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2022年7月の記事一覧

061 コップの水(7/20)

 42日間の夏休みは、これまで背負っていた様々な荷物を一度全部下ろして解放感に浸れる期間です。リフレッシュして9月を迎えてほしいと願っています。

 次のような話を読みました。心理学の先生が、講義の中で水の入ったコップを持ち上げたそうです。受講者はてっきり、「水はまだ半分あるととらえるか、もう半分しかないとみるか、どうですか?」と問われると思いました。でも先生は、「このコップの重さはどのくらいだと思いますか?」と尋ねたのです。口々に「△グラム」とありましたが、先生は「正確な重さは関係ありません。むしろ持っている時間が大事なのです」と言い、さらに続けます。「例えば、このコップを1分間持っているのは何の問題もありません。ですが、1時間も保持していればどうでしょう。腕が痛くなってきますよね。さらに、一日中持っていたら腕の感覚が麻痺してしまいます」と。受講者は真剣に耳を傾けます。「人生におけるストレスや不安は、このコップの水に似ているのです。ちょっと悩んだり考えたりしている分には特に何も起こりません。ですが、あることに長く考え続けると痛みを感じ始めます。さらに、一日中考え続ければ、思考が麻痺してきます」と言って、最後に「ですから、コップを下に置くことを忘れないでください」と締めくくったのです。

 『コップを下に置くこと』とは、別のことに没頭して忘れたり昇華したりすることと考えることもできますし、誰かに相談したり愚痴をこぼしたりすることととらえることもできます。気づくこと、受け止めること、傾聴すること、そうした気持ちが、誰かを救うことができるかもしれません。

 夏休み明け前後、いのちの電話や著名人からのメッセージなどが新聞掲載されます。これらは、子供を自死から救う取り組みの一つ。学校でも相談を受け付けます。遠慮なくいつでも声を聴かせてください!最後に、この1学期間、多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。

060 昭和の夏休み(7/19)

 夏休みを楽しみにする気持ちに時代は関係ありません。

 半世紀前の小学生は、夏休み前に必ずと言ってよいほど「一日の過ごし方」を円グラフのような表に計画。そして休みに入ると、ラジオ体操が一日の始まり。出席カードのようなものを首から下げて、終わるとおじさんやお姉さんにハンコを押してもらいました。

 朝早く、近くの林に虫捕りにも行きました。カブトムシやクワガタを捕るために、前日にスイカやメロンの食べ残しをトラップとしてセット。自分だけの狩り場をもっていたのです。でも翌朝にいるのはカナブンだけ…なんてことばかり。エアコンなんてない時代、扇風機の前で「ア~~」とか「ワレワレハ 宇宙人デアル」なんてこともやりました。変な声になって…わかるかなぁ?

 子供会で行った岩井海岸。行きだったか帰りだったか、買ってもらったばかりの麦わら帽子をバスの窓から飛ばされちゃって、でも「バスを止めてください」なんて言う勇気がなくて、泣きたくなるのを我慢していたのを今でも思い出します。

 思いであるアイスも色々あります。商店のアイス保冷庫からホームランバーやメロン型アイスを取り出して…、卵型の風船アイスはおっぱいアイスなんて呼んでいました。定番はやはりバニラのカップアイスでした。

 夏休みの宿題は、先生がわら半紙に印刷した問題ばかり。アニメ『サザエさん』のカツオ君のように最後に慌てるのは毎年のこと。嫌なことを後回しにするのは、今も変わっていないのですが。

 今の子供たちが数十年後にノスタルジックな気分に浸る思い出って何なのだろうと、どうでもよい心配ができることを「平和」と呼ぶのかもしれません。

059 私の自由課題は…(7/15)

 給食の時間に流れるオルゴールのような歌のないメロディーが時々気になります。聴きながらウクレレのプロ奏者がソロを奏でているようにも聴こえます。「こんな風に弾きたなぁ」と大いなる目標をもつ私です。子供たちも夢は大きく、それに向かって努力する気持ちを大事にしてほしいと願います。

 ある日、たんぽぽ学級に訪問したら紐を結ぶ生活単元活動をしていました。映像で丁寧に教えてくれます。その中で「蝶結びとリボン結び」という文字に目が釘づけ!だって、蝶結びとリボン結びは違うの?というレベルです。何を今更と思われるかも。でも、蝶結びをしても、なぜか縦結びになってしまうことがしばしばですから…。

