニ等、欧米のハイパフォーマンス・スポーツカーが大人気となったのです。子供たちは、スーパーカー消しゴムに夢中になりました。休み時間には机の上でノック式ボールペンのノック部の反動で消しゴムを飛ばしてレースをしたことが思い出されます。当時、「必要のないものは持ってこないように」と言われた覚えはありません。でも、ブームはあっという間に消え去りました。そういう意味では、アメリカンクラッカーも同じでしょうか。いつの時代も何かしらブームがあるものです。プロフィール帳に夢中になった親世代もいるはず。

 Jリーグの開幕試合をテレビで観たのは本当に久しぶりです。16年ぶりにJ1に復帰した東京ヴェルディが、31年前のJリーグ開幕カードと同じ横浜Fマリノスと対戦したのもノスタルジーを感じます。民放での試合中継がほどんどない現在ですが、代表戦以外でも盛り上がりたいと今も思っています。

368 漢字(24.2.26)

 天皇誕生日(2/23)は、語呂合わせで「富士山の日」にもなっているようです。昨年、実行委員会は、世界遺産登録十周年を迎える富士山の標高にちなんで、3776個のおにぎりを山梨・静岡両県の地域住民や観光客に無料で配付するイベントを開催したといいます。昨日は、学校を会場に平田町会の餅つきが4~5年ぶりに行われました。こういった機会で、大人も子供も顔見知りになれたら最高です!

 さて、あちらこちらで白やピンクの梅が咲いています。にもかかわらず、平田小正門(通称 赤門)を入ってすぐ右側の梅が今年は全く咲きませんし、つぼみすら見当たりません。一昨年は梅の実をたわわにつけて収穫するのが大変でした。昨年はほとんど実をつけず、今年は花すら咲かない状態。夏の暑さにやられて枯死してしまったのでしょうか。

 先週には千葉県立高校の入試が行われ、3.4万人が受験しました。その1日目の国語の問題。漢字の読みは中学校で習う漢字でしたが、書き取り4問は全て小学校で学ぶ常用漢字でした。「束ねる」は4年生、「染まる」は6年生、「往来」は5・2年生、「(一日)千秋」は1・2年生という具合に…。日ごろからドリルなどで繰り返し練習をしているかもしれませんが、小学校段階の漢字は高校入試でも登場するのです。そればかりか、大人になっても日常で頻繁に使用します。「高度なワープロソフトが勝手に変換してくれるから大丈夫」と思う人もいるでしょうが、使い方によっては相手に与える印象が大きく変わります。誤字脱字にも気をつけないと恥ずかしい思いをします。

 先日の天声人語に、段駄羅という言葉遊びについて触れられていました。「わたしといてよ」と記せば、「私と居てよ」とも「渡しといてよ」とも受け取れます。以前書いた「ごきぶり」が「五期ぶり」なのか「ゴキブリ」なのか迷うというのと同じです。「よきしなかった」はどういう変換を脳内でしているでしょう?「予期しなかった」なのか「良き品買った」なのか。「能登・金沢で」を「のどかな沢で」と遊ぶ段駄羅に妙に興味を覚えてしまったのでした。ユーモアや独創性を大切にして、大人も子供も学び続いていきたいものです。まずは今の足元を固めることから…。

367 いたずら(24.2.22)

 いろいろな場面でいたずら心がムズムズと頭をもたげます。例えば、道端でオナモミやセンダングサを摘んで、気づかれないように背中にくっつけます。家のぬいぐるみを見えない場所に忍ばせて、宝探しをせざるを得なくします。身体測定で体重計に乗った子に気づかれないように足や手で測定器を押して、「あれっ?」と思わせます。でもこれは、現在のように被測定者に数値が見えない状況ではおもしろ味がありません。ラーメンやカレー、野菜炒めに入れる人参を星形や手裏剣、パックマンのように切って、それぞれに得点を決めて、自分の「あたり」は何点かを食べながら楽しむなんてこともよくしました。そうしたことを楽しんだりできる関係であってこそ許されていたずらかもしれません。

 さて、鉢植えや地植えを問わず、我が家の庭には植物との相性があるらしいのです。相性が悪いのはチューリップ。球根を植えても育った例がありません。水仙も同様です。放っておいても毎年花を咲かせるくらい強いのになぜなのでしょう。今を盛りと咲くサクラソウも…。そんな中で鉢植えのヒヤシンスが、土を持ち上げて頭を出してきました。濃青の花が楽しみです。ムスカリは水栽培にしてみました。柔らかい白い根が日に日に伸びていく様は、観察していて飽きません。青色のつぼみが数を増やしています。水色や白色も庭にはあるので時期を違えて楽しませてくれます。絵筆を持って絵手紙でも描けたら素敵だろうなぁ。

