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Bee's Cafe

136_ ご安全に!(25.12.5)

 日本語に訳しなさいという問題!「No smoking」をある生徒は、「横綱不在」と解答したそのセンスと勇気に感心した私。そして、何年も前は職員室に灰皿が当たり前だった時代をふと思い出します。飲酒も同じで、行事の打ち上げや泊を伴う校外学習では、学校や宿でアルコールで慰労でした。ですから、飲酒運転等に対する危機管理意識は現在ほど高くなかったといえます。

 現在、県教委の懲戒処分の指針では、飲酒運転による交通事故や法規違反は「免職」とされ、同乗者も同様の処分が下されます。また、自転車の運転にも適用され、免職や6か月停職と不祥事事案が続いています。

 ところで、世界の飲酒運転に対する一般的な罰則はどうなっているのでしょう。ブルガリアやエルサルバドルでは、「銃殺刑」という恐ろしい文字があります。マレーシアでは、運転者本人だけでなく配偶者も投獄され、ロシアでは生涯にわたる運転免許取り上げです。オーストラリアを見ると、運転者の名前が地元新聞に掲載されるとともに、刑務所暮らしが公開されるというので、国が違えば…を実感します。逆にドイツやフランスは緩いようです。

 もう一つ、「人口十万人当たりの道路交通死亡事故率」という資料も見られます。日本は183か国・地域中175位の2.2という数値。隣の韓国は5.8(150)、アメリカが11.1(120)、中国の15.1(96)と続きます。上位をアフリカ諸国が占める中、不名誉な第1位はドミニカの67.2。ちなみに銃殺刑のブルガリアは8.6で、エルサルバドルが21.2となっています。

 年末に向けて飲酒の機会が増えます。私たちも子供たちも事故にはこれまで以上に注意が必要です。

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135_ケガと災害(25.12.4)

 高圧洗浄機を出して洗車するついでに、カーポートの屋根の汚れ落としをした日のこと。背の高い脚立にまたがり、柄の長いブラシを使ってこすりますが、バランスが悪くて怖いのと遠くまでブラシが届かないこともあって、なかなかきれいに落とせません。そういえば1年前、庭で小さな脚立から後ろ向きにひっくり返って落ちて痛めた記憶が蘇ります。

 そんな高齢者に、転倒予防をキーワードで呼びかける記事がありました。その一つが「ぬかづけ」。「ぬ」濡れている場所、「か」階段・段差、「づけ」片付けていない場所。これは、屋内外どこであっても当てはまりそう。何でもないところで躓くことも多くなりましたし、若い時と違ってケガが治りにくいので、注意しすぎるくらいがちょうどよいのかも…。

 話は変わりますが、テスラやBYDほか、日本メーカーもEV(電気自動車)の開発・販売に力を注ぎますが、一方でEV低迷も報じられます。ただ、災害時には非常用電源として供給することを想定しており、日産サクラなら3日程度、リーフだと10日程度の生活に役立つようです。

 実際、災害などで家庭に電気が届かなくなった場合、私たちの生活は本当に成り立たなくなりそうで怖くなります。エアコンやファンヒーターは動きませんから、これからの時期、暖をとることができません。通信や情報収集が困難になります。食べたり飲んだりすることにも支障が出ます。風呂やトイレ、病院などありとあらゆる場所・機関は電気と密接に結びついていますから、享受する便利さが一瞬にして崩壊し、困窮に取って代わられるわけです。

 ケガも災害もなく、現在の平穏な生活が続いてくれることを願う毎日です。

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134_捻り・捻じれ・捩れ(25.12.3)

 イチロー氏や松井氏、大谷選手など、大リーグで活躍する野球選手が多数輩出されますが、その先駆けともいえるのが野茂英雄氏。独特のフォームはトルネード投法と呼ばれて旋風を巻き起こすとともに、日本人選手のメジャー挑戦の道を切り拓いたわけです。トルネードは竜巻ですが、体を大きくひねる動きからそう名付けられました。

 「ひねり」や「ねじれ」で思い浮かぶのがなぜか大根。旬の大根は、道の駅やスーパーでこれでもかというくらい並んでいます。その中から選ぶポイントは、先端が丸めであることとひげ根のくぼみに斜めのねじれがないことの2点。土壌が固いなどの理由でストレスがかかって辛みが強くなるらしいので避けるようにしています。

