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2024年3月の記事一覧

387 つながる(24.3.25)

 永野芽郁・山田裕貴さん主演のドラマ『君が心をくれたから』を観て、せつなさに毎回ティッシュに手が伸びる私。「ドラマにそんなに感情移入する?」と思う人もいるかもしれませんが、決して主人公を自分に置き換えたり子供のことを思ったりするわけではないのです。最終回は、ハッピーエンドで終わってほしいという期待と裏腹に、「そう来たかぁ」と思ってまた涙。歳を重ねるにしたがって涙もろくなっているようです。

 テレビも番組切り替わりのシーズン。新番組に期待は高まります。大相撲でも新しいヒーローの登場です。尊富士(タケルフジ)の新入幕で初日から11連勝というのは、約75年前の大鵬に並ぶ記録。さらに賜杯まで手にしたのは、なんと110年ぶりという快挙というから驚きです。

 さて、先週、教頭先生から冊子をプレゼントしてもらいました。中を見ると、昨年度の校長ブログ全189回分が収められて製本されているのです。自分でもデータ保存はしていますが、これにはびっくり!宝物になります。早速、弁当を食べながらページをめくってみました。「こんなことを書いていたんだ」と懐かしくなります。すると、つい最近書いた、算数が嫌いだった話や集合の問題について書かれているではありませんか。そう考えると、前にも読んだことあるぞと思われるものは少なくないのかもしれません。今日が387号になりました。ブログは本務ではありませんが、「楽しく読んでます」という言葉をいただくことが励みになります。学校が身近に感じられるようであってほしいと思います。

 そうそう、先週末に30年ほど前に担任した子から手紙が届きました。私の名前でググったら、平田小のブログに当たったと言い、読んでくれているようです。2児に恵まれ、仕事と家庭の両立を図っていると知り、これもまたうれしい!時空を超えてつながっていることを感じます。

 今日で子供たちとお別れする職員がたくさんいます。寂しい限りですが、同じくらい転入者がいますので、刺激をもらいながら出会いという偶然を大事に温めていきたいと思う最終日の朝です。転出職員が温かな心をくれた分、いやそれ以上を別の人に別の形でおすそ分けしたいと思います。多くの方々とつながりを持てたことに喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。そして、笑顔でずっとつながっていたいと願います。尚子さんとも…。

386 人材不足(24.3.22)

 先日出かけた際は、昼食難民になりかけて、バーミヤンに入ったのは14時近く。休日の食事場所はどこも混んでいるので、なかなかココ!という場所が決まらないまま食事のタイミングを逃してしまうのが「昼食難民」という我が家だけで通じる言葉。夕飯までがひもじい。

 そのバーミヤンは、すかいらーく系列。「すかいらーく」はファミレスの草分け的存在で、「ガスト」や「ジョナサン」を手がけていますが、その看板を目にしなくなって久しいことに気づきました。もしかすると、4年前に人手不足等から24時間営業全廃を発表後から?いやもっと以前かも…。

 さて、来年度の宿泊学習や校外学習の日程調整や計画を早めにする必要があります。まずは、修学旅行の日程を大きく前倒ししました。平田小は11月実施でしたが、今年度は感染症の影響で12月となってしまいました。寒いし紅葉を楽しむ時期ではありませんでしたが、どこもかしこも貸し切り状態だったことは怪我の功名?!

 先日、旅行業者が年度末の挨拶で来校しました。その中で、校外学習を計画するに当たり、期日を早めに決定した方がよいとのアドバイスがありました。希望日によってはバスの手配ができない場合があるようです。物流・運送業界の2024年問題が、こんなに身近にあったなんて…。働き方改革法案により、4月からドライバーの労働時間に上限が課されることによって、実質的にドライバー不足が生じるわけです。バス会社もその影響のど真ん中にどっぷりと浸かっているわけです。

 教員も過酷な長時間労働が社会的に問題視され、全国で教員採用試験の受験者数も減少の一途。千葉県は、来年度受験者に新たな採用枠を設けて人材確保に努めています。子供たちの中から未来の先生が生まれるように、私たちも教員の魅力を発信していかなければ!

