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2023年2月の記事一覧
171 言霊(2/27)
土日の間に、遂にアクセス総数100万件を突破しました。びっくりです!
さて、先週22日は、にゃんにゃんにゃんで「ネコの日」であることは言われていますが、いじめ反対を呼びかける「ピンクシャツデー」でもあったことをあとから知りました。15年ほど前のカナダで、ピンク色のシャツを着た少年がいじめられたため、仲間たちみんなでピンクの服装で登校したらいじめがなくなったという実話に基づいて生まれたいじめ反対運動の一環だといいます。仙台市の幼稚園では、この日に「言われてうれしい言葉」を発表しあったそうです。「好きな言葉を教えてください」という質問に対して、「ありがとう」「大好きって言われたらうれしい!」などの声が上がります。
この「ありがとう」「大好き」の言葉が聞かれたのが、先週2年生の授業参観。各教室で『自分発見、発表会』が展開されましたが、参観する家族に対して子供たちの思い思いの言葉を、卒業式の呼びかけに似せて発せられました。子供の成長に思いを馳せながら、思いがけない呼びかけに驚きと同時に目がウルウルした人は少なくなかったはずです。翌日には、たくさんの方から連絡帳にお礼の言葉が届いたのを目にしました。
「言葉は言霊(ことだま)」と言われます。古代日本で、言葉が持っていると信じられた神秘的な霊力のことを言霊と言いました。発した言葉どおりの結果が表れる力があると考えられていたのです。つまり、ネガティブになって「できない」と言ってしまえば「できない」ことになってしまうけれど、「きっとできる!」と発することでその言葉に力が宿り、それが自分に向かっていきます。結果、様々なことが「できる」にすべてが向かって動き出すのではないかと考えます。ですから、先の家族に向けられた「ありがとう」や「大好き」という言葉は、きっと相手に大きな喜びと力を与え、形を変えながら自分に返ってくるのではないでしょうか。まるでブーメラン。
ブーメランは、「天に唾を吐く」の諺どおり、悪いことも戻ってきます。失言が自分に突き刺さったことが何度あったことか!言葉を今以上に大事にします。
170 マスク(2/24)
寒い日が続くと、早くポカポカ陽気の春がやってくることを心待ちにします。先週末はまさに春を感じさせてくれる陽気でした。そんなワクワク感の反面、「春なんて来なければいいのに!」なんて思っている自分がいるのも否定できません。そうです、花粉症の人にとっては、これからGW前後までの季節が辛い時季ですから。目のかゆみ、止まらない鼻水、連続くしゃみ、そして呼吸困難に陥る鼻づまりの4大症状。今はまだしもコロナが拡大しているころ、電車の中でくしゃみをしようものなら一斉に視線が集まりました。鼻水が止まらないときには、ティッシュを千切って両鼻に栓をする姿は、決して人に見せられたものではありません。ティッシュの繊維が鼻をくすぐるのか、かえって酷くなることもあります。だから、潤いティッシュが登場した時には救世主登場といった感じでした。
今春の花粉飛散量は、過去10年で最大になると予想されています。先日見た寺院の杉の大木は、梢をオレンジ色に染めていました。きっと飛ぶのを待つ花粉だと思います。見ているだけでも花がムズムズし始めそうです。ですから、コロナやインフルエンザ関係なく、マスクはまだまだ必須アイテムです。卒業式に花粉症による涙目なんてことにならないことを祈るばかりです。
そんな折、来月13日からは、屋内外を問わずマスクを着用しなくてもよいことになりそうです。個人の判断にゆだねられるわけですが、どれだけの人が制限のある場所を除いてマスクを外すでしょう?
マスク着脱に関して話題になったのが将棋の世界。過去何度も鼻マスクを注意されて、従わないがゆえにその都度反則負けを喫している棋士がいます。でも、これからは鼻マスクでも構わないわけですから、ある日を境に将棋に関係のない外的要因により勝敗が変わるというのはどうなのでしょう。どこか釈然としない思いが残ります。
以前はティッシュボックスを抱えていたいくらい花粉症がひどかった私も、飲み薬を服用することで落ち着いています。まだ服薬を試していない方は、ぜひ病院で処方してもらうことをおすすめします。
169 漫画好き(2/22)
漫画家の松本零士さんが亡くなったと一昨日報じられました。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『男おいどん』など、独特の画風も魅力でした。宇宙戦艦ヤマトは毎週ドキドキして観ました。波動砲の威力に目を見張り、沖田艦長がなくなるシーンは涙涙。スリーナインは全巻読み、鉄郎やメーテル以上に車掌さんが好きでした。ゴダイゴが主題歌を歌うTVアニメが流行ったのはしばらくしてからのこと。
『おれは鉄兵』『キャプテン』『あしたのジョー』を代表作とするちばてつやさんも同年代。締め切りに追われ、松本さんと同じ旅館に机を並べて仕事したこともあるといいます。ちばさんの漫画本もいろいろ読みましたが、今読んだらあの頃に一瞬でも戻れるのではないかと妙な気持ちになります。
さて、私が10歳になるころまでの懐かしいTVアニメを思いつくままに挙げてみると、『宇宙少年ソラン』『チキチキマシン猛レース』『鉄人28号』『狼少年ケン』『おばけのQ太郎』『スーパージェッター』『魔法使いサリー』『サイボーグ009』『マッハGoGoGo』『ひみつのアッコちゃん』『ウメ星デンカ』『怪物くん』『アタックNo.1』…。まだあるはずなのに、13個で力尽きた感じ?この中の『チキチキマシン』はアメリカTVアニメ。11台の個性的なレーシングカーとドライバーたちが、バラエティ富んだコースで様々なレースを繰り広げます。毎回どの車が優勝するか予想しながら観たものです。ケンケンの笑い声はよく真似したなぁ。高校生になってからも、友達と分担でサンデーやマガジン、チャンピオンを買って読み回したことも懐かしい思い出。
校長室には今、『20世紀少年』と『Dr.コトー診療所』『クロサギ』を数冊置いてあります。さすがに全巻一気に持ってこられないので、気が向いたときに少しずつ運んでいます。休み時間にソファで読んでいる子もいます。ブックオフに売ってしまってもよいのですが、子供たちに楽しく読んでもらった方が漫画本も本望だと思うのです。「校長室に漫画本?」なんて声があるかもしれませんが、15分くらい緊張から解き放たれてもよいのです。目標は違いますが、国語の教科書にだって漫画を題材にした単元があるくらいですし…。
今朝の総武線車内の数分間もスマホで漫画を読んでいましたが、懐かしい漫画の名前に嬉々とされる方がいる一方で、あまり縁のない方にはごめんなさい!
