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2023年10月の記事一覧
288 食べたい!(23.10.16)
先週金曜日に、金木犀の香りを鼻が感知。昨年よりだいぶ遅れたようですが、その後あちらこちらが芳しい匂いに包まれています。
小学校高学年のときの誕生会だったか、友達の池本君の家の広い庭で食べた焼肉は、これまで食べたことのない味。何より焼肉のタレが美味しかったのをいまだに覚えています。この肉が羊肉であったのだろうとわかったのは大人になってからのこと。そして、虜になったジンギスカンのタレ。十何年ぶりに見つけた時は「君だったのかぁ」と懐かしさが込み上げてきたくらいです。この生の羊肉に最近はお目にかかれません。例年なら今頃の季節になるとスーパーで売っているはずなのに…。
大人になってというかおじさんになってから知ったのがモツ鍋の美味しさ。こってりした脂たっぷりのモツをたくさんは食べられませんが、野菜と一緒に鷹の爪をたっぷり入れて食すのが好きです。リクエストに応えてもらえるのは年2~3回程度。今回の入院を経て、これがきっと限りなくゼロになるのだろうと思うと切ない!
さらに、教員になって先輩と一緒に出かけたのが、市川駅前にあった餃子で有名な「ひさご亭」です。家で食べる餃子の3倍はあろうかという大きさもさることながら、皮の厚さと餡の何とも言えない甘さの虜になりました。店で食べられないときはお土産で持ち帰って家族で食べました。市川大野店だけになってからも数度足を運びましたが、ここ十年以上足が遠ざかってしまっています。それでも、「ひさごの餃子、食べた~い」と時々声に出しています。言うは易し、叶うのは難し?いつ行けることやら。
ところで、何かの理由で「明日がやってこない」と知ったとき、最後に食べたいものは何でしょう?「あったかいおにぎり」と隣でつぶやく声がしますが、皆さんは?池本君はどうですか?
287 どっこいしょ(23.10.13)
「13日の金曜日」と言って忌み嫌うことが、最近はなくなったようです。子供に聞いても「何それ?」という反応。ホラー映画の主人公ジェイソン登場からすでに40年以上が経過しているのですから…。そんな今日は、4年ぶりの市内陸上競技大会。種目等が限定されましたから、参加者はMax20名。補欠や応援部員は連れていけません。天気も上々ですし、それぞれの精一杯が見られると思います。
さて、学校の玄関で靴を脱いだり履いたりするとき、腰が痛いときには床に置いた靴を拾ったり靴箱から取り出した靴を床に置いたりするのに一苦労。履くときにはふらついてしまいます。靴下を履くときも同じで、何かに寄りかかっている自分にふと気がつきます。
学校には年配の方も来校されますが、玄関に手すりがないことがとても不便に感じます。座って履けるわけでもありませんから、渡り板の上に靴を置いて、シューズロッカーに触りながら履くことを勧めることもあります。
幼稚園や保育園では運動会シーズン。自宅そばの小学校でも9月末に運動会でした。妻に「平田小でも何とかソーランっていうやつ、やったの?」と聞かれました。「自分たちの頃もソーラン節とかやったのと同じだよ」と言いながら、今の踊り方を口頭で説明。「伸脚運動の体勢で綱を引っ張るポーズを左右繰り返して…」と言いながらやってみることを促しますがよく伝わらない様子。そこで自分でやって見せました。ん?すでに伸脚ポーズが辛い!さらに、右から左に移るとき前に手を着かないと動けない!思わず「どっこいしょ」と呟く!あれっ?子供たちも「どっこいしょ~どっこいしょ」とかけ声をかけていたなぁ。でもかけ声の意味が違うけど…。つまり、今更ながらに5年生が演じたソーランの運動量とあのリズムで動き続ける体力に驚いたのです。
286 運動してる?(23.10.12)
私の出身高校は、少し特異な体育の授業をしていたのだと知ったのは、卒業したあといろいろな人と話をする中で気づかされたのです。
まずラグビー部があったためか、授業もラグビーが取り入れられました。ヘッドギアをつけてスクラムを組みました。ふざけることは大けがのもと。脊髄損傷だってあり得ますから、みんな真剣です。楕円のボールをうまく回転させながらパスをする技術も自然と身につきます。だから、ラグビーの代表戦は楽しく観ることができます。時々聞きなれない反則があっても、画面上に解説があらわれるので納得です。でも、隣で画面を眺める者にとってはサッカー以上にルールがわからないので、「つまんない!」を連発する始末。