385 靴磨き(24.3.21)

 6年生67名が校舎にいないことを実感し始めると、一抹の寂しさが込み上げます。それでも、そんなことを感じさせないくらい在校生は元気で嬉しくなります。

 さて、先日の卒業式に臨むにあたって、前日の夕方から靴磨きを始めました。革靴が汚れていることのないように普段から気をつけていますが、子供たちのハレの日ですから頭だけでなく足元も輝いていてほしいと、靴墨をつけて念入りに…。式で履く靴だけでなく、ビジネスシューズ全部を磨くと結構な手間です。履き回しをした方が痛まないというので黒が5足、茶系3足が玄関の三和土(たたき)に並びます。ピカピカに生まれ変わった靴は気持ちがよいもの。なんだか心軽やかに歩けそうな気がするから不思議です。

 東京・青山にある靴磨き専門店のオーナーが、NHK『仕事の流儀』で取り上げられたのは数年前。1足4千円で、どんな靴も美しく変身させるプロの技術を求めて、国内外からの来客が絶えないというから正直驚きです。日本でも世界でも、靴磨き選手権大会が開催されますが、その世界一に輝き、「靴磨きは、客の人生を磨くこと」と語るその職人を見ると、靴磨きという私たちが抱く仕事の常識を覆すかのように思えます。

 職人の言葉を借りるなら、私たち教員は「子供の人生を磨いている」という、ちょっと偉そうですが、そんな自負をもって日々向き合っていきたいと思うのです。今年度もあと3日。子供たちに何ができたのだろうと自問するも、答えが見つからず悶々としたまま3月が終わってしまいそう。

384 お弁当づくり(24.3.19)

 小学生の時、算数がある日は登校をしぶった覚えがあります。嫌いになった理由の一つに「集合」という単元があります。それと似た問題を電車内の中吊り広告に見つけました。中学受験の問題ですが、覚えている限りでここに出題します。

 あるクラスで40人にアンケートをとりました。スマホを持っていると答えた子は24人、タブレットを持っていると答えた子は16人でした。以下の①~④のうち正しいものをすべて選びなさい。

① スマホとタブレットのどちらか一方を持っている人数と両方を持っている人数は同じである

② どちらも持っていない人はいない

③ 両方持っている人の人数は16人以下である

④ 両方持っている人を除く人数は24人以上である

 ベン図を書いて考えてみました。24+16=40であることから、両方を所有する人は最大で16人、最小0人と考えられることから、正しいのは③④と導き出したのですが、まるで頭の体操。

 先日、保育園だよりを見る機会がありました。普段は給食なので弁当は原則ないそうでが、ある日に限って弁当持参のようです。昨年度の同じ頃に持ち寄られた弁当の中に「イクラ」が見られたそうです。滅多にない手作り弁当なので気合が入って豪華に仕上げたのかもしれません。仮に冬場であっても傷みやすい品は入れないのが当然。ただ、そうしたことすら継承されていないのかもしれません。ですから、園だよりには弁当づくりのポイントが事細かに記されています。食べやすさや傷みにくさ、誤飲防止などの視点が読み取れるとともに、最終チェック項目まであって至れり尽くせりです。果たして、よいのか悪いのか?!

 平田小も先週で今年度の給食が終わってしまいました。今日からからお弁当生活。食前のいただきますと食後の感想、弁当箱洗いは必須。さもないと作ってくれなくなります。それでもごちそう様を忘れることがしばしばあって、時々叱られます。

383 湯船に浸かって(24.3.18)

 似顔絵をササっと描く技術を持つ人っていいなぁと羨ましくなります。「校長室に自分で描いた絵を歴代校長の写真と並べているではないか」と言う人もいるかもしれませんが、髪は不要なのでほぼ丸だけで済んで簡単なだけ。新聞やテレビニュースで使われる政治家などの似顔絵は、本当によく特徴を捉えています。似顔絵講座を受講したいと思うこともありますが、きっと長続きしない気がします。知人は、写真資料のない面接の場で似顔絵を描き残していたといいます。後で協議をする際に、顔と名前を一致させることができて重宝がられたと聞いたことがあります。

 私の父は油絵が好きで、自画像も数枚残していました。葬儀の際、遺影の脇に収められた額縁の絵は、生前の父そのもので体温が感じられるほどでした。最近では、写真をイラスト風に編集できるソフトやアプリもありますが、味という点では手書きに勝るものなしでは?