 新聞や雑誌を紐でからげる時に、崩れたり緩んだりしない上手な結び方をホイホイとできてしまう人がいます。ポールなどにロープを結ぶ際、引っ張っても解けないのに元に戻すときは解きやすい結び方ができるとかっこいいものです。日常生活のほか、アウトドアレジャーシーンでも活躍しそうです。「もやい結び」や「キの字結び」、「かます結び」、「ひとつえつぎ結び」、「棒結び」など役立ちそうなもの、というか簡単そうなものを1つでも習得して、生活に生かしたいと考えています。ということで、この夏休みはウクレレ・ソロの上達とロープ結びの習得の2つを課題にすることにします。

 さて子供たちは?大人がアイディアを授けるのもよし、親子の共同制作的な研究等もよし。一緒に楽し(苦し)めるのは夏休みならではのよさだと思います。

058 校外学習へGo!(7/14)

 8日に6年生と一緒に校外学習(HP児童の様子に写真あり)に出かけました。まず驚いたのは観光バスが校庭に乗り入れられること。外環側道脇の歩道の車止めを抜いて、バスが曲がれるようにするんだぁと初めてのことに感心したのです。ある学校では、バスが停めてある場所まで、雨でも灼熱の太陽照りつける中でも5分ほどテクテク歩きました。宿泊学習の帰りなどは、疲れた体に重い荷物の二重苦に顔を歪める子も…。それに比べると天国ではありませんか。校外学習の始まりが「そこかよ!」と突っ込まれそうです。

 最初の目的地は東京タワー。記憶を掘り下げても出てこないくらい昔行ったと思います。私と一緒に年をとりましたが、完成した昭和33年当時は世界一高い建造物でした。メインデッキに神社があって、いろんな学校の子が手を合わせていました。スカイツリー(634m)は遠くからでもよく見えますが、東京タワー(333m)は高層ビルに囲まれて近づかないと視野に入りません。次の科学技術館では、グループごとに思い思いの体験を1時間以上楽しんでいました。反対に私は歩くのに疲れて何度椅子に腰かけたことか。担任が私を見かけたときは、いつも椅子に座った姿だったかもしれません。最後は国会議事堂。6月までは多くの学校が見学に押し寄せて混雑していたそうですが、7月はその数も減って傍聴席に座ってゆったり説明を聞くことができたのでラッキーな子供たち。

 現地へ行って体験・見学して理解をより深めるなどを目的にする校外学習。コロナ感染者数が激増する昨今ですが、実施できるために何が必要か慎重かつ大胆に考えていきます。そのために、夏季休業中に職員が下見に出かけます。

057 すぐに忘れちゃう(7/13)

 スマホのメモ機能が、私の場合大活躍します。「鶏は3歩歩くと忘れる」と言われますが、ニワトリ以下かも…と嘆き節。今まさに、あることについて検索しようとインターネットを開いている間に、何を調べようとしていたのかを忘れてしまったのです。これはかなり危険、重症です!また、メモすること自体忘れたり、メモできる状況でないときに限って思いついたりするとさぁ大変!後になって、なんだったっけと必死になって思い出そうとしたり、人の記憶にすがったり…。ただ、毎日ブログを更新していると、気づいたことのメモは結構役に立ちます。これをもとに調べてみると、結構面白い発見があったりするものです。同時に、仕事上の備忘録にもなります。

 というわけで、行き場を失った「上履きの汚れ」というメモがあったので蔵出し!前任校から使っている上履きは、春休みに洗濯して4月1日から使っています。極めて黒っぽい靴ですが、前任校では1週間もすると白っぽく薄汚れてきて気になる毎日でした。でも、平田小では3か月半経っても汚れが目立つことはありません。なぜ?おそらく校長室の床の違いと思われます。薄いカーペット張りだった床は、頻繁に掃除機をかけていましたが、きっと埃などを貯め込み易かったのだと思います。いかにどうでもよいことまでメモされているかおわかりになるでしょ?

 そういえば、昨日もどこかに置き忘れたモノを探していて怒られました。「その都度、元の場所に戻さないからでしょ!」と。でもちゃんと見つけてくれたのでひたすら恐縮。