校長の部屋

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65 半沢直樹(8/24)

 昨日23日で6話を数えたドラマ「半沢直樹」。25.5%という驚異的な視聴率は第5回のものです。まさに独り勝ちの様相を呈しています。毎回、見ているこちらの胃がキリキリするほどです。自分が半沢直樹の立場だったら思わず手が出てしまいそう。また、こんなご時世ですから、「そんなに顔を寄せ合って、大声出して唾を飛ばしあってはダメですよ」なんて無粋なことも考えてしまいます。

 さて、このテレビの視聴率ですが、一般的に公表されるのは「世帯視聴率」なのだそうです。つまり、一家に1台のテレビだった時代の名残りといえます。仮に4人家族がそれぞれのテレビで違う番組を観ていたとしても一番組分しか計上されない仕組みのようです。25.5%という数値も「世帯視聴率」!

 一方、「個人視聴率」というのがあるそうで、調べ方は知りませんが、各個人の視聴する番組のデータなので、より正確で実態に即しているといえるかもしれません。スポンサーは、今や個人視聴率のほうを重視するようで、秋からの新番組についても大幅な変化があるかもしれません。ある意味、期待されます。

 白黒テレビがカラーテレビに変わった時の感動を知り、テレビはお茶の間に家族みんなが集まって観るものという感覚で育ってきた世代としては、地上波以外のチャンネルがたくさんあることや裏番組を複数録画できる機能を持つことなど、考えられない進化です。もう少しすると、どんなことが楽しめるようになるのでしょう?でも、使いこなせるかどうか不安でなりません。

正しい情報で正しく判断(8/21)

 朝から来客、体調の優れない子等への対応などバタバタ、でも充実した午前中です。

 8月初旬に、大阪府知事が「うがい薬」に一定の効果を認めるという報道後、薬局のうがい薬が品薄になりました。また、普段なら1200円程度のうがい薬が、ネット上で2万円!びっくりです。

    

 人間の心理の表れでしょう。これまでも、テレビで健康関係の番組が放映された翌日、店頭から品切れ続出がありました。例えば、納豆。あるいはバナナ、ゴマ、ヨーグルトなど様々です。

 SNSによる情報も、テレビ以上に影響が大きい時代です。情報操作が疑われる場合もないとは言えません。また、全体を伝えず部分だけを切り取って伝えるということもあります。全体像が見えない中での判断は危険です。不安があると何かにすがりたい気持ちは当然ですが、正確な情報収集による正しい判断が求められるということも忘れてはなりません。

 これは学校にも言えることです。例えば、学校での担任の言動に対して、電話等でお叱りを受けることもあります。反省して襟を正す必要があります。一方、ある場面だけを切り取って「おかしい」という話をいただくこともあります。担任と児童のやりとりの中で、どういういきさつでどういう対応があったのかをしっかり把握した上で正しく判断し、丁寧かつ迅速に対応・説明することを心がけたいと思います。一緒に話しながら前に進んでいける関係を築くことが、子供の成長に生かされると考えます。お気づきの点はご意見ください。

 

ありがたや~(8/20)

 お盆前に、一人暮らしをしている娘が家に泊まりに来ました。同じ市内なので帰省と呼べるものではありません。

 食卓を囲んでいるときに、しみじみと「いろいろなありがたさがわかるようになった」と話します。洗濯かごに汚れ物を入れておくと、翌日にはきれいになっていること。朝起きてくると、あるいは仕事から帰ってくるとご飯が用意されていること。お風呂が沸いていることなどなど。さらに、冷蔵庫を開ければ飲み物から調味料が揃っているし、トイレットペーパーがなくなれば棚からすぐ出してこられること。つまり、「いつでもそこに当たり前のようにほしい物がそこにあり、当たり前のように存在していた」と。でも、「当たり前と思っていたことが、実は当たり前なんかじゃなかったと初めて気づいた」と言うのです。今は、買ってくること、行動を起こすことから始めなければ、何も始まらないということから、「ありがたさ」を実感しているというのです。

      

 この「ありがたい」は、「有難い」と書きます。元々は、お釈迦様が弟子に話したたとえ話からきているそうです。「人間に生まれたのは、とても有ることが難しい、困難なことなのだよ」と説いたといわれ、生きているとは当然のことのようだが、たくさんの偶然がつながって自分という存在が有るというわけです。