 さて、冬場の風呂は心臓に大きな負担をかけます。ブルっと震えるような緊張場面をなくすために、暖房を入れてから服を脱ぎ始めます。昨日のように暖かいと、少しだけ窓を開けて外気を取り入れながらゆったりと湯船につかるのが最高に幸せなとき。ちなみに、家に浴槽が備わっていて、毎日のように湯船につかる習慣があるのは、どうも日本人だけのようです。古代ローマ人の公衆浴場もあったではないかと、阿部寛主演の『テルマエロマエ』を思い出しますが違うようです。

 入浴は、健康寿命を延ばす効果があるといわれます。ある研究では、要介護認定を受けていない1.4万人を対象に3年間にわたって調査を行ったそうです。毎日入浴する人は、週に2回以下の人に比べて新たに要介護になるリスクが3割低いという結果を得たようです。入浴の主な効果は、温熱効果と浮力効果、水圧効果。体が温まって血流がよくなり代謝がよくなります。肩こりや痛みの改善も期待できます。水圧や浮力によって、マッサージ効果や関節・筋肉を弛緩させる効果があります。

 だから今日は、ゆったり湯船につかって、湯気で白くなった窓にお絵描きしながら卒業式の余韻に浸ろうと思います。

382 靴ベラとしもやけ(24.3.15)

 スマホのメモ機能に「備忘録」のページを作って、思いついたことを記すようにしています。家に帰って日記を書きますが、いざペンを持った段になると「今日は何かあったっけ?」ということが度々あります。決して平和な時間ばかりが流れたわけではないのに思い出せないのです。だから、学校にいる間に入力することもあります。人に伝えなければいけないこと、明日作業しなければいけないことなどがあれば忘れないうちに記録です。思いついたときに、たまたまスマホを持っていないときは大変!覚えていればよいのですが、スマホを手にした時には既に「あれっ、なんだっけ?」という状態です。時には少し前の場所に戻って考えてみますが、無理なものは無理。潔く諦めます。

 そんなメモのページに、「靴ベラ」という文字がいつまでも消えずに残っています。革靴を脱着するときに靴紐を緩めたりほどいたりする習慣がない私は、履くときには必ずと言ってよいほど靴ベラを使用します。でも、玄関の施錠が済んでから帰るときは別の扉を使用します。そこには靴ベラが置いてありませんので、かかとが引っ掛かって履きにくいこと極まりない。そこで、マイ・靴ベラを用意して持ち歩こうと考えたのです。そう思ったのはいつのことだったか。引き出しに入っていることはわかっているのに、メモを見ることを忘れてしまうわけですから何のための備忘録なんだか…。

 そういえば、『サラっと川柳』の優秀100句の中に、「スマホ開け 検索ワード なんだっけ」という作品がありましたが、その気持ちがよ~くわかります。

 寒い季節は、足の爪を切ることを忘れがちです。「伸びているなぁ」と思っても、足元が冷えるのですぐに靴下を履いてしまいます。それから3歩歩こうものなら、もう忘れている始末です。この足の指ですが、「親指」や「小指」は普通に言いますが、「人差し指」「薬指」は違和感があります。

 そんな足指に、毎年のようにしもやけができます。それも両足!左は親指と第二指の腹の部分。右側は、同じ指の左側面がぷっつりと赤くなっています。痒さではなく痛みがあるので、風呂上がりには軟膏をつけてケアに努めています。子供のころは手にもしもやけができましたが、さすがに手が大丈夫なのは、クリームをきちんとつけているからかもしれません。足のしもやけの原因は、毎日革靴を履いているからだと妻は言いますが、往復高々2時間程度の通勤時間であって10本の指は窮屈なのかもしれません。あれっ?また一つしもやけが生まれている!

