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2023年5月の記事一覧

224 僕らはみんな生きている(5/30)

 朝プールを見ると、カモが1羽悠々と泳いでいる姿があります。このプールの掃除は6月後半に行って21日から学年ごとにプール開きの予定です。少ない回数の中で水泳指導の充実を図り、泳力向上を目指します。ところで、泳ぎが得意なオタマジャクシはあれからどこへ?見たくないので未確認です。そして、ヤゴを今年も救出して、子供たちに育ててもらいましょう。

 先週、息子がおはぎを食べたいと言い、孫と一緒にやってきました。前もって作っておいたおはぎの周りのあんこを食べて、口の周りを汚している孫。ごはんも食べるように促すと、「ママにあげる」だそうです。次回はあんこ玉だけでよさそうです。

 そんな息子の家には、3年前に買ったジューンベリーの木があります。庭に植えた年から実をつけ、今年は例年以上に収穫があるようです。たくさんの実とジャムにしたものをもらったので、ヨーグルトに入れて朝食で食べました。我が家も翌年に一回り小さいジューンベリーの苗を植えましたが、まだ一度も花を咲かせません。咲かなければ実もなりません。羨ましいばかりですが、気長に待つことにして、ブルーベリーの収穫を楽しみにすることにします。先の残りの実をどうしようかとつぶやく声に、「チーズケーキに入れたら?」と答えると、「そうかぁ、チーケにしようかな」と。世間では、チーズケーキを縮めてチーケと言うのですか?

 植物も動物も生き生きとした季節です。部屋に置いた様々な観葉植物が冬に葉枯れをおこして坊主になってしまいましたが、剪定した脇から芽や葉を広げ、切った茎からも発根して小さいながらも成長しています。生命力に感心です。動き回れる子供たちには生命力に加えて、思考力・判断力・行動力など伸ばしていきたいです。

223 有事にこそ(23.5.29)

 先週は教職員のコロナ感染でてんてこ舞いというか激動の1週間でした。少し前なら「クラスター」と呼ばれていた事案。少人数指導、専科教員、教頭、教務主任が教室に入り、学年職員や授業の空きがある先生の協力もあって何とか乗り切りました。有事にどう動けるかで学校の力が試されるといっても過言ではありません。私も教室に少しだけ入りましたが、教職員には感謝しかありません。

 さて、6月19日に、第八中学校ブロックで引き渡し訓練が行われます。地域によっては、ここに幼稚園も加わる場合がありますが、いずれにしても子供の命を守るための取り組みですから、最悪を想定しながら参加をしてほしいと願います。

 こんな中、ふと不安に思うことがあります。引渡しカードの「引き取り人」欄に知人や友人という文字が見られるからです。保護者が勤め先から引き取りに向かうことが簡単ではない場合が考えられます。そのときに家族以外でも知った人を頼れるならば安心といえます。でも、引き取って帰る途中で被災したり、自宅等で預かっているときに被災したりするなど、命の危険に晒されたときはどうでしょう。頼んだ保護者は「学校に留め置けばよかった」と後悔するかもしれません。好意で預かった側は自責の念に駆られます。こんなふうに皆が不幸になることも考えられます。「訓練だから」といった軽い気持ちで知人に依頼したりカードに書いたりはしていないとは思いますが、引き渡しカードに名前のある人にしか児童を渡さないのはそんな意味もあることを知ってほしいと思います。

 最近は木更津周辺での震度5強をはじめ、大小を問わず地震が頻発しています。自宅や勤務先、学校での備えを大事にしながら、「本当に大地震が起こった時にそれで大丈夫?対応できる?」と常に問いたいものです。学校の避難訓練も、職員からそうした声に皆で検討し、見直しを続けています。有事においては、学校に残った子供たちを責任もって全力で守ります!コロナで職員が3分の1近くいなくたって全員で頑張れる学校ですから。

222 本に親しむ(23.5.26)

 年2回(6月・12月)の保護者アンケートで、「お子さんは進んで読書活動に親しんでいるか」と問う項目があります。令和2年度第2回目から評価を始めましたが、肯定評価が60%前後で大きな変化がないことから、今年度の重点課題の一つに設定しています。評価が低迷する原因として考えられることは、「自宅で読書する姿が見えないこと」や「学校での子供の様子がそれぞれの家庭に伝わっていないこと」などが挙げられます。それを打開するために、学校司書ほか教職員が様々な取り組みを考え実践するとともに、いろいろな方法でその周知を図ります。子供の読書傾向や習慣などを今以上に気にしてほしいと思います。

 さて、妻の読書量は半端ではありません。これまでは文庫本を月に何冊も買っていました。でも本を何度も読み返すことをあまりしませんからもったいないですし、本棚が足らなくなりそうです。そこで、最近は専ら図書館の利用です。1回に7~8冊借りて3週間もあれば読み終えてしまいます。土日しか行けませんから、残りが少なくなるとウルトラマンのカラータイマーが点滅するときのような心境で、読む量をセーブするのだとか。ですから、たくさん借りられた当日は満足顔。ただ、前にも借りた本をまた借りてしまうなんてことが頻発します。そうすると、カラータイマーの容量も自ずと少なくなるわけで、そのタイミングで私に依頼が舞い込みます。「PCで読書リストを作って!」というもの。今では、そのリストを自分で更新しながら、図書館に行くときにはカバンに忍ばせて、きちんと確認してからカウンターに持って行っているようです。