 2月だというのに、県内で夏日を記録した火曜日。でも昨日からまた冬が戻ってきて、日曜日には雪マークまで見られます。そうであっても、校庭の樹木や植物に目を移すと春の息吹をあちこちに感じられるはずです。一鉢栽培の植物だけでなく、視野を広げる中で見つけた小さな発見を楽しんでほしいと思います。廊下を歩いていると、低学年の男児が「先生~、花粉症になっちゃったぁ」と報告してくれました。教室にはマイ・ティッシュケースが机の上に鎮座していました。スギ花粉だってれっきとした春の訪れであるとともに、季節のいたずらととらえれば少しは許せる?

366 まずは一歩(24.2.21)

 昨日との気温差が10℃以上となる予報で、血管が縮こまりそうです。

 子供たちに根強い人気があるうんこドリル。これとコラボして、小学生向けの環境学習用教材を県気候変動適応センターがデジタル版で制作したといいます。タイトルは「地球温暖化問題と二つの対策」です。無料公開(https//world.unkogakuen.com/lesson/ondanka)されているのでスマホで確認してみましたが、うんこと絡めて出題されていて面白そうです。やけくそになって取り組むのもよいかもしれません。塾や習い事で忙しい子供たちも少なくありません。でも、そうしたことも含めて自分が興味あることを進んで学ぶことはとても大事です。宿題ではない「家庭学習」を10分でも20分でも生活の中に位置づけることができたら、知識以外の何かが着実に積み上げられていくはずです。リサイクル倉庫脇に掲示されている「家庭学習コーナー」が新しいものに切り替えられていく頻度が増えていったらよいなぁと思いながら眺めています。

 さて、大相撲初場所で、横綱と優勝決定戦に臨んだ琴ノ若関は、松戸市の出身。小学生の頃は、柏相撲少年団で稽古に励んだといいます。3月の春場所には「大関 琴ノ若」として土俵に立ち、5月の夏場所から「琴桜」を襲名する予定です。活躍が期待されます。

 春場所では、一人横綱と四大関になることが予想されますが、病院で時々見られる番付表には横綱は4人(?)揃っています。行司名を「高コレステロール血症之助」とする『食改善に関する番付表』です。番付上位を紹介すると、控えたい食品の東の筆頭横綱が「鶏卵」で、張出横綱は「卵黄」となっています。大関「うなぎ蒲焼」、関脇「鶏レバー」と続きます。一方摂りたい食品である西の横綱は「豆腐」です。張出に「卵白」、大関「赤身マグロ」、関脇「鶏ささみ」、小結「納豆」というそうそうたるメンバー。私の好きな「筋子」や「いかの塩辛」、「牛モツ」は、控えたい食品の前頭に名を連ねているではありませんか。コレステロールを多く含む食品を食べ過ぎないように、日頃の食事メニューの参考にしてくださいと注釈があります。こうやって番付全体を見渡すと、給食って「摂りたい食品」の多くを網羅しているようで、ありがたいと改めて感じます。

 そういえば、家庭学習コーナーには家で作った料理について紹介されたものがありました。好きなことを、好きな時に、好きなだけ、自分でできるやり方で、まずは一歩踏み出すことから!

365 緑の指(24.2.20)

 NHK出版『趣味の園芸』(Eテレ放送)という雑誌があります。季節を感じる素敵な植物や室内グリーン、庭づくりのヒントなどをレクチャーしてくれます。その中に、稲垣吾郎さんの「グリーンサムへの12か月」というコーナーがあって、園芸名人へと変貌するため様々な挑戦を毎年人をかえながら紹介しています。

 ホームセンターなどの園芸コーナーへ足を運ぶと、色鮮やかで賑やかさに溢れ、見て回るだけで気分がウキウキしてきます。店頭だけではありません。第八中に向かう側道脇の家では河津桜と思われる桜が、今まさに花開こうかといった状態を見かけました。暖かい日が続くので、きっともう咲いたかもしれません。来客が予定されていた先日は、校長室に水仙を5~6本摘んで生けました。芳香を放ちますが、どうも糞尿のような臭いにも感じられ顔を背けたくなります。しばらくして、水仙の種類が違うことが判明。改めて摘み直して飾ったことは言うまでもありません。同じ日、敷地内では造園業者が樹木の剪定を行っていました。学校職員では対応できない樹木を2年に一度の頻度で整えてくれます。3月の桜開花に向けて花芽を膨らませる枝を伐られてしまわないように、事前にお願いしておきました。