381 卒業、そして入学(24.3.14)

 小学生の頃だったでしょうか?「象が踏んでも壊れない」をキャッチコピーにしたCMをいまだに思い出すアーム筆入れ!当時の筆箱はセルロイド製が多く、発火しやすく耐久性が低いという欠点があったので、ポリカーボネイトを使用して丈夫さを売りにしたのです。均一に圧をかけて踏む象だって加減したかもしれませんが、人が踏んだり投げたりすれば間違いなく壊れました。そうであっても、強さをどう消費者にアピールするかといった点ではインパクト大だったように思います。新入学を心待ちにする子供たちも、文房具をそろえ始めるころでしょうか。多機能筆箱は今も人気ですし、たとえ鉛筆1本でもなくさないように大事にしてほしいものです。

 さて、卒業式が間近に迫りました。12日には5年生も体育館に集まって予行練習を行いました。来年に備えて雰囲気を感じ、目に焼き付けてくれたはず。式の中では、校歌以外に2曲を歌いますが、6年生の歌声は日に日によくなっていくように感じます。当日、どんな歌声や姿を見せてくれるかとても楽しみです。

 ずっと以前の式歌は、『蛍の光』や『仰げば尊し』が定番でしたが、歌詞の内容が時代にそぐわず理解しにくいようで、児童生徒の心に響き、好みに添う選曲がされているのが今。その中に『旅立ちの日に』も含まれます。14年前、秩父市の中学校長であった小嶋登さんが一晩で歌詞を書き上げ、翌朝には音楽科教諭に作曲を依頼したといいます。3年生に贈る教職員の歌のプレゼントだったはずが、音楽雑誌に取り上げられ、今に歌い継がれる曲になっています。サビでは「♪今別れのとき 飛び立とう 未来信じて~はずむ若い力 信じて~♪」と歌い上げます。平田小の6年生は、全体に込められた想いをどのように解釈して声にしてくれるのでしょう。ちなみに、平田小校歌も小嶋先生の作詞です!といっても、初代校長の小嶋好彦先生です。実に70年も昔。

380 人生の転換点(24.3.13)

 漫画家 鳥山明さんの訃報を伝えるニュースに耳を疑いました。その翌日には、ちびまる子ちゃんの声優TARAKOさんの訃報も…。鳥山明さんの漫画といえば、多くの人が『ドラゴンボール』をイメージするかもしれません。海外でも人気でした。でも私の場合は、『Dr.スランプ』です。高校生の頃、「週刊少年ジャンプ」を友達と回し読みしていたことを思い出します。キレイな線で描かれた絵が、当時とても印象的でした。本当は、アラレちゃんを作ったペンギン村の発明家 則巻千兵衛が主人公で、このロボット・アラレは第1話限りの登場予定だったというから驚きです。元々この作品も選外で、たまたま編集者の目に留まった原稿だったようで、その編集者に押し切られてアラレちゃんが主人公になったと知りました。どんな人と出会うかによって人生は大きく変わるといった代表例のようです。

 この世界的ともいえる漫画家の命を奪ったのが急性硬膜下血腫。これを引き起こす外傷は、交通事故で地面や車に頭を打ちつけたり、階段などから落下して頭を打ったりするような、ものすごく強い力によるケースだといわれます。事故直後は周りと普通にやり取りができたのに、何時間か経ってフラフラしたり気分が悪くなったりして対応が遅れることもあるというから厄介です。スポーツでも考えられますから、知っていて損はなさそうです。

