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2025年5月の記事一覧

032_サカナ(25.5.30)

 早くも5月が終わります。息子の家のジューンベリーは、この時期毎年、ジャムが数回作れるくらいたくさん実ります。羨ましくて、昨年苗木を買って植えました。程よく色づいた実を時々摘んで食べるだけなのに、幸せな気持ちになるのはなぜでしょう。

 さて、ドラマや漫画の世界に登場するような寿司屋に入って、カウンターで注文する幸せ、というか贅沢の経験はなくても、魚偏の漢字が並んだ湯呑みなら知る人は少なくありません。「魚」という漢字は、魚を縦置きにした象形文字が元ですから、文字下の4つの点(れんが)はさしずめ魚の尾ひれといったところ。「魚偏」の漢字は数々ある中、昨日の給食の主菜「ほっけ」は、実は日本で作られた漢字で、幼魚の美しい青緑の体色が群れて泳ぐと花のようであることから「魚偏に花」(この文字をここに綴ると、そこから先の文章が消えてしまうので、このように表現します)と書く日本で生まれた漢字です。「鰯」も同じで国字と呼ばれます。ちなみに、「鮭」は日本ではサケを指しますが、中国ではフグの意味になるそうですし、「鮎」は中国ではナマズだというから驚きです。

 では、「①柳葉魚」「②公魚」はどんな魚?①は、アイヌ語の伝承が漢字にあてはめられたものでシシャモで、②は江戸時代に将軍家に献上され、将軍御用達の意味で公の文字があてられたワカサギ。

 こんな笑い話もあります。低学年の先生が、国語の時間に子供たちに問います。「魚は1匹・2匹と数えます。1尾・2尾という場合もあります。鳥は1羽・2羽で、ウサギも同じ数え方をする場合もあります。では、馬はどうですか?」という声に、元気よく『1着・2着!』と答えた児童の話。思わずズッコケる先生の姿が目に浮かびます。明後日は日本ダービー開催のようです。

 

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