 さて、「緑の指」ってわかりますか?「園芸上手」を指す言葉だといいます。植物を育てる才能を、イギリスでは「green fingers(緑の指を持っている)」と記し、アメリカでは「green thumbs」と表記します。これが、稲垣吾郎さんの「グリーンサム~」がまさにコレ!「thumbs」は親指なので、広大な庭仕事に精を出して植物の色に染まった親指をイメージしているのかもしれません。そんな私は、今にも咲きそうなミモザの枝を1本ずつ手に取って害虫カイガラムシを1匹ずつ潰して退治!気の遠くなる作業でした。その指は、ネバネバした虫の体液で茶と黄ともつかない複雑な色に染まり…。

 モーリス・ドリュオン作、安東次男訳『みどりのゆび』(岩波書店)には、枯れかけた植物を蘇らせたり見事な花を咲かせたりする、不思議な指を持つ少年が登場します。自分の頭で考えること、自ら行動すること、自分にできるやり方で周りに希望を与えることなど、生きるうえで大切なことを思い出させてくれる物語です。

364 芸術点(24.2.19)

 今年はパリオリンピックの年です。マラソンや卓球などの代表が決まっていきます。一方、冬季オリンピックは、2026年にミラノで開催されますから選考はまだでしょうが、スケートやスノボ、スキーなどの結果が次々と耳に届きます。

 柔道や陸上競技、水泳等は、勝ち負けや代表選考が誰にもわかる客観性をもっています。同じ土俵で勝負するので、順位付けが明確だからです。一方、「採点型競技」では曖昧さが介在するような気がします。例えば、フィギュアスケートやスキージャンプです。「芸術点」というような演技の芸術性を比較するって、スポーツとしてどうなのだろうと考えてしまうわけです。回転数やルッツ・フリップ・ループ・サルコウ・トウループに順位づけされれば得点は一目瞭然となりますが、それも興ざめです。ブレークダンスもオリンピック競技となるようですが、芸術という範疇で捉えるなら社交ダンスも加えてはダメでしょうか?

 さて、先週行われた70周年記念行事と6年生を送る会ですが、文化会館で開催してよかったと改めて感じます。各学年の発表は、限られた時間の中で趣向を凝らし、何よりも子供たちの自信に満ちた表情がいい!卒業を目の前にした6年生やバトンを受ける5年生の歌声には感動を覚えます。そうした全部を4年ぶりに保護者にも見ていただけたことも嬉しいことでした。

 後半のサイエンスショーは最高の盛り上がり!空気砲やブーメラン、液体窒素による実験など身を乗り出すように見ていた子供たちでした。単に「あ~面白かった」で終わってほしくありません。空気砲やブーメランの作り方や遊び方を教えてもらったので、「空気砲の穴の形を丸以外にしたらどうか」「ブーメランをより遠くに飛ばすためにどうするか」「羽の枚数を増やしたらどうなるか」「手元に戻ってくる紙飛行機は作れるか」など、知ったことから問いをもち、確かめてみようとする子がいたらいいなぁと思いますし、みんなで取り組んでみようとする学級があったら最高です。開会式の挨拶でも述べましたが、指をくわえて未来を待っている人ではなく、自分から未来を掴みにいこうとする平田っ子であってほしいと強く願います。

 今日の子供たちの発表や準備段階での発想・発案は、勝ち負けをつけたり順位を競ったりするものではありません。それこそ「芸術点」の世界なのかもしれません。そこでは、子供の表情も加点の要素となるような気がしてなりません。だから、先日の平田っ子に満点をあげたいと思います。

363 おせっかい(24.2.16)

 今日は、市川市文化会館で創立70周年記念行事と6年生を送る会を行います。移動は4コースに分かれます。また、初めて文化会館を使うという児童も大勢いるとともに、タイトな時間の中でトイレや給水のタイミングの難しさがあります。係となっている保護者だけでなく、全員の協力のもとで素敵な時間を過ごしたいと考えます。

 さて、体調が悪くて布団に伏せっていた時に、なぜかしら童謡「おお牧場はみどり」が流れ始めました。そして青空の下で緑色の草が風になびく映像とともに歌詞が浮かんでくるのです。そして思います。これって、自然界の水の循環と植物の生長を歌っているのかなぁと。私が生まれたちょうどひと月前に当たる日にNHK『みんなのうた』第1回目の放送、しかも最初の歌として紹介されたといいます。元々は、スロバキアやチェコの農村地帯で古くから親しまれてきた民謡なのですが、どうしてこんな具合の悪い時に…?と不思議でした。