 また、必ずしも強い衝撃ではなくても発症すると聞くと、他人事とは思えなくなります。生活習慣病や加齢の関係で血液サラサラの薬を服用している場合、万が一、血管が切れると薬の影響で出血が止まらず硬膜下血腫を起こすリスクが高いと言われます。今の時代、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を一つや二つ持っていても不思議ではありません。生活の中のちょっとした衝撃や転倒でも発症の可能性はあるということですから、鳥山氏のニュースを読んで、ちょっとした怪我にも注意しようと思います。病気や怪我でも、その後の人生が大きく変わってしまいますから…。

379 やさしい心配り(24.3.12)

 くすのきしげのりさんの絵本『メガネをかけたら』が図書室にありました。メガネをかけなければいけなくなったけれど、絶対にイヤ!誰もかけていないし、人からからかわれるのではないかと不安が先に立つ主人公の女の子。メガネ屋に行ってもなかなか決められません。利口になれるなら、可愛くなれるなら、宇宙まで見えるなら、空を飛べるなら…と気持ちが揺れ動きます。でも決心してメガネをかけたら、先生の優しい心まで見えたなんていう素敵なお話。

 視力が落ちて、初めてメガネをかけて黒板の文字を見た時の感動は忘れられません。多くが「こんなに良く見えるならもっと早くかけていればよかった」と思うのではないでしょうか。時々、メガネを外して通知表の小さな文字などを読んでいる時に部屋の扉がノックされることがあります。ドアが開くと、ぼんやりした人型が話す声に集中しながら、自分の中の声認証システムを発動することになります。

 ちなみに、メガネをかけないで状態を「裸眼」と言いますが、補聴器なしで先日聴力検査をした状況は「裸耳」「生耳」とでも言うのでしょうか?

 子供たちは、いろいろな「初めて」に出会います。そこには、期待感とともに少なからず抵抗感や不安があります。例えば、思い切って髪形を変えるとき、スキー・楽器・料理に挑戦するとき、歯の矯正器具をつけるとき、海外に出かけるとき…。想像してみると、大人だって同じであることに気づきます。そんな時、周りの人の優しい心配りがあったら、どれほど嬉しいことか。

 小学校に入学する新1年生、初めて小学校に通わせる保護者、中学校へと進学する6年生、新卒で着任する先生、転校生などを迎えたり送り出したりする場面がたくさんある3月から4月。そこに思いやり溢れる行動や言葉がたくさんありますように!

378 標識(24.3.11)

 サッカーのルール改正は度々行われてきました。その中で、ゴールキーパーに適用されるルールも変わってきました。以前は、ボールをキャッチした後、ゴールキーパーが手でボールを保持できる時間は4秒までと決まっていました。さらに4歩以上歩いてはいけないというルールもありました。現在歩数制限はなく、保持時間も6秒となっています。これを8秒に延ばして試験的に導入しようという案があります。PK時の動きについても変更が加えられてきました。

 3年生が国語の学習で「絵文字」の勉強をします。身の回りの絵文字の便利さを学び、自分たちでも作ってみようと、それぞれに考えます。この絵文字は、道路標識にも通じます。自動車免許を取得しようとすれば、自ずと道路標識の意味を知らなくてはいけません。注意を促すための標識も多くみられます。猿やタヌキ、ウサギの飛び出しの可能性を示す表示は、地域性があります。

 昔からずっと気になっている標識があります。濡れたり凍結したりした路面、あるいはカーブなどすべりやすい道路を走る際、速度に気を付けて細心の注意で走りたいものですが、それを促す標識はよく目にするものです。黄色のひし形に、車がスリップしている感じが一目でわかる図柄です。でもよく見るとタイヤ痕が交差しているのです。普通ならタイヤの跡は交差せず平行になるはずなので、違和感たっぷり。これを検証するコメントを見つけました。タイヤの跡が交差する現象は、車が半回転した結果といえるようです。よろけながらもハンドル操作で体勢を整えたとすると、素晴らしい運転テクニックの持ち主のようです。