 現在の使い方は、大きく3つに分けられます。「人の好意に対して、感謝の気持ちを表す」場合、「都合よく物事が進み、嬉しい気持ちを表す」場合、「もったいないと思う、恐れ入る気持ちを表す」場合です。

 一人暮らし経験がない私としては、有難いの対義語といえる「当然・当たり前」となってしまわないように日々感謝の気持ちと、「自分でやろうとする」を習慣化できるようにしなければならないと、娘の話を聞きながら考えた次第です。

私の夏休み(8/19)

 夏休みの目標を職員会議で発表したのが7月31日。「ランニングを50km以上、昼食作りを3回以上」というものでした。

 ランニングに関しては天気に左右されますが、今年は「暑さ」が最大の壁。だって、朝の6時からすでに28~29℃もありますし、夕方もなかなか気温が下がりません。そんな中、早い時間から飲み始めたい妻を横目に2日に一度は汗びっしょりになっていました。こちらの目標に関しては60kmを超えたので達成!

 でも、昼ご飯づくりは1回もしませんでした。外出から戻ってすぐに食べるには、何を作るかすら考えていない私に任せては時間の無駄となります。機会を与えてもらえなかったという、まるで小学生の言い訳をしながら、夕食のカレー作りを1回、スモーカーを引っ張り出して作った燻製が1回、漬け丼用のタレ作りが1回、手が痒くなるので妻がやらない山芋おろしが1回という悲惨な結果です。これこそ、一人暮らしの経験ゼロのなせる業?!

 何もできなかった埋め合わせに、最終日になっておしゃれなカフェでランチをご馳走して、私の夏休みは終わっていったのでした。

 

夜空のムコウ

 8月3日に更新してから2週間が経ちました。あっという間です。夏休みをどう過ごしたかは、子供たちの表情や言動で把握したいと思います。今朝、駅前交差点に立ちましたが、歩道が狭くなっている箇所は児童と通勤の方が交錯します。駅寄りの歩道を歩く児童には、Softbank側まで渡る方が歩道が広くて安全であることを伝えました。

 さて、8月3日から4日にかけての日付が変わるころが「満月」になる瞬間だったようです。でも、夕方、東の空には雲が垂れ込めて、残念ながら月は見えませんでした。この「満月」について、英語では各月ごとの名称があるそうです。

1月…「Wolf Moon」(狼)  2月…「Snow Moon」(雪)

3月…「Worm Moon」(芋虫)  4月…「Pink Moon」(桃色)

5月…「Flower Moon」(花)  6月…「Strawberry Moon」(苺)

7月…「Buck Moon」(男鹿)  8月…「Sturgeon Moon」(チョウザメ)

9月…「Harvest Moon」(収穫)  10月…「Hunter’s Moon」(狩猟)

11月…「Beaver Moon」(ビーバー)  12月…「Cold Moon」(寒)

 アメリカ先住民は季節を把握するために、満月に動物や植物など様々な名前を付けていました。先住民にとって、チョウザメ漁は8月を象徴する行事だったのだとわかります。

 話は少し変わりますが、12日夜から13日未明にかけて、三大流星群の一つで夏の夜空を飾る「ペルセウス座流星群」がピークを迎えたそうです。利根川河川敷に観に行っていた娘から、「曇っていて見えなかった」とメールが来たのは翌日の昼過ぎです

 月や星の特徴を学ぶのが4年生、月の満ち欠けは6年生の理科で扱います。明日19日は月齢がゼロです。これから徐々に大きくなっていくお月さまとともに、夜空のムコウに思いを馳せるのもいいですね。ちなみに、「ハーベスト・ムーン」は9月2日(水)のようです。

 

老後の趣味に悩む?(8/3)

 夏休みに入って梅雨明けしました。やっと夏らしい日の登場です。昨日は夕方から高圧洗浄機で洗車等するとともに、苔が生えて黒ずんだ駐車場のコンクリートをきれいにしました。庭の一角でひっそり咲いていたツユクサを抜き、シダを刈ってスッキリさせました。そして、今日からはしばらく子供たちのいない学校が続きます。

 さて、先週の「特技」に引き続き、今日は「趣味」について。車いじりと庭いじりは好きですが、趣味と呼べるものではありませんし、一日中やっていられるものではありません。

