校長の部屋

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109 秋に遊ぶ、秋を遊ぶ(10/26)

 6年生が修学旅行に出かけます。今年度は日光方面をあきらめ、房総一泊です。昨日のニュースを見ると、奥日光の中禅寺湖畔で紅葉が見頃を迎えているとあります。天気の良かった先週末は人出も多かったのではないでしょうか。華厳の滝周辺もきれいだといいます。日光とはいかなくても、家族で秋のきれいな景色を満喫できるといいなぁと思います。遠くに出かけなくても、どこかの公園などで見た木の実、家族で食べた弁当が大きくなっても思い出される場合だってあるものです。

 さて、教室では1年生がアサガオの蔓を使ってリース作りをしていました。乾燥させた後にデコレーションを施すのでしょう。また、校庭の落ち葉を集めて、画用紙に貼りながら芸術作品制作をしていたクラスもあります。どんぐりゴマを作ったり、オナモミやセンダングサ(共に「ひっつき虫」と言っていました)を使って布の的あてゲームをしたりするのも楽しいものです。動物の毛や衣服にくっつきやすいわけや赤い実が多い理由など考えることだけだって、大きな学びになるのではないでしょうか。(写真左:オナモミ  右:センダングサ)

  

 今日10月26日は「柿の日」なのです。1895(明治28)年のこの日、俳人の正岡子規が柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺の句を詠んだことにちなんでのこと。「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど栄養価の高い果物です。紅葉には早いでしょうが、房総の色づいた柿の木はたくさん見られるかもしれません。天気回復を祈ります。

108 些末なことでしょうか(10/25)

 先週、2年生が校外学習に豊洲にあるスモールワールズ東京へ行きました。片道1時間の道のりですが、バスに乗って簡単に話をした後はDVD鑑賞のお時間です。近くの子とおしゃべりしたくなってしまうので、アニメを観て黙って過ごせるようにするため。往復の時間のほとんどがそれですから、子供たちにとってはうれしい時間かもしれません。また、二人掛けの椅子を一人で占領します。感染者数が減っている現在ですが、丁寧なコロナ対策は継続です。これは、先に実施した3~5年生も同じ。必然的にバスの台数を増やさざるを得ません。すると、一人当たりの費用は高くなります。保護者の方には申し訳ないのですが、子供たちの安全のための投資とご理解いただいているものと勝手に解釈しています。

 さすがに6年生の修学旅行だけは、クラスごとに乗車して行ってきます。明日から一泊二日。残念ながら日光方面ではなく館山泊で実施です。昨年度のホワイトスクールが実施できなかった学年ですから、よい思い出を作ってきてほしいと願うばかりです。

 話は戻りますが、館内で2年生は三本脚の丸椅子に座って話を聞きました。その最中に3回、ガッチャ~ンという音が…。座っていた椅子とともに子供がひっくり返っています。2年生に限らず、教室でも椅子を浮かせてぶらぶら座っていることをよく見かけます。また、帰る際、座っていた椅子をテーブルの下へ入れて席を立つ子はまばら。多くは、そのまま出しっぱなし。同じようなことは、玄関で靴を脱ぎ捨てたまま無頓着だったり靴のかかとを踏んでいたりする場面にも…。何でもないことだからこそ、こうした所作を大事にしてほしいと思うのです。

 さて、明日6年生が泊まるホテルの部屋では、きちんと靴が揃えられているでしょうか?脱いだ衣服や荷物がリュックサックの周りに散乱していることはないでしょうか?順番に入る風呂では、次の人たちのことを考えた使い方をしてくれるでしょうか?きっと互いに声をかけあって過ごせるものと信じます!

107 ハロウィン(10/22)

 昨日の給食で提供されたサワラ(鰆)は魚偏に春と書きますが、晩秋からは産卵期直前で脂がのってきて2度目の旬とも言われます。晩秋である10月末に、ハロウィンパーティーなる学級集会を行うクラスが多くなったように思います。来週末に教室を訪問すると、被り物や黒い衣装を身に着けた子を今年も見かけるかも?