 先日の新聞に、『ヘンな矢印標識 ~君たちはどう進むか~』という本が紹介されていました。全国を旅して撮り貯めた、一風変わった標識が見られるようです。本屋の店頭でページをめくってみようと思います。さすがに、時代とともに度々改正される道路標識というものはあったら、それこそ混乱を招きかねません。

 震災から13年。教訓生かして、私たちはどう進むか、しっかり考える日にしたいと思います。

377 Spring has comeのはず(24.3.8)

 月初めには必ず墓参りに出かけます。春先の今頃からの花粉や黄砂がたくさん飛散する時期は、墓石が黄色くなります。建立はしたものの、まだ誰も入っていない墓は見事なほど汚れます。大変なのは墓石に刻まれた文字のくぼみに汚れがたまりやすいこと。何しろ画数が多いので掃除しにくくて困ります。だから、次はお彼岸の頃かな。今は河津桜が見頃ですが、それがソメイヨシノに切り替わる頃に花見も兼ねて南無~。

 

 桜と同じように、春らしい植物の一つにたんぽぽや土筆があります。昨日、なかよし広場のフェンス沿いの花壇に土筆をたくさん見つけました。かわいいので写真におさめたのですが、ピントの合っていない写真ばかりで断念して即削除。かわいいからといってこのまま放っておくと、スギナにチューリップの陣地を占領されてしまいます。写真同様、除かないといけません。ところで、土筆を食べたことがある人はどのくらいいるのでしょう?ビタミンE含有量は野菜の中でトップクラスだそうです。春にしか味わえない食材ですが、小学生の頃、祖母と採りに行って手間をかけて作ってくれましたが、おいしいと思った記憶はありません。

 心配していた赤門脇の梅が蕾をつけています。体育館入口そばの桜は、今年も一番に咲きそうなほどの勢い。そうした変化に心を留めたい春!そんな今日《ミモザの日》は、湿って重い雪が朝から降っていて寒い!そんな中、食卓に置かれた朝日新聞の題字に目をやると図柄がいつもと違います。直近のものを見ると、モノクロで桜が描かれています。「本日限り!」という特別感がよいなぁと思う一方で、おそらく季節ごとに変わっている図柄に全く気づいていなかった自分の観察眼を嘆きます。

 

376 新たなスタートへ(24.3.7)

 昨日は、お隣の県立市川工業高校の卒業式に参加させてもらいました。卒業生194名と在校生、保護者、教職員合わせて800名以上が体育館で祝う様子を壇上から見ることができました。昔ながらの式が粛々と進む中、高校ならではの場面もあって目頭が熱くなる思いがしました。

 さて、NHKの土・日曜朝のニュースに登場する気象予報士の南利幸さんは、気象情報にまつわる駄洒落を連発して、とても明るいキャラクターで親しみやすい人物です。その南さんが、今年の東京の桜開花を3月18日と予想していました。ちょうど卒業式当日に当たりますがどうでしょうか?

 2/27の「ブーム」と題した中でアメフトについて触れました。そのすぐあとに、オービックシーガルズの選手やスタッフが2年生を対象にフラッグフットボールを教えてくれる機会があったのでおしゃべりさせてもらいました。現役の二人(藤本選手と西村選手)は日本代表でもあるとのことですが、とても気さくで、子供たちとも打ち解けていました。すぐにチームのHPを閲覧してみると、目の前にいた二人の顔も見られます。東大や京大出身者も複数いてびっくりです。今シーズンはもうすぐ練習が始まり、公式戦に至っては5月5日からのようです。

 ところで、このアメフトも関東・関西の大学リーグ等の日本一を決める「甲子園ボウル」や社会人Xリーグの「ライスボウル」は報じられることがありますが、日本代表チームだってあるのに話題にすら上りませんし、私を含めてその存在を知る人はほとんどいないような気がします。でも、携わる人たちと話ができてその人柄に親しみが沸き、にわかファンとして応援したくなりました。顔を見て話をする意味や効果ってこういうところにあるのだなぁと改めて感じます。