 「趣味」という言葉を想うと、そう遠くない「老後」をイメージされます。つまり、退職後に趣味がないと時間を持て余すでしょうし、教員以外の友達がいないと人とのかかわりも激減することが目に見えています。ずっと家に居られては困る妻が気になっていることの一つです。

 数年前に、自宅近所で畑を借りましたが、1年も経たないうちに限界が見えてやめてしまいました。休みの日にはランニングをしますが、一人で気の向くままに走るのが気楽ですし、この先ずっと走れる保証はありません。

 そこで、思いついたのが「ロードバイク」。結構な年齢の方が走ってい る姿を見かけます。もしかすると、自転車屋主催のツーリングにでも参加すれば、引っ込み思案な私にも仲間ができるのでは?そんな気持ちがムクムクと入道雲のように湧いてきます。こういう時こそスマホで検索!ロードバイクについていろいろ調べていたら、隣から「絶対買わないからね!」と神の声。先制攻撃を受けてしまい、「ロードバイクも転倒」といった次第です。

   

 う~ん、何を趣味にしましょう?「というか、趣味って無理してつくるもの?」という神の声が降ってきそうです。

 

様々なボランティアに感謝!(7/31-Part2)

 7月8日から教室等の消毒を、ほぼ毎日保護者の方にしていただいてます。昨日まで延べ215名の方にご協力いただきました。一日当たり15名を超える数です。これは、他校に自慢できます。昨日の東京都の新規感染者は367人でしたし、全国でも1300人超えを記録する状況ですから、8月以降も収束に向かうとは思えません。夏休み明けからのご協力を改めてお願いします。まずは、これまでのご協力に感謝申し上げます。

 また、青色防犯パトロールも感謝以外の何物でもありません。学校に配備されている公用車を使って、毎週金曜日の下校時間帯に地域の方が自主的に見回り防犯活動をしてくださっていることはご存じでしょうか。その数40数名と伺い、びっくり!市川市と書かれた白い軽自動車の屋根に青色灯をつけて走っていますのですぐにわかります。

 消毒にしろ、見回りにしろ、朝の交通安全指導にしろ、「おかげさまで」という気持ちが子供も保護者も教職員も大事にしなければいけないとつくづく感じます。まずは「知ること」、そして知ったら「何らかの行動に移すこと」、こうしたことは学校教育目標の達成に近づきます。

 子供たちの安全は、保護者・地域の方々のお力添えをいただいて初めて成り立つものです。明日からの夏休み、子供たちとそのご家族、地域の方々が、健康・安全かつ未だ捕獲されない猿に遭遇することのない17日間を過ごせますようにお祈り申し上げます。

 最後はまじめに校長らしく?締めてみました。来週3日(月)の更新をもって、しばらくお休みに入ります。定期的に読んでくださった皆様にも感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。

 

能ない鷹は隠せる爪もない?(7/31)

 昨日の昼休みに6年生の女の子数人が校長室に顔を見せてくれて少しおしゃべりしました。そして、「なぜ僕らは働くのか」などを借りていった子もいました。

 さて、PTA広報のリクエスト第3弾「趣味や特技を教えてほしい」にお答えします。今日は「特技」に絞ってとりとめのない話を長々と綴りますがお付き合いください。

 私には特技なんていえるものはなく、あえて言うなら、小学校6年間だけ通った書道塾で身についた字だけは人並みに書けることくらいでしょうか。教務主任の進藤先生が、3年生の習字で、トン・スー・ドン・サッなどと運筆を音で表しているのを見て、娘や息子の書初めの練習を手伝った時を思い出しました。特に、息子は左利きだったため、右手で書くのは大変そうでした。

 十数年前に、通信教育で賞状書士の資格を取ろうと思い立った時があります。でも、添削に一度出したきり続きませんでした。時々、人前で書いた字を褒められることがあります。ただ妻曰く、「字でだまされちゃうのよね」??