 先月初旬に亡くなったJ・ワトソン博士らが72年前に発表した、生命の設計図ともいえるDNAの二重らせん構造もねじれの一つ。こう考えると、身の回りの世界がねじれている物で溢れているかが見えてきます。

 俳句「朝顔に つるべとられて もらい水」にある朝顔の蔓も、自然とらせん状に巻きつきます。いま目の前にある水筒の蓋や排水溝を流れ落ちる水、台風の渦、神社や神棚のしめ縄など、生活の中に溶け込んでいるものばかり。つむじもねじれの一種でしょうか?ある人が、「排泄物だってねじれながら出てきます」と言っているのを聞いて頭の中に画像が浮かんでしまいました。

 「ひねり」を利かせた受け答えは素敵ですが、性格が「ねじれ」ていると言われるのは勘弁!でも、身体の「ゆがみ」は年相応…。

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133_珈琲(25.12.2)

 瓶入りのインスタントコーヒーを最後に飲んだのは、いつのことだか覚えていないくらいです。女優がコーヒーを飲んで「ほっ」と一声漏らす場面が印象的だった「ブレンディ」。“♪ダバダ~ダバダ~”という音楽と「違いがわかる男」というキャッチコピーが耳に残るCMといえば「ネスカフェゴールドブレンド」。前者は原田知世さん、後者は遠藤周作さんに始まり山本寛斎さん、宮本亜門さんなどが起用されました。スプーンですくってカップに入れて湯を注げば出来上がる手軽さが受けて、コーヒーブームを呼んだように思います。その後にやってきたのが喫茶店ブームだったでしょうか。現在、サイフォンを使用する喫茶店なんてどれだけあるのでしょう?

 こうしたコーヒーに入れるクリームといえば、「クリープ」や「マリーム」がメジャーだったと記憶の糸をたどります。あっ、「ブライト」なんて商品もあったなぁ…?! ただ、今は専らブラック。違いがわかる大人です。

 食後に、コーヒーをちょっと飲みたいと思うときがあります。豆を挽くところからやるほどではないけど…というとき、ドリップバッグコーヒーは便利。上部の紙フィルターを切ってカップに爪をひっかけて、あとは注湯するだけ。あるいは、コーヒーマシンですかぁ。

 コーヒーを主体にしたチェーン店も数多くあります。「スタバ」「コメダ」「タリーズ」「ドトール」「むさしの森珈琲」「星乃珈琲」など色々です。自分で入れたものとは一味も二味も違って美味しいのでしょうが、我が家には分不相応。

 最近、自家焙煎豆を安価で提供する店を開拓したのです。カフェインレス豆も揃っているし、夜でも問題なしと思ったのですが、普段どおりに淹れると薄い!まるで色つきの湯を飲んでいるよう…。次は、豆を挽く量を変えて再度チャレンジします。

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132_兄弟と姉妹(25.12.1)

 早すぎる!あっという間に12月、師走です。ついこの前夏休みが終わったんじゃなかったっけというくらいの感覚に陥るのは、年寄りの証拠?

 そんな私世代で、皮膚の痛みや痒み、擦り傷などに塗る薬といえば、近江兄弟社の「メンソレータム」ではないかと勝手に決めつけます。略して「メンタム」だったわけですが、ある時から「メンソレータム」と「メンターム」の2つが存在するようになりややこしくなりました。細かい経緯はさておき、現在は「メンソレータム」はロート製薬、「メンターム」は近江兄弟社の名称のようです。季節がら、そろそろリップクリームが活躍し始めますが、私が使っている緑色のスティックはどっちだぁ?

 ところで、「兄弟社」「兄弟船」といった言葉があるように、海外にも「ワーナー・ブラザーズ」やかの「リーマン・ブラザーズ」があります。つまり兄弟!一方、これとは反対に「姉妹都市」「姉妹店」「姉妹校」「姉妹品」と言う言葉も耳にします。店や学校などはなぜ女きょうだいなのでしょう。「兄弟都市」でもよさそうな気がしますが…。

 調べると、フランスやドイツ、イタリア、スペインなどの言語には、名詞に性別が存在するといいます。つまり、都市は女性名詞に当たるわけです。また、「姉妹」=「友好関係」というとらえ方で用いられて広がった言葉もあるみたいですが、意地の悪い私は、どちらが姉でどちらが妹なのと考えてしまいます。

 双子でも兄と弟あるいは姉と妹は、生まれたのが先か後かの違いだけですが、損得を感じる場面はあるのでしょうか。

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131_大町自然の家(25.11.28)

