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2025年5月の記事一覧

027_ラジオ体操(25.5.23)

 毎朝、公園に集まってラジオ体操をするお年寄りを横目に出勤です。ラジオ体操には第一と第二がありますが、合わせても6~7分くらいの運動で、全身の筋肉をまんべんなく動かせるように考え抜かれています。数えてみると、第一運動だけで13種類の運動が盛り込、体にある6百の筋肉のうち4百を動かせるといわれています。日常生活では胸を大きく反らしたり腕を胸の前で交差させたりする動作はほとんどありませんから、普段使わない筋肉のエクササイズにもなるわけです。これが約百年前には世に出されていることを思うと驚きです。運動習慣形成や事故・ケガの防止のためにも毎日取り入れたいものです。ただし、正しい運動をしてこそ効果がありますから、とりあえずやればよいというものでもありません。

 自慢ではありませんが、ラジオ体操第一なら一挙手一投足において正しく運動できる自信があります。小学生の体育の時間に徹底して教わりました。この運動はどこに筋肉を伸ばしているのかを感じながら体操をしてきた経験はずっと体にしみこんでいるようです。今考えると、よくそれだけの指導時間を費やせたものだと不思議でなりません。逆に、運動会で見る子供たちのラジオ体操には、効果をあまり期待できそうもありません。だって、体の回旋一つとっても仮面ライダーの変身シーンと見間違うようなものですから。まずは指導する先生が正しい運動をマスターすること、そして体育の時間や学校以外でも継続的に運動することが必要だと思うのです。

 ある医師は「朝の時間帯のラジオ体操は危ない」と警鐘を鳴らします。眠っている間にかなりの量の水分を失うので、寝起きは血液ドロドロ状態。加齢とともに動脈硬化も進んで、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高い時間帯だとか。他人事ではありません!

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026_癒し(25.5.22)

 現在、日本でパンダを見られるのは上野動物園と和歌山県のアドベンチャーワールドだけ。このジャイアントパンダが初めて日本にやってきたのは1972年ですから、半世紀以上経つようです。名前は忘れもしない、カンカンとランラン!その後、ホァンホァン・フェイフェイ・トントン・リンリンなど来日したり誕生したり…。最初に上野動物園に見に行った時には、立ち止まることすらできないほどの大混雑で、もう一回並び直したような記憶があります。

 動物園では様々な野生?動物に出会えます。ニホンザルやゴリラ、ペンギンコーナーは、どれだけ見ていても飽きないから不思議です。朝日新聞が、「心惹かれる野生動物」を読者にアンケートした結果があります。2500人の回答者の第1位がペンギン。そして、パンダ・イルカ・ラッコと続きます。最下位はイボイノシシですが、18票も集めたことにびっくりです。ランク外には、雪の妖精ともいわれ、我が家のぬいぐるみ仲間でもあるシマエナガを見ることができます。

 自宅でペットを飼う家庭は少なくありませんし、私も犬を飼いたいとは思うこともあります。でも、私よりきっと長生きしますから最後まで責任を持てそうもありません。よって、病気にもならず、予防接種や餌代もかからず、雨雪の中を散歩する必要もない各種ぬいぐるみが私には合っているようです。

 校長室のソファには巨大なゴリラとオランウータンが鎮座して、やってくる子供たちに人気です。息子が大事にしていた犬のぬいぐるみは、孫娘が抱きかかえて寝ているといいますから、動かないぬいぐるみにもペット同様の癒し効果があるようです。今日も校長室のティガーは、校庭で運動会練習を頑張る子供たちを見つめています。

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025_許容範囲はどこまで?(25.5.21)

 もう十年以上前のお話。ある宴会の席で、開始前に「ハイチオールC」の小瓶を出して数錠口に入れ、人にも勧める人がいます。しみやそばかす、日焼けなどの色素沈着に効果があるのはCMなどで知っていましたが、元々は二日酔いのための薬なのだそうで、飲んでおくと悪酔いしないというのです。パッケージにもちゃんと書いてありますから、目からウロコ!