 一方、楽器演奏はからっきしダメです。小学校低学年の音楽で、最初の「ハーモニカ」からつまずきました。吹く音と吸う音があるだけでなく、「ラ」「シ」に至っては連続で「吸う音階」が並ぶではありませんか。これは反則です。

 鍵盤ハーモニカは、わからないときは吹いているふりで気づかれませんでしたからラッキー。何とかなったのはリコーダーだけ。中学生になってギターでアルペジオの練習。でも、コード「F」が曲者でした。指が短いのか全部の弦を抑えられないではないですか。ドラムに至っては、手と足が一緒に動いてしまう。なんという才能のなさ(嘆)。ですから、娘のピアノには親バカながら才能を感じましたし、吹奏楽部の演奏を聴くと羨ましくなりません。

 よく「でも、教員になるにはピアノもできなくてはいけませんよね?」聞かれることがあります。大学のピアノのテストは、写真のような教本から出される課題曲がA・Bの2曲。当日、先生が指定するAかBを弾ければよいのです。私に2曲を弾きこなす技術と気力はありませんでしたから、どちらか1曲に絞って練習です。このヤマが当たれば「合格」となるわけです。果たして、運が味方をしてくれたようです。

       

量感を大切にして(7/30)

 自分の体の一部を使って物の長さを測るということが時々あります。巻き尺や物差しを用意すれば簡単なのに、必要な時に限って忘れるということは物事の常。そこでよく使うのが、手のひらを広げた親指から中指(小指)の先までの長さです。私の場合、ほぼ20cmなので、例えば机の横幅を測ろうとすると、手を広げて尺取虫のように動かしていきます。この姿を妻は笑いものにしますが、気にしない気にしない…。

 また、両腕を広げた長さは、自分の身長とほぼ同じくらいですから、およその数値ならこれでも大丈夫です。もう少し小さいものを測りたいときには、肘から指先までの長さを知っていればよいわけです。およそ身長の4分の1と言われます。ちなみに、私の場合は約45cmでした。

 こうした長さの単位を、昔は「あた」(手を広げたときの親指から中指まで長さ)、「つか」(握りこぶしの横幅)、「ひろ」(両腕を広げた長さ)と言っていました。小学校2年生の算数「長さ」では、こうした量感を大事に指導しています。面積や体積に関しても同様で、新聞紙や教室、校庭の広さを目安にしたり、消しゴムや牛乳パック、水槽、プールなどを手掛かりに考えたりします。

 手の大きさに戻りますが、私の手は成人男性より小さめだと思います。掌はそれなりの大きさでも指が短め?で、娘の指と比べると一関節分違うのではないかと思うくらいです。だから、男同士の握手は苦手です。分厚くでかい手だと、圧倒されて気後れしてしまいますから。でもこのご時世、「エア‣握手」もありませんから、ちょっとホッとしています。

 

思いやりという魔法(7/29)

 我が家の近くに小中学校が向かい合ってあります。下校時の歩道は、当然子供があふれかえります。

 少し前に、たまたま下校時にその通学路周辺を車で通った時のことです。信号のない横断歩道で、ランドセルを背負った高学年女児が2人立っています。道路を渡りたいけれども車が止まってくれないので待っている様子が窺われました。一時停止して「どうぞ」と合図をすると、一礼して渡りました。渡り終えて改めてこちらを向いて丁寧に頭を下げた時には嬉しくなりました。「これはこれは、ご丁寧に」「痛み入ります(「家政夫のミタゾノ」風に)」と言いたくなってしまいます。

    buhitter.com家政夫のミタゾノのTwitterイラストより

 ただ、こちらが止まっても、対向車線の車が通過するケースも多い気がします。逆に、渡るのか渡らないいのか判断がつかない場合は困りものです。横断歩道の前でおしゃべりしている人、一時停止したのに「渡る気配なし?」なんてこともあります。手を挙げるというのは、渡りたいという意思の表れですから、大人であっても手を挙げて意思表示してほしいものです。

 さて昨年、「信号機のない横断歩道実態調査」の結果が報道されました。歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は17.1%という結果、逆に言えば8割以上の車が止まらないというものでした。ちなみに千葉県の一時停止率は31.0%でした。

 先述の出来事から、以前放映されたACジャパンのCMを思い出しました。仕事の帰りで長時間運転に疲れ気味の男性が、タイミング悪く押しボタン式信号で停車させられます。なかなか変わらない信号にイライラが募る中、横断歩道を渡り切った少年が、「待ってくれてありがとう」と深々と頭を下げるのです。すると、これを見たドライバーのイライラが解消されるというものでした。

 もうすぐ始まる夏休み。夏季休業入りあるいは明け、それぞれの前後に子供の交通事故や水の事故が多く報告されます。ドライバーも歩行者も、相手への思いやりとそれを表す仕草・言葉を大切にしたいものです。互いの気持ちをほぐせる、事例のような「魔法」をかけることができる人、あるいはその魔法に気づける人でありたいと思います。

