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2023年2月の記事一覧

166 フル回転(2/17)

 4年生昇降口そばの白門を入った右側にある日時計をご存じですか?昭和44年3月卒業生と刻印にはあります。北極星の方角のほか日本や世界の主要都市の方向もわかります。でも、ほとんど気づかれることなくひっそりと時を刻んでいるように見えます。昭和55年度以降の卒業記念品については、HP「学校紹介」から見ることができます。校内にある様々な物品・環境の歴史をなぞることができて楽しいのです。一方、私が卒業した学校にはどんなものを残してきたのか、頭をフル回転させても思い出せそうにありません。ちなみに6年生の教室では、自分への記念品としてオルゴールボックスを作る姿がありました。きっと来週の懇談会では教室前などに展示されているのではないかと思います。

 

 さて、自動車の運転免許を取って早42年。道路地図を広げれば、知らない道だって日本全国どこへでも行けました。たまに路肩に停車して確認をしたり、曲がる場所を教えるのが遅れたことに腹を立て助手席のナビゲーターと口げんかして嫌な雰囲気になったり…。ナビ役の妻が案内するときは、道路地図帳が顔の前で回転をしていました。進む方向が上にないとわからないからです。

 カーナビが普及し始めたのが1990年代。最初に購入したのが25年ほど前の京都旅行前でした。ある寺院の手前で横道を案内するその指示に従っていくと、進めないしバックでしか戻れないどん詰まり!高級品でしたが、今ほど精度は高くなかったようです。でも、ナビが当たり前になり精度を増すにしたがって、車内の口喧嘩は姿を消しました。一方、道を覚えなくなったことを感じます。以前なら頭の中の地図網がピピピっと反応したのに、頭をフル回転させますが道はつながりません。脳内細胞の死滅でしょうか?

 走っていても、車を運転していても、「この道はどこにつながっているのだろう」とついつい脇道に逸れてしまいます。新しい発見にわくわくしてしまう気持ちは今も昔も変わりません。話が脇道によく逸れるのもそのせいなのかもしれません。

165 あきらめない(2/16)

 身近なだけに逆によく知らない、気づかないものの代表に「ねじ」が挙げられます。様々な製品や機械類に使用されていますし、ホームセンターへ行けば木工用のねじからコンクリート用ほか、目的に応じて形状や大きさなどを選べます。工場で自動車を組み立てる際には、「お(雄)ねじ」と「め(雌)ねじ」を使用します。馴染みのない言葉ですが、「おねじ」はいわゆる一般的なねじ、ボルトのことです。そして「めねじ」はナット類を指すそうです。先日読んでいた池井戸作品にもねじ工場が登場しましたが、一個一個の単価は低いものの、職人はプライドを持って仕事をしています。

 あるテレビ番組で、このねじ職人が取材を受けていました。総理官邸などで使われる、締まるけど開けられない手裏剣ねじやモバイル関係で使用される特殊ねじ等が紹介されました。驚きの連続でした。日本ではプラスねじが主流ですが、昭和40年代からマイナスねじを駆逐していったことも知りました。あんなに小さいのに、私たちの生活を様々な場面で支えていると考えると偉大です。そういえば3年生と秋に現代産業科学館に行ったときに、企画展『ネジる ツナガる -モノ×ネジ×ヒト-』をやっていたのを思い出しました。橋に使用される巨大ねじや火縄銃に使用されたねじもあったようです。じっくり見ておけばよかったと後悔です。

 また、ハエで家畜の糞尿を肥料にすることを研究している人をニュースで知りました。ハエの交配を繰り返して、サラブレッド・ハエを生み出すために20年もの歳月を費やしています。一つのことを追い続けることは並大抵の覚悟ではできそうもありません。さらには、イチゴ栽培でミツバチの代わりにハエを使うことが始まっています。いずれの場合も、ハエのマイナス印象を払拭することが先決でしょうか。

 先週パラアスリートから、普段心がけていることを直接聞く機会がありました。「面倒だからやりたくないこと」と「できないこと」を一緒にしないということだと言います。ねじ職人にも研究者にも大きな壁が立ちはだかることがあったでしょうが、できる方法をなんとかして見つけようとする強い思いがまさった結果が成果となって表れているのではないでしょうか。小学生であっても、「あきらめない」カッコよさを追求してほしいと思います。

164 珍しいかもしれない?(2/15)

 ニュースを見ていると、「蜂須賀君が…」というアナウンサーの声がしたような気がします。いつもの聞き違いだと思ってみていると、広島県の高校の相撲部が神社の拝殿で寒稽古する様子が報じられています。その中で蜂須賀君が取材に応じている姿を見て、空耳でないことが確認できました。

 今放映されている、吉高由里子さんと北村匠海さん主演のドラマ『星降る夜に』でも、産婦人科看護師として蜂須賀志信が登場します。また、2021年には『ドクターX』で野村萬斎さん演じる蜂須賀隆太郎は記憶に新しいところ。さらに遡って、山下智久さん主演の『アルジャーノンに花束を』(2015)でも石丸幹二さんが蜂須賀大吾の役を演じ、『ハンマーセッション』(2010)では速水もこみちさんが…。最近読んだ本にも登場するなど結構あるのです。

