学校の様子

校長室だより183(3年生 修学旅行④令和6年6月20日(木))

 17時から大江能楽堂で1時間ほど能鑑賞をしました。
 最初に「能とは…」「狂言とは…」という話があり、非常に勉強になりました。写真にも写っていますが、舞台には屋根があります。もともと能は野外で上演されていたため、屋根があることが特徴です。また、能は緊張感があるため、長時間見ている人も演じている人も疲れてしまうため、途中に狂言を入れて緩和するとのことでした。「喜劇と悲劇がセットである」という言葉が印象的でした。


  まず、狂言を鑑賞しました。「附子(ぶす)」は、シンプルながらも深いテーマとユーモラスな展開で生徒を魅了しました。主人と家来たちのコミカルなやり取りを通じて、生徒はよく笑っていました。


  次に、能「敦盛(あつもり)」を鑑賞しました。この作品は、平家物語に描かれた平敦盛の悲劇をテーマにしたものでした。

 能の「面」は、見る角度によって表情が変わるように作られていて、少し上から見た場合は悲しみや苦悩を抱えているように見え、少し下から見た場合は微笑んでいるように見えるとのことでした。鑑賞前、10名の生徒たちは舞台に上がって「面」を付けさせてもらう体験をしました。面をつけることで視野が狭くなる経験をしたことは、彼らにとって一生の思い出になるでしょう。


  能役者の熟練した動きにより、生徒たちは面の持つ多様な表情を感じ取り、物語に深く引き込まれたはずです。