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校長室から

412 パラドックス(24.5.15)

 今日5月15日は、セブンイレブンの1号店が豊洲に開店した日。1974年というのでちょうど50周年という記念すべき日のようです。

 さて漫画を読んでいると、「『アキレスと亀』のパラドックス」について触れていました。例えば、タイムパラドックスで有名なのが「親殺しのパラドックス」でしょう。自分が生まれる前の過去に行って、母親を殺してしまったとすると、自分が生まれてこないことになって母親も殺せなくなるというものです。以前テレビで『たて×ほこ』という各分野の対決番組がありました。どんなものでも突き刺してしまう矛(ほこ)と絶対に突き通すことのできない盾(たて)のような矛盾・ジレンマに発想を得た企画でした。こうしたことを慣用句に探してみると、「急がば回れ」とか「負けるが勝ち」などが挙げられるかもしれません。

 「私は嘘つきである」という発言は何の変哲もないような気がしますが、よく考えると矛盾していることに気づきます。私は嘘つきが真であれば、嘘つきであるという発言も嘘になり、私は正直者となってしまいます。逆に、私が正直者と仮定したときも同様の矛盾が生じます。「頭がこんがらがって面倒だ」なんて言わないで、パラドックスの不思議な世界と面白さを知り、考えることの面白さを子供たちにも感じてほしいと思います。

 これに似たパラドックスですが、次の場合あなたはどうしますか?

 あなたは今、2つある分かれ道に立っています。一方は「天国」で、もう一方は「地獄」へつながる道です。あなたには、どちらが天国への道なのかはわかりません。目の前の分岐点には、2人の天使がいて、どちらも天国に通じる道を知っています。天使Aは正直者で、Bは嘘つきですが、あなたにはどちらが正直者なのかはわかりません。あなたが天国に続く道がどちらなのかを知るために、一度だけ天使たちに質問をすることができます。ただし、天使は「YES」または「NO」としか返事をしません。

 超難解なクイズのようです。給食を食べながら頭を悩ませましたが、お手上げ!解答だけ載せますので、その理由は考えてみてください。

 “(どちらかの道を指さしながら)「この道が天国につながる道ですか?」という質問に対して、あなたはYESと答えますか?”と問いかけるとよいのです