教職員の夏休み事情(7/28)

 6年生が「将来設計図」を学習で作成していたことは以前書きましたが、その中に「小学校の先生」と書いている子がいました。ずっと昔は、将来の夢の上位に「学校の先生」があったと思いますが、最近では「ブラック」のレッテルを勝手に貼られて、教員を志願する学生が減少しているのが現実です。「どこが?」という思いでいっぱいですし、大変な思いをするのは教員に限ったことではないはずです。だからこそ、先生になりたいと思う子供たちを応援したい気持ちでいっぱいです。現在も含めて、これからモデルとなる先生に出会えることが大切であると、なぜかしら身の引き締まる思いになります。

 さて、そんな教員を「夏休みがたくさんあっていい」と思っている方もまだ多いかもしれません。今週末で夏休みに入る今、教職員の夏休みを簡単に紹介します。

 例年のように約40日の夏季休業の場合、土日祝日以外は勤務を要する日です。まず、輪番で日直勤務が数日割り振られます。また、必ず受講しなければならない研修がいくつもあります。普段は教室を離れられない職業柄、夏季休業中に集中するのもうなずけます。さらに、夏休み明けからの授業準備などで出勤してじっくり取り組みます。そのほかに、夏季休暇を取得します。これらをカレンダーに落とし込むと、積極的に取得が奨励される年次休暇は数日となりますので、一般企業の夏休みと何ら変わらないのです。

 さすがに今年度は、悉皆(しっかい)研修の多くが中止になりましたし、学校閉庁日が例年の3日から7日になっていますので、万全なコロナ対策をしながらリフレッシュして叡智を養います。

 子供たちには、この時期あるいはこうした長めの休みだからこそできることを考え、目標を明確にして貴重な体験を積んでほしいと願っています。

 

名字について(7/27 Part2)

 先週は5年男児が歴史漫画をもって校長室にやってきてくれました。「加藤清正」の本に「蜂須賀正勝」が登場していたのでわざわざ知らせてくれたのです。少しの間本を借りて、改めて勉強しました。嬉しいことです。

 今日は2年男児が本を抱えて校長室に来てくれたので話をしました。この本には阿波(徳島県)の殿様であった正勝の子「蜂須賀家政」のことが記されてます。歴史好きのようで、前にも「蜂須賀談義」をちょこっとだけしました。

 今日午前中に書いた記事には、蜂須賀姓は全国で4800人程度と書きましたが、この2年生の子の名字はずっと珍しいと言って去って行きました。気になって仕方ないので調べてみると、全国で230人くらいで、長野県・東京都・埼玉県に多いとのことです。680名の児童名簿を見ると珍しい名字は他にもたくさんあります。その中に全国60人あるいは90人という名字も見つけました。まさに珍名さんです。

 ありがたいことに、蜂須賀は印象に残るのか初対面の方にも覚えていただけます。でも、妻が「三文字の名字なら『西園寺』とか『伊集院』『綾小路』だったらカッコよかったのに…」と言っていたのを思い出してしまいました。

昨日は幽霊の日!(7/27)

 昨日の天声人語に、ソーシャルディスタンスを保ち、接触のないお化け屋敷が登場したことが書かれていました。車に乗ったまま楽しむ世界初の「ドライブインお化け屋敷」で、停車した車内で数々の恐怖を体験するのだそうです。(株)怖がらせ隊が発案したホラー企画で、イベントの予約は現在完売、入手困難とありました。

   

 さらに、昨日7月26日は「幽霊の日」だったことも知りました。約200年前のこの日に、日本を代表する幽霊「お岩さん」が登場する「東海道四谷怪談」の初演の日だからと言われています。この「幽霊」にちなんで、こうした文字を含む珍名さんがいないか興味がわいたので調べてみました。さすがに「幽霊さん」はいませんでしたが、以下の名字を読めるでしょうか?また、お知り合いにいらっしゃったりして?