 具合が悪いといえば、一昨日の朝、本八幡駅改札を出てシャポー入口手前でしゃがみ込む人が左前方に見えます。まるでキース・へリングのイラスト『Radiant Baby』のように四つん這いで固まっています。通勤客がたくさん通り、誰もが視線をやって気にはしているようですが声をかける人はいません。おせっかいな私は、おもむろに近寄り声をかけました。予想に反するような甲高い声が返ってきたことに意表を突かれながらも状況を確認しました。駅員にもSOSを出して駅の医務室に運びました。この間、一緒に運んでくれた男性と声をかけてくれた女性の二人しか関わってくれませんでした。

 時間ギリギリで急いでいたかもしれませんし、関わりたくないと考えたかもしれません。自分が駆け寄らなくても誰かがきっと何とかするだろうと考えたかもしれません。でも、ちょっと考えてみたいのです。うずくまっていた男性の気持ちです。唯々辛かったのではないでしょうか。もしかすると、助けを待っている子供や大人がすぐそばにいるかもしれません。おせっかいでもよいのでは?

362 ティーボール(24.2.15)

 11月から12月頃だったでしょうか、体育で「ティーボール」に取り組む子供たちの姿がありました。単元としては「ボール運動《ベースボール型》」とされています。小・中・高の学習指導要領から「ソフトボール」が消えて40年以上が経ちます。活動しているのが投手と捕手、打者だけで、運動機会が全員に提供されていないというのが主な理由。それに代わるのがティーボールといえますが、学校で盛んに行われるようになったのはそんなに古くはありません。

 ティーボールは、投手のいない野球であり、ソフトボールです。ゲームは、ホームベース後方に置いたバッティングティーにボールを載せ、止まっているボールを打者が打つことで始まるのです。打球は、内野や外野に常に飛んでいきますから、打つ・捕る・投げる・走るといった基本動作を全員が経験し、楽しく学習できるのです。指導経験がない私は、日本ティーボール協会HP(以下、図とともに引用)で少し調べてみました。

①打者は、思いきりボールを打つ。

②打った後、バットをフープかコーンの中に入れて、一塁・二塁・三塁・本塁コーンの外周を全力で走る。

③守備側は、内野ライン上と外野ライン上でそれぞれが守る。

④守備者は「全員で」打球を追い、捕った後はそのボールを本塁プレート(コーン)の横にいる指導者に返球(中継も可)する。

⑤指導者はそのボールを捕り、本塁コーンの上にボールを載せる。

⑥指導者が、本塁コーンの上にボールを載せた時、打者走者が一塁を回っていたら1点、二塁なら2点…というように得点が入る。2周目を走ることもでき、その場合、一塁を回っていたら5点となる。

 ルールは、子供と一緒に作り上げたりアレンジしたりできそうです。今学校で行われているのは「日本式」らしく、海外でも親しまれているようです。もしかすると、十数年後にはオリンピック競技となる日が来るかもしれません。

361 本を身近に(24.2.14)

 「東京ボンバーズ」と聞いてわかる人はどれだけいるでしょう。1970年代前半に流行ったローラーゲームの番組に出ていた人気チーム名です。今や伝説のスポーツとも言えます。野球なら「読売巨人軍」であり、サッカーなら「ヴェルディ川崎」(現・東京ヴェルディ)かなぁ。確かにローラースケートで周回しながら、敵にぶつかり弾き飛ばす様は「爆撃機(bombers)」そのものでした。

 さて、蜂須賀という名字によって、「私は爆弾を抱えているようなもの」と家族に言われます。「えっ、爆弾はオレ?」と聞き返すと、きっぱりと「他に誰がいるの」と返されて黙り込んでしまいます。見張ってないと何をしでかすかわからないそうで、「子供や孫にまで迷惑をかけるんだからね!」と念を押されます。全く信用されていないのです。

 可愛い盛りともいえる3歳と4歳の孫が遊びに来ると、最近は必ずと言ってよいほど我が家に置いてある絵本を持って膝の上にやってきます。少し前までは、読んであげようとしてもじっとしていられなかったのに、大きな変化というか成長です。

 自分の子供たちが小さい頃には、毎日読み聞かせをしていました。寝る前も寝息をたてるまでずっと。登場人物によって声色を変えたり、歌うような場面では即興で口ずさんでみたり。小学生になってからは、音読の宿題の手本と称して面白おかしく読むこともしばしばありました。決して子供たちを本好きにしようとか感想を聞こうとかが目的ではなく、単に自分が楽しみたかったからという理由なのです。次の学校だより『稲穂』は、敢えて「本好きな子を育てる」という視点で書いています。また、昼の給食時の放送で、昔ばなしやとんち話の語り聞かせを不定期で始めました。義務感でも押し付けでもなく、自分が楽しいと思えることを大事にしたいと思っているだけ。ある意味、価値の押し付けですし、自己満足といわれても仕方ありませんが…。