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2024年3月の記事一覧
387 つながる(24.3.25)
永野芽郁・山田裕貴さん主演のドラマ『君が心をくれたから』を観て、せつなさに毎回ティッシュに手が伸びる私。「ドラマにそんなに感情移入する?」と思う人もいるかもしれませんが、決して主人公を自分に置き換えたり子供のことを思ったりするわけではないのです。最終回は、ハッピーエンドで終わってほしいという期待と裏腹に、「そう来たかぁ」と思ってまた涙。歳を重ねるにしたがって涙もろくなっているようです。
テレビも番組切り替わりのシーズン。新番組に期待は高まります。大相撲でも新しいヒーローの登場です。尊富士(タケルフジ)の新入幕で初日から11連勝というのは、約75年前の大鵬に並ぶ記録。さらに賜杯まで手にしたのは、なんと110年ぶりという快挙というから驚きです。
さて、先週、教頭先生から冊子をプレゼントしてもらいました。中を見ると、昨年度の校長ブログ全189回分が収められて製本されているのです。自分でもデータ保存はしていますが、これにはびっくり!宝物になります。早速、弁当を食べながらページをめくってみました。「こんなことを書いていたんだ」と懐かしくなります。すると、つい最近書いた、算数が嫌いだった話や集合の問題について書かれているではありませんか。そう考えると、前にも読んだことあるぞと思われるものは少なくないのかもしれません。今日が387号になりました。ブログは本務ではありませんが、「楽しく読んでます」という言葉をいただくことが励みになります。学校が身近に感じられるようであってほしいと思います。
そうそう、先週末に30年ほど前に担任した子から手紙が届きました。私の名前でググったら、平田小のブログに当たったと言い、読んでくれているようです。2児に恵まれ、仕事と家庭の両立を図っていると知り、これもまたうれしい!時空を超えてつながっていることを感じます。
今日で子供たちとお別れする職員がたくさんいます。寂しい限りですが、同じくらい転入者がいますので、刺激をもらいながら出会いという偶然を大事に温めていきたいと思う最終日の朝です。転出職員が温かな心をくれた分、いやそれ以上を別の人に別の形でおすそ分けしたいと思います。多くの方々とつながりを持てたことに喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。そして、笑顔でずっとつながっていたいと願います。尚子さんともネ…。
386 人材不足(24.3.22)
先日出かけた際は、昼食難民になりかけて、バーミヤンに入ったのは14時近く。休日の食事場所はどこも混んでいるので、なかなかココ!という場所が決まらないまま食事のタイミングを逃してしまうのが「昼食難民」という我が家だけで通じる言葉。夕飯までがひもじい。
そのバーミヤンは、すかいらーく系列。「すかいらーく」はファミレスの草分け的存在で、「ガスト」や「ジョナサン」を手がけていますが、その看板を目にしなくなって久しいことに気づきました。もしかすると、4年前に人手不足等から24時間営業全廃を発表後から?いやもっと以前かも…。
さて、来年度の宿泊学習や校外学習の日程調整や計画を早めにする必要があります。まずは、修学旅行の日程を大きく前倒ししました。平田小は11月実施でしたが、今年度は感染症の影響で12月となってしまいました。寒いし紅葉を楽しむ時期ではありませんでしたが、どこもかしこも貸し切り状態だったことは怪我の功名?!
先日、旅行業者が年度末の挨拶で来校しました。その中で、校外学習を計画するに当たり、期日を早めに決定した方がよいとのアドバイスがありました。希望日によってはバスの手配ができない場合があるようです。物流・運送業界の2024年問題が、こんなに身近にあったなんて…。働き方改革法案により、4月からドライバーの労働時間に上限が課されることによって、実質的にドライバー不足が生じるわけです。バス会社もその影響のど真ん中にどっぷりと浸かっているわけです。
教員も過酷な長時間労働が社会的に問題視され、全国で教員採用試験の受験者数も減少の一途。千葉県は、来年度受験者に新たな採用枠を設けて人材確保に努めています。子供たちの中から未来の先生が生まれるように、私たちも教員の魅力を発信していかなければ!