 市長が17日の定例記者会見で発表した、「言語探究科」を進めていく方針を含めた「市川市教育振興大綱具体化パッケージ」への反響は大きいようです。プランの一つに、「市川市少年自然の家を活用した自然体験活動を児童生徒等に提供」「小学5年生を対象とした宿泊体験モデルプラン作成」などの文言を見て、大町自然の家での古い出来事を思い出しました。

 4年生が自然の家を拠点とした活動をした数十年前のある日、一度帰宅して、園児の娘と2歳の息子を連れてキャンプファイヤーの応援に駆け付けました。ちょうど火の神役が登場する厳かな場面。司会の児童が「火の神が私たちのためにやってきてくれました」と言うと、抱っこしていた息子が大声で「火の神~?」と復唱したのです。一瞬にして雰囲気ぶち壊れ寸前。息子の口を手でふさぎながら、湧き上がる笑いを噛み殺し…。

 それからだいぶ経ったある年、ありのみコースで遊んだ後、夕食のカレー作りをする計画でした。担任でなかった私は、準備のために一足先に自然の家に向かい、かまどにくべる薪割りを始めました。割った薪がリヤカーに山積みされた頃、子供たちがやってきます。かまど係・飯盒係・カレー係に分かれて子供たちの活動の開始です。子供たちは細くなった薪を持ってかまどに並べ始めます。しばらくすると白い煙があちこちから上がっています。えっ?まだ米も研ぎ終わっていないじゃない!先生も一緒に団扇であおいでいます。終いには、かまど係が「薪のお代わり~」とやってきます。自然の家の担当者がケラケラと笑い、「毎度あり~」「焚火は楽しいねぇ」と言う脇で、薪割りを再開したのでした。

 たくさんのドラマがある宿泊学習。だからこそ、林間学校でキャンプファイヤーや飯盒炊さんという、非日常における協力し合う経験を味わわせたいと思うのです。

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130_お風呂(25.11.27)

 4年近くが経つ今も戦火が絶えず、現在重大な岐路に立たされているウクライナ。ここを祖国とする関脇・安青錦が横綱を破って九州場所で初優勝したのは一筋の光明に思えます。初土俵から14場所での大関昇進となりそうですし、取組後に入った風呂は、さぞかし気持ちよかったのではないでしょうか。ただ、故郷に錦を飾れる日がいつになるかを思うと、決して手放しでは喜べなさそうです。仮に国技館の風呂でも4畳半くらいの大きさといいますが、力士が湯船に浸って大量の湯が溢れ出るように、人々の悲しみが勢いよく流されて心癒される日が訪れることを切に願います。

 夏場は「カラスの行水」(今は言わない?死語?)だったのに、今は温かい湯船にゆったり浸りながら、不思議と声を漏らしてしまいます。もっと寒くなると、入る前に風呂場に暖房をかけないとヒートショックを起こしそうで怖くなります。10月末、修学旅行の大風呂に入った時のこと。脱衣所までは暖かかったのですが、露天風呂ではないのに外気が入ってきて、熱い湯に浸りながら歯をガチガチ震わせること魔の数分間。学習能力に欠けているようで、数年前に同じホテルに泊まった時、全く同じことがあったことをその時はたと思い出したのです。

 最近の風呂は全自動。スイッチ一つで湯を張ったり沸かし直したりしてくれます。でも以前は、水道の蛇口を止め忘れて浴槽から水が溢れ出してしまうこともありましたし、ボイラーが別に設置されたタイプではガスを止め忘れて、煮えたぎった湯に水を入れて冷ましたことが何度もあります。もっと古く幼少のころは、薪で湯を沸かしていましたし、そのために鉈で薪割りの手伝いもしたなぁ。

 今日はお風呂で髪の毛を剃る日、なんていうのは要らぬ情報!!