 桜の開花に前後してスポーツシーズンが始まります。ドジャースの大谷選手のほか、新卒ルーキーも含めてワクワクさせてくれるプレイヤーがたくさん現れることを期待する春です。

375 酪農・畜産(24.3.6)

 平田小学校の給食ではメイトウ牛乳が出ますが、八千代牛乳が提供される学校もあるようです。この八千代牛乳が、ウェブ上に酪農家経験者が描く4コマ漫画を掲載しています。現在、百作品以上ありますが、「第1作」ではなく「第1搾」と書かれるなど、興味深くページをめくれます。第21搾では「牛」のつく漢字をネタにしています。「犠牲」という熟語はともに牛偏ですが、これは家畜を清めて祭礼の供え物としていたことからきているらしいことを一コマで紹介しています。また第29搾では牛なぞなぞの4連発です。④は難しい!やってみてください。

①牛は牛でも、頭にのせる牛は?

②牛が通っても眠くならないのに、豚が通ると眠くなる場所って?

③牛は牛でも学校にいる牛は?

④牛があることをしたら石になったよ。何をしたのかな?

どうですか?答えはのちほど。

 さて、随分前にスマホで読んだ漫画『銀の匙』は、『鋼の錬金術師』の作者 荒川弘さんが描く酪農青春グラフィティーともいえる作品。大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した主人公が、仲間に支えられ、時には家畜にコケにされながら奮闘するという物語です。

 これを思い出したのは、日本の畜産を応援する趣旨の新聞広告を読んだからです。黒毛和牛の生産量が日本一の鹿児島県で、和牛に情熱を傾ける高校生たちを紹介していました。JA全農が主催する「和牛甲子園」で輝かしい成績を残す高校の畜産部員の熱い思いが伝わります。決して身近とはいえない職業としての畜産ですが、一筋の光を見たように感じます。飼料や燃料の高騰にもかかわらず奮闘する畜産業に携わる人々の思いを胸に、今日モ~肉や牛乳をおいしくいただきます。

 さきほどの解答は、①ぼうし、②トンネル、③きょうし、④うがい(「う」が「い」になると?)でした。

374 平穏無事(24.3.5)

 ある日、けたたましい消防車のサイレンの音が聞こえてきます。その数も尋常ではなさそう。外に出ると、靄のような煙が流れてきます。飯盒炊さんをするときの薪を燃やした匂いが漂います。野次馬根性がムクムクと沸き起こり、現場目指しました。2階の屋根を突き破って燃え上がる炎と消防や警察が激しく動き回るさまに、火事の恐ろしさを認識し直した次第です。決して自分の家が火元にならないようにしなくては!

 先週、福岡の小学1年児童がウズラの卵を喉に詰まらせて窒息死した事故がありました。報道を聞く限り、誰も悪くないとは思えますが、他人事であってはなりません。先の事故を受けて、ウズラの卵やミニトマトの提供を中止する動きもあります。でも、個人的にはウズラの卵を食材として使用しないということは考えていません。今日の献立「インド煮」にも入ります。要は、事故から大人も子供も何を学ぶかが大切。火事同様、自分の学校で起こってほしくありませんし起こしてはならないと考えます。まずは、食べ始める前に放送で注意喚起を呼びかけ、担任にバトンを渡します。

 行政勤務時代は、車で通勤していました。行きに通る近所の道にお地蔵さまが2体立っています。毎朝その脇を通るたびにハンドルから手を放して、「今日は何も起こりませんように」と秒で拝んだことを思い出します。「よいことがありますように」ではなく、何事もないことを願う毎日でした。

 そうした思いは、普段の何気ない験担ぎの行動にも表れます。ばからしいと思うかもしれませんが、駅の改札は毎朝必ず同じゲートを通ります。ここを通った日は悪いことが起こらないと勝手に思っているだけで、実際どうだったのかは検証したことはありません。仏壇に手を合わせることは少ないのに、そんなことばかり気にしているのはどうなのでしょう。

 決して高望みはしません。今日も平田小の子供たちに事故やけがなく、笑顔で過ごせますように!