  

 さて、ハロウィンのシンボルとしてよく目にするのが「かぼちゃ」。目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタンはハロウィンの象徴?このランタンには「ジャック・オー・ランタン」という名前が付いているといいます。ジャックとは、アイルランドの物語に登場する男性の名前で、生前は悪事ばかりはたらいていました。魂を取りにやってきた悪霊を騙したため、ジャックは地獄に堕ちることもできず、死後はランタンに火を灯して闇夜を歩き続けたというお話。ちなみに、最初はカブだったそうですが、アメリカにハロウィンが伝わってからかぼちゃに変わったそうです。怖い顔に見えるようにくり抜いて、窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たし、悪霊を追い払えるという言い伝えがあります。

 日本でも、クリスマスやバレンタインデーと同様、ずいぶんと普及したように感じます。本場のハロウィンではパーティーの余興として「アップルボビング」というゲームを楽しむといいます。水を入れた大きめのたらいにリンゴを浮かべ、手を使わずに口でリンゴを取る遊びなのですが、パン食い競争にどこか似ています。日本でもこうしたゲームで盛り上がる日が来るかも?

106 どんな陶磁器が好き?(10/21)

 春はGWの頃に、秋は文化の日前後で開催されていた、益子の大陶器市が今年も中止となり残念でなりません。大勢の人が集まり、メイン通りの両側にテント村がいくつもできて盛大です。様々な陶芸作家の発表・販売の場でもあります。

 少し前に6年生が図工で焼き物を作っていましたし、昔は、5年生の社会科で伝統工芸品を扱って学習しました。教科書では、九谷焼が取り上げられていたように思います。この焼き物は、「陶器」と「磁器」に分けられ、海外でも人気が高いといいます。

 陶器は「土物」と言われ、有色粘土を素材とし、焼き上がりの土の色味が出て、全体に厚みがある焼き物です。刷毛目などの装飾方法も特徴的であるとされ、代表的なものに益子焼、瀬戸焼、萩焼、備前焼、信楽焼などが挙げられます。有名なタヌキの焼き物は信楽です。

 一方、磁器は「石物」と呼ばれ、白色粘土にガラス質の長石・珪石を加えたものや、陶石を素材に用います。素地の色は基本白で、それを生かした鮮やかな色絵が施されています。指で軽く弾くと「チン」と高い音がするのも特徴かもしれません。代表的なものに有田焼、伊万里焼、京焼、砥部焼などがあります。九谷焼もこちらのような気がします。

  

 この焼き物に関しては、人それぞれ好みが分かれます。ちなみに給食の食器は強化磁器。アルマイトが懐かしいですが、その懐かしの食器や先割れスプーン、食缶などを、益子の陶器市で見ることがあります。ネットでも売られているようです。

 落とすと割れやすいのが陶磁器ですが、9月以降は子供たちの骨折が目立ちます。腕・指・脚など部位は様々ですが、現在も松葉杖の子が数人。人数的には警報レベル?決して折れやすいわけではないでしょうが…。

105 ちょっとくらい違ったって(10/20)

 急に寒くなって、朝起きた時にはパジャマの上にもう1枚羽織らなくてはならなくなりました。

 録画した『ドクターX』を観ました。野村萬斎さん演じる内科部長の名前が「蜂須賀」。何度も画面から「蜂須賀~」という声が響きます。歴史ドラマでも滅多にない場面なので、なんだか変な気持ちになります。これからも何度となく呼ばれそうなので、対応の仕方を考えておくことにします。

 さて、校内を巡っていると必ず目に入るのが、配膳室前の「今日の献立」ボード。食い意地が張っているのでしょう。委員会の児童がチョークで毎日書き換えてくれます。昆布のふりかけが出た日、ふとボードに目をやると「屁」と読める文字があります。どうも「昆」と「屁」を書き間違えたようですが、思わず笑みが漏れてしまいました。

 フォローしているインスタグラムには、児童が答案に書いたおもしろい解答が載せられます。突拍子もない解答や勘違いなど笑いを誘います。担任をしていたころも迷解答があって、正解にはできずとも赤ペンでコメントしたことは度々…。(この赤ペンを我が家では「偉そうペン」と呼びます)

 メダカの学習では、「尾びれ」「胸びれ」「背びれ」に交じって「しびれ」?きっと「尻びれ」って書きたかったのでしょうが手が痺れていたのかもしれません。「くびれ」?確かにそこはくびれていますが…。わからないから空欄というより、何とか解答しようと知恵を絞った意欲には花丸をあげたいと思うのです。