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2022年9月の記事一覧

080 Moon(9/29)

 先の土曜日の朝、ふと見たNHKニュースで行徳の特集。中台神輿店や野鳥観察舎、行徳港のホンビノス貝を取り上げていて、不思議と嬉しくなる自分に気づきます。

 さて、朝晩が涼しくなり、車のウィンドウやボンネットに露が降ります。昨日はキンモクセイの淡い香りを感知しました。日中は汗ばみますが、やはり秋が確実にやってきていることを感じます。ところで秋といえば、俳句の季語などに「月」がよく登場します。以前たんぽぽ2組で取り組んだ「お月見」を表した作品の月の中には、餅つきをしているウサギの姿が見られました。また、1週間ほど前には6年生が理科で月の満ち欠けの学習をしていました。

 月の模様=ウサギの餅つきという図式は、日本では当然のこととして語られますが、世界共通ではありません。例えば、インドネシアでは「編み物をする女性」ですし、ベトナムでは「大木の下で休む男性」、モンゴルでは「犬」といわれます。インドでは「ワニ」、中東では「ライオン」、南欧では「片腕のカニ」、ドイツでは「薪を担ぐ男性」など見え方は様々です。先入観を取り払うと、今日の月齢は3.2日。三日月ですから、満月は10月10日(ハンターズムーン)までお預けです。

 さらに、「月」が入っている歌を思い起こしてみると、“月が~出た出た~”で始まる『炭坑節』。 “出た~出た~月が~”と歌い出しが逆の童謡『月』。『証城寺の狸林』では“つ、つ、月夜だ、みんな出て来い来い来い”と歌われます。それ以外では、『今宵の月のように』(エレファントカシマシ)や『三日月』(絢香)は好きな歌。

 生活や歌など私たちにとっては身近な月ですが、一方で神秘的でもあります。いつもより目線を少し上げて、穏やかな気持ちで雲や月を眺めてみると、何かしら新しい発見(お告げ)があるかもしれません。

079 クルマ大好き(9/28)

 昨日図工室へ行くと、5年生が電ノコを使って板を切ったり彩色したりしていました。その中に、上手に青い車の絵を描いている子がいます。筆先を使ってそのボディに「STI」の文字を書き終えたタイミングで話しかけてみました。すると、スバル好きであることが判明。お父さんはレガシィB4スペックBのMT車とのこと。私もアウトバックに乗っていることほか話してしまいました。授業中なのに…ごめんなさい。すると、昼休みには友達と校長室を訪ねて来てくれたのです。

 さて以前も書いたかもしれませんが、私はクルマが大好き。見るのも乗るのも弄るのも…。大学に入学してすぐに運転免許を取得しましたから、かれこれ43年の所有歴。免許返納なんて時が来ることを考えるのが、正直怖い!当時はマニュアル車全盛の時代。車は若い男性の趣味の代名詞だったとも言えます。大学時代、みんな父親の車を借りて乗り回しますから、ファミリア、プレリュード、セリカXXなど今はなき懐かしい名車ぞろいです。私も父の510ブルーバード(写真は同型)を…。音楽はカセットテープ、重いハンドル、エアコン代わりの三角窓にエンジン始動時のチョークボタン。窓はレギュレーターハンドルをクルクル回して開閉。ナビなんて当然ありませんが、道路地図さえあればどこへでも行ける自信がありました。そして、彼氏は「運転できて車を持っている人」が条件といわれる時代だったのです。現在、市川市の各校に配備されている公用車も、集中ドアロックがありません。同乗者がいるときや後席に荷物を積むときなど、それぞれのロックを解除しなければならず不満をぶつくさ!

 

 時は流れ、最近の若者の車離れは深刻なようです。10~20代の運転免許保有者は20年前には1740万人強だったものが1080万人強まで落ち込み、約4割減といいます。自動車教習所も死活問題でしょうが、自動車販売業も大変ですし、将来的な日本の物流への不安につながります。

 タイムマシンやロボットほか、空飛ぶクルマはアニメや漫画の世界でした。自動運転レベル3~4の車が量産され、完全自動運転も間近です。また、空飛ぶクルマも実現の段階にきているようです。ただ、飛行機に乗るのが怖い私は、車は地面を走るにとどめたい。いや、免許返納までは飛ばないだろうと勝手に決めつけます。

 でも、未来で子供たちはどんなクルマと一緒に生活するのでしょうか。もしかすると、スマートウォッチで「流星号」(※スーパージェッターの乗り物)を呼ぶことができるようになっているかもしれません。これはこれで羨ましい。

078 根っこ(9/27)

 9月最終週となり、朝晩が涼しく過ごしやすくなりました。先の三連休最終日は天気がよかったので、墓参りしたり植物の世話をしたり…。調子の悪い鉢植えがあったので、掘り起こしてみました。すると、オリーブの鉢には、コガネムシの幼虫が17匹。バラの鉢には二回りも小さい幼虫が116匹もいるではありませんか。根が喰われてユラユラ状態でしたから、成長が止まってしまったのも頷けます。今朝がたは、地植えのオリーブの梢に憎きコガネムシを10匹ほど発見!時間がない中で殺虫剤を2階のベランダから散布しました。夏があまりにも暑かった故、活動を休止していた感じですが、昆虫にとってもよい季節の到来なのかもしれません。学校も深い学びが得られるように積極的な活動を行っていきます。