385 靴磨き(24.3.21)
6年生67名が校舎にいないことを実感し始めると、一抹の寂しさが込み上げます。それでも、そんなことを感じさせないくらい在校生は元気で嬉しくなります。
さて、先日の卒業式に臨むにあたって、前日の夕方から靴磨きを始めました。革靴が汚れていることのないように普段から気をつけていますが、子供たちのハレの日ですから頭だけでなく足元も輝いていてほしいと、靴墨をつけて念入りに…。式で履く靴だけでなく、ビジネスシューズ全部を磨くと結構な手間です。履き回しをした方が痛まないというので黒が5足、茶系3足が玄関の三和土(たたき)に並びます。ピカピカに生まれ変わった靴は気持ちがよいもの。なんだか心軽やかに歩けそうな気がするから不思議です。
東京・青山にある靴磨き専門店のオーナーが、NHK『仕事の流儀』で取り上げられたのは数年前。1足4千円で、どんな靴も美しく変身させるプロの技術を求めて、国内外からの来客が絶えないというから正直驚きです。日本でも世界でも、靴磨き選手権大会が開催されますが、その世界一に輝き、「靴磨きは、客の人生を磨くこと」と語るその職人を見ると、靴磨きという私たちが抱く仕事の常識を覆すかのように思えます。
職人の言葉を借りるなら、私たち教員は「子供の人生を磨いている」という、ちょっと偉そうですが、そんな自負をもって日々向き合っていきたいと思うのです。今年度もあと3日。子供たちに何ができたのだろうと自問するも、答えが見つからず悶々としたまま3月が終わってしまいそう。
384 お弁当づくり(24.3.19)
小学生の時、算数がある日は登校をしぶった覚えがあります。嫌いになった理由の一つに「集合」という単元があります。それと似た問題を電車内の中吊り広告に見つけました。中学受験の問題ですが、覚えている限りでここに出題します。
あるクラスで40人にアンケートをとりました。スマホを持っていると答えた子は24人、タブレットを持っていると答えた子は16人でした。以下の①~④のうち正しいものをすべて選びなさい。
① スマホとタブレットのどちらか一方を持っている人数と両方を持っている人数は同じである
② どちらも持っていない人はいない
③ 両方持っている人の人数は16人以下である
④ 両方持っている人を除く人数は24人以上である
ベン図を書いて考えてみました。24+16=40であることから、両方を所有する人は最大で16人、最小0人と考えられることから、正しいのは③④と導き出したのですが、まるで頭の体操。
先日、保育園だよりを見る機会がありました。普段は給食なので弁当は原則ないそうでが、ある日に限って弁当持参のようです。昨年度の同じ頃に持ち寄られた弁当の中に「イクラ」が見られたそうです。滅多にない手作り弁当なので気合が入って豪華に仕上げたのかもしれません。仮に冬場であっても傷みやすい品は入れないのが当然。ただ、そうしたことすら継承されていないのかもしれません。ですから、園だよりには弁当づくりのポイントが事細かに記されています。食べやすさや傷みにくさ、誤飲防止などの視点が読み取れるとともに、最終チェック項目まであって至れり尽くせりです。果たして、よいのか悪いのか?!
平田小も先週で今年度の給食が終わってしまいました。今日からからお弁当生活。食前のいただきますと食後の感想、弁当箱洗いは必須。さもないと作ってくれなくなります。それでもごちそう様を忘れることがしばしばあって、時々叱られます。
383 湯船に浸かって(24.3.18)
似顔絵をササっと描く技術を持つ人っていいなぁと羨ましくなります。「校長室に自分で描いた絵を歴代校長の写真と並べているではないか」と言う人もいるかもしれませんが、髪は不要なのでほぼ丸だけで済んで簡単なだけ。新聞やテレビニュースで使われる政治家などの似顔絵は、本当によく特徴を捉えています。似顔絵講座を受講したいと思うこともありますが、きっと長続きしない気がします。知人は、写真資料のない面接の場で似顔絵を描き残していたといいます。後で協議をする際に、顔と名前を一致させることができて重宝がられたと聞いたことがあります。
私の父は油絵が好きで、自画像も数枚残していました。葬儀の際、遺影の脇に収められた額縁の絵は、生前の父そのもので体温が感じられるほどでした。最近では、写真をイラスト風に編集できるソフトやアプリもありますが、味という点では手書きに勝るものなしでは?
さて、冬場の風呂は心臓に大きな負担をかけます。ブルっと震えるような緊張場面をなくすために、暖房を入れてから服を脱ぎ始めます。昨日のように暖かいと、少しだけ窓を開けて外気を取り入れながらゆったりと湯船につかるのが最高に幸せなとき。ちなみに、家に浴槽が備わっていて、毎日のように湯船につかる習慣があるのは、どうも日本人だけのようです。古代ローマ人の公衆浴場もあったではないかと、阿部寛主演の『テルマエロマエ』を思い出しますが違うようです。
入浴は、健康寿命を延ばす効果があるといわれます。ある研究では、要介護認定を受けていない1.4万人を対象に3年間にわたって調査を行ったそうです。毎日入浴する人は、週に2回以下の人に比べて新たに要介護になるリスクが3割低いという結果を得たようです。入浴の主な効果は、温熱効果と浮力効果、水圧効果。体が温まって血流がよくなり代謝がよくなります。肩こりや痛みの改善も期待できます。水圧や浮力によって、マッサージ効果や関節・筋肉を弛緩させる効果があります。
だから今日は、ゆったり湯船につかって、湯気で白くなった窓にお絵描きしながら卒業式の余韻に浸ろうと思います。