  

「幽谷」……「かすや」さん《全国約30人》 ※「幽」のつく名字はこれだけ

「霊」………「みたま」さん《全国約10人》

「霊山」……「よしやま・たまやま」さん《全国約110人》

「霊元」……「よしもと」さん《全国約10人》

「霊園」……「れいえん」さん《全国約30人》

「霊鞍」……「たまくら」さん《全国約10人》

「霊鷲」……「たまわし」さん《全国約20人》

「霊田」……「たまた・たまだ・れいだ」さん《全国約10人》など

 ちなみに、「蜂須賀」は全国で4800人ほどいるみたいで、データでは愛知県に多いようです。

 さて、担任をしていたころは修学旅行で訪れる湯元の源泉で肝試しを行ったことが思い出しました。また、体育館のステージ下にある、パイプ椅子収納場所あるいはプールの下での暗闇体験、理科室に暗幕を張ってお化け屋敷など、子供たちが企画して実施したことも今は昔のお話。昨晩のような稲光も、子供のころは怖かったことを思い出します。

 ただ残念なことは、例年一中ブロックで開催されている「お化け屋敷」が、今年度は中止となってしまったことです。結構、本格的だったと聞きましたので…。

記念植樹(7/22)

 各ご家庭に記念日があるでしょう。家族の誕生日、結婚記念日、出会いの記念日などなど。若者は知り合った日を毎月記念日にするようなこともあるようです。「付き合って3か月目!」みたいに。例えは悪いですが「月命日」のような感じです。

 さて、明日23日は我が家の結婚記念日です。夏休みに入ってすぐ式を挙げたので、暑い盛りでした。礼服を身に纏う招待客にはいい迷惑だったはずです。あれから30数年、よくぞ耐えてくれたという驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

 先日、八千代の京成バラ園に行って、夏の小さな庭を彩るよい植物はないか物色していました。すると、売り場を見て回っていた妻が寄ってきて、「欲しいもの見つけた」と言うのです。行ってみると「ジューンベリー」の苗木。日曜市で半額対象商品(これって大事なこと!割引に弱い人間なので)でした。「結婚記念日のプレゼントでいいよ」と言い、さらに「結婚してくれてありがとう記念植樹をしようか」とさらっと付け加えたのです。ブルーベリーは数鉢を栽培していますが、さすがに地植えの実りには勝てません。そこで、実をたくさん収穫して喜ぶ自らの姿を想像した妻は、お買い上げして帰るや否や、別の木を伐採し、その根元に1mにも満たない苗木を植えることを私に命じたのでした。(悪妻に聞こえるなぁ)来年の5~6月が楽しみです。ただ、翌日は腰が痛くて…。

 教職員も保護者の皆様も、どうぞ記念日を大切にしてください。まさにワークライフバランスです。

 

糸瓜の思い出(7/21)

 明るいうちに湯船でゆったりくつろぐのは最高です。

 さて、風呂で体を洗う時に何を使っているでしょう。手ぬぐい?スポンジ?ボディブラシ?ボディタオル?いろいろです。中には手で洗うという方もいらっしゃるかもしれません。

 私が幼少のころは糸瓜(ヘチマ)です。ヘチマが乾燥して繊維だけになったものを使って体を洗います。アマゾンで調べると、2個千円とか3個二千円といった価格で今も売っています。買ってすぐのものは繊維も硬くて痛いのなんのって、皮膚にこすった痕が付くくらいです。でも1週間も使うとなじんできていい感じになります。こういう硬さに慣れた私の皮膚は、柔らかいボディタオルより、ごわごわ感のあるものの方がお好みです。

    

 このヘチマ、理科の学習教材として取り上げていたのはいつの頃までだったでしょうか。ヘチマのつるを切ってその先端をペットボトルに差して水の通り道を学習したり、花のつくりや受粉の勉強をしたりすることに使われました。校舎のネットにつるを這わせたので、グリーンカーテン風になっていました。今でこそ4年生がゴーヤを育てて収穫することはありますが、ヘチマの実に関しては実ってもそれを使う術を知らないため、大きくなって腐って、はい、おしまい…だったように思います。

 今はヘチマの存在自体知らない子供ばかりでしょうが、それでも、風呂場では固形石鹸を使用し、シャワーを使わずいまだに風呂の湯をひしゃくで汲んで使っている私は、今一度、ヘチマ復活(復権)を秘かに目指そう考えています。

救いの神?いぇ、自己満足です!(7/20)

 例年どおりであれば、今日は終業式あるいは夏休みを迎える会が行われ、「明日からの長い夏休みは…」という口上が先生方から聞かれていたはずです。今年度はあと2週間先。子供と一緒にもう少しがんばります。