 さて、若い先生が校長室に入るとき、ノックをして「○年○組の△△です」と言って入室します。先輩からの指導がこういうところにも息づいているのを感じます。職員室に来る子供たちを見ても、多くの児童がきちんとできていることに気づきます。

 「ドアのノックは3回するもの。2回だと便所のノックになってしまうから」と言われた覚えがあります。入室の際は守るようにしていますが、どんな背景があるのでしょうか?日本は、もともと障子や襖中心の生活でしたからノックするという習慣がありませんでした。ドアは欧米などから入ってきたものですから、3回以上のノックは欧米様式のようです。  また、部屋を出るときにドアを閉めるのは日本で当たり前のこととして教育されますが、イギリスではトイレや自分の部屋から出るときはドアを開け放しにするのがマナーとされるようです。逆に言うと、室内に人がいるときはドアが閉まっていることになります。

 親しき仲にも礼儀ありの気持ちを忘れず、たとえ気心が知れた相手でも気遣いやマナーを行動にプラスして、心地よい関係を生み出したいと思います。特に、気軽な連絡手段かつ相手が見えないメールだったら尚更のこと、表現に心遣いや相手を敬う気持ちを忘れないようにしたいものです。そうしたことが、人間関係の根っこになっているのではないでしょうか。

077 知る楽しさ(9/26)

 私の場合、苗字と坊主頭が印象に残るのか、覚えていただけるようです。「小六の子孫ですか?」とか「出身は徳島ですか?」と問われることも…。確かに蜂須賀は比較的珍しいとは思いますが、もっと数少ない珍名さんは平田小にもいるはず。

 徳川将軍家の家紋は、誰もが知る「三つ葉葵」、いわゆる「葵の御紋」ですが、我が家の家紋は「丸に卍」が45度傾いた形。これは、文字を家紋にしたもので、仏教からきたと言われます。そういえば、地図記号では卍は寺院ですし、浅草寺の本堂にも同じマークが見られます。「丸に卍」は蜂須賀小六(正勝)が使用していた家紋ですが、「卍」は漢字ではなく梵字。幸運福来の意味が込められているといいます。ナチスの鍵十字とよく間違えられますが、鍵十字の形は卍の逆向きで、45度傾いています。

 さて、「卍」は漢字ではありませんが、広辞苑にも掲載され、書き順・画数が存在します。では、何画なのでしょう?てっきり5画だとばかり思いこんでいましたが、実は6画だそうです。部首は「十」といいますから、残りの4つのパーツをつけていけば完成ですが、そんな簡単なものではありません。書き順は図のとおり!なんか賢くなった気がします。

 

 自分の家の家紋の意味を調べたり、自分だけの家紋(文様)を作ってみたりするのも楽しいかも。

 苗字に戻りますが、先日5年生の子が本を携えて校長室にやってきました。その本には、『鬼滅の刃』に登場した珍名さんがたくさん。「竈門(かまど)」「産屋敷(うぶやしき)」「不死川(しなずがわ)」「栗花落(つゆり)」など、実在するそうです。「鼻毛」さんも日本に30人ほどいらっしゃるとか。知らないことがいっぱい!求めて調べれば様々なことがわかってうれしい!楽しい!

076 深まりゆく秋(9/22)

 少し前にシャインマスカットを沢山いただきました。おいしかったぁ~!

 突然話は変わり、チョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」。どちらがお好み?私は、断然サクサクなクラッカーの「きのこの山」です。このことについて、何年か前に「国民大調査」と称して総選挙が行われたことがあります。結果は、47都道府県中46でたけのこ愛がきのこ愛を上回りました。唯一きのこ愛が上回ったのは、福島県だったそうです。

 日が短くなり秋らしくなってきました。そして、秋の味覚といえばキノコは代表の一つ。そのトップに君臨するのが「松茸」という見方もできます。高級食材ですから一度も食したことがありませんが、「椎茸」とともに香りや食感、味など魅力的なキノコであることは間違いありません。しかしながら、日本以外の国では、松茸も椎茸も嫌われているというから不思議です。どうも、「靴を履き続けたニオイ」とか「風呂に何日も入っていないニオイ」といった、かなり臭いイメージがあるからのようです。つまり、様々な調理方法で椎茸や松茸をおいしく食べられるのは日本だけということでしょうか。

 一方、給食で提供されることの多い「竜田揚げ」。鶏肉やサバ、昔はクジラを材料として、みりん醤油などに漬け込んで、片栗粉等をまぶして油で揚げた料理です。この「竜田」は、奈良県の竜田川のことで、紅葉の名所となっている場所。油の中で食材が赤く変色する様が、竜田川の水に浮かぶ(映る?)紅葉を連想させるためらしいのです。

 食欲の秋というのは、寒くなる前に人間の体は体温・体力を保つための準備として、秋頃から食欲が増すという本能を言った言葉です。私の場合、必要以上に冬の準備はしないように自制心を働かせないと…。

 明日からの今月2度目の三連休ですが、天気がどうも…。