次に、レスリング場があったので、レスリングも必修でした。柔剣道は部活のみという感じです。衣服をつかむこともせず、体同士がぶつかりあい、技を掛け合うシンプルな競技です。相手を組み伏せて、両肩をマットに押し付ければ勝ち!相手のバックをとれればポイント!といったルールです。
最後は、陸上競技。それだけでは普通ですが、指導者が故 小出義男先生となれば別。のちにQちゃんこと、高橋尚子選手の恩師となった小出監督です。当時は有名ではありませんでしたが、秋から行われる授業では、毎回校外に出て10km走をしました。途中ショートカットして林の中で休憩したりアケビを食べたり…。
コロナでできなかった市内陸上大会が再開した今年度、1000m走や1500m走が種目から姿を消しました。学校のマラソン大会もなくなって久しい感じです。普段の生活や学校生活で長い距離を自分のペースで走るという機会は失われつつあります。運動するにはちょうどよい季節。景色を見ながら走ったりウォーキングしたりすることが習慣になるといいなぁ。江戸川の土手もよいコースかもしれません。
285 初めての入院(23.1011)
先の三連休にかかる日程で病院でのお泊まり会。その前に検査結果を聞きに行ったとき。16時から16時半で予約したので、いつもながら少し早めに到着しました。受付番号99って悪くない!診察室前の電子画面には、「○番の方、お入りください。△・□・○は、この次にお呼びします」と示されています。待つこと1時間以上、17時を過ぎても画面にそれらしい番号が表れません。隣のおじいさんも随分待っていたらしく、自分の番号が出た時にはホッとした表情でした。時刻は17時10分。次に呼ばれる番号が「95,96,97」になりました。いよいよ来るぞという期待を嘲笑うかのように、97の次に表示されたのがなんと81、さらに85。あらっ?79に下がっちゃったよ!どれだけ待ったことか、いよいよ98が出た時には、小さくガッツポーズ!その次に99番が表れたときにはひときわ輝いて見えたのです。結局、診察に入ったのは17時45分でした。その後、医師からの説明でまさかのお泊まり会の参加が決まったのでした。
さて、お泊り会当日。初めての経験ですから、不安いっぱいでドキドキです。4人部屋の空きがないらしく個室です。いびきやおなら、トイレなどに悩むことがないのでよしということで。これまで父母の入院に付き添って、点滴を持って移動する姿を目にしましたが、まさか自分がという思いでいっぱい。術後は、挿管部の痛みと枕の硬さ、看護師さんの回診でほとんど眠れないまま朝を迎えましたが、幸いなことに一泊で病院をあとにすることができました。めでたしめでたし。
年に1回の人間ドックを妄信しないことが大事だとつくづく思ったのでした。
284 おまん、誰じゃ?(23.10.10)
HPのトップに家庭学習コーナーを紹介しています。その後、どれだけの子供や保護者がリサイクル倉庫前に立ち止まって読んでくれたでしょうか。ある子はハンバーグを丸めて、焼いて、完成したものを食べた記録を写真入りで紹介しています。またある子は、地球や星座、宇宙について気になったことを書いています。そしてある子は、新聞の投書を要約してみたり言葉の意味を調べたりして感想を述べています。中には、『中秋の名月と耳うさぎ』と題したお話を書いています。とても興味深く読ませてもらいました。知識を獲得できる作品でもあり、一読の価値があります。
こんな中に、『読めそうで読めない漢字』の食べ物編を見つけました。「心太」「玉蜀黍」「御手洗団子」「馬鈴薯」と続く中に、「鹿尾菜」という文字が…。これにはお手上げ!さらに、字形が違うので別の子なのでしょうが、『難しい漢字』動物編もあります。「膃肭臍」はまだしも、「樹懶」「飯匙倩」など読めません。そうなんだぁと解答を見て思いますが、次にまた登場してもやっぱり読めそうもありません。
大事なのは、楽しんで取り組むこと!やらされる学習からやりたい学びへ昇華させることで長続きするのだと思います。人の目を意識して、「もっと驚かせたい」「喜んでほしい!」といった動機だってアリです!
今日から後期が始まりますが、先週の終業式は全校が体育館に集まった中でスクリーンに画像を映して、秋山教頭先生に話をしてもらいました。そのうちの一つに、クリアファイルの下方に切れ目がある理由。普段よく見ている割には気づいていないし考えてもいませんが、頻繁に開いたり閉じたりするので破れにくくするためといいます。こうしたことを含め、家庭学習のヒントなんて身の回りにたくさんあります。まずはよく見たり聞いたり手に取ったりすることが始まりなのではないでしょうか。
NHKの朝のドラマ『らんまん』を土曜日のダイジェストだけ見ていましたが、主人公の「おまん、誰じゃ?」という問いかけが学びに向かう力になるのだと思うのです。