168 昔の遊び(2/21)
授業参観でできるようになったことを発表するために、1年生がみんなの前でコマを回すなどする姿を先週ドア越しに垣間見ることができました。どの子もよい表情です。2年生では自分の成長を振り返る活動が展開されるようです。
大みそかの紅白歌合戦では、演歌歌手の三山ひろしさんがけん玉に挑戦するシーンは毎年の恒例になっていますが、昔の遊びといえば、先のコマのほか、メンコ・お手玉・竹馬・ビー玉・ベーゴマ・おはじきなど様々です。ただ、親世代がやらないと子供が自分から取り組むことはまずなさそうです。だから、今日の子供たちの姿を見て、ぜひ一緒に楽しむ時間をつくってほしいと思います。
私自身、小学生のときに好きだったのがメンコとビー玉。そういう時代ですから、放課後は公園に集まって対戦です。コレクションを取ったり取られたり…。泥団子づくりにも夢中になりました。なぜか中学生になって目覚めたのがベーゴマ。1999年に登場したベイブレードは現在版ベーゴマといえます。パーツを交換するなどできますが、ベーゴマのカスタマイズは原始的です。鉄やすりを持ってヘリを削って攻撃力を増したり、中心の尖った部分をさらに鋭利にして回転力を増したりするのです。こうして、樽に張った布の上でまさに火花を散らした戦いの火蓋が切って落とされるわけです。普通の独楽より紐の巻き方が難しいので、遊びの人口は極めて少なめ。ちなみに、ひと月後の3月21日は、「3・2・1」で「ゴーシュート(ベイブレード)の日」らしいですよ。
そういえば、鉱石ラジオで遊んだ時もあります。ロケット型のものを買って、金属端子をブランコの鉄製支柱に当てて電波を受信したこともありましたし、中学校の技術の時間に自作したこともありました。決して感度の良いものではなかったのですが、その機械から音が少しでも聞こえることが妙にうれしかったことを覚えています。
さて、教職員と面談をする中で「思いもよらぬ怪我の場面が多い」という話を聞きました。物や人によくぶつかる、なんでもない場所でよく転ぶというのです。コロナが長いため、動き回る際に子供の視野が狭くなったり、距離の取り方がわからなくなったりするのでしょうか。学校での遊びの時間確保や遊び方など検討の余地がありますが、家庭や地域で「えっ?」と思う場面はありませんか?
167 本当の学びに(2/20)
札幌市の小学校で、低学年児童が配膳用ワゴンを押して運搬中に、防火扉とワゴンの間に指を挟んで切断するという事故が発生しています。本校でも起こりうるととらえて指導・見守りをしていきます。
黙食見直し子どもプロジェクトチームが集まって、給食時の会話について話し合いを重ねています。長縄練習や百人一首、保健委員会の発表準備など、ロング昼休みはいろいろなことが集中します。ですから集まれる人数は決して多くありませんが、よく考えられた意見が聞かれます。写真のように、百均のハードケース3枚をつなぎ合わせて吸盤で机に固定する、Myアクリル板で飛沫を防ぐアイディアを家族と一緒に考えてきた子。黙食継続派と緩和派双方のことを考えて、メリットやデメリットを発表する子など様々で、感心してしまいます。
自分たちだけで考えるのではなく、広くアイディアを募ってみたいというので、そのための準備も自分たちの力で進めました。今日全校に放送で周知して、アンケート用紙を各階に置き、自作の回収箱に入れてもらいます。全員を巻き込んで、皆が自分事として考えることを意図しているようです。今週末を締め切りにしたので、来週は集まった回答を見ながらさらに話し合います。「そんなことをしていたら、給食が終わってしまう」と思う人もいるかもしれませんが、児童自らが考えて行動することが一番のねらいですから構いません。できることをやりきった、自分たちの考えが形になったという達成感や成就感は何物にも代えがたいものだと思います。
また、上学年のあるクラスでは、ユーチューブの番組企画に出演したいという有志が、私のもとに企画書を提示しに来ました。学習した百人一首をその番組の中でやってはどうかというアイディアには感心します。学級でも話し合いをしたり保護者への説明・同意書を作成したりしています。顔見せNGの子や参加への承諾が得られない場合なども想定し、その対応も考えたうえで応募したいと言います。相手があることですので採用されるかわかりませんが、子供たちの学びはきっと大きいはず。目を輝やかせた姿がうれしくてなりません。責任をもって応援をしていくつもりです。