 一方、珍しく何度も読み返してしまう本だってあります。『時生』(東野圭吾)、『流星ワゴン』(重松清)、『地下鉄に乗って』(浅田次郎)の3冊がそれ!なんとなく似た内容と言われればそのとおりかもしれません。今も『時生』を通勤カバンに入れて読み返しています。

 校長室の蔵書が、最近は動いていません。『ダレンシャン』シリーズ全11巻や『ロード・ロス』などデモナータシリーズ全7巻を読破しようと思う高学年の児童はいないでしょうか?そのほかにもいろいろありますが、やっぱり部屋に入って手に取ってみることは、子供には敷居が高すぎるのかも。もっと気軽にめくってみられる環境が必要だと思う今日この頃。

221 辣韭・らっきょう(23.5.25)

 千葉県有数のたまねぎの産地である白子町で4年ぶりに「白子たまねぎまつり」が開催された様子が報道されました。5月いっぱいやっているようなので、ドライブがてらに掘り取り体験をするなら今週末が最後になります。一方、スーパーなどでは生らっきょうを袋詰めして売っています。洗って皮を剥くなどして手間をかけて醤油漬けにして食べますが、旬であることを実感しています。調べてみると、らっきょうには冬から春にも旬があるそうです。越冬して、寒さに泣けないように頑張る若いもので、葉らっきょう(=エシャレット)と呼ばれます。タマネギの一種である「エシャロット」とは全く別の野菜といいますから紛らわしい!このらっきょうで自家製漬物を作るのもよいですが、「焼きらっきょう」もおすすめらしいのです。焦げ目がつくまでフライパンで乾煎りすれば、辛みが和らぐとともにホクホクした食感も楽しめるらしいので、次は試してみようかと思います。

 カレーライスの付け合わせでもおなじみのらっきょうですが、古くから薬としても利用されていたといいます。ビタミンCを含むので皮膚や血管の老化を防ぐ効果があります。また、成分のカリウムはむくみ効果や高血圧予防に期待できそうです。さらに、らっきょうは水溶性食物繊維が豊富で、野菜の中でもトップクラスというのです。特にフルクタンと呼ばれる成分は、食後血糖値上昇を緩やかにし、血中コルステロールの低下作用、便通改善の効果があるようです。血行をよくして疲労回復にも役立つといいますから、まさか私のためにあるような食材ではありませんか。

 1日4粒程度を食前に食べるのが効果的でおすすめだとか。たとえそのくらいでも口の中が十分らっきょう味で占領されてしまいます。あらっ嬉しい。

220 揺れ~る~思い~(23.5.24)

 最近は補聴器をつけていることを忘れてしまうほどになりました。朝出かけるときに、「あっ、忘れた!」と思って耳を確認すると、装着済みであることに気づく始末。眼鏡と同じです。逆パターンですが、かけていないのに眼鏡をはずそうとしてしまったり指で押し上げる動作をしてしまったり…。そんな経験のある人は少なくないはず。感覚が麻痺するわけではありませんが、当たり前になりすぎるとわからなくなってしまうことは多々あります。匂いも各家庭の特有のものがありますが、自分では気づきにくいものです。味もまた然り。

 さて、先週の運動会実施の判断は難しいものがありました。前日からずっと天気予報とにらめっこが続きましたが、いつまで降り続くのか読めません。当日も6時過ぎに学校に着いた時点でまだ霧雨が降っています。一度止んでもまた昼近くまで降りそうな雨雲データも散見されます。悩み迷っていたのは私だけではありません。近隣校の校長も同じ。情報交換しながら早めに実施を決めた学校もあります。ただ、翌日にすれば雨の心配なく確実に実施できます。どのタイミングかは不明ですが、日曜日に延期した学校も複数あります。だんだん弱気になっていく自分に気づきます。だから、「延期しようか?」と体育主任にボソッと尋ねました。すると、少し考えて「僕はやりたいです」とはっきり言ったのです。この気持ちを汲んでというか後押ししたい気持ちが膨らんで、実施に舵を切ったというのが正直なところです。

 運動会に限らず、判断・決断が求められる場面は数々あります。どんな場合でも子供たちの健康や安全などを最優先にします。土曜日の運動会の場合、仮に日曜日に延期すれば、それを賢明と考える人もいれば、結果から「できたじゃないか」と思う人だっています。今回は、昨日の段階で子供たちには「やる方向でいる」と伝えていたので、最高潮に達する子供たちのやる気を、延期によって萎ませてしまいたくないという気持ちが強かったので悩んだのです。

 でも、やってよかった。だって、あんなにキラキラした子供の顔がたくさん見られたのですから。ただ、翌日からコロナ感染が多数報告されていることに、再び思いは揺れます。