学校の様子

校長室だより71(2学期始業式 令和5年9月1日(金))

 いよいよ今日から2学期がスタートします。1学期できなかったことを、新学期が始まるにあたり、自己成長の素晴らしいチャンスととらえ、2学期も充実した学校生活を送ってほしいと思います。

始業式の中で、2点お話をしました。

 まず、9月1日は「防災の日」であること。この日は関東大震災が発生した日であり、台風シーズンを迎える時期で  もあるため、「防災の日」が創設されました。今年は、関東大震災から100年の節目を迎えます。災害は突然訪れるものです。いつ、どのような状況で遭遇するか分かりません。しかし、知識と準備が私たちを守る力となります。地震や台風などの自然災害に対する基本的な知識を持ち、適切な対応ができるようにしましょう。

 2点目は、初代校長である石原校長先生とお会いしたことから、校歌についてお話ししました。本校は昭和61年4月に開校し、今年で創立38年目を迎えました。初代校長は石原孝一校長先生で、校歌の作詞に携わりました。校歌の制作にあたって、石原校長先生は、江戸川の岸辺を歩きながら感じたことを、俳句のように5文字、7文字の言葉にまとめ、1番は春、2番は夏、3番は冬の季節をイメージして作詞されました。校歌の2番には、「生きる力」という言葉があります。2020年3月に新学習指導要領が文部科学省より公示され、「生きる力」という言葉が使われるようになりました。これからの社会が、どんなに変化して予測困難になっても自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動するといった、主体的に考え出すことができる力が「生きる力」です。38年前に未来を予測するかのように、2番の歌詞のなかに「生きる力」という言葉を盛り込んだこと。石原校長先生曰く「戦前、戦後を経験した者にとって、学ぶということは「生きる力」をつけること。別に新しい言葉ではないとおしゃっていましたが、私は、とてもすごいことだと考えます。

 妙典中の校歌は、みなさん一人ひとりが光り輝いてほしいとの願いが込められたすばらしい校歌です。校歌を歌うときは、校歌の美しさや歌詞の意味を感じながら、誇りをもって歌ってほしいと思います。

 妙典中学校校歌  作詞:石原 孝一   作曲:中川 俊郎

1.       さ緑匂う 江戸川の

   豊かな流れ たゆみなく

   満ち満ちゆけば

   大洋に 広がる夢は

   果てしなく

   きらめきやまぬ陽の光

   あゝ 理想求めて 我が母校

2.       夏草光る 妙典に

   激しく渡る 風の道

   世界の息吹に

   うけとめて 生きる力

   身につけん

   よき師よき友ともどもに

   あゝ 理想にもゆる 我が母校

3.       遙か見あぐる 富士が嶺の

   輝く雪の 白さもて

   白鷺舞えば

   学び舎に 静かに学ぶ

   瞳あり

   まことの道を究めんと

   あゝ 理想は高し 我が母校