 昨日の午後には久しぶりの青空が見られました。そこで思い立って、私の実家があった場所に足を運んでみました。高齢の父母が施設に入って、主なき家(土地)を3月に売却しました。その跡地の様子を見に行ったのです。1棟が建ち上がり、もう1棟は土台と足場ができていました。昔の面影があるべくもなく、寂しい気持ちになります。

 半世紀前、建て前(上棟式)につきものだったのが「おひねり」です。柱を組んだ2階から袋に包まれた餅や菓子、5円玉が放られたのです。放課後だったりすると、足を延ばして拾いに行ったことを思い出します。

 さらに、建築現場は宝の宝庫でした。私にとっての宝は「端材」。適当な大きさのものを集めて家に持ち帰り、のこぎりや釘でモノづくりに勤しむのです。現在のように、工場で作られた建材を現場で組み立てる工法ではありませんでしたから。

 子供たちが図工の時間にのこぎりや金づちを使う場面があります。経験がない子供たちの手つきは怖い!そして、先生方も正しい使い方を熟知していないということだってありえます。5年生が掲示板づくりで電動のこぎりを使用していましたが、時々おせっかいをやいてしまいます。家庭科の玉結び、玉止め、運針、ボタン付けなども含めて、教室を回っているとまだまだ「救いの神」になれる自分がいるのがうれしく思います。ただの自己満足ですが…。

私の♪少年時代♪(7/17)

 今日は、広報委員の方からの質問、「小・中学生時代はどんな子どもでしたか」にお答えします。

 私の出身は千葉県八千代市です。未だに夢の中で通学路を歩いている自分が登場します。当時のスポーツといったら専ら野球。そして誰もがジャイアンツの野球帽。市川市と違って、八千代市には少年サッカーという文化がなかったようで、校庭にもサッカーゴールなど影も形もありません。5年生の時、オーストラリアから転入した友達が、休み時間に「サッカーやろう」と言っても誰も振り向きません。「サッカーって、よくわからないし~」という時代だったのです。今では考えられません。

 小学校高学年では算数に四苦八苦した覚えがあります。特に「集合」(わかる方は同世代)という単元は、夜遅く帰宅する父を待って教えてもらいました。月曜日の朝は、必ずと言ってよいくらい学校に行きたくなくて、布団の中で体温計に不正を働いてみたこともあります。

 ある時、母が個人経営の算数補習塾を探してきました。渋々行ってみると、わかるようになっていくのが不思議です。それ以降、高校の「微分・積分」までは順調でした。何がきっかけになるかわかりません。

 中学校は、自宅から徒歩3分。往々にして近すぎることは決して良いことではありません。遅刻常習者でした。朝自習のプリントを週に何度も廊下でやっていましたから。1年生で入った部活は剣道部。理由は簡単!近所の人からもらった防具が家にあって、もったいないからと勧められたせいです。そんな理由ですから、竹刀の素振りと防具の臭さに辟易して、夏休みには退部。そして2年生の夏前にサッカー部へ入り、高校まで続けました。

 小・中ともに自転車少年。フラッシャーが付いてディスクブレーキ、セミドロップハンドル、10段変速。まさに、「ザ・昭和」のスポーツサイクルは憧れでした。

         

 子どもたちが、今の姿のまま大人になることはありません。自分で見つけたり外から与えられたりする「きっかけ」が進む方向に大きく影響するように思います。どんな大人になっていくか、今からとても楽しみです。

 

 

ながらスマホ(7/16)

 抜けるような青空をどれだけの期間見ていないのでしょう。恋しくなります。

 さて、毎日電車に乗っていると乗客の7~8割はスマホをいじっているように見えます。そういう私も例外ではありません。行きは読書、帰りはスマホで漫画というのが日課です。ただ、電車を降りても相変わらずいじっている人もいます。階段を下りながら画面を見入る人は危なくていけません。しかも歩くのが遅い!私も含めて急いでいる中で、邪魔この上ない!そこまでの必要性があるのか尋ねてみたいものです。

 神奈川県大和市では「歩きスマホ」禁止条例が、全国初で施行されたと聞きます。スマホに気を取られて他人にけがを負わせる可能性がありますし、転倒や転落など自らも負傷しかねません。文科省内では、中学校でのスマホ持ち込み容認に関する検討が佳境を迎えていますが、ルールは必須です。