 逆に、笑いの種にされそうなのが「頭痛が痛い」「右に右折」などの重複表現。でも、気づかぬうちに口にしていることも少なくありません。ワープロソフトでは、「まず最初に」「今の現状」「約1年ほど前」などと入力すると、青いアンダーラインで間違いを指摘されます。ほかにも、「享年90歳」「製造メーカー」「募金を集める」「事前予約」「すべて一任する」「お体をご自愛ください」など、使ってしまいがちなのですが、どこが変なのでしょう。

 話し言葉は、耳から入る情報ですので、わかりやすいことが大事。ですから、少々繰り返しとなっていたとしても許容範囲といえそうです。一方、書き言葉は目に触れるもの。極力重複を避けたいとは思いますが、ついつい…。「ブログ作成に関しては、その場しのぎだとあとで後悔することになりかねません。だから、あらかじめ準備しておくことが大事ではないでしょうか」なんて文章にも重複表現が隠れています。先に後悔する人はいませんし、後から準備する人もいないからです。

 決してあら捜しするのではなく、普通に気にして見聞きしていると、意外とあるかもしれません。

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024_思考を止めないで(25.5.20)

 旧校舎と新校舎の間にある非常階段。上まで上ると見晴らしがよいことを知ると同時に、屋上にソーラーパネルが設置させていることを確認して以来、「何に使われているのだろう」という疑問は残ったままです。つい最近設置されたものらしいので、関係機関に問い合わせれば済むことなのですが、忙しさにかまけて考えること・調べること・行動することを怠っている証拠。お恥ずかしい。

 さて、川崎フロンターレで18年間活躍して、数年前に40歳で引退したサッカー選手、中村憲剛氏が忘れられない恩師の一言について語っていたことがあります。高校入学時は、ボールを扱う技術には自信はあるものの身長154cm。敵がそばにいると潰されてしまうことが多かったそうです。入学してすぐに、どうすればよいか顧問かつ担任に尋ねると、「自分で考えなさい」という回答。この時から、うまくいかないことを周りのせいにしていたこれまでの自分を反省し、「小さくて身体能力が低いからこそ、どうやってプレーするか」という考え方に変わったといいます。「どうすれば自分の個性を発揮できるか考えてプレーしてきたからこそ、40歳まで続けられた。自分がネガティブに思っているものを、ネガティブにとらえるかポジティブにとらえるかで人生は変わる」と締めくくっています。

 元日本代表監督の故イビチャ・オシム氏も『考えて走るサッカー』を提唱しました。人の言いなりではなく、思考を止めないで、よりよいと思う選択・行動をめざす子供たちを育成したいと考えます。そのためには、まず私たちから!

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023_バイアス(25.5.19)

 小説を読んでいた時にあった、“ 世間というものは、背景や思いを感じ取ってはくれません。人は、多面性を持つと知りながら、表層に現れたたった一つの事実のみで、人を定義します。” という一文。何か事件が起きると、その背景は人には伝わらず、切り取られた場面だけが独り歩きを始めて、それをもって人は安易に善悪の判断をしてしまいがちです。

 これは学校や家庭も一緒。見えていることばかりに心が奪われてしまうと、物事の本質や真実が隠れてしまうことがあります。バイアスに支配されると、認識の歪みや思考の偏りを生んでしまいかねません。

 さて、学校から柏井4丁目先の「新橋」三差路を左折した先に「戸崎下」交差点があります。少し前に気づいたのが、その一画に卵専門店「むこたま」の販売所があることです。我が家からさほど遠くない場所にも本店があり、道の駅でも買うことができます。ただ、我が家の贅沢の一つと言えるほどお高い!でも、卵かけご飯にしたら、その違いに誰もが気づくほど美味しいのは確かです。まず、熱々のご飯に卵白だけをかけてかき混ぜます。そこに残った黄身を落として軽く混ぜます。私は醤油の代わりに醤油麹をひとかけら落として食べるのですが、ぜひお試しあれ!

 話が逸れましたが、「むこたま」の卵は、平飼いされた鶏のものだろうと勝手に決めつけていました。これもバイアスかも。ここでは、敢えてケージ飼いした鶏の卵を販売しているといいます。鶏の習性や衛生・健康面などをしっかりと考え、管理しながらよい鶏を育てているようです。

 私たちも無意識の思い込みや偏見等に十分注意を払いながら、子供たちの真の姿をしっかり見守り育てていきたいと思います。それにしても週末の天気が気になります。

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