373 サンカンシオン(24.3.4)

 毎朝、天気が気になります。スマホやニュースで最高気温や降水確率を確認して、傘が必要かコートの種類はどうするかなどを判断します。「雨が降るかもしれないので折り畳み傘を忘れないようにしましょう」という気象予報士の言葉を信じて、傘を鞄に忍ばせて行ったのにもかかわらず、帰宅するまで降られることがなかった日はラッキーだったのか、はたまた荷物になって損だったのか考えてしまいます。逆に、降雨について触れていなかったのに(単に聞き逃していただけ?)午後からポツポツと降り出した折には、遮るものがない頭から雫を滴らせて走ることになります。

 さて、ドラマ『君が心をくれたから』では、放課後に傘がなくて昇降口で恨めしそうに雨を眺める主人公(永野芽郁)に、先輩(山田裕貴)が傘を差し出して一緒に帰る場面が第1話にありました。また、雨が降ってきたのに傘を持たずに家を出た家族の帰る時刻を見計らって、駅までもう1本の傘を持って歩いてお迎えに行くというのは、サザエさん一家の定番シーンのような気がします。でも今の時代は、お迎えの車で駅前があふれかえる様子しか思い浮かびません。

 今週は、明日からしばらく傘マークが続いています。暖かく感じられる日と寒さがぶり返す日もありそうです。寒暖の変化が周期的にやってくる春先の今頃に用いられる言葉が「三寒四温」。この言葉を聞くと、中学か高校の先生を思い出します。「サンカンシオ~ン」と外国語風に言った後に、フランス語ではホニャララという意味なんだよと前述のような説明してくれたのです。「それを漢字でも書けるんだよねぇ」と言って「三寒四温」と板書した場面が妙に記憶の奥のほうに焼き付いて離れません。

 今日「三月四日」から6年生が卒業式の練習を始めます。当日は暖かで真っ青な空の下67人を見送れたらよいなぁと、そろそろ長期予報が気になり始める頃となりました。

372 住まう地域を知る(24.3.1)

 昨日から地震が頻発して心配になります。

 勉強机に必要なものといえば手元を照らす照明、デスクライトです。アームとシェードの両方に可動部があることで思い通りの位置に明かりを調整できるのがZライト。長い間お世話になりましたし、今もベッド脇で読書のための間接照明的に使用されています。ネーミングの由来を考えたとき、きっと自在に曲がるアームなどが「Z」字であることが関係するのでしょうが、アルファベット最後の文字という特別感もどこかに秘められている気がしてなりません。

 さて、地域回覧板が回ってきた中に、▲▲地区の史跡などを辿るお誘いプリントが挟まっていました。最寄り駅に集合して、徒歩で3時間ほど巡る計画です。ポイントとなる地点それぞれを検索してみると、普段のランニングコースに点在しているではありませんか。ただ知らなかっただけ。そこで、神社仏閣や石碑、地蔵など、当日のコースを早歩きで見て回りました。立ち寄らなかったところもあるので、5km45分で軽く汗を掻くとともに、少しだけ物知りになった気分です。

 灯台下暗しで、自分の住む地域について知らないことがたくさんあります。平田小に着任してコククジラや聖徳太子堂、平田緑地など、子供とともに巡る歴史探検に一緒に加わって初めて知ったことがたくさんあります。3年生が考古博物館に行って、コククジラの骨模型の前で足を止めている時間が長いというのも、2年生の時の町探検でコククジラを知って身近に感じたからなのかもしれません。近すぎて、あることが当たり前になっていて却って知らないということがまだまだたくさんあるような気がしてなりません。

 そういえば、先日廊下を歩いている女児に、「先生、平田小学校の七不思議を知りませんか?」と尋ねられました。近くに養護教諭がいたので、「保健室にお化けが出るみたいだよ」と適当なことを言って任せてしまいました。七不思議も含めて、学校のことももっと知っておきたいと思う2年目の3月です。