 さて、小学生においてはどうでしょう?小学生のスマホ所有率をみると、小学生全体で4~5割。高学年ですと過半数です。ゲームy動画視聴、コミュニケーションが主な目的で、特にコミュニケーションツールとしての使用割合が増加しているデータがあります。小学生の3人に1人はLINEを利用しているというから驚きです。中学1年になると、なんと4人に3人。まさに名刺代わりと言っても言い過ぎではないようです。

 しかし、スマホを媒体としたいじめや犯罪、事件が増加しているのも事実です。だからこそ、フィルタリングは当たり前として、親子でしっかりルールを確認しておくことが求められています。「スマホ・インターネット安全教室」を実施する小学校も増えてきましたが、今年度コロナ禍の状況で本校が実施できるかは定かではありません。

 危険といえば、自転車に乗りながらスマホをいじる中高生(偏見?)。しかも、イヤホンで音楽でも聴いているのでしょうか。ヒヤリとする場面に何度か出くわしました。ながらスマホ、「市川小の児童(あるいは卒業生)は大丈夫!」と胸を張って言いたいのですが…。

座右の銘?迷!(7/15)

 昨日PTA広報委員の方から、広報誌に載せるための質問をいただきました。13もあるので全部は掲載できませんから、その中から「校長の部屋」で回答してほしいとのご依頼です。早速その一つをネタに使わせていただきます。今日は、「Q 座右の銘は何ですか?」に回答します。

 5月の分散登校日、6年生の学級開きで自己紹介をしていた先生の好きな言葉の1つが「何事も全力!」でした。「はて、私は何だろうなぁ」と、この時改めて考えてしまいました。

 仕事上では、「誠実」「笑顔」をモットーにしています。ただ、家庭では「不誠実」を絵に描いたような人間なので、そんなこと妻に言えば「外面男」と言われかねませんし、笑いのタネにされるのがおちです。

 そういえば、「誠心誠意」という言葉にまつわる苦い思い出があります。30数年前の結婚式でのことです。主賓のあいさつで、「蜂須賀君が好きな言葉をご存じでしょうか?」と出席者に投げかけられました。そしてそのあと、私に解答を求められたのです。混乱したというか青ざめたというか。だって、覚えていないのです。式の以前に取材されたときに、咄嗟に答えた言葉だったのでしょう。私がしどろもどろでいると、上手にフォローしてくださいました。冷や汗が背中を伝う中、感謝感謝の助け舟でした。

 だから、簡単に座右の銘なんて口にできません。知らない場面で独り歩きしてしまうかと思うと怖くてなりませんから。ただ、「誠実」「笑顔」ならいつでも思い出せそうです。そんなことを言うと、「なんて不謹慎な!」「それって、不誠実でしょ!」って妻には怒られそうです。

 皆さんの座右の銘を集めて紹介してみたい気がします。「なるほど」と思うものが集まるのではないでしょうか。

 

瓜田に履を納れず(7/14)

 混雑した電車での通勤は新型コロナ感染のリスクが常に伴います。それだけではなく、「痴漢」を疑われることも心配です。疑われたら一巻の終わり!一方の手はカバン、もう一方は必ずつり革や手すりにつかまって予防です。

 駅構内を歩いていると、前からくる男性の肩が3~4人前を行く人の肩にドンとぶつかりました。明らかに「邪魔なんだよ!」とわざとぶつかったように見えます。そして私にもドン!イラっとしましたがガマンガマン!駅にも車内にも「暴力は犯罪です」とあります。う~ん、危険がいっぱい。

 学校でも昨日から避難訓練を学年ごとに行っています。通常ならば全校で取り組みますが、この状況の中ですので、避難経路の確認を中心としてこぢんまりと。換気を優先するため、各昇降口も開けたままですから、不審者侵入だって考えられます。常に最悪を想定して、気を引き締めて取り組んでいきます。

 さて、友人からもらったメロンを今朝食べてきました。甘くておいしい!西瓜(スイカ)、南瓜(カボチャ)、胡瓜(キュウリ)、冬瓜(トウガン)など「瓜」のつく漢字はありますが、「メロン」は?漢字で「甜瓜」と書くそうです。

 「瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)」という言葉もあることも知りました。意味は「ウリ畑でくつをはきなおすとウリを盗んでいると疑われるおそれがあることから、人に疑われるようなことはするなということ」なのだそうです。「李下(リカ)に冠(かんむり)を正さず」と同じです。

 ことわざには関係ありませんが、夏が旬のものは身体を冷やす効果があります。でも、くれぐれも食べ過ぎには注意したいと思います