 これは、何年か前にどこかに書いたことですが、個人医院で蜂須賀さんに偶然出会いました。親戚ではありません。受付を済ませて待合室で座っていると、看護師さんが「蜂須賀さ~ん」と呼びます。「はい」と返事をすると、中待合からも同じように返事をする男性の声。私が中待合に入ると、年配の男性から「おたくも蜂須賀さん?」と親しく話しかけられました。仲間意識というか連帯感というか、不思議な気持ちが生まれます。

 さて、今では珍しくなったものはたくさんありますが、「灰皿」はその典型かもしれません。学校にも来客用にアルミの灰皿が何枚も湯沸かし室にありました。校長室にもガラス製の重たい灰皿が用意されていたものです。いったいどこへ消えたのでしょうか。町でも店でも喫煙所は至る所にありましたが、今はそれを探すのが大変な時代。一方、それに反比例するようにたばこ代はうなぎ上り。大学生のころ200円だったセブンスターが、今では560円もするようですから…。喫煙者は肩身が狭い?

163 餃子(2/14)

 ホームページの屋上からの風景を追加・更新しようと、先週展望台や屋上へ行って写真を撮りました。第1校舎屋上ではフェンスが邪魔でうまく写真が撮れません。フェンスの外側に出てフォトスポットになりそうな場所へ行こうとフェンス扉を開けて一歩踏み出しました。高所恐怖症の私、怖くて尻の穴周辺がモゾモゾします。すぐにあきらめました。でもその近くで「ど根性サボテン」を2か所に発見!弱々しいですが、不定期にでも観察してみたい気がします。

 

 話は変わって、ラーメン屋や中華料理店で食べる餃子。店ぞれぞれの味を持っていて楽しみがあります。以前、市川駅北口にあった「ひさご亭」が大野店だけになって久しいですが、あのジャンボ餃子の味が懐かしい。習志野にある(あった?)ホワイト餃子が好きな人もきっといるはず。ただ、大きさに関係なく何皿も食べたいものではありません。一方、家庭で作る餃子は不思議と箸が進みます。気づけば何十個も食べています。息子がいた頃は、競い合って食べたり相手にわからないように1個キープしておいて、息子が食べ終わった時に取り出して「あ~おいし~」と大人げないことをしたり…。具に入れるものだって、ニラや白菜、キャベツ、玉ねぎなど家庭ごとに違うことでしょう。冷凍餃子で楽をしたいときもあれば、親子で話をしながら餃子を包む時間も楽しいひとときだと思います。

 さて、総務省が行った家計調査で、ギョーザの1世帯(2人以上)当たりの年間購入額1位が宮崎市であったことが発表されました。2年連続だそうですが、餃子の町として知られる宇都宮市や浜松市を抑えての堂々1位です。調査は、スーパーなどで購入した持ち帰り生餃子と焼き餃子が対象で、外食と冷凍食品は含まないといいます。もし外食まで含むと、やはり宇都宮市に栄冠が輝くのでしょうか。また、家庭で手作り餃子を食べることの多い都市のランキングだったらどんな結果になるか興味津々です。

162 バレンタインデー(2/13)

 足指4か所にできた霜焼けは痒くはないのですが、革靴に当たってちょこっと痛い!

 さて、明日はバレンタインデー。日本では愛の表現として、男性に女性がチョコレートを贈る日として定着しているので、デパートやスーパーでは多種多様なチョコレート菓子が山積み。昨日のあるデパートでは、開店前から目的のチョコを買うための長蛇の列ができていました。ただ、この女性が男性にチョコレートを贈るという習慣は日本独自のもので、戦前にモロゾフ製菓が英字新聞に掲載した広告が始まりとされる説と、戦後数年経った頃のメリーチョコレートがデパートで行ったセールが始まりであるという説に分かれるようです。後者の場合、セール3日間で3枚しか売れなかったという話が残っています。チョコは別にしても、バレンタインデーの歴史はローマ帝国時代まで遡るとされるようです。

 担任時代は、子供たちがバレンタインデーにチョコレートを持参してプレゼントすることが流行りました。それを禁ずるとこっそり手渡していた場面も…。そして、手作りが主流でした。そんなバレンタインデーも様変わりしているのかもしれません。

 先週、第八中学校を訪問した際に見た1年生の学級新聞。トップ記事はアンケート結果でしたが、「今、つきあっている相手・好きな人は?」という設問に対して、「いない」が半数。「いる」が2人であとは「秘密」という内容。さらに、「理想の結婚年齢は?」に対して8割弱が20代、2割弱が独身、10代と30代が1人ずつ。紙面の下方には、「クリスマス、だれと過ごした?」といった内容も…。中1らしい?だから、次の学級新聞はきっとバレンタイン&好きな先輩の特集ではないかと勝手に予想しています。