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129_日本の魅力(25.11.26)

 三連休最終日に、山田洋二監督、木村拓哉・倍賞千恵子主演の映画『TOKYOタクシー』を観に行きました。久しぶりの劇場でしたが、邦画の魅力ともいえるよい内容でした。

 さて、あるモニターアンケートで、「日本ならではの幸せ」を尋ねた結果、第1位は「温泉・銭湯」、2位が「時間通りに来るバスや電車」でした。海外から多くの旅行者が日本にやってきますが、確かに日本の魅力の一つと言えそうです。今の時期、「炊きたての新米を頬張るとき」なんていうのもアリかもしれません。

 面白いのが、7位に「公衆トイレがきれい」があることです。先日2年生と行った千葉市動物公園のトイレの便器が、リニューアルされていました。学校のトイレも洋式が進みましたが、まだまだきれいとは言えない箇所も少なくありません。

 少し前に1年生の補教に入ったとき、途中でトイレに行きたいと訴えた男児がいました。しばらくして教室に戻った子が「水が流れません」と言います。すぐに個室に入ってレバーを押すと問題なく流れます。でも今の子供たちにとって、昔ながらのレバー式は馴染みがないのかもしれないと思い至ったのです。

 先のアンケートの回答「畳の上にごろり」にも頷けます。フローリングとは違った、ほっとする温もりを感じます。そのほか、「落とし物や忘れ物をしても見つかる」って、日本ならではの有難みであり幸せかもしれないと、海外旅行経験1回の私は思います。

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128_腕時計(25.11.25)

 ウォーキングに出かけるために靴下に足を入れました。土踏まず辺りにトゲが刺さっているようで、一度脱いで裏返そうとすると虫が飛び出してくるではありませんか。なんと、あの憎きカメムシ!洗濯物を干している間に忍び込んだようです。油断も隙もあったものではありません。靴下に異臭を残してご臨終です。

 気を取り直して出かけてしばらくしたところで、ある家の表札に目が留まります。「郷右近」とあります。これ全部が苗字なのか、それとも苗字が「郷」で名前が「右近」なのか判断がつきません。家に帰ってそんな出来事を話すと、「それは苗字だよ」と妻がきっぱりと言います。仕事上、そういう変わった苗字に時々出合うといいます。でもその表札、漢字の下にローマ字で「GOUKON」と表記があるので複雑な気持ちになったのでした。だって、私の頭の中では「合コン」としか変換されませんから、なんとも残念…。

 ウォーキングやランニングではスマートウォッチが活躍しますが、屋外あるいは校外活動で、グループごとに時計が必要な場面が多々あります。例えば、先日の五中Bのウォークラリーでは、グループで協力して、決められた時間内に課題をクリアしてゴールを目指しました。途中で、「今何時?」というのを知る必要があります。学校の活動の場合、時計係が自分の腕時計を持って来ることで対応する方法もとられますが、柏井小では学校に備品として揃えてあって貸し出しています。その腕時計が、修学旅行や2年生の校外学習で活躍しているのを見て、「へぇ~」と感心したのでした。ただ2年生の手首には、ベルトを締めてもユルユル。ある子は、肘のそばで時刻を読んでいたくらいでしたが、時間を守りながら協力して活動する姿は、なんとも微笑ましく見えたのです。

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127_勤労感謝の日を前に(25.11.21)

 校長室前に飾っておいたジャンボレモンを食べたそうにしていた6年女児数人。「じゃあ、音楽会の日の帰りね」と約束したものの来客対応で大忙し。そして今週、校長室の扉をノックして無言で「レモン食べたい」オーラを放っています。剥いて渡すと、一口食べてすぐに突っ返してくる子、渋面を作って睨んでくる子、チューチュー吸っている子などいろいろ。校長室前の展示なんて見向きもしないと思いましたが、反応は確実にあるのだと再確認しました。

 さて明後日11月23日は、年内最後の祝日「勤労感謝の日」です。終戦から3年後の1948年に、「新嘗祭にいなめさい)と呼ばれていたものに代わって制定された国民の祝日です。祝日法条文には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とありますが、ここで言う勤労とは何?新嘗祭の「新」は新穀、「嘗」は味を確かめること、あるいは奉る意味であったことを考えると、農業や稲の収穫に関連すると考えて間違いなさそうです。つまり、食卓に上ったごはんの裏側に在る無数の働きに対する感謝。当たり前ではないことに改めて気づく日なのかも。

 一方、アメリカでは11月の第4木曜日は「サンクスギビングデー」と言われ、農作物の恵みに感謝する日で、日本の勤労感謝の日と一緒。そして、その翌日が「ブラックフライデー」。この日からクリスマス商戦が始まり、小売店の売り上げが伸びて黒字が見込まれることから名づけられています。アマゾンや楽天、ヤフーほか、ネットショッピングやデパートの大々的な広告が見られるくらい、日本でも定着し始めています。ただ、こうした外来行事に、日本独自の伝統行事・文化が隅に追いやられたり廃れたりしないように、その意味を